現場は面白い イヤ、おっかねぇ!
前回で「現場は面白い」というテーマで10回ブログを投稿しましたが、今回は(番外編)として、おっかねぇ、イヤ、まじヤバイ秘密話をするね。
某人気エリアの超高層マンションの工事中の話なんだよな、まじヤバイぜ!
オイラ工事の途中に来たら、先に入ってた知り合いがよ、「この現場ヤバイよ、俺だったら絶対こんなマンション買わねぇよ」というんだ。
その理由がすぐわかった。
あるベランダサッシ業者が、「もう24箇所目だよ、枠がチャンと入ってガラス障子の開け閉めが出来てたのに、1週間経ったら開け閉めできねぇんだよ。また取り替え作業だよ、絶対この現場歪んでるよ」
またこれはオイラが経験したのだが、ある監督から「ベランダの隣との境にある、防火パーテーションが歪んだので直して欲しい!」と言う依頼がきたんだわ。
この原因も、サッシと同じで(設計上の荷重計算ミス)で、上階からの荷重で下階のベランダが沈みこんだためだった。ヤバイよな!
もっとヤバかったのは、ある日東京近県で地震があった翌日、3階のある大きな柱に横1周グルリと亀裂が入り、さらに縦にもクラック(亀裂)が数本入り、明らかに上から押し潰されたような状況だったんだワ!
それを知ったゼネコンの担当者は、まずその柱回りをベニアで隠し、すぐ周辺をブルーシートで覆い、立ち入り禁止にしちまった。
押し潰された柱を、通りすがりの職人が何人か携帯で写真を撮ったのを知ると、全員を事務所に呼び出し、その証拠写真を証拠させっちまった。
そして箝口令を敷き、知らんぷり!
ゼネコンの本社も、デベロッパーにも知らせずじまい。
モチ、お客さんもな〜も知らぬぇで、1億近くの物件を買っちまったわけ!
因みにそのゼネコンは後で、他県で、新聞を賑わせた大チョンボ施工が発覚して、しばらくワイドショーでいじられまくっていたぞ!
やっぱな!
まあ、手抜き、施工不良は中国や韓国だけじゃ無いってこと!
日本でもだらしないゼネコンはあるよ。ミスッたら早急にしっかりと大きな問題になる前に、適正に対処すればイイと思うけど、「まあイイか、このくらい・・・・」という、現場が一番危ないな!
職人の手抜きなどは余り無いよ!、なぜなら施工中、施工終了後に検査後あり、発覚しやすいんだ。
むしろ、ゼネコンの管理不足だな!
うるさい所は本当に徹底してるぜ!
イヤになるくらい。
因みに今回話した超大型現場のマンションの最高責任者は、噂では美人事務員とできていて、よく二人で朝仲良く出勤しているのを皆から見られていたぞ!
大きい現場でプライドだけは強かったが、施工管理はだらしなかった。
まあそんなもんだ!
「現場は面白い」を長い間ありがとう、次回から
は、「昔の面白話をするから、宜しく〜!」
現場は面白い 焼き肉大会、餅つき大会
現場では、ただ単に仕事をするだけでなく、年間いろいろなイベントがあるの。
先ずは「起工式」
ニュース等でも、偉そうなおっちゃんが盛った土を鍬でエンヤとやってるやつ。
次に工事開始から地上の鉄骨を建て始めるころにやるのが、「立柱式」
そして工事半ばででやるのが「上棟式」
大型現場ではわざわざ金色の鉄骨梁を作り、うやうやしくタワークレーンで吊って、最後の鉄骨を取り付けたりするの。
最後が「竣工式」となり、これで工事終了となるわけ。
以上はだいたい神事にのっとった正式のイベントだけんど、この他にも職長会(親方の親睦会)主催のイベントがあるんだわ!
それが「焼き肉大会」や「餅つき大会」なんだけど、小さな現場やカネの無い現場、職長会長がやる気の無い現場等では残念ながらイベント無し。
職人も「焼き肉大会もできねぇ、しょうもない現場だよココは!」などとのたまわれます。
中には死亡事故を起こした現場では、「今年は焼き肉大会は中止します!とお触れがでて、事故を起こした当該業者がイヤミを言われたりするんだわ。
ねんまつ近くになると「そろそろ餅つき大会だな!」と考えていると、工事の大巾な遅れのため、現場責任者からガッチリとまたイヤミを言われるの!
「餅つき大会?、こんなに工事が遅れてて随分余裕だな!そんな暇あるのか?! それとも何か、正月休み返上で元旦も仕事する気か!」
こう言う訳で、そんな現場は餅つき大会も勿論中止だ!
こうなったら帰りに酒でも食らって、居酒屋で人の迷惑考え無いで、大騒ぎだ!
「お〜い!お湯割り3杯持ってこい!!」
現場は面白い 焼き肉大会、餅つき大会
現場では、ただ単に仕事をするだけでなく、年間いろいろなイベントがあるの。
先ずは「起工式」
ニュース等でも、偉そうなおっちゃんが盛った土を鍬でエンヤとやってるやつ。
次に工事開始から地上の鉄骨を建て始めるころにやるのが、「立柱式」
そして工事半ばででやるのが「上
現場は面白い! 死ぬぞ!殺す気か!
私ドドンパ三郎は、現在「吉祥寺YAKISOBA四季」という焼きそば専門店をかみさんとやってま〜す!皆さん来てね!
と宣伝しながら、昨年2016年3月まで建設関係の仕事を35年間やっていました。
職人として駆体工事や養生、清掃迄現場の(何でも屋)、正式には(多能工)として従事していました。
そういう訳で、資格も「鳶、鉄筋、小型クレーン、ゴンドラ、フォーク・・・」など10種の資格を持ってるの!ボクはね!!
元々生保のサラリーマンやってたけど、イヤになってなんとなく現場の作業員になったが、これが以外に面白くてはまっちゃいましたわ。
現場では死にそうになったことが一度あるんだわ。
千葉の新築現場でゴンドラに乗っているとき、強風でゴンドラがワイヤーを中心に、左右くるくる回り出すわ、壁にガンガンぶつかるわ、あの時は死ぬかと思った。
同乗していた部下は、真っ青になり震えだし翌日から来なくなっちまった!
無理無いけどな!
その逆に作業員を殺しそうになったことも一度あるんだわ!
建築中の屋上から厚手のベニア一枚を落下させ、あわや1階で作業中の人に当たりそうになったことがあるんだ。
「テメェ、殺す気か!」と怒鳴られましたが、もし殺していたら、(業務上過失致死罪)でムシヨ行きになるところ。
アア、おっかねぇ!
そんな俺だけど、ある時通算6年間某スーパーゼネコンの現場にイヤイヤ出向し、何と(安全担当責任者)になり、
「そんな危ねぇことしていると、退場だァ」
等とノタマウ立場になっちまったこともあったっけ!
変なの!
建設現場の泥棒
泥棒さんには、現場は仮囲いに囲われているので、夜間仕事するには最高の環境になるんだわ。
多少音がしても、大型現場では深夜でも工事していることもしばしばあるので怪しまれないしな!
ALSOKやSECOMしているのは、現場のゼネコン事務所位で他は費用がかかるので、泥棒にとってはもっけの幸いだ!
そこで、まず狙うのは、自販機だ。
小銭と言ってもバカにできねえぜ!
多いところでは、作業員が1000人2000人といるんだ。そいつらが10時、12時、15時の休憩毎水分補給するんだ。
自販機も数台あるし、人目は無いし、地下階だし、時間はたっぷりあるし・・・・、ボロ儲け!
そこでバール等という古典的なやり方ではなく、現場にある鉄骨など切断する、強力なガスバーナーでぶっ壊すわけだ。
自販機の警報音がしても地下階だし、外部まで聞こえないので、慌てずその音源もバーナーでやっちまうわけ!
ひでえだろう!
朝、来てみてビックリだ!
困るのは作業員だ! 少なくともその日は自販機が利用できねえぜ!
夏場は、近くのコンビニまでジュースをいちいち休憩毎に買いに行くんだ!
近くにコンビニが無ぇとサー大変!
超面倒くせ〜!
更にひでぇのは、警察が来て、特にガス溶接作業の資格を持ってる作業員の事情聴衆するんだわ。
えれえ迷惑ダワ!
現場は面白い ふかしてポルシェ
現場はかなり怪しい所でもあるんです。
特にカネに関するヤバイ話はよく聞きます。
カネに関するヤバイ話とは、(ふかし)という方法でカネを創るのです。
その方法はいろいろあるが、一般的には持ち込み材料費を水増しする方法と、現場の作業員を水増しする方法がよくとられるオーソドックスなやり方です。
例えば作業員の水増し方法は、職長(親方)がカネを作りちょろまかすため、26人で作業しているのに27とか28人とか報告して、自社や現場ゼネコンから差額を懐にいれる方法です。
バレなければ月に100万近くになります。
ゼネコンの所長(現場最高責任者)が、業者と結託して、材料費や工事代金や作業員の水増しなどで、カネを創る方法もよく聞かれます。
はっきり言って珍しい事ではないんです。
中には、現場所長の給料では建てられないような豪邸を建てた人や、ポルシェを買った人もいます。
何十億、何百億というカネが動くため、その中の数十万、数百万、数千万位ちょろまかしても、余り罪悪感はっきり言って無いのです。
それが現場です。