『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』鑑賞直前雑記 -フェイズ1-

2018年4月28日18時25分。エキスポシティの駐車場。暗い車の中で一人僕は、立ち上げたものの更新するタイミングが見つからなかったブログの、はじめての記事を書き出している。

 

今日は僕の10年間の集大成ともいえる映画の公開日。そう、『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』だ。

 

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新入社員としてこの4月に入社した会社の上司に、配属初日に「4月27日は定時で上がらせてください。アベンジャーズを観ないといけないので」と宣言した。

そして迎えた今日。17時30分にきっかり仕事を終え、高速を飛ばしてここ、エキスポシティまで辿り着いたのだ。

全ては、日本で映画を観る上での最高の環境、レーザーIMAXで“アベンジャーズ 最期の戦い”を見届けるため…!!!

 

…とは言ったものの、上映開始の21:30までにはまだ時間がある。何故これほど早く着いたかというと、今日一緒に観る大学時代の友人と合流するまでに、仮眠して仕事の疲れを取ろうと思ったからだ。しかし、これから観る映画への期待と興奮が凄まじ過ぎて、まっっったく寝付けない。

思えば、2008年のアイアンマンから始まるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品は、この10年間、常に自分の生活と共にあった。

これまでの18作のMCU作品を思い返すと、その作品を観た時の状況や感情がフラッシュバックする。それほどまでに愛着、思い入れの強いシリーズの、一つの到達点がこれから観る『インフィニティ・ウォー』なのだ。

そりゃ仮眠などできる訳がない。

 

この時間を利用して、これまでのMCU作品と、当時の自分を振り返りたい。そして『インフィニティ・ウォー』鑑賞前の今の感情を、何か形に残しておきたい。そう思いつき筆を取った。

前置きが長くなったが、始めよう。

 

『アイアンマン』(2018)

 

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ここまでMCUへの愛を語っておいてめちゃくちゃ怒られそうだが、本国と違い、日本では『アイアンマン』より早く上映された『インクレディブル・ハルク』を僕は劇場で観ていない(このことに一番腹が立っているのは言うまでもなく現在の僕自身である)。

よって、この『アイアンマン』こそが当時中学一年生だった僕のMCU初体験になる。

 

小学生時代からサム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズや『X-MEN』シリーズなど、ヒーロー映画の大ファンだった僕だが、アメコミの知識はほぼ皆無だった。

スパイダーマン3』のパンフレットの杉山すぴ豊先生(日本を代表するアメコミライターさん)のコラムに、「来年はアイアンマンという、中年のおじさんがハイテクスーツを身にまとい戦うヒーローが実写化する」なる文言を見つけた時は、どういうヒーローなのか全く想像がつかず混乱した覚えがある。

 

とは言えマーベルヒーロー映画と言われれば期待を抱かざるを得ない。公開初日(2008年9月28日らしい)。抑えきれないワクワクと共に、中一の僕はスクリーンへと吸い込まれて行ったのである。

感想は……面白い!!!カッコイイ!!!最高!!!!

 

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ロバート・ダウニーJr.演じるトニー・スターク。スパイディやX-MEXのように特殊能力を持たない彼が、テロリストに拉致された先でスーツを自前で制作し、脱出を図るという展開が当時の僕にとっては凄く新鮮に映った。スクリーンに映る、暗い洞窟の中でテロリスト達をなぎ倒し進むアイアンマン マーク1の姿は、今もなお眩しく脳裏に焼き付いている。

 

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そして生還を果たしたトニーが技術の限りを尽くして制作するアイアンマン マーク2、そしてマーク3。その強さ、カッコよさ、制作過程の楽しさ、装着シーンの美しさたるや。厨二病真っ盛りの自分には、許容範囲を超えるカッコよさであった。劇場で販売されていたアイアンマン3体が描かれてた下敷きを、肌身離さず使ったものである。

 

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トニーと秘書ペッパー・ポッツの関係性も新鮮だった。ピーター・パーカーとMJのように、むやみやたらにイチャイチャしたり、ベロベロとキスしたりしない。惹かれ合うものの上司と部下という一線は決して超えない、オトナの恋愛関係なんだなぁ、とガキながらに感心した記憶がある。

 

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そして、最大の魅力だったのがアイアンマンと悪役アイアンモンガーの決戦である。

 

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当時からスパイダーマンに対するヴェノムのように“もう一人の自分”的なヴィランが好きだった僕は、アイアンマンをそのままムキムキにアップグレードしたような彼のビジュアルに痺れた。最終決戦としてはボリュームこそ少ないが、今でもお気に入りのシーンだ。

 

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そしてそして、何より鑑賞後の自分の脳裏に焼き付いたのが、ポストクレジットシーン。突如スタークの前に現れる謎の眼帯男。

 

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「君に“アベンジャーズ”の話をしに来た」

 

アベンジャーズ”が何を指すのか当時の僕にはさっぱりわからなかったが、作品内においても、現実の映画界においても何か大きな計画が動き出したのだという実感があった。

 

帰ってすぐに家のPCで調べようとしたが、間違えて「アベンチャーズ」と検索していたため「ザ・ベンチャーズ」の情報しか出ず、違うよなぁ…と頭を悩ませたのも良い思い出だ。

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アイアンマン2』(2010)

 

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アベンジャーズ”が何たるかを知り、『アイアンマン』のヒットと共に『アベンジャーズ』も映画化されるのだと漠然と理解したあの日から2年。高校受験を控えた僕の元に、トニー・スターク=アイアンマンが帰って来た。

 

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今作最大のハイライトとして残るのは、やはりアイアンマン マーク5のスーツ装着シーンだろう。

レース場に突如乱入した敵に、生身の状態で襲われるトニー。そこに駆けつけるペッパーと、運転手のハッピー・ホーガン。ホーガンが必死になってトニーに渡したのは、謎のトランク。そして…

 

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ガキン!ガシャッ!ちゃきちゃきちゃき!

キュイーーーーーン!!!!!!!

 

これまでのスーツは、大層なアームがないと装着できなかった。それがこのコンパクトさ。トランクがスーツに変わるという楽しさ。出先でアイアンマンに変身できるようになったトニーへの「スゲーーーーー!!!!」の気持ちが溢れ出し、劇中の、危険に晒されているにも関わらず歓声を上げてアイアンマンに駆け寄るレース客に心を通わせたものだ。

 

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後にMCU作品でも特に重要な役割を果たす女性ヒーロー、ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウも初登場。

 

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今やファンからは“姐さん”と形容される男前な彼女も、この作品ではまさしく妖艶な“女スパイ”として描かれていた。作品を観返したときに、そう言えばこいつ、はじめはこんなキャラだったなぁ(笑)と逆に驚いたりできるのが、10年もの歴史と18本ものタイトルをもつMCUの面白いところでもある。

 

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俺は今の姐さんの方が好きだけどね。

 

もちろん忘れてはならないのが、トニーの親友ローディのウォー・マシン スーツ初装着だろう。

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(精神的にも物理的にも)仲違いを乗り越え共闘する二人、という展開的熱さ。今でも最高レベルでお気に入りなマーク6のアイアンマンと並び立つ、ビジュアル的カッコよさ。この最終決戦だけ何度も繰り返し劇場で観たい、と願ったものである。

 

さて、そんなこんなで記事を書き出して2時間弱……10年間のうち、3年も振り返ることができないまま出発の時間が来てしまった……。

 

また振り返り記事も書きたいし、『インフィニティ・ウォー』感想も書きたいと思う。

 

それでは、観に行くぞ…!!

アベンジャーズ・アッセンブル!!!!!!!

(今作こそは彼の口から聞けるだろうか…)