浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

嶋屋の大学芋

No.3882(再)
【今日の菓子】
「嶋屋の大学芋」

うめだ阪急(阪急百貨店)の菓子売場に出店していれば必ず購入していたのが大阪阿倍野に本店を構える嶋屋の大学芋(名物ポテト)だ。

大学芋の記憶は古く、確か5歳の頃には食べていた。大学芋の名称由来は単純で、かなり昔に東京に開店した芋屋の現行商品を大学生が多く食べていたかららしい。今の50歳以上の人は間違いなく大学芋と呼ぶ。
嶋屋の大学芋は50年前から<名物ポテト>の名で販売されており、甘さ控えめだが素晴らしく美味しい。

大学芋の良いところは、どこの店のものもあまり味は変わらないことだろう。それでもまた嶋屋の名物ポテトを買ってしまうのは、他店にはない秘密があるに違いない。

 

四ツ橋 らくしゅみ

No.3881(再)
【今日のレトロ店】
四ツ橋 らくしゅみ」

おれが25歳の頃に通っていた、四ツ橋のデザインの専門学校の昼食の話だが。
今は知らないが当時の四ツ橋には食べる店が少なかった。そんな中でよく通ったのが、カリーの店らくしゅみだった。

らくしゅみは、確かネパール直伝のカリー(カレー)の店だった。いかにも手作り風の店が路地にあり、小規模な店なのにファンが多く、行列もあった。現代のスパイスカリーでもなく、サフランライスとキーマカリー、チキンかラムのカリーと漬物がセットになっていた。とにかく辛くて水を何杯も飲んだ記憶がある。辛いがその味は中毒になるぐらい美味しかった。

調べると、35年経った今もらくしゅみは健在だった。
あの中毒カリーが現在も四ツ橋のあの路地にあること自体が奇蹟だ。

添付のきれいな写真は「昼ごはんも白状するブログ」様のサイトからお借り致しました。どうもありがとうございました。

 

麻布テーラー

No.3880
【おれの愛用店】
「麻布テーラー

基本的にスーツは既製品ではなく全てオーダーしてきた。格好をつけるわけではなく、既製品はどこか合わないものだ。丈が少し長かったり、袖が短かったりする。だから安ければオーダーした方がいい。ワイシャツも。またしかり。

サラリーマンになって、ある程度収入が良くなってからは、ずっと麻布テーラーでオーダーしてきた。麻布テーラーはスーツもワイシャツも仕上がりが良くて気に入っているテーラーだ。
オーダーしたスーツやワイシャツはきちんとクリーニングすると10年はきれいなままだ。

 

ベイシー・イン・ロンドン

No.3879(再)
【浮月堂  JAZZ名盤紹介】
「ベイシー・イン・ロンドン」  

最近はまたスイングジャズを聴くようになり、中でもカウント・ベイシーオーケストラをよく聴く。特に名盤「ベイシー・イン・ロンドン」(1956)がいい。

これはベイシーオーケストラがヨーロッパツアーをした時にスウェーデンヨーテボリで録音したライブ盤だ。アルバムのタイトルは「ベイシー・イン・ロンドン」なのに、録音したのは北欧スウェーデンだ。どうもロンドンでのライブは大成功だったが録音はしてなかったらしい。そのためヨーロッパツアーの代表作としてスウェーデン録音だが、「ベイシー・イン・ロンドン」としたらしい。

ベイシーオーケストラの中では「レッドバンクから来た男」が一番好きなのだが、本盤には楽団テーマ曲の「ワン・オクロック・ジャンプ」も収録されており、大いに聴く価値のある名盤だ。

https://youtu.be/zwLIGsVrBM4

https://youtu.be/G83M39syWDA

 

 

ブルボン チョコリエール

No.3878
【今日の菓子】
「ブルボン チョコリエール」

ブルボンの菓子はいつも美味しいと思う。ホワイトロリータルマンドもコーヒーに合うから好きだなあ。

チョコリエールも実に美味しい。これはコーヒーにも紅茶にもホットミルクにも合う。ブルボンの社名は、フランスのブルボン王朝をイメージした菓子からだと思っていたが違った。昭和20年代に、マダガスカル島の近くにあったブルボン島で 採れる良質なコーヒー豆を使いインスタントコーヒーをブルボンコーヒーという商品名で製造販売していたことが由来らしい。知らなかった。

 

KENTのコーム

No.3877(再)
【おれの愛用品】
「KENTのコーム」

サラリーマン時代のおれの愛用品といえばKENTのコーム(櫛)だ。今は短髪のクルーカットにしているがサラリーマンの頃は6:4ぐらいの髪型でサイドだけ後に流していた。髪を整えるのにKENTのコームは必携だった。

KENTは1777年に創業されたイギリスの櫛とブラシメーカーで、英国王室御用達の逸品だ。おれは自宅用、会社用、出張用、遊び用の用途と形の違う4本を持っており、もう30年近く使用しているが未だに欠けたりしていない。

30代の時に、ある電機メーカーの社長と会う機会があり、愛用品の話になった時にKENTのコームを使用していると聞いた。なんでも若き日に英国留学した時に購入したらしい。見せてもらったコームもやはり全く欠けていなかった。

 

 

無伴奏チェロ組曲 第1番

No.3876(再)
名曲喫茶 浮月堂】
無伴奏チェロ組曲 第1番」

チェロの定番曲と言えばヨハン・セバスチャン・バッハの「無伴奏チェロ組曲」だ。中でも第1番(プレリュード)が実にいい。

クラシック演奏の楽器の中で一番好きなのはオーボエとチェロだ。人が奏でるイメージが強いからだ。特にチェロの音色の何とも言えない味わいが好きで、脳が疲れた時には何もせず、ただ眼を閉じて聴いていると癒される。バッハ作曲の無伴奏チェロ組曲は6曲編成だが、第1番前奏曲(プレリュード)が素晴らしい。

現代チェロの巨人はヨーヨー・マだが、日本では中木健二の演奏が秀逸だ。フランス国立ボルドーアキテーヌ管弦楽団の首席チェリストを務めた後、東京芸術大学の准教授になった中木健二の演奏は心に響く。室内楽としてお勧め。

無伴奏チェロ組曲
https://youtu.be/JcyAVHc9_WU