『シン・ゴジラ』を見ると元気になる気がする。

シン・ゴジラ』には、人型のロボットも出て来なければ、アクロバティックな格闘をこなすキャラクターも出て来ない。未来の話でもなければ、もちろん異世界の話でもない。舞台は私たちがよく知る現実の日本だ。しかも、ラストでゴジラはやっつけられてはいない。あくまで凍結して一時的に封じ込めているだけだ。ヤシオリ作戦終了後、巨災対の面々は「わーーー!!!」と喜ぶのではなく、安堵のため息を漏らしていた。そんな感じで、『シン・ゴジラ』は等身大で泥臭く、とてもシンプルな物語だと思う。

しかし、卑近な物語ではない。巨災対メンバーはエリート中のエリートである。そんなエリートが最大限の努力をし、互いの仕事を信頼し、サクサク物語が進む様は実に見ていて爽快だ。数年前の高校生クイズを見ている感覚に近い。

シン・ゴジラ』には、もしもゴジラが日本に上陸したらどうなるかが限りなくリアルに描かれている。もちろんゴジラは虚構だ。それに匹敵するくらい、葛藤やまどろっこしさ、ややこしさがない人間関係も虚構だろう。とても清々しい。リアルな世界観ながら、人間関係のドロドロを限りなく排除したある意味ドライな作風が清涼剤となっている。だから観ると元気になるのかもしれない。

 

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