satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

厄介な生き物たち

今年度、区長という大役を引き受けることになりました。と言っても総会で推薦されたとか、選挙で選ばれたわけではなくて、限界集落に近い集落なので歳の順で順番が回ってきました。

 

本来ならばもう何年か前に引き受けなければいけなかったわけですが、その時期は仕事が忙しくて毎日3時間以上の残業をしている状態でしたので、理由を言って大先輩に助けていただいて番狂わせをしてしまいました。大変申し訳ございません。

 

既に3月のうちから色々始まっていて、圧力に屈して独り身だったら夜逃げしたい心境です。何とも頼りない区長ですいませんが、役員の皆さんと区民の皆さんのお力を借りまして、2年間宜しくお願いいたします。

 

「厄介な生き物」と言えば、この地球上の生き物たちにとって、人間ほど厄介な生き物はいないということを前提に、注意が必要な外来種で最近この辺りでも身近に見かけるようになったものも多くあります。

 

いつものごとく、通勤途中に車を停めて猫に餌をあげたり、草むらにスマホを向けていたり、側溝の底を睨みつけていたり、怪しいことばかりしていますが、決して変質者ではありません。

 

                            オオキンケイギク

 

「のぞみサンピア」下の県道沿いで撮りました。花は確かにきれいですが、キク科の多年草で、乾燥に強くて種子が細かく、コンクリートアスファルト舗装の僅かな隙間にも入り込んで芽を出します。とにかく繁殖力が大生です。キバナコスモスに似ていますが、間違っても庭に植えたりしないようにしましょう。

 

                             オオハンゴンソウ

 

集落入り口の三叉路から1㎞ほど下った右手の休耕田で撮りました。北アメリカ原産で明治中期に観賞用として入ってきましたが、1955年に野生化した個体が確認されました。日本に分布しているハンゴンソウは、新芽を山菜としても利用しますが、オオハンゴンソウはアクが強く、食中毒に似た症状を起こしますので、食べないようにしましょう。

 

上の画像のように1株確認すると、数年後には見る見るうちに大群落になって、日本古来の生態系に悪影響を及ぼします。

 

 

          

                     ハンゴンソウ

 

                                アレチウリ

 

アレチウリは北アメリカ原産の1年生草本で、蔓の長さは10メートルにも伸びます。一株あたり400個以上の種をつけ、発芽率は約7割といわれています。多いものでは1株あたり25,000個もの種をつけた事例も報告されています。花が咲く前に駆除するのが有効な方法だということです。

 

2018年に「特定外来生物」に指定されています。アレチウリが大量にある場所では、他の植物がほとんど生育しなくなります。全国の河川敷等で広く繁茂し、日本の固有種を駆逐してしまうので、適切に駆除する必要があります。

 

オオキンケイギクオオハンゴンソウ、アレチウリは、2022年に佐久市役所 環境政策課の「緑の環境調査」で調査報告した画像です。特定外来生物は花が奇麗だからといって庭に植えたり、畑で育てたりすると3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人の場合、最高1億円の罰金が課せられますから注意しましょう。

 

 

  

 

 

  

 

 

こちらの画像は長野県公式ホームページから引用しました。「植えてはいけないケシ」です。ケシの種はとても小さくて、いつの間にやら庭に飛んできて花を咲かせることがあります。自分の知り合いの看護師さんは、庭に知らないうちに咲いていたのでヒナゲシだと思って、そのままにしておいたところ、突然、制服の警察官が2人来て「このケシ抜きます」といって抜き取ると同時に、始末書を書かされたということです。

 

      

                                                                                            大麻

この画像も長野県公式ホームページからの引用です。浅間山麓に多いといわれる大麻です。こちらももちろん育てたり、植えたりしてはいけない植物なので注意しましょう。自分は実物を見たことがないですが、浅間山麓では警察署で時々抜き取り作業が行われているということです。

 

      

                         アカボシゴマダラ

 

こちらは昨年8月に、家の玄関の横にあるクヌギの木に飛来したアカボシゴマダラです。日本には奄美大島に生息していますが、その個体数は少なくてアカボシゴマダラ奄美亜種は環境省レッドリスト絶滅危惧種」に指定されています。

 

こちらは同じ種でありながら、移入個体群の名義タイプ亜種といって、中国から人為的に持ち込まれたものだということです。日本には生息していないアカカバマダラが長野県 信濃町で見つかった事例もありますので、アサギマダラのように季節風や台風の目によって長旅をしてきた個体かもしれないと思って、よくよく調べてみるとアサギマダラのような長旅をすることはないということです。

 

幼虫の食べる植物の葉はエノキですから、オオムラサキの幼虫の食べる葉と同じなので、日本の国チョウで固有種、オオムラサキを駆逐していく懸念があります。それにしても、同じ種でありながらアカボシゴマダラ奄美亜種は絶滅危惧種であるのに対して、中国から持ち込まれた個体は特定外来生物というのは何とも皮肉なことです。

 

            

           


この次の画像は、多くの方にとっては恐らく不快に感じるものかも知れません。この類に生き物たちは、たぶん人間に好かれようとは思っていないためこういう姿、模様をしているのではないかと思うほどです。それよりは、あえて人に近づいて欲しくなくてこのような姿をしているのだろうかとも思います。

 

 

                         マダラコウラナメクジ

 

左の画像は以前の記事「防護柵について思うこと」でも投稿していますが、2022年9月5日 初めて確認したマダラコウラナメクジです。 右は2023年8月11日に確認しました。ボールペンの長さが約140mm なのでその大きさがわかると思います。大きいものは20㎝にもなるということです。

 

      

 

こちらは2023年7月5日 朝、散歩に出かけてアスファルト舗装の上を這っているものを見つけました。朝早く霧が濃くしっとり暖かい日は、側溝の底や舗装道路の上を普通に這っているのを確認できます。この地区でも確実に個体数が増えています。

 

元々はヨーロッパに生息していた種ですが、侵入経路は不明です。おそらくは輸入された観葉植物などに卵が産みつけられていて持ち込まれたものと思われます。2006年 茨城県 土浦市で発見されて、今では北海道に長野県でも多数確認されています。長野県では特に佐久市で個体数が増えているということです。

 

            

                    広東住血線虫

 

見た目は何ともグロテスクですが、このマダラコウラナメクジ自体が毒を持っているということではなくて、広東住血線虫(カントンジュウケツセンチュウ)という寄生虫がいて、この寄生虫が人間に感染すると幼虫のまま脳まで達して、最悪の場合死亡することもあるということです。

 

線虫ですから、当然肉眼では見えませんが、マダラコウラナメクジがついていた生野菜を食べて感染したという事例もあるようですから、このナメクジに限らず生野菜は良く洗ってからいただくようにしましょう。

 

      

                            コウガイビル

 

シュモクザメのような頭をしたこちらの生き物はコウガイビルといいます。ヒルと名がついていますが、実際にはヒルではなくてプラナリアの仲間です。最近といっても20年以内くらいに家の周りでも見るようになりました。初めて見たときはこの姿の怖さに固まって動けなくなっていました。人の血を吸ったり、恐ろしい毒をもっているのではないだろうか・・・・?などと想像したものです。

 

人間の血を吸ったり、あるいは毒針で刺したり、直接被害を及ぼすことはないようですが、ナメクジ、ミミズ、カタツムリなどを食べるということです。そういうことから想像するとマダラコウラナメクジとも接触しているはずなので、広東住血線虫の感染経路となっている場合も考えられます。

 

100種類を超えるコウガイビルですが、そのうちの2種類にはフグと同じ猛毒のテトロドトキシンを持っているということがわかりました。日本で生息している種がこの猛毒を持っているとは限らないですが、テトロドトキシンは青酸カリの1000倍の毒性があるということですから、素手で触ったりしないように注意しましょう。

 

 

 

   

                              サワガニ

 

 

 

朝早く散歩に出かけると、色々な植物や生き物たちに行き会います。私たち人間にとって都合にいい生物ばかりではないですが、不快生物と言われる生き物も観察できます。足のない爬虫類やケムシの類は自分も苦手ですが、あまりにも増えすぎたり、生態系を脅かすことのない限りそっとしておいてあげたい気がします。

 

しっとり温かい朝はかわいいサワガニに行き会ったり、カモシカが興味津々でこちらを見ています。この日は若い2頭に行き会いましたが、左の子を見つけたときは自分もとうとう遭遇してしまったか?と思いきやよーく見るとカモシカでした。若い子は体毛が黒いので遠目に見るとクマと間違えるかもしれません。

 

 

      

 

        

 

      

     

 

4月になってようやく春らしい陽気になりましたが、昨日は雨で、この雨を境に今朝は気温が下がって温度計は-6℃でした。ソメイヨシノはまだ開花しませんが、山ではダンコウバイに続いてコブシがが咲き始めました。大好きなあの白い花が霜に遭わないように祈る思いです。

 

 

 

 

 

政治批判と春よ来い!

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉も最近では当てはまらなくなってしまったかのように、今年は春が待ち遠しく感じます。この時期に降る雨を「催花雨」と言って、花の開花を促す雨ということのようですが、何と今年は、1月にフクジュソウが咲いていたのですが、すっかり雪の下になってしまいました。

     

 

 

 

 

 

2月21日の夜から降った雨は、22日の明け方霙に変わって冷え込んだため木の枝について凍って花が咲いたようにきれいでした。しなの鉄道の架線も凍結して、御代田ー軽井沢間が運休になってしまいました。

 

 

 

 

 


寒暖差のせいでしょうか?ハンちゃんが、ある晩帰ると水だけ飲んでいてキャットフードをあげても食べなくて、大好きなチュールも見向きもしませんでした。夜は一緒に寝たのですが、相変わらず水だけ飲んで何も食べません。2月26日 午前中、仕事を休ませていただいて、菊池動物病院に連れて行きました。

 

    

 

 先生は良く診ておくので仕事の帰りに寄ってもらえば、ということで預かっていただいて午後は仕事に行きました。

 

麻酔をしていただいて、血液検査に尿検査をしていただいて、点滴もしてもらいました。歯を磨いてもらって、爪も切ってもらって、薬を出してもらいましたが、ストレス性の高血糖ということでした。少し白血球数の値が高いけれど、他は健康状態は良いということですが、放っておくとみるみる弱って亡くなってしまうので、早く連れてきて良かったです。ということでした。

 

            

 

またまた次の週、時々くしゃみをするので様子を見ていましたが、だんだん酷くなって鼻水も出ていて夜もよく眠れていないようです。3月5日、朝5時頃菊池先生にメールを送って、仕事が終わってから連れて行くことにしました。

 

この日の帰りはまたもや大雪でした。仕事が終わるが早いか横滑りしながら家に帰って、ペットキャリーにハンちゃんを入れようとしたのですが、何としても入りません。急いで自分だけ行って、症状を伝えて薬を8日分出していただきました。

 

          

 

小さいほうの錠剤は1/4が1回分なので、先生にピルカッターで丁寧に切っていただいてもう片方の錠剤は1/2だから、まん中の溝で自分で割って飲ませました。というより食べさせた感じです。そして、すかり良くなったようですが、今年の寒暖差は自分たちもついていけない気がします。

 

 

 

去年のお彼岸はすっかり暖かくて、お寺さんの梅は満開でお墓に行く途中には、オオイヌノフグリがたくさん咲いていました。昨日は高知県ソメイヨシノの開花しましたが、信州の春は何処へやらといった感じです。

 

            

統一教会問題も置き去りのまま政治資金パーティーの裏金事件。神戸学院大学の上脇教授のおかげでこの問題が表に出てきました。安倍元総理が暗殺された事件でも、このことがなかったら国の中枢と言われる政治家と統一教会との癒着も表には出てきませんでした。

 

そして、また上脇教授の告発がなかったら、金権腐敗政治は更に根深く悪質なものになっていったはずです。1976年のロッキード事件、1988年のリクルート事件とは決定的に違うところは、政権を担うはずの派閥幹部が組織的に関わっていたという悪質性です。

 

安倍氏はそれまで続いていた政治資金パーティーの還流を止めるよう指示をしたということです。あれだけ悪巧みばかりしてきた方がそういう指示をしたということが本当かどうかはとても疑問に思いますが、もし本当のことだったら、相当ひどい状態だったに違いないし、しかも、それ以前から普通にこういうことが行われていたのだから、何とも恐ろしいことです。

 

岸田総理は適当に派閥幹部の処分をして、早く幕引きをしたいという意図が見え見えですが、未だに真相もはっきりしないままどういう判断で処分するのだろうか?政治倫理審査会では誰一人正直に証言した方はいませんでした。全くの時間の無駄だったという評価もありますが、そうではなくて関わった派閥幹部は平気で嘘をつくということがはっきり分かったということです。こういう方たちが日本の政治の中枢に君臨していて、しかも法律を変えたり、税金の遣い方を任せていいはずはない訳で、関わった政治家は重い処罰を受けて当然です。

 

 

 

 

生活の中にいる猫たち「2」

            

     

 

3月になったというのに、またもや大雪になりました。しかも、朝晩はまだまだ真冬のような寒さが続いています。2月18日のことですが長野県 上田保健所主催の「人と猫の問題について考えるフォーラム」に参加しました。

 

会場は上田市 サントミューゼ 小ホールです。この案内はSNSのお友達からの投稿で見つけて、上田保健所に問い合わせたところ、上田市役所の環境政策課で取り纏めていますということでした。市外からの参加も大歓迎ですということで、早速参加の申し込みをしました。

 

自分が参加できるのは午前中だけですが、最初は、NPO法人「ねりまねこ」の副理事長 亀山嘉代さんの講演を聞きました。2010年から練馬区地域猫推進ボランティアを始めて、2014年に「ねりまねこ」を設立、ご夫婦で地域猫の保護活動をして、自宅でも保護猫を飼っておられます。「ねりまねこ」の活動が全国的にも広がって、今日のような講演の依頼も多いようです。

 

能登半島地震でも多くの犬・猫が迷子になっているということです。ペットと同伴では避難所に入れてもらえないので、犬・猫と車中泊をしている被災者が2月5日時点で118人おられたということです。また、コロとナナという猫と納屋で避難生活をしていて、その納屋が火災に遭って亡くなられた被災者の方もいたということですが、何とも寂しいことです。

 

その後、上田市 環境政策課 渡邉伸一係長さんと半過地区の自治会長 石井憲幸さんの講演でした。半過地区約130戸ほどの各家に自ら聞き取り調査に伺って、上田市NPO法人「一匹でも犬。ねこを救う会」の皆さんと協力して、この年に約50頭の地域猫不妊手術を行ったということです。因みにこの年、上田市全体で504頭の不妊手術が行われたということですから、その1/10が半過地区の地域猫だったということです。

 

続いては、お隣 坂城町社会福祉協議会 山田篤紀係長さんの講演で2021年12月1日に発足した「ふくねこさかき」の活動の内容と、坂城町としては猫の問題は地域福祉の活動ととらえて、地域全体で取り組んでいる様子を「坂城社協だより」に掲載したということです。

 

午前中の最後の講演は、上田保健所 食品・生活衛生課 藤井美和課長補佐さんの話でした。藤井さんは上田保健所の前は佐久保健所におられたということです。犬・猫の遺棄は佐久保健所管内のほうが多かったということです。現在、上田保健所では、犬・猫の行方不明の対応、野良猫問題、飼育放棄、負傷動物、遺棄などの対応に追われているということです。

 

昨年は犬・猫の行方不明の連絡が49件、俳諧動物保護が55件あったということです。もし、自分の家の犬・猫が行方不明になったら、保健所で既に保護されている場合があるので、保健所に連絡をしてから探してほしいということでした。探している間に保護される場合もありますから、まずは保健所に連絡しましょう。

 

       

             当日いただいた地域猫活動のガイドブックです。

 

   

 

 

     

            ロビーに掲示されていた呼びかけのポスターです。

さすがは上田市 サントミューゼ、広くてきれいです。会場は「小ホール」でしたが、決して小さくなくて最新の映画館のような造りでした。そういえば昨年9月14日に佐久市はアムシネマが閉館してしまいましたから、何もないと言われる佐久市は映画館もなくなってしまいました。

全体を通して感じたことは、地域猫に対する住民の苦情が多いということでした。確かに人間だれでも犬・猫が好きなわけでもないから、自分の敷地に入って来ただけでも不快に感じる人もいると思います。しかし、野良犬・野良猫は好き好んでそういう生活をしているわけではなくて、そもそも人間によって遺棄されたわけですから、被害を被っているのは犬・猫のほうだと思います。

 

人間こそ他の生物に迷惑をかけて、棲家を奪って、空も海も大地も色々なもので汚染して我が物顔で生きていますが、地球は決して人間だけのものではなくて、多くの生き物の中に人間も住ませてもらっている訳です。地球は未来からの借り物ということなので、きれいなまま次世代に引き継いで行かなくてはいけないですね。

 

昨年、8月24日に海洋放出を開始した福島第一原子力発電所の「ALPS処理水」は、国の規制基準まで希釈されているということですが、約880tあるとされる燃料デブリを取り出さない限り処理水の放出は延々と続くことになります。

 

     

 

しかも、トリチウムばかり取りざたされていますが、その他にもストロンチウムカドミウムなど62種類もの放射性物質が含まれています。この地球に存在する水は地球の中で循環しているだけで、他の惑星から補給されたりするものでないので、海洋放出される処理水の量が多ければ多いほどその濃度は高くなっていくのは当然です。原発を推進してきた政治家が言葉巧みに「安全だ、安心だ」と言ったところで、海洋汚染は間違いなく進んでいます。

 

いつもの通りで話の筋が徐々にズレてしまいましたが、自分の家も山間にある集落なので、以前は犬や猫が遺棄されることが多い場所でした。林道に鶏がいたこともありました。、さすがに野良犬を見かけることは少なくなりましたが、家のハンちゃんのお母ちゃんは未だに野良猫です。通勤途中や散歩に出かけたとき、姿を見かけたら必ずキャットフードをあげています。

 

  

 

昼間だとカラスが寄ってきて横取りしてしまうのですが、側溝の中だとカラスに見つからなくて安心です。この日は、キャットフードには目もくれないで、三回かわいい声で鳴いて後をついてきました。このまま家に連れて行こうかと思って近づいたのですが、さすがに無理でした。

 

    

 

 

  

講演の中でお聞きした練馬区と長野県で違うのは何といっても冬です。しかも今年は、三月なのに毎週のように大雪になって、雪が積もるとその後はまたグッと冷え込みます。三月なのに氷点下二桁まで下がります。

 

最近、ハンちゃんのお母ちゃんにもう一人、餌やあげている方がいるらしいことがわかりました。自分以外にも気にかけてくれている方がいて、とても嬉しく思いました。いつもお腹を空かせて、寒い思いをして暮らしている猫たちも、暖かいところでお腹いっぱい食べられるようにしてあげたいという思う日々です。

 

 

 

 

 

鼻顔稲荷 初午祭2024

 

                   

 

先月、28日(日)ご近所に配りものに歩くと、何と1月というのにフクジュソウが咲いていましたが、2月5日の大雪ですっかり雪の下になってしまいました。

この残雪が溶けるまではまだまだ寒い日もありますが、3日連休は天気も良くて日差しが暖かく感じました。

 

 

そして、2月11日の「建国記念日」は岩村田の鼻顔稲荷神社の「初午祭」です。本来は、2月の最初の午の日なので、今年の場合は2月12日なのですが、2011年から大勢の方に参拝してほしいという思いから「建国記念日」に行われるようになりました。

 


去年から通常開催に戻って、花園町の参道にはたくさんの露店が並んで賑やかです。

 

         

湯川を渡る橋の手前の本部販売所で、キツネのお顔の「初午大福」を買おうと思っていたのですが、午後参拝に行ったのですっかり売り切れていました。

 

手前が神楽殿で奥が本殿です。

 

 

湯川を渡る前に堤防を上流に進んで、奉焼祭の会場まで古いお札を持って行きます。初午祭のクライマックスともいえる奉焼祭の火入れが始まるころになると、ダルマさんも「押すな押すな」と大騒ぎになります。

 

本殿は湯川の東岸に嵌め込むように建てられた懸崖という造りです。2015年に竜巻の被害に遭って屋根が吹き飛ばされてしまいましたが、きれいに修復されて赤い柱と白い壁と緑の屋根のコントラストがきれいです。

 

橋を渡っていよいよ鳥居をくぐります。鳥居より左手にはダルマさんの露店が並んで賑やかです。

 

急な石段を上ると、本堂手前に「御姿殿」があります。こちらには子育てお稲荷さんと呼ばれる親子キツネの石像が鎮座しています。

 

画像が暗くなってしまいました。向って左が母キツネで稲荷神のお言葉が書かれているという巻き物をくわえています。そして、足元にはかわいい仔ギツネがいます。

 

向って右が父キツネで霊力を引き出すといわれる鍵をくわえています。

 

 

こちらからは2列で本殿を参拝します。キツネの好物、油揚げが売られています。以前は奉納した油揚げが山のようになっていましたが、今は参拝する間だけお上げして、持って帰ってくださいということでした。

 

鼻顔稲荷神社は、400年ほど前の永禄年間に京都の伏見稲荷大社から分霊されて、こちらに創建されたと言われています。祭神は「ウカノミタマノミコト」で天下泰平、五穀豊穣、家内安全、商売繫盛、交通安全、進学成就の守護神として信仰を集めていますが、こんなお姿をされていたのでしょうか。

 

たくさんのご利益があるありがたい神社ですが、稲荷神社というと、やはりいちばんは農業の守り神という印象が強いと思います。頭上に奉納された額縁は、桑の品種と葉の形が描かれたとても貴重なものです。

 

一生懸命に知っている品種を探したのですが、いちばん右下の「鼠返」しかわかりませんでした。この先の張りには蚕業技術員から奉納された繭が入った額縁が飾られていますが、日付は昭和24年となっています。

 

本殿裏にある「裏お稲荷さん」と呼ばれる石垣に組み込まれたこちらの祠は、本殿以前に建てられた旧本殿だということです。前の会社の先輩に連れられて初午祭に訪れたとき、地元の方たちのお参りの作法があって、「御姿殿」をお詣りして、「本殿」にお詣りをして、必ず最後に「裏お稲荷さん」をお詣りするのだということでした。

 

午前中はかなりの賑わいだったようです。地元の市会議員さんに県議会議員さんが、能登半島地震の募金活動を行って、募金箱も重くなるほど募金に協力していただいたということでした。

 

鼻顔稲荷神社というと御札にダルマさんに招き猫を買い求めますが、こちらの陶器製の「お稲荷さん」も人気です。神棚の両脇に置いておくと良いとされているようですが、自分は近くで向かい合いに置いておきたい気がします。

 

岩村田商店街を歩くと、マンホールの蓋もかわいいマネキギツネです。

 

初午から12日後の二の午でも、鳥居から参道脇にダルマ市に福飴などの露店も出ていて参拝客の姿もあります。はるか前に二の午にお参りに行ったときは、ダルマ市のおじちゃんとゆっくり話し込んだり、12日違うだけでかなり暖かくなった気がしました。ゆったりした気分で参拝するには二の午も良いと思います。



              

 

 

「おたや祭り」2024

2014年 元旦の午後、スマートホンが緊急事態を知らせると、こちらも揺れました。東日本大震災のときと同じくらい揺れました。防災無線で「巨大地震です」と放送がありました。

 

地震発生からもう直ぐ4週間が経ちます。そして、石川県では236名もの方が亡くなられました。何もかも足りていない被災地で岸田総理が現地入りしたのは何と2週間後です。以前、村山元総理は災害が起きる度に何をおいても長靴にドカジャン着て出かけて行っていたのを思い出します。

 

娘のアパートのある高岡市でも断水している地域もあって、本人は年末に帰省していましたが、部屋の中は大変なことになっているのではないだろうか。戻って行ってあまり酷いことになっていたら、次の休みに手伝いに行く予定でいましたが、棚の物が落ちている程度で済んだようです。

 

これから、長野県はますます寒くなる時期ですが、被災地の皆さんの苦労を考えたら、平穏な日常が何とありがたいことかと感謝しなくてはいけない思いです。暖かくなるまでの間の季節、毎年楽しみにしている行事もあります。

 

長和町 古町の豊受大神宮の例祭で「おたや祭り」の名で親しまれています。上田市にも古くから豊受大神宮が建立されていて、小正月に例祭が開かれて「おたやさん」の呼び名で親しまれているということです。

 

「おたや」の名の由来は、新しく水田を開くために建てられた田小屋を指す「田屋」とも、また大麻(たいま)(神札)や暦を配ったり布教に巡回する御師(おし)の宿泊所「旅屋(たや)」ともいわれる。この旅屋が時とともに神聖視されるようになり、やがて旅屋のある伊勢社の祭りを「おたや祭り」と呼ぶようになったとする説があるようです。

 

今年は参道の社務所前で「ながと不動太鼓」の皆さんが太鼓を奉納されていて、それは見事でしっかり見惚れていました。職場の友達でここ古町から通っている方と後日話をすると、太鼓が奉納されたのは今年が初めてだということでした。

 

「第一場」「浦島太郎竜宮城から村に帰るの場」

長和町の「おたや祭り」は何と言っても町内五ヶ所に奉納される山車を見るのが楽しみです。この山車は長野県選定 無形民俗文化財に指定されています。

 

職場の友達も毎年実行委員として参加しているのがこちらの「第一場」です。

毎年「何にしようか」ということから始まるようですが、とにかく可愛いのにしようという意見が多いということでした。

 

「第二場」「甲賀三郎 龍になる」

この話は、御代田町の「龍神祭り」のもとになっている話です。甲賀家の三男の三郎は、二人の兄たちに妬まれて美しい妻、春日姫を連れ去られ、蓼科山の大穴に落とされてしまいました。

 

暗い大穴の中で何年も春日姫を探し続けました。やがて闇の先から光が見えて急いでそこから出てみると、浅間山の麓にある真楽寺の池だったということです。池の水に自分の姿を写してみると、そこには龍になった自分の姿がありました。

 

龍になった三郎はそれでも大声で春日姫の名を呼び続けました。すると三郎の声に応える春日姫の声が聞こえて、二人は出会うことができたのですが、なんと、春日姫の体も龍になっていました。ともに龍になった二人は仲睦まじく諏訪湖に入り龍神になったということです。(諏訪湖と真楽寺の池がつながっているという由縁です)

 

「第三場」「夜叉ヶ池 龍神の場」

福井県 南越前町岐阜県 揖斐川町との境界付近の山中にある神秘的な池の伝説、日照りの続く村を救うために龍神の妻となった夜叉姫は、自らも龍になって池に住んでいたということです。この池は後に夜叉姫の名を取って「夜叉ヶ池」と呼ばれるようになったということです。父 安八太夫の驚いた表情と夜叉姫の表情、今にも動きそうな龍神がとても良くできています。

 

 

「第四場」「登竜門 鯉の滝登りの場」

登竜門の由来は、中国の歴史書後漢書」の「李膺伝(りようでん)」です。中国の黄河には「竜門」と呼ばれる激しい急流があり、「竜門を登ることができた鯉は竜になれる」という言い伝えがありました。この言い伝えを基に、李膺(りよう)と呼ばれる官僚に認められた若者が出世することを登竜門と呼んでいたとされています。

 

 

 

「第五場」「川中島の合戦」「信玄と謙信の一騎打ちの場」

川中島古戦場にあるあの有名な一騎打ちの銅像さながらに、正に上杉謙信が馬上から床几に座った武田信玄に太刀をあびせる瞬間です。

 

武田信玄の本陣に先陣を切ってなだれ込んできた上杉謙信が、信玄に三太刀をあびせて、それを受けた信玄の軍配には八つの傷がついたという話が「甲陽軍鑑」という書に乗っているということです。

 

しかし、「上杉家御年譜」という書によると、信玄に切りつけたのは、謙信ではなく信玄を猛追した武将の荒川伊豆守だと書かれているようです。どちらがより真実に近いかは、あの時代の川中島にタイムスリップしてみましょう。

 

 

こちらは小学生が制作した山車、「復活!龍の子太郎」です。この山車は平成24年に中町保存会が奉納したものです。今回、長門小学校の六年生が修理して色を塗り直して復活したものです。周りのお人形は同じ小学校の五年生が作った案山子です。

 

この絵、かわいいですね。どなたが描いた絵でしょうか?

 

能登半島地震で被災されたみなさんは、何もかもが足りない中でまだまだ大変な思いをされていると思います。そして、被災地の大学受験生は、二日間本当に大変だったと思います。

 

 

 

 

帰りがけにきれいなお地蔵さんが並んでおられましたので、西蓮寺というお寺さんにお邪魔させていただきました。宗祖が法然上人さまですから浄土宗のお寺さんだと思いますが、何ともきれいなたたずまいのお寺さんです。

能登半島地震の被災地では、まだボランティアを受け入れていないようですが、ボランティアの受け入れを始めたからといって、直ぐにとんでいけるような距離でもないので、僅かずつでも募金に協力させていただくくらいしかできませんが、被災地の皆さまには謹んでお見舞い申し上げます。











生活の中にいる猫たち「1」

  

       

 

11月25日(土)佐久市 市民活動サポートセンターで開催されました、「人と猫が共生できるまちを目指して」という市民活動に参加しました。

この案内は偶然、SNSのお友達が投稿してくれた記事で、開催日の一週間ほど前に見つけて早速、「さくサポートセンター」に参加の申し込みをしました。

 

最初はゲストの「野沢地区包括支援センター」の職員さん、「佐久市 環境政策課」の職員さん「猫ボランティア団体」の皆さんの話を聞きました。実際、多頭飼いの崩壊した現場の画像を見たときは、猫も住人も気の毒に思うほどの情況でした。

 

 

 

 

その後、以前、職場などの小集団活動で使われた手法で、5~6人のグループに分かれて自己紹介して、「KJ法」を使ったワークショップを行いました。当然、初対面の方たちなので、グループの皆さんの自己紹介と猫との関りについても、大変興味深く聞かせていただきました。

 

 

こちらは、「保護猫サポートチーム」の案内になります。「にゃんNess」と「ねこちぐら」というサポートチームがあります。

 

             

 

 

 

                                 

 

譲渡会も頻繁に開催されています。10月1日の譲渡会も確かSNSで紹介されていたものを偶然見つけて、保護猫たちを見たいのと、どんな活動をしているかとか知りたくて、女房を誘って出かけてみました。

 

保護猫たちはきれいにケアれされていて、健子状態も良さそうです。受付でクリップボードをいただいて、「家族構成」「住宅環境」「飼いたいと思う保護猫」のことなどを記入します。猫を飼う環境であるかどうかを判断して、人気のある保護猫は抽選になるようです。譲渡される猫たちは無償というわけではなくて、保護してから獣医に診ていただいた費用とか、キャットフードやトイレなどのケアにかかった費用が必要になります。

 

12月3日には、上田市の保護猫ボランティア団体でも譲渡会が開かれて、自分が猫が好きなことを知っている同じ職場の友達が、スマホで案内を見せてくれたのですが、この日は久しぶりに帰省した息子を午後、長野市のアパートまで送っていくので、どちらの譲渡会も行かれませんでした。

 

    

 

              

    

 

佐久市では、「NTR活動」のクラウドファンディングも6回目になりますが、まだまだ充実した状況ではないようです。それでも2022年度、佐久保健所管内では殺処分される猫がいなかったということですから、全国でも殺処分される猫、犬がなくなることを願う思いからも行政とボランティア団体に協力していきたいと思います。

 

   

佐久市市民活動サポートセンターで、地域猫について考える市民活動を開催したのは今回が初めてだと思います。自分は「佐久市環境美化巡視員」という役目もあって、参加しましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大してどこにも出かけられなくて、猫を飼ったらかわいくてたまらないという方や、私は猫も犬も嫌いです。という方もいました。この方は地域の役目上、相談を受けることが多いので参加した。ということでした。

 

猫好きの方はやはり女性が圧倒的に多いようで、自分のグループの参加者は自分以外、全員女性でした。中にはSNS上で繋がっていて、今日初めて行き合った方もいて、とても驚きました。そして、とても良い市民活動だと思いますので、是非とも回を重ねて充実した活動になればいいと思います。

 

  

 

寒暖差は激しいですが、朝晩はすっかり寒くなりましたので地域猫たちが心配です。ご近所に配りものに行ったとき、野良猫が住み着いてしかも増えてしまって困っているという相談を受けました。たぶん、お腹も空かせていると思います。とりあえず市役所に相談してみます。ということで休みに入った今日は、早速、市役所の環境政策課に行ってみようと思います。

 

 

 

 

 

 

昔なじみの和菓子屋さん

                 

 

記事の中身を更新したということではなくて、キャッチアイ画像がいつの間にか消えてしまっていましたので、改めて投稿し直しました。

 

◎これ以降は2021年5月5日に投稿した内容になります。

昔からなじみの深い、地元の「桔梗屋」さんの和菓子を紹介したいと思います。この時期は美味しい和菓子の種類も多い季節なので、是非お茶のおともにいただいてみましょう。

 

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やはり順番からいったら「桜餅」でしょうか、美味しい「こしあん」がたっぷり入ったできたての「桜餅」はこの時期、何度いただいても美味しいですね。

 

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「草餅」は小ぶりで、上品な形をしています。そして、ヨモギの色が濃くて鮮やかです。周りのお餅はとても柔らかくて、「あんこ」は「つぶあん」ですが、形がしっかり残っているアズキの歯ごたえが好きです。

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三笠山」は佐久鯉の焼き印がかわいい「どら焼き」です。厚めのふわふわの生地と「つぶあん」が美味しいです。名前の由来は今度ご主人に聞いてみましょう。

 

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歌舞伎のことは全く分からないのですが、「しばらく」は歌舞伎の「暫」の主人公のメイクだと思います。どのようなあらすじなのでしょうか。勉強してみたいと思いす。(課題が徐々に増えてしまいました・・・。)

少しかためで甘い「あんこ」がずっしり詰まっていてお茶のおともに最高です。

 

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そして、初夏の時期より店頭に並ぶかわいい魚の形をしたこちらのお菓子は、夏にふさわしい「若鮎」です。半透明な「あん」を薄い柔らかい生地で包んだ、甘みも爽やかで夏にふさわしい生菓子です。

 

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造りたての生菓子を、「粋」な絵柄の包装紙に直接包んでいただくと一段と美味しく感じます。

 

小さい頃から見慣れているお店ですが、二階の窓はいま改めて見てもとても芸術的です。自分の感想が的確とは思いませんが、お酒も甘いものも大好きなので、地元の好きなお店を応援していきたいと思います。