僕のトライ&エラー

肢体不自由の児童生徒が通う特別支援学校の教員である、僕の試行錯誤の記録

本当だったら夏休みスペシャル‼︎

先日、「本当だったら夏休みスペシャル‼︎」と題して、Nintendo SwitchXbox Adaptive Controllerとビッグスイッチを使ってマリオカートをできるようにしました。もともと僕も授業がある時間帯なんですが、生徒の欠席等で急遽、時間ができたのでバダバタっと準備しました。
一応、自立活動でスイッチを使った取り組みです。

コロナが無ければ夏休み。なんか楽しい思い出になればと企画しました。

あと、この取り組みをやろうと思い立った、かつて担任していた生徒も初めてやることができました。でも、スイッチの角度とかのセッティングが甘かったので、もっと時間かけてセッティングして、思い切り楽しでもらえるようにしたいです。

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フェイスシールド

6月に始まった学校生活。

僕は今年度から高等部なので、美術を担当しています。とは言っても高等部の生徒の様子もよくわかってないし、何をやろうかなぁ?と考えていました。

やっぱりコロナで大変な今年。時代に沿ったアートでありたい、とかそんな高尚(?)なことを考えていた訳ではないのですが、最初の授業はフェイスシールドを作りました。

こんな作品を作る授業は今年度限りにしたいです。

でも、作品は良いのができました。

クリアファイルを切って作りました。

問題なのは誰も使ってないことかな。f:id:shinpeihioki:20200805201445j:image

Lumo Playを使った支援

何年も調べて、トライ&エラーを繰り返しながら使ってきたLumo Play。これを使ってやっと思い描いていた支援ができました。
まずはLumo Playについてです。人の動きをセンサーで感知して、プロジェクションマッピングの画像が動くシステムです。Team Laboとかがよく使っているものと同じようなシステムです。

www.lumoplay.com

 

今年度は博報堂財団からの助成金もあるので、機材が購入できました。機材が購入できたので本格的に取り組めるようになりました。
ただ、機材はそろっても情報が少ないのです。僕は色々な機材を購入する前や使用を始める際にネット検索して調べるのですが、Lumo Playに関しては情報が少ないのです。いや、世界的に見たら色々あるのですが、日本での情報が少ないのです。ヒットするページはほとんど海外のサイトで、日本語で読めるものはほとんどありません。僕の拙い英語力で調べていくのでとても時間もかかり、苦労しました。

 

とりあえずスパイダー(ユニバーサルフレーム)とLumo Playの組み合わせです。これがずっとやりたかったんです。

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肢体不自由の児童生徒の姿勢や動きをサポートするスパイダー(ユニバーサルフレーム)に立たせて、重力を免荷された子どもたちが、足元で動く画像に反応して遊べる、そんな設定を作り、支援をすることを目標にがんばってきました。

 

やっと夢が叶いました。

 

でも、ここで終わるのではなく、これの精度を上げること、活用を広げることを目指していきます。Lumo Playに関しても日本語の情報は少ないので、ここで発信できていけたら、と考えています。

学校が再開して1週間

コロナが収束したわけではありませんが、とりあえず落ち着いてきているみたいで学校が再開しました。このブログも1ヶ月以上空いてしまいました。

コロナの間は教員はテレワークという勤務形態を取れましたが、僕の学校では希望制というか自分で申請して取得する形でした。おそらくどこの学校も同じような形式だったと思います。

で、先生方は自宅でどんな仕事をするのか?というと、授業の準備とか自主研修しかないんですよね。子どもの個人情報は基本的に持ち出せないので個別の支援計画の見直しとかはできないんですよ。

やっと休校が明けて半日の登校が始まりましたが、教員あるあるは体力が落ちていること!
肢体不自由の支援学校は介助が多いので、かなり体力を使います。密かに筋力も結構ある先生が多いんですが、3ヶ月はその筋肉を奪うのには充分な期間でした。

うちの学校の若手教員、特に学校の近隣で一人暮らしをしている教員はテレワークを取らずに出勤し、仕事の合間に筋トレをしていた者が多いみたいです。体育科の教員も多いのできっと科学的な( ?)トレーニングをしていたのでしょう。良い感じで身体が出来上がっている教員もいました。

僕は割とテレワークをしたのですが、授業準備は結構進みましたが中身はいまいちかなぁ。
もっと何かできたのかと反省しています。

個人的には自宅でつけ麺の出汁を作れるようになりました。

 

とりあえず学校再開なので、研究も再開します!

このブログを始めて一年が経ちました

今日でこのブログを開設して一年が経ちました。Hatenaからの案内で知りました。
一年前はこんなコロナで自宅勤務になるとは夢にも思っていませんでした。

 

実は4月より博報堂教育財団より教育実践の助成金を頂いております。

www.hakuhodofoundation.or.jp

 

この教育実践では視線入力に関しての実践を計画しています。
しかし、現状では学校が休業中なので全く進みません。

 

気持ちは焦るけど、本当にどうしようもありません。
そもそもこの状態がいつまで続くか、予想できません。

とりあえずできることだけでも進めておこうかと思います。

 

このブログに関しても、本当はもっと更新するつもりだったのですが、一年間で43件の記事を書きました。多いかどうかはわかりませんが、今後も色々と記録していこうと思います。

 

コロナ

あんまり自分の仕事に関しないことは書かないでおこうと思っていましたが、実は大きく関わっていたコロナウィルス。コロナが原因で3月2日から休校になり、今も続いています。そのため、書くネタが無いんですよね! だって出勤しても会議とか片付けとかしかないし、そもそも何もすることのない時間もあります。そんな時間を利用してゲーム関係の設定でもしていたら、僕は大真面目に子どもたちへの支援の一環と考えていても、周りの理解は得られません。というより、周りのみんなのおもちゃになるでしょう!?

しかしコロナでは色々なことを考えさせられます。話題のテレワークは特別支援学校では無理でしょう。特に肢体不自由の児童生徒への支援はほとんどできることは無いです。特にうちの学校に通うことどもたちには、ほぼ無理です。

そもそも今回の休校措置は急に決まったため、学校に入っているインターネット回線はテレワークに対応できないです。それに個人情報保護のためにセキュリティも強く、教員に割り当てられたアカウントは学校のパソコンでしかログインできず、自宅ではログインできません。

こんなのを変えるのってどのくらいかかるんだろうか?と思います。
例えば校長は校長会という会議に出席しないといけません。それが結構頻繁に行われているんですが、オンライン会議とかできたら、わざわざ時間と出張旅費を使って会議に行かなくても済みますよね。でも導入するにはシステム構築に予算とか時間とかがかかるので、すぐには進まないでしょう。

 

そんなことをつらつらと書きながら思うことは、学校って役所。役所仕事な職場だと思います。改革はなかなか進まないです。

そんな中で視線入力とかゲームを使った支援を行うことを考えて実行するのは、実はめちゃめちゃハードルが高いんです。新しい取り組みに理解を示さない先生方は割と少なく無いんです。

早くコロナが収束しないかな。

はさむんです

先日、勤務する支援学校で他学年の応援に行きました。
他学年の応援?と思われる方もいるかと思うのでちょっと説明すると、学校の先生も休むんです。体調だったり自分の子のことだったり。しかしそうなると教員に欠員が生じることがあるんですよね。しかし他の学年の児童生徒が休んでいると、教員が時間が空いていることになります。その空いている教員が欠員の出た学年やクラスに穴埋めに入るんです。それを応援と言います。

それで僕が今回、応援で行った学年の授業で使っていた教材が良かったので紹介します。
名前は「はさむんです」 子どもに紹介する時に思いつきで考えたみたいです。

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これは100均で買ったクリップにペンとかをテープで巻きつけているのですが、めっちゃ便利でした。これで肢体不自由の小学部低学年の児童は作品に押しピンを刺すことができました!

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クリップの先はペンチで少し広げて平らにして、よりはさみやすくしてあります。

これ、めっちゃ便利なので僕も作ろう!と思いました。


ちなみにこれを作ったのは職場の僕の釣り友達でした。いつも釣りの話ばっかりしていたけど、今後は授業のこととか真面目な話もしてみようと思います。