投資狂日記

自由を追求するブログ

暴落と捉えるか、バーゲンセールと捉えるか

先週は株式市場で大幅に株価が下落した。人々はこれを「暴落」と呼んだりする。そしてこれには否定的なニュアンスを含んでいる。

 

一方、デパートなどでバーゲンセールがあると人々は殺到する。バーゲンセールは通常価格よりも安い値段で販売されるのだから消費者にとってはありがたいからだ。

 

デパートでバーゲンセールがあると人が押し寄せるのに、株式市場では暴落が起きるとみんなこぞって逃げ出す。価格が下がるという点では同じなのに、考えてみれば不思議なことだ。

 

ある物事や現象をどう捉えるかということは非常に重要だと思っている。

ナイフは使わない限りただの道具でなんの影響もない。しかし使い方によってモノを切る便利な道具になるし、一方で人を傷つける凶器にもなりうる。使い方によって良くも悪くもなるわけだ。

同様に、起こった出来事をどう捉えるかによって、気持ちもその後の行動も異なることになる。

 

株式市場での株価下落をどう捉えるか。

暴落と捉える人もいれば、バーゲンセールと捉える人もいる。

この違いはなにか。

 

デパートのバーゲンセールに人々が殺到するのは、商品の価値が変わらないにもかかわらず価格が下がるからだ。通常よりもお得に商品の価値を手に入れることができるからこそ人が殺到する。

でも株式市場では株価が大きく下落すると売って逃げ出してしまう。買ったときよりも株価が下がって損したと捉えるのだ。だが、株価は下がったことでその株を発行している企業の価値も下がったことになるのだろうか。

株価の大幅下落をバーゲンセールと捉える人は、デパートのバーゲンセールと同じ発想をしている。価値は変化していないのに価格が安くなったのではないかと捉えるのだ。

 

ただし、あらかじめ本当に価値があるのかどうかを吟味しておかないといけない。バーゲンだからといって何でもかんでも買っていたのでは単に安物買いの銭失いになりかねない。価格しか見ていない人は無駄なものも買ってしまい、結局損することになる。

 

物事をどう捉えるか。

株式投資はギャンブルというネガティブなものと捉える人もいるし、資産を築くためのポジティブな手法と捉える人もいる。

その捉え方によって人生が形作られていくことになるのだ。