自覚

自分は他人へのリスペクトを求めてばかりだが

自分は積極的に他人にリスペクトを示さない

 

喧嘩なんて子供じみた真似

試してみたかったのかなんなのか

馬鹿げている

と、今ふと腑に落ちてしまった

 

それって結局大切な人を自分のエゴで振り回してるだけですよね

それはもちろん相手だって相応の態度になっても仕方ないって

つまり、相手の問題ではないよね。

 

人のせいにしすぎだ

人のせいにし過ぎた

苦手な人に目を背け過ぎた

苦手なものに過剰に反応し続けている

その結果が現状

 

良いところは上手く作用し

それ以外はそのように

 

ごめんなさい

そもそも別れるという行為が

あまりに卑劣で寛容でない

 

責任が取れないのなら

 

意思疎通協調にも時間がかかるのに

手放すなんて阿保

剥き出すこと

どんな失言も

本心なら間違っても良い

嫌われても良い

それが本心なら

 

 

どんな場違いな発言も

空気を読まない声援も

赤の他人には訳のわからない奇人じみた行いも

信頼する誰かに頼まれたことならば

 

自分の心の底から出てきたことならば

それで良い

 

嫌われたって仕方ない

好かれたなら儲け物

その程度でいい

あまり自己評価を求めすぎない方がいい

素直に剥き出しに生きた方がいい

苛立ちは隠さない方がいい

 

繊細とはそういったことを躊躇うことだ

言葉で見繕おうとすること

 

体で表現するしか

繊細さの理解者も現れないのだから

Talk

話すとはなんなのか30歳にもなってますますわからなくなっている気がする

あの人と話す時と、この人と話すときでは、全く別の"話す"が行われている

わかるだろうか

振動だ

そもそも言葉なんて音だし、音は波で振動だ

 

振動を通じて共鳴し合うのだから

そもそも言葉でわかりあうなんて不可能なんだ

振動が協調しようとしない限りは

そこに存在する言葉なんて無意味でしかない

 

黙ってても理解できるそれが波長が合うってことじゃないか

昔の人はそれを理解していたと思う

 

話すのが難しい

話を聞くのが難しいし、受け答えをするのが一番苦手である

 

そもそも人にそんなに興味を持って質問を投げかけてくるような人ってあまりいないし

鋭い質問をするということはそれだけ人生に鋭敏に察知して生活を送っているということだし

そんな人間がこの時代にどれだけ、この大都会東京のど真ん中にいるだろうかって

 

会話って一体何なんだろうか

相手を許すこと

自分の言いたいことを感情に任せて言ってしまえ

感情がそもそも間違えている場合だってあったし

 

それに比べると機械は便利で簡単だ

1+1は必ず2になるし、人間界だと権力とかいう不誠実が罷り通ってしまい

カラスは白色である、が罷り通るのだ

機械の世界ならカラスは黒色である

 

絶対に分かり合えないのに

やたらを言葉を介して誰かと共同体意識を持ちたがるのは一体

私にはそれが動物的所作に思えてしまうので

なんだかこうもっと人間的な振る舞いを取りたいんだけど・・

と感じたりもするんだけど、

別に人として嫌いなわけじゃあないから、そういう波長の場においても

一応は居ようと耐えられてしまえる、それが30歳の私のいま

 

 

Talk 

話すとは一体何だったのか

ダラダラと過ごす

 

芯を捉えられない

「俺は別に強くなりたいとかチャンピオンになりたいとかそういうんじゃないから!」

「ユウジ、チャンピオンになる!?」

先生が茶化すように捲し立てる

「俺は違うから!」

ユウジさんは否定してその場を盛り上げようとしてくれる

「飲みたいだけだから!」

声のボリュームが上がり、酒に溺れたジムの皆は楽しそうだ。

最近あまりお酒が飲めないから、ソフトドリンクをガボガボと飲んでいる私には、いつもの光景のはずなのに、波長が合わない気がした。

 

楽しい、楽しくない、騒がしい、面白い、うるさい、楽しみたい、交錯する各々の目的が、お酒を通じて達成されているのを見て、私はまた輪に入れていないなーと感じる。

 

「林さんは試合しないんすか?」

「いやあ…仕事がね…」

「いやあ…モチベがね…」

こうやって何度も躱しているけど

元々の格闘技のきっかけ、ゴールって去年勝ってからもう終わったのよ

そう言うには

あまりにもその場の会話のテンポが早すぎて、私の真意は伝わりづらいのだと思った。

別に飲み会の場でなくてもそうだった。

林さん次の試合決まってるんですか?

そう聞かれるたびに、なんでそう思われるんだろう、っていう思いと同時に、なんて答えたら良いんだろう、と逡巡してしまう。

結果諦めて出たのが「仕事」や「モチベ」という理屈だった。

特にモチベは魔法の言葉(抽象度が高く各々の解釈に委ねやすく、その割に感覚派の間では認識がズレにくい。ただし論理派には通用しない)なので、まあ真意も内包されていて便利。

 

そうつまり、私は私のことの芯を捉えきれていないのである。

私は何者か、がさっぱりだ。

友達といると、楽しい。しかし、嫉妬心や向上心といった、昔自分を突き動かした他者による動機づけが、限りあるとは思っていなかった。

 

30にもなれば、というと言い訳がましく聞こえるが、やはりひとつの目処として、30で音楽で一発当てて印税でタワマンに女遊びに豪遊に毎年億の収入があります、みたいな人間にはなれていないので、当然諦めもついただろうか。

はたしてあの憧れと苛立ちの感情は、何かの役に立てたのだろうか。

成功する他人を見るのは悪い癖なの?

 

芯を捉えられないのは、自信がないから?

単に皆と違って自分を客観視することが苦手?

他人との関係を強く拒んだせいで、結果主体だけが強いアスペみたいな性格なんだろうか。

 

落ち込んでも仕方ないし、自分を卑下してもしょうがないのもわかる。

 

別にこの年まで生きてしまえたのなら自殺願望だって嘘みたいに聞こえる。

 

本心がどこにあるの。田舎に行けば見つかるの

そういう人間だから一生そうなの

なぜそういう人生なの

なぜ何も無いの

今あると信じているものたちが本当にあるのないの

どうでもいい

壊れてしまえ

狂ってしまえ

終わりへ向かうんだ

戦うのか

諦めるんだ

どうするの

 

わからない

露骨な差別

この世界は私がみる限り差別しかない

芸能人の友人がいるから

よくわかる

 

芸能人全員に当てはまるのかは統計的に標本数が足りないので有意差を検証出来ないけれど

 

彼女が特別なのは言うまでもなかった

彼女は10代の頃から特別だった

周りから浮き出ていて

自分のやりたい事が全てできているように見えた

 

体躯の大きさや、美貌の逞しさ

性格の鼻曲がり具合など

全てが特徴的だった

 

それは決して本人が望むかに限らず

たまたまその人がそういう人であったに過ぎない

 

10代でまだ芸能界に入る前だった彼女は

まあ既にそんな感じで世界私のため

といった生き方を体現していて

 

嫉妬もあったりしたけども

その後にテレビに映るようになったのは

幾分不思議に思うことはなかった

 

しかし周りの反応はそうでもなかった

私は彼女との間柄が全く疎遠というわけでもなかったので(深かったかと言われるとそれもまた疑問ではあるが、浅くはないとは思う…)

 

周りの、あいつテレビに出てるすげー

みたいな

浅薄な反応が

いかに普段から他人に無関心なのかを物語っているようだった

 

 

こんな感じで

特に可愛くて性格の捻じ曲がった男心をくすぐるような性的魅力がある女子高生というのは

男子皆特別視してしまう

故に彼女に権限がある

この世界の動かし方について

 

 

そんな風で、彼女に限らず

いろんな芸能界の人を見ていると

無論のし上がっている人もたくさんいるが

 

生まれ持ったルックスやら性格やらという

東大に入るのとは難易度が桁違い、いや

次元が異なるレベルの

この世には明確な差別があった

 

 

学問には、差別が少ない、

というか、差別を嫌う

 

学問は、次元が低い人間たちのための言い訳である

普通の人間が、特別ぶる(それでも遺伝子的には不可能なんだが)ための

淡くて浅はかで

勘違いしやすいシステム

 

そんなふうに17の頃から思っているので

当然

 

私はまあ差別されたかったという話だ

彼女にもそれを言ってしまったのを

思い出す

 

そして

目指す云々の話ではないことを自覚していることの虚しさも

よく理解している

 

現実を踏まえてたたかうのが

普通の人間のやり方

 

私は特別で"居続けたかった"

あの破滅的なセックスをもう一度

足りない部分を補い合うためにするセックスの方が居心地が良い

殺してやると言うと彼女が嬉しそうなのは

一緒に死んでやる、と同義だからである

結婚は瞬間的ではないし

動物的ではない

かもしれない

 

セックスは瞬間的

動物そのものだ

つがいを作ったから

必ずそのつがいとともに残りの人生を歩むのは

人間の合理的に正しい選択と言えるのだろうか

破綻しているから浮気とか不倫とか

そんな概念があるんじゃ?

 

最後に殺してやると思ったのはいつか

それから一度も生きた心地がしていないのは

やはり生きることを放棄しているに違いない

 

あの苦しみと共に生きるのが正解だったのかもしれない

この生き方も間違いとは言えない

 

ただ浪漫は何処にもないから

新たな旅路を

古臭い脳で精一杯やるしかない