ところが君は笑った、

備忘録のようなもの

1年冬学期の振り返り

年度末に秋学期とまとめて振り返るやつをやっています。

授業の話

秋学期まではELAの制約で1学期に取れる単位数の上限(ストリームごとに決まっている)が「ELA以外の合計が10以内(PEをとるなら10+1/3以内)」と定められていたのですが、冬からはELAの制約が外れたので、RWを含めた標準の制限になりました。

ehandbook曰く標準受講単位数は13とのことで、単位上限は18のようですが*1、春と秋が週4コマ(+Tut)のELA+9単位+PEで実質13単位程度で、自分としてはいっぱいいっぱいなくらいに忙しかったため、一気に増やすのは危険だと判断してRW含めて15単位にしようと考えました。

ELA / RW

どのストリームでも最後に倒さなければならないELAの集大成ことRW。それまでのセクションに関係なく抽選で割り振られたトピック別のクラスで、一学期かけて長いエッセイを仕上げるらしい……程度の事前情報しか知りませんでした。

どういう流れでか春か秋に数学のTAさん(ICU卒)にARWで書いたエッセイを見せることがあって、その時に「RWで書くようなエッセイだね」とコメントをもらっていたので、自分が全力を出して真面目に書いたエッセイはRWでも通用すると思えていて、あまり肩肘張らずに臨めました。

エッセイを一本書くだけなのかと思っていましたが、どうやら先生によってスタイルの違いがあるらしく、同じスト2でも別の先生のクラスになった友人は小さいエッセイを2本ほど書かされてから本番のエッセイを書いたとのことでした。

私のあたった先生は前半に講義形式でトピックに関係する情報を提供しつつ、自分たちでも関係しそうなニュースを持ってきて週イチでグループディスカッションをさせ、クリスマス休暇が明けた頃からじわじわとエッセイを書くことそのもののテクニカルな講義に移行しつつチュートリアルをするようになっていました。

前半のトピック関係の講義はもともと興味のあるトピックだったため非常におもしろかったのですが、後半の技術的な講義は「それ春も聞いたし」と思う内容だったのがやや残念です。春と秋を経て思ったのですが、おそらくICUのELAでは講師ごとの個人差の大きい授業が行われるため、「これはみんな習ったよね」と見做せる範囲が少なくて既習だ~と思う授業になるのかもしれないです。

チュートリアルに何度か行ったところ、非常に熱心ではあるもののあまり強い批判はしない先生だったので、先生よりも自分の方が「こんなエッセイではだめだ」と強い気持ちを持って書いていたと思います。書くこと自体は苦ではなかったのですが、自分で納得できない時に先生に相談に行っても「いいんじゃないかな?」という風の反応が主だったので、文を研ぐのにはかなり苦労しました。

また、扱いたいトピックが丁寧に掘り下げる必要のあるもので、いい加減な書き方ができず、言及しないといけない事柄も多く、そもそもの要求字数(2000語*2)も大きかったので、純粋に必要な時間が長かったため、後述する数学との時間の食い合いが非常に辛かったです。

微分積分学I

春学期の数学入門の続き~という気持ちで履修したら思っていた20倍くらい大変でした。春と秋の数学を持っていた教授とは違う教授が講義を持っていたのですが、そもそも先生の評判がモゴモゴだったため、場合によっては履修せずに聴講しようかな、と思っていましたが、初回の課題は常識的な量だったので大丈夫だろうと思って履修しました。大間違いでした。

2年前まではAか落第かの両極端だったところ、1年前から反省してクラスの平均GPAが2.7になるように考えて成績をつけていると言っていましたが、1年前に反省しすぎたことを反省したとも言っていたためか、尋常ならざる量の宿題がでるようになりました。1問1時間かけてやっと解けるかどうかという問題を20問とか出してくるので、木曜日の講義から月曜日の演習までにやろうと思うと週末がまるごと潰れます。*3当然のように他の課題もあるので、他の課題を優先すると解けないし、こちらを優先すると他の課題が後回しになります。

また、講義でカバーする範囲を教科書のページ数を授業回数で割って決めているため、図の多い媒介変数や極座標の回は範囲が狭く、そうではない週は割と意味のわからない量のトピックを扱っていました(例:ベクトルの外積、空間における曲線と接線、偏微分偏微分のChain Ruleを2時間でやる)

抽象的な講義の合間に挟まれる自身のテレビ出演情報、フランスに関する雑学なども相まって、精神的に疲弊する講義から得られる学びはかなり少なかったです。が、講義に出席しないとその週の課題は分からないし、課題がわからないと演習に行ってももう「来てから解く」ができる規模の問題ではないので無意味になってしまうので、耐えるしかなかったのが厳しかったです。Cauchyから数えて何代目の弟子にあたるかって情報そんなに要ります?

いつも「このあと駒場で非常勤の授業があるから」と講義が終わるなり脱兎のごとく走り去っていたのですが*4、これでも私達は必修じゃないだけそっちの方々よりはマシなのだろうとは思います。ICUの人にはこれは難しいかな~という煽りがはいるのはこっち特有だと思いますが。この教授に必修単位を担当されるのはあまりにもご愁傷さまです……。

ICUに入って初めて「全部授業にでてるしできる範囲で宿題をやっているのに単位を落としたかも」という気持ちになる講義でした。悪いことは言わないので、この授業は必要な場合でも履修せずに履修しているのと同じ緊張感を持って聴講したほうが良いです。

離散数学基礎 (E開講)

プログラマをやっている友人に「この授業とったほうが良いと思う?」とシラバスを見せて聞いたら「微積よりもずっと大事」と言われたのでとりました。

範囲がめちゃくちゃ広くて、1回の講義スライドが70ページあるようなとんでも授業なのですが、どうやら他の数学の授業と内容が重複しがちなようで、春に数学通論Iをとった友人は前半(集合と論理の話)はまるごと既習だと言っていました。行列(線形代数Iで既習)も出てきたほか、途中で数列と級数の話(まさに微積Iで進行中)が出てきたり、数論と暗号の話も少し触れていたりしたので、終わった現在の感想は「情報科学に必要な数学に片っ端から触っていく講義」です。必要性は分かるし、ここから更に必要に応じて掘っていくための足がかりになる授業です。

中間試験と期末試験の前は真っ青になりながらスライドを読み返していましたが、この授業ほど簡潔なノートづくりの重要性を感じたことはありませんでした……。自分に後で分かるように大事なことだけ煮詰めたノート、とりましょう。

単位は来てると思うのですが成績には自信がないです。

情報科学実験

冒頭に書いたとおり、それまでの13単位相当から一歩だけ冒険した15単位にしたので、その分負担の軽そうな授業を取ろうと思い、秋に会った時に「来学期とります!」と先生に言ったら「君には簡単だと思います」と返されていたものの、「できそうなことを楽しく確認して単位と成績をもらいたい」という邪な動機で取りました。実際、Pythonはやったことがなかったので丁寧にゆっくり導入してもらえるこの授業はとってよかったです。微積でぼこぼこにされて「もしかして自分は頭悪すぎて大学なんかに来てはいけなかったのでは?」と思いそうになるところに、ちゃんと与えられた資料を読んで与えられた課題をこなせるという成功体験を毎週積ませてくれる情報科学実験は週で一番の癒やしでした。

プログラミング基礎と同様にコンピューター教室(シャットダウンするとデータは全部消える)での授業だったので、やはり自分の環境があると楽だなと思いました。*5

来年度はかなり内容が変わってArduinoを使うようなので、それはそれで楽しそうで羨ましいです。この授業を担当していた教授はプログラミング基礎でPythonを担当するようなので、たぶん似たような体験をできるのはそっちになります。

N2: グローバル情報学基礎

これも上記と同じ「負担が軽そうで楽しそうな授業を取ろう」シリーズ第2弾で、同じ先生で、同じように「君には簡単だと思う」と言われていた授業です。友人に誘われたのでとることにしました。

個人的な感想としては「欲張り情報学詰め合わせ」でした。ウェブの仕組み(IPアドレスとかドメインがあって~とかの話)、統計と機械学習の基本(spreadsheetで統計できますよとか交絡因子とかもあるから相関はよく考えろとか機械学習って万能じゃないよとかそういう話)、プライバシーとかセキュリティーの基本(RSA暗号の簡単な概要とかセキュリティとは何かとかの話)、おまけで量子コンピューターの話があって、どれももちろんそれほど時間はかけられないからあくまでさわりを紹介してちょっとやってみるという程度なのですが、「おもしろい!」と思えたらこの授業を入口に何をやってみたらいいかが分かる、とても良い授業でした。

めちゃくちゃオススメしたい授業としては残念なことに、来年度はなくなるようで、代わりに同じ先生が担当する「N2: データサイエンスの考え方」がこの授業の「機械学習の部分の続き」だとのことでした。

N1: 物理の世界

親しい上級生がおすすめしていたのでジェネの単位数確保のために取りました。

ごりごりに物理をするのではなく、ICUで大半を占める文系の人に科学的な考え方をするきっかけを与えたいという主旨の授業だったので、おそらく曲がりなりにも情報科学をやろうとしていて高校でも物理や化学を一応やった人間がとるのは不適切だったと思いますが、メジャーに関係なく理系のジェネを6単位取らないといけないので、時間割上綺麗に空いているところに収まって無理なくできそうなこの授業をとることにしました。

個人的な好みの問題もあると思いますが、私は合わなかったなと思います。

確かにコメントシートを通じて他の学生と行われるやりとりを聞いていると、文系と思われる生徒と理系もどきの私やごりごりの理系である先生の間にはかなり大きな考え方の違いがあるのは分かりますし、科学的な考え方を広めたいと思う先生の気持ちが間違っていないと私も思いました。しかし、そのコメントシート関係のやりとりに割かれる時間の長さや、そのために先生が披露するエピソードが模範として本当に正しいのかは疑問に思いました。理系における女子学生の少なさを是正したい気持ちはわかりますが、「理系に来るとモテるから理系やりましょう」と言われると、モテたいどころかモテたくない人間としては恐怖すら覚えます。

グループごとに自由研究をしてみて、実際に自分でリサーチクエスチョンを設定するところからはじめて実験をしてみる経験を通じて科学的な手法を学びましょう、という大きな課題は有意義だったと思いました。それ以外には目立った課題はあまりなかったので、きちんと計画的に研究をできるグループならおそらくスケジュールに無理のある負担は発生しないはずです。かなりしっかり評価を書かないといけないグループ間相互評価を期末期間終盤にしなければならなかったので、期末がある人にはたぶんそこが非常に痛かったと思います。

総合的には「人を選ぶ授業」だと思います。クセが強いので手放しで誰もにおすすめできる授業ではありませんが、基本的な理念は文系の生徒が多い環境では大事な良い授業なので、そのやり方が合う人ならたぶん学びが多いです。

課外活動の話

祭は本番が終わってからおやすみモードになっていて、この時期は引継書を書いたり(私は引き継ぐ仕事が何もなかったのでこれもなし)来年度の幹部に関する選挙をする期間でした。また、来年度も委員として残るか、それか今年度でやめるかの決断をする期限も冬の間にありました。

あまりにも自分が役に立っていなかったので、役立たずが残るくらいなら辞めたほうが少数精鋭で組織として良いのでは?と思うときもかなりあって、そういう気持ちを2年生(残ると決めている方)に相談させていただいたりした末に、向き不向きがあってもできることをやれるなら残ったほうが組織のために良いし、もともと自分がやりたかった仕事もまだできていなかったので、来年度こそできるはずだと思い、残ることにしました。

祭がお休みな冬学期ですら微積に殺されそうになった自分が、果たして来年度以降の内容が更にハードになるであろう授業に耐えながら本格的に仕事らしい仕事が増えてくる祭に耐えられるのかはまだわかりませんが、睡眠と勉強がおろそかにならない範囲でがんばらせてもらいます。

D6の方はIT担当になったので、新入生を迎える春に向けてデジタル面の改革を推進していますが、これが楽しくて楽しくて。できることをやるの、楽しいですね。

まとめ

組織における自分の無能さという授業に関係ないことに苦しんだ秋学期とは打って変わって、勉強面でかなり苦しんだ学期になりました。だいたい微積のせい。

春と秋にジェネを一つも取っていなかったのでいい加減とりはじめないとまずいと思ったのですが、ジェネは先生の癖がとても強くでるので、絶対にとったことのある人の体験談を確認した上でとったほうが良いと思いました。できれば自分に勉強のスタイルとかが似ている人の話だと更に良いと思いますが、こちらは難しそうです。

来学期から2年生になりますが、ここまでファンデばかりとっていたので、隙きあらばジェネをとりたいと思いました。自分が耐えられるちょうどいい単位数を探していきたいですね。

*1:GPA3.40以上ならその上限も突破できるようですが

*2:幸い、先生が語数に関しては柔軟だったので、2000語を超える分には好きにしなさいとお墨付きを頂けて、最終的にタイトル込みの本文は2500語になりました

*3:カナダで物理をやっている院生の友達に見せたら「これは異常」と言われました。ですよね!

*4:講義の後に「課題が多すぎてとても無理」と訴えたら「TAが月水金にいるはず、それかその辺にいる人に聞いてがんばって」とあしらわれて先生は立ち去りました。なおTAがいるのは月水のみです。先生?

*5:帰ってからやるわと言って課題を提出し忘れた友人がいました……合掌

1年秋学期の振り返り

もう年度末ですが、春学期を振り返ったのにそれ以後をやらないのはおかしな話なので秋と冬を振り返りたいと思います。

授業の話

ELA / ARW

春と比べるとかなり柔軟(悪く言えばゆるい)先生で、エッセイをいつ課してくるのか、期限がいつなのかなど、計画的に課題をこなすために必要な情報がギリギリまで出してもらえないので、他の課題とスケジュール上ぶつかることが少なからずあって精神衛生に悪かったです。

エッセイの添削についても、チュートリアルの時間が予約制ではなくていつ行けばよいのか分からない点、また添削なしで提出した夏休み明けのBook Reportも無批判にAをつけてくれたり、批評をなにももらえなかったのであまり成長を感じない学期になりました。

ELA / R&P

夏休みのSEAプログラムで行ったSOASでプレゼンテーションについて丁寧な指導を受けていたため、物足りなく感じました。もう知ってるしやってる、と思う内容でした。

線形代数学I

春の数学入門が高校数学(理系)の範囲を扱っていたので、ここからが大学数学の始まりでした。といっても、行列なので昔の数3Cの範囲ではあるのですが。

講義と演習のスタイルは数学入門と同じで、教授もTAさんも同じ、演習前の昼休みから開いているヘルプデスクも同じなので、新しい分野でも春と同じペースで勉強できました。

プログラミング基礎 (E開講)

Cを通じて初めてプログラミングをする人に向けて基本的な考え方を教えようとする授業。……なのですが、講義としてわかりにくいし、演習問題はこれまでにC以外の言語でのプログラミング経験があると「えっ○○の関数、ないのか……」とびっくりさせられるものの解けるので、基本的に講義を聞き流しながらゴリゴリ演習問題を解いて、スクリーンショットを撮って、レポートにまとめる作業になりました。

コンピューター教室のマシンでの作業内容はどこにも保存されないので、教室でやった成果はgoogle driveなどで持ち出さないといけません。終わらなかった場合、続きをやるために自分の手元にCを使える環境が必要になります。(自分のノートパソコンで環境構築すると便利です。)また、レポートを印刷して提出する必要があるため、印刷できる環境も必要です。

言語学入門I

時間割にちょうどいい空きがあったので、埋めるためにやや興味のあった言語学*1をとってみました。

音声学、音韻論、形態論、意味論、統語論の5分野の導入と思われることをしてくれました。すべての用語は日本語と英語の両方を教えてくれて、どちらかしか覚えられないなら英語を覚えなさいと言われたのがとてもICU的だと思いました。

今までさんざん「発音記号読めません><」と逃げ回っていたのですが、ついにこの授業でIPA*2の読み方を教わったので、理論上読めるようになりました。

個人的にめちゃくちゃ楽しかったのが音韻論と形態論と意味論のあたりでした。おすすめ授業です。

エクササイズII

チームスポーツの学期だとのことで、チームワークがだめだめな私としては終わりなのでは?と思っていましたが、春と同じ先生の授業を選べたので少し気が楽でした。

「うまくできること」よりも「一緒に取り組むこと」が重視されていて、チームメイトも下手であることを責める人はだれもいなかったので、できないなりに真面目にやれば生存できました。

課外活動の話

秋はICU祭の季節なので、祭は春よりぐっと忙しく……なったといえばなったのですが(なにせ春はミーティングに出る以外の仕事が一切なかったので)、実のところたいして仕事量としては振られていなかったので、みんなが忙しそうな雰囲気にあてられて、さほど役に立てないことを申し訳なくなっていたのが主でした。

前日~当日~翌日はさすがに仕事を振られていたので、祭そのものを見て回る時間は当日あった徘徊する系シフトの時間と、祭のシフトとD6のシフトの移動時間くらいしかなかったのですが、なにせ元の体力がないのでかなり参ってしまいました。

筋力や体力が要求される仕事(机や箱を運ぶとか)で全然役に立てず、役に立たないのに人一倍疲れていて、私より大変そうな人は夜のミーティングのあともまだ仕事があって、こんな自分は委員会にいないほうが良いんじゃないか……?と思うことが多かったです。

D6でも普段からあまりボードゲームを遊ばない(TRPGの民なので)ため、シフトに入っていてもインストできるゲームは何もなくて、所在なさげに立ち尽くしているだけという役立たずぶりで、ICU祭前後は本当に精神衛生に悪かったです。せめて単発のTRPG卓でも立てられればよかったんだと思いますが、それをするにも学期中はいつも忙しい忙しいとTRPGすら遊ばずにいたことや、そもそもシフトに入れる時間が1-2時間程度しかないために卓をするには足りないことなど、様々な要因で完全にお荷物になってしまっていたのが心残りです。

まとめ

勉強面では問題なく過ごせた学期でしたが*3、課外活動の面で自分の無力さに打ちひしがれた学期でもありました。

*1:ゆるやかに関心のある自然言語処理をするのに言語学は必要ないのかもしれませんが、知っていて損はないと思っていたので

*2:International Phonetic Alphabet。情報処理推進機構でもビールでもない。

*3:とっくに成績開示が済んだ時期に書いているので結果もついてきたと分かっています

1年春学期の振り返り

二ヶ月に一度くらいの頻度でしか"日記"を書けない呪いに蝕まれています、sayです。
皆さん春学期お疲れ様でした。テストも課題も用事も終わってから数日ほど浜辺に打ち上げられた鯨のような気分でぐったりしていたのですが、いまさらながら春学期を振り返っておかないとSEAプログラムからの秋学期へ~というコンボに飲み込まれて振り返る暇がないなと気づいたのでさくっと振り返ってみます。

授業の話

ELA / ARW

ここに書いたことがあったかなかったか思い出せないんですが、私はストリーム2の人間です。*1

先生がとても几帳面な方なのか、一学期分のシラバスを最初に配ってくれたり、授業で扱うテキストの電子版も必ず用意してくれていたり、とても準備が良かったおかげで計画的に課題に取り組めてとてもよかったと思いました。

他の授業も考慮すると結構ばかにならない量の読み物が出されて、ちゃんと授業時間にディスカッションできる程度には理解してないといけないから流し読みではだめで、それと平行して毎週少しずつエッセイが進行していくというのはかなり忙しかったです。シラバスでいつなんの締切が来るか把握できていたおかげで、他の課題とぶつかる週のものを先に軽く読んでおくとかそういうことができて生存したなーという印象です。

私はストリームどこがいいかのインタビューで「アカデミックライティングなんも知らんからちゃんと指導ある方が良いでしょう」みたいな理由でスト2になった人間だったのですが、期待していたほどはエッセイの指導をごりごりしてくれる感じではなかったです。仕様を示されて、そのとおりに書いて、先生に見せれば意見をくれたり、粘れば修正点を指摘してくれたりもしますが、思っていたほどダメ出しに次ぐダメ出し!という感じではなかったです。

エッセイを書く過程で一番たいへんだったなーと思ったのはトピック決め(のためのざっくりした資料を読み漁る時間)とアウトライン(のために使えそうな資料をピックアップしてまとめて論旨を組み立てる時間)で、しっかりアウトラインができていればドラフトはあくまで言語センスとの戦いで、1stドラフトがちゃんとしてればそれ以降の修正はあんまりありませんし、書くこと自体はそこまでしんどくなかったです。アウトラインの週に他の課題があるととても死ぬという学びがあったので来学期も気をつけておきたいところです。

ELA / ATS

あんまり新しいことを学んだ気がしない授業でした。もともとGoogle系のサービスは好きで、普段からChromeユーザーだしdocsやspreadsheetなしでは生きていけない体にされてしまっていますし。

日常ではあまりパソコンを使わない人とかには入門として必要なんだろうなーと分かるものの……。

数学入門

情報科学メジャーするなら数学やらないといけないし、数学やるなら数III既習だけど忘れた人間としては入門から取るしかないよね、という科目でした。三角関数の扱いすら忘れている人間には厳しいのではないかと思いましたが、多分なんとかなったのではないかという気がします。

講義に出て、そこで学んだ範囲の問題を演習の時間に発表したりTAにツッコまれたり人の発表へのツッコミから学んだりするというサイクルに、必要に応じてヘルプデスクに行くという感じで、高校までの数学とはリズムが違うな、と思いました。授業時間に講義も黒板で問題を解くのもやらないといけなかったのとか、あるいは塾とかでもひたすら講義を聞かされるばかりなのとか、色々なスタイルの授業が世の中にはあるわけですが、講義と演習の間に時間がしっかりとられているこのスタイルはメリハリがあってよいなと感じています。

紙の教科書じゃなくてPDFでDLできるOpenCourseWareな教科書(英語)と一応紙でも配られるけどPDFもあるレジュメ(日本語)を併用してくれるのも気軽にいつでも数学の教材を持ち歩いて勉強しようって思える一因になっていて、とてもよかったです。

情報倫理

時間割にすっと収まるいい位置にあったから取ることにした、程度の気持ちだったのですが、受け心地の良い授業でした。

高校までの倫理でやったぞこれ……という気分になる>>倫理<<な講義から始まってややだるだるだったのですが、それを踏まえた上で情報技術と倫理の交差ポイントを色々考えるかんじで、近くの人とディスカッションしたり、グループワークでプレゼンテーションしたりするようなインタラクティブな倫理の時間で案外よかったです。

技術的に何かができることと、それが社会にとってよいことであるかは別の話なので、Don't be evil*2の精神で倫理のことも頭の片隅に置いておくといいよね、という気持ちになる授業でした。

コンピュータ基礎 (E開講)

いろいろと厳しい感じの授業でした……。

まあ一般常識として知ってるよね、みたいなこともあれば詳しい歴史は覚えてないわな、ということもあり、二進数を手計算するの?!という驚きもあり、突然のアセンブリで何が起こっているのか分からなくなるなどありましたが、トピック自体にはそこまで問題はなかったのです。

講義の構成が分かりづらいとか、先生の話が聞き取りづらいとか*3、そういう細々した授業の受けやすさを損ねる要素があったのもあって、全力で集中していないとあっという間に「え、今なんのはなししてるのこれ」となるし、集中していても理解度はどっこいどっこい、というラインだったのが厳しかったです。

エクササイズI

全然体育じゃないと評判のエクササイズですが、私は普通に筋肉痛になったし体育いやだ~という気持ちでとても憂鬱になりました。来学期も冬学期も続きがあると思うととても憂鬱です。

ヘルサイ (E開講)

J開講じゃなくてE開講にしたのは空いてそうだと思ったのと念の為にE開講の単位数を稼いでおきたかったからです。(ELA側の人間はE開講を18単位取らないといけない卒業要件を鑑みて)

そんな死ぬほど邪な動機だったのですが、J開講の人たちの様子を聞く限り大正解だったのではないかなと思っています。

思ったとおり人数は少なくて比較的こじんまりしていますし、先生の語り口が軽妙で聞いていて楽しいし、なによりヘルサイの目的が「ICUにおいて健康で充実した学生生活を送ってほしい」ということなのだなあと実感する構成になっているので、自分に関連のあることとして受け止めやすかったです。

Mid-term essay (700 word程度) があったのが英語が苦手な人だとつらいだろうと思うので、さすがに万人向けだとは言えませんが、ELAで習ったエッセイの構成を踏襲すれば問題なかったので少なくともスト2で十分間に合ってます。

期末試験は常識でかなりいける感じだったのと、授業のスライドを毎回先生がmoodleにアップロードしてくれていたので、テスト前の復習で多分十分いけたのではないかという印象です。

総合的にとてもよい授業でした。興味のない必修を楽しく受けられてよかったです。

課外活動の話

サークル類については入学前とか超序盤は色々気になっているものもあったのですが、結局D6と祭の人間になっています。
といっても、D6は課題に追われてない昼休みにふらっと立ち寄るとかその程度で、祭に関しても今のところ特にこれと言った仕事をしているわけでもなく……ミーティングに出てる程度?
D6は休日に単発のSW2.5とダブクロに1回ずつ参加できたのが楽しかったです。そのうち「TRPGってなんかハードル高くて」な人向けになにか立てたいなーと思ってるのに私のエネルギーが足りてなくてまだできてないので、なんとかしたいところ。それと今年度中には在学中ずっと続けるくらいの勢いのキャンペーンとか始めてみたい。(月1くらいなら続きそうだしロマンでしょう)

今のところはどちらも負担をコントロールできているという印象で、来学期も授業との折り合いをうまくつけ続けられたらいいなと思っています。

生活の話

私は高校生の時は授業日の1/3を欠席して残りを遅刻するレベルで朝起きれない人間だったんですが、驚いたことに今学期は完全に無遅刻無欠席でした。……1限で死ぬほど眠くて船を漕ぎまくってしまったこともたくさんあったし、課題に追われて午前三時とかまで起きてたこともたまにあったけれど、それでもちゃんと出れたので個人的には大きな成長を感じます。……ビギナーズラックじゃなくて成長だと思いたいところです。

一方、「余裕があったら歩いたり自転車とかで通学したい」と思っていたのは完全に挫折したというか、体力的にそんな余裕が全然なかったので普通にずっとバスと電車使ってましたね。同輩が「体育じゃないw」と笑うエクササイズですら筋肉痛になる体力ゼロぶりは伊達じゃない……。

人間関係においてもtwitterで親しんでいる人を中心に、たぶん友達って呼んでも怒られないといいなと思えるくらい仲良くできる人たちを確立できた、気がします。人の顔や名前を覚えられない人間にしてはがんばった気がします。話しかけてくれたのに覚えられない人に対しては心の底から申し訳なく思っています。*4

まとめ

成績がまだ出てないので「よい春学期を過ごせました」というのは早計かもしれませんが、自分の手応えとしてはよい春学期でした。授業にでて、課題をちゃんとこなして、体調を崩さず、無理なく仲良くできる人間を見出して、しにたくなるほどの失敗はせずに済んだので、私にしてはがんばったと思います。

慎重すぎるという見方もあるかもしれませんが、がんばりすぎるとしんでしまうのを知っているのでこのペースで来学期もがんばります。……と、その前にSEAプログラムですね!

みなさん、夏休みも生存していきましょう。

*1:英語とは愛憎が複雑な感じなので割愛しますが、現時点で最新のスコアだとiBT 111とかITP 640とかの人間です。

*2:いつの間にかGoogleの社訓じゃなくなってるらしいんですけどね

*3:英語は総話者数では世界一かもしれないけどL1な人は案外少ないという事実を思い出しました

*4:一般にELAのセクションが一緒の人と仲良くなる人が多いと聞きますが、私は残念ながら授業外で喋ったことは殆どないです。そもそも滅多に遭遇しないし授業かぶらないし……。数学入門を一緒に生き延びた人たちのほうがよほど強い絆を感じます。総合的にはついったらーが一番親しんでると思いますが。

ここ半学期でまとめたかったこと

時間を見つけてきちんと書き留めて起きたいと思っていることばかりが積み上がり続け、気づけば春学期も折り返しです。話題ごとに別の記事にしたいところですが、手短にパパッと書いていきます。

D館利用の注意点

部室が入っている学生会館のような建物であるところのD館ですが、綺麗に使わないと部室を使う権利をサークルが剥奪されるらしく、どの団体でもおそらく次の点について注意を受けるんじゃないかなーと思いますし、所属団体の部室以外に招かれることもあるかと思うので、みんな把握して損はないルールでしょう。

ということで、真っ先に紹介しておきます。(これはD6で聞いたバージョンです)

  • 鍵を適切にかける
    鍵が開いている間は部室に必ず一人は在室している状態を保つ。誰もいなくなる時はたとえ一瞬でも必ず鍵を閉める。
    (他は退室時の注意ですが、これは運用上の注意ですね。)
  • 窓の鍵を閉める
    網戸がガバガバなので窓を閉めないと虫が入るとかなんとか
  • カーテンをきちんと縛ってまとめる
  • 照明を消す
  • エアコンを切る
  • 館内スピーカーの音量設定が「最大」に設定できていることを確認する
  • ゴミ(ペットボトル、食べ残し)を片付ける
    ゴミ箱を適宜空にする。また、虫が湧くようなものは捨てるべからず。
  • 椅子を整頓する

おすすめツールの話

課題漬けになっている同級生や忙しすぎて予定が把握できずにミーティングをすっぽかす同級生などが観測される昨今ですが、忘れ物の達人であるところの私がいかにして今のところ何も欠席せず課題の出し忘れも発生させずにいるかの鍵であるツールを紹介したいなと思います。

Google Calendar

定番中の定番ですが、Google Calendarはめっちゃ便利です。こちらのICU table to Google Calendarを併せて活用するとさらに便利です。カレンダーごとに通知の有無のデフォルトを設定できるので、予定ごとに通知を設定するのが面倒な場合、大事な用事だけ登録するカレンダーと通知されるほどでもない用事はそもそも別のカレンダーにしてしまうという手もあります。

個人的に、上記スクリプトで自動生成したICUカレンダーのデフォルト通知を5分前通知とかにしておくと「空きコマに課題に没頭しすぎて授業行くの忘れた」みたいなやつを防げていいんじゃないかなと思っています。

Trello

星の数ほど存在する「やることリスト」系ウェブサービスの一つです。WunderlistとかRemember the milkとかGoogle Keepとか原始回帰してdropboxでデバイス間共有したtxtファイルにベタ打ちするところまで、今まで散々試してきた私ですが、Trelloが一番手に馴染むなと思っているので紹介してみます。人によってこの手のやつは相性があると思いますが、よかったら触ってみてください。

Trelloの特徴はやることを一覧できるボードに、縦に長いリストを複数個並べられて、リストごとに小さいカード状のタスクを並べられるということにあります。何が言いたいかというとやることの一覧性が高いんですね。

カードをドラッグして違う並べ替えたりリスト間を移動させたりできますし、カードごとに期限、ラベル、添付ファイルやリンク、説明、チェックリスト、コメントとかつけられます。
本来は組織でタスクを割り振ったりするのに使えるサービスなので一人で使っていると担当者を設定する機能はほぼ要らないとか、ややオーバースペック気味ではあるのですが、機能が多くてもUIはスッキリしているのであまり気にならないかと思います。

緊急性の高いカードを目立つ位置に動かすとか、先々出るとわかっている課題を暇な時にシラバスからカード化しておいて予備リストに入れておくとか、タスクを忘れないようにするための工夫をしやすいのがとても良いです。期限を設定すると期限が近づいてきたら通知するようにできるので、当日になってから実は忘れてた……ということも起こりにくいのがありがたいですね。

具体的な使い方の例として、"Essay Final Draft"というカードを作成し、期限を設定して、"Submit digitally", "Print hard copy", "Attach grading rubric to the front"みたいなチェックリストをつけたりするといい感じに自分がどこまでできているのか一目でわかり便利です。先生に何か言われた時、関係するタスクのコメントとして素早く殴り書きしておくとかも結構重宝します。

ブラウザだと開き忘れそうな人にはWindows/Macのアプリもありますし、 もちろんiOS/Androidアプリもあるので、気が向いたら使ってみてください。

Discord

これはタスク管理とは離れたものなんですが、人と連絡する手段としてイチオシなので少し布教させてください。

昔からのメッセンジャー的なものがわかる人には「IRCSkypeを掛け合わせたみたいなサービス」というと伝わるかと思います。文字でも音声でも連絡が取れて、ブラウザや各プラットフォーム向けのアプリもあって、基本的に安定しているチャットツールです。日本のスマホ文化圏では大抵のことはLINEでいいじゃん?で済まされてしまいそうですが、Discordの良いところはこんな感じです:

  • チャットログが全てサーバーに保存されているので機種変更とかの影響は受けず、途中から会話に参加した人もそこまでのログを読める
  • 会話ごとに大事な発言をピン留めができる
  • 自分の発言を編集・削除できる
  • 一部Markdownが使える他、ネタバレ防止に伏せ字にする表記もある
  • 個人間(グループ)チャット(=DM)は10人まで
  • サーバーを立てると人数制限がなくなって、botを招待できるようになり、サーバー内にテキストチャンネルや音声チャンネルを話題や用途ごとに複数立てたり、メンバーに役割 (role)を割り振ることで権限レベルを細かく設定できたり(読み書きすらできないところから管理者権限まで)、チャンネルやチャンネルカテゴリごとにアクセス権限を設定できる
  • サーバーに招かれた人間の立場で考えると、未読状態を管理するかしないかとか、チャンネルごとに通知のオンオフを変えられるとか、サーバー内で専用のニックネームを設定できるとか (username#0000さんがhogehogeサーバーではyuuzaaさんって表示名にできる)、role宛に@通知で呼びかけられるとか
  • サーバーの音声チャンネルは誰もいなくても入っておいて待機することができるので、漠然と「今から作業通話もどきをします、やりたい人は来てね」みたいなのがやりやすい
  • 上記の機能を全部無料で使える
  • 自分のusertag (username#0000みたいなやつ)の番号を変えたいとか、ファイルアップロード制限を大きくしたいとか、gifなemojiやユーザーアイコンを使いたいとか、サーバーごとにカスタムemojiを他のサーバーでも使いたいなどの拡張機能が欲しい人は、年額50ドルのNitro Classicを契約すればできる
  • さらにDiscordのストアに登録されたゲームを遊びたい場合はNitro(Classicじゃないやつ)を年額100ドルで契約すれば良いらしい
  • けれど無料で全く困らないのでその辺は趣味人の領域だと思います

……とまあ、そんな感じなので、めちゃくちゃ便利で大好きなのでみんなよかったらdiscord使ってみてください。

最後に一言

課題が無限に湧いてくるので効率よく生きないと遊ぶ時間ないなって思いました。なくなってます。それではこの辺りで。

PS. しばらく前にELAのストリーム分けとTOEFL ITPの点数の関係性が実際どんな感じなのか〜みたいな興味本位のフォームを作ってたので、集まった結果の話をそのうちここでしたかったんですが、今のところ回答数が少なくてちょっと触れづらい感じです。もしよかったら23でまだ答えた記憶がない人は回答してもらえると嬉しいです。

パソコンの必要性について

前回の交流会まとめに書き忘れていたこととして、大学生活を送る上で持っておくとよいパソコン等の情報端末についてのお話もありました。

……というか、先輩のお話では論文を読んだりノートをとったりするのにはiPadがおすすめ、というお話だったのです。
一方、3月半ばに大学から届いた封筒にはメーカーのノートパソコンの購入案内も含まれていたり、New Student OrientationウェブサイトからはITセンターへのリンクがあり、そこにはパソコンの推奨スペックが掲載されていたりもしまして、授業の実態が分からない新入生としてはパソコンが要るのか、いらないのか、いまひとつ判断がつきません。

じゃあ入学後に必要になってから買ってもいいのかな、という気もしますが、家電量販店Appleの多少お得なキャンペーンは4月の序盤までで終わってしまうし(Microsoftのキャッシュバックキャンペーンは特に期限はなさそう)、ほしいタイミングでほしいスペックのものの在庫があるとは限りません。あとからバタバタと慌ただしく買うより、必要になるなら早めに手元に用意して各種設定を春休みのうちに済ませておきたいのが人間ってものです。

先輩に聞いてみた結果

そこでtwitterにいらっしゃる先輩方が回答してくださることに期待して、3日程度のアンケートを放流してみたのがこちらです。

 62票のうち、28票が結果を見たい人……おそらくは同級生でしょう。
これを除いた34票のうち、要るが15票 (44%)、要らないが17票 (50%)、そしてその他が2票 (6%)という結果となりました。回答してくださった先輩方、ありがとうございます。

選び方の話

投票に加えていただいた補足に基づいてまとめると、結論としてパソコンは必要はないけれど、あるなら使えないではない、という程度の必要度のようです。

というのも、特殊なソフトは大学のパソコンで使用するし、パソコン必須な授業はパソコン室で行われるので、グループワークの授業中にメンバーとgoogle docsやspreadsheetで共同作業するのが主な用途となるらしく、複数の端末を所持している先輩もiPadで十分だとおっしゃっていました。

パソコンを購入する場合はタブレット*1で使えるかが肝心なので、サイズが小さいMacBook AirSurfaceがよいともお伺いしました。

どういう授業を取るか、いつの経験かによって違いそうなので、違った経験をされた方はぜひコメントなどお寄せください。

私はどうしたかの話

来年以降この決断がよかったとか悪かったとか書き足しに来るつもりなんですが、私は現時点では情報科学に興味があるので、プログラミング的なことにはやっぱりUNIX系列のMacOSを使うべきでは?という考えに基づき、Mac Book Air (Late 2018)を買いました。

Mac系列の中からは軽さと電池持ち、およびTouch BarなしでTouch IDが使えることがAirにした一番の決め手です。*2

購入して触っているとやっぱりMacはいいなーと思った点として、Retinaディスプレイが本当にきれいだという実感がじわじわ染み込んできているのと、バンドルされている日本語フォントがきれいで無限に文章を打てるというものがあります。

有効活用できるといいなと思っています。

*1:椅子からにゅっと板がついている

f:id:saylily:20190327232602j:plain

こういうやつ


画像出典

*2:Escキーが物理キーじゃなくなるTouch BarはありえないけどTouch IDはあると便利です

バカ山交流会まとめ

2020年3月追記:なんか拡散されてますが1年前の新入生視点で書いたものなので、2020年度入学の皆さんに必ずしも全てが当てはまる保証はありません。その点をご了承の上で読んでください。


先輩(@oakhouseboy)が開催してくださったバカ山交流会に参加してきたので、軽くレポろうと思います。地理的、あるいは時間的要因で来られなかった同級生の皆さんに届けられたらと。

※もしオフレコだったんだけど……みたいなことがあったら@say_lillieまでご連絡ください、すぐ適切に修正します。

履修のこととかメジャーのことはオリエンテーションで聞きましょう。図書館オリエンテーションは行かなくても大丈夫。

ELAのこと

日課題が出て、きちんと出席することが大事で、単位数*1が多い上にまとめて成績がつくのでGPA*2への影響も大きい。とにかくきちんと出席するべき。

クラス分けはTOEFL(ITP)の点数で決まるけれど、ボーダーだと面談が英語であって希望とかを確認される。

公式サイトのELAのページにも書かれる通り、

Stream 1に属する学生の英語力が最も高く約20人、次いでStream 2は80~100人、本学で平均的な英語力を持つ学生が集まるStream 3は340~360人と多く、語彙力、文法知識、リスニング力などの補強が必要なStream 4には約120人が在籍します。

Stream 1は付属高校出身(いわゆるハイ生)が多く、Stream 2以上は「英語ペラペラ」とのこと。Stream 3が一番多く、今日のELAやSEAプログラムについてのお話も主にStream 3の様子が中心でした。

SEA プログラムのこと

6週間のプログラムで、他の留学生もいる英語を勉強するコースにICU生も入るという形。なのでICU生だけではないし、英語のレベルは高くない*3

SEAプログラムに参加するとELAのAS*4が免除になり、比較的高い評価を貰いやすいので、経済的に可能であれば行くと良い。1年次のフレッシュマンSEAは午前に授業、午後に遊ぶような感じで楽しむ側面が強い。

2年次のソフォモアSEAはRW相当になり、打って変わってがっつり勉強。現地の学生と同じようなことをする。

(筆注:ASってなんだっけと思ったので拝聴しつつICU公式サイトのこの画像を参照しました)

https://www.icu.ac.jp/academics/images/ACADEMICS_ELA_Intensive.jpg

交換留学のこと

交換留学には学年の1/3程度がいく。かなりの割合で帰国子女が占めるので、特に海外経験のない生徒が行きたい場合はやはり英語の勉強をしっかりする必要がある。

応募するための条件があり、応募できても落ちて第二・第三希望に行くこともある。以下、目安として

  • GPA 3.0以上
  • TOEFL iBT 80以上、もしくはIELTS 6.0以上

    23:47追記:交換留学の英語のスコアはもう少し低くても行けるところがあるよ、と補足をいただき、より正確な値に修正しました。情報提供ありがとうございます。

とのこと。ELAをしっかりやっていたらGPAは大丈夫。

TOEFL対策の授業も開講されているので、必要に応じて受けるべき。

他の授業のこと

  1. 一般教育科目*5キリスト教概論+18単位とる必要がある。興味のある先生で選ぼう。
  2. Foundation (100番台)…概論とかIntroduction的な授業。メジャー要件、メジャーごとに取らないといけないものがある。人気すぎるメジャーの授業は場合によっては「1年生は来年とってください」されることもあるとか。
  3. 200-300番台…2,3年生が中心に受けているけれど1年生設けても良い。各先生の研究分野にふれる授業。一応200番台より300番台のほうがレベルが高いことになっているけれど、実際の難易度の差は先生による。教科書だけでなく論文を読んだり、フィールドワークや実習をしたりする。
  4. 体育…必修*6。時間数に対する単位の比率が"損"なので、必修のエクササイズ1,2,3以後は取る必要はない。気になる競技があったら先生にお願いして聴講させていただくという選択も。

 

課外活動のこと

授業外に何をして過ごしているかの類型は5パターン程度に分けられる。

パターン1:バイトとサークルに打ち込むマン

マジョリティである。

パターン2:バイトに打ち込むマン

生態がよくわからない。

パターン3:何もしないマン

寮で漫画とか読んでる。あまりおすすめはしない。

パターン4:サークルに入ったけど特に活動しないマン

パターン5:図書館マン

Wi-fi的にも快適だし22:30まで開いているので良い図書館ではあるものの、勉強好きじゃないならおすすめしないし、コミュ力がないと友だちができないのでやっぱりおすすめしない。

(お話してくださった先輩はいつも図書館にいらっしゃるとのことでした。)

バイトのこと

春学期はしないほうがいいと言うけれど、別にしてもよい。ただ、4月は生活に慣れる時間として必要だから避けたほうが良い。しないといけない人と社会経験としてやりたい人ではバイトの選び方も違う。

サークルのこと

サークルは入るべき。厳密には、ふたつくらいコミュニティに所属していたほうが良くて、所属しうるコミュニティとして

  • ELAのセクション (多数派のStream 3は特に長いつきあいになる)
  • SEAプログラム(連絡を取らなくなるケースも多い)
  • サークル

……あたりの候補があると考えた時、やはりサークルは知り合いが増えるので良い。

ICUは小さい大学なのもあり、体育会系サークルもあまり厳しくない。全国大会とか行かない高校の部活っぽい雰囲気?

学内インターネット環境のこと

Wi-fiは快適に利用できる強さ。ただし、1人あたり2台までしか端末を認証できない*7ので、スマートフォン+パソコンの組み合わせでiPad等を我慢する必要がある。

その他のこと

  • ICUは経済的に余裕のある家の人が多いので、奨学金を貰いやすい
  • ICU生は就活がテキトーなので、周りに流されず真面目に取り組むべし
  • 夏休みが他大学に比べて長い*8ので、普通免許を取るならその時期が空いていて便利
  • 構内の移動や、大学から駅まで、あるいはちょっと吉祥寺まで~というときも場合*9によっては自転車で移動したい。ので、自転車は必須
  • レポートの書き方を特に教えてくれる授業はないので、中間レポートや期末レポートで面食らわないために『論文の教室』を入学前、あるいは入学後でも読むと良い。

    www.amazon.co.jp

キャンパス内の地理

ここからはメモを取っていないし実際に歩きまわりながら建物を見ることに意味があったと思うので遠方の皆さんにはうまく伝えられないかもしれませんが……。

先輩のお話のあと、キャンパス内を案内していただいたのですが、本館(入試会場になった建物)から教育研究棟(教授がいらっしゃる)とその向かいの図書館、本部棟(手続きがあるとき行くところ)、第2教育研究棟(パソコンを使う授業とかELAとかがここである?と聞いたような)、理学館(理系の人たちがいる)、泰山荘(茶室とかある謎の文化財)、D館(ディッフェンドルファー記念館の通称、他大学での生協相当の三省堂書店とかが入っている)、ガッキ(学食)、礼拝堂(入学式をやるところ)……と回りました。

キャンパスマップを見た時にあまりの施設の多さにめまいがする……と思っていたので、学生生活で把握していたほうがよい施設をピックアップしていただけてとてもよかったと思います。

あとがき

……と、ここまでだいたいお話を聞きながらとっていたメモや記憶をもとに書き起こしているので、もしかしたら誤字・脱字・勘違い等々あるかもしれませんが、気づいたことがあったらお気軽に訂正とか補足とかいただければと。

先輩にお話を聞けただけでなく、他の参加した皆さんともちょくちょくお話できて全体的に行ってよかったな、と思うためになる会でした。

開催してくださった@oakhouseboy先輩および一緒にお話してくださったもうひとりの先輩(twitter idがわからなくてクレジットできずすみません)、および途中で立ち寄ってお話してくださった先輩のご友人の皆様もありがとうございました。

*1:例:週に3コマある授業が3単位なのを基本として、Stream 3は週に7コマある

*2:奨学金や院進学に影響するので大事です

*3:Stream 1,2対象のSOASはけっこうがっつり勉強するし、AS相当にならないので単位的にはお得ではないとも

*4:Academic Skills、発音とかの授業?

*5:本館に一般教育科目の授業が紹介されているハンドブックがあるので、気軽に来れる距離の人は貰いに来るとどういう授業があるかイメージしやすいかもしれません

*6:新しい体育館ができたのでおそらく水泳も含まれる

*7:端末を買い替えたときは認証しなおすことができる

*8:6月末から始まるので早い

*9:懐事情