誘引・摘芯を体に覚えさせた3日間(農大79,84,89日目:8月後半の農家実習)
■キュウリのテープ誘引
■南湖で栽培するにあたっての地域特性等を教わる
■キュウリの摘芯作業
■作業中に見かけた虫さん等
果菜の収穫と管理に追われる日々…さらに秋野菜も(農大78,81,88日目:栽培実習)
皆さん、こんにちは。
暑くなってきましたね~。GWいかがお過ごしでしょうか?
僕は、畑仕事に精を出してます。
レジャーでお楽しみの方も、予想以上に暑い日がありますので、熱中症に気を付けましょうね~。
さて、今回のブログは昨年8月終盤の栽培実習についてです。
■収穫と出荷調製と管理作業に追われた1日(農大78日目 8/16)
この日は、情報共有からスタート。
台風が近づいているということで、台風前後の対策について、県の農業技術課のサイトをみると良いことを学び、お盆は大抵出荷休みになることが多いので、病害虫対策と樹勢を落とさない管理が重要という事を学びました。
その後、さっそく果菜類の収穫から作業開始です。
トマト、キュウリ、ナス、ズッキーニ。
さらに有機のひもとうがらし、ハラペーニョ、ナス、ズッキーニ、トマト。
ナス、キュウリは追肥(窒素分3kg /10a)、トマト、キュウリは摘芯作業です。
■果菜に追われつつ秋野菜の準備を開始(農大81日目 8/21)
この日も情報共有からスタート。6次化について学びました。あくまで生産が主軸であり、6次化が目的にならないようにすることが重要ということを、肝に銘じました。
作業は果菜類の収穫からスタート。
農大のトマトが美味しいと発注してくださった方がいるとのことで、その方向けに出荷調製しました。
■果菜作業からの秋野菜定植(農大88日目 8/30)
秋作キュウリの準備から定植、定植直後の管理作業(農大72,75,77日目:8月前半の農家実習)
今回は8月前半の農家実習のお話しです。
7月後半は秋作の準備から定植までを行いましたが、8月前半も引き続き、残りのハウスの定植と初期生育管理を学びました。
■まだ定植していないハウスの畝への灌水
既に定植したハウスと同様、定植前に十分な保水力を持たせるために、畝にホースで灌水しました。
■田んぼの土用干し
■定植後ハウスの畝の雑草取り
■キュウリを吊るための麻紐作り
■台風対策について
笛吹川の水量があがると、下流までいった水が逆流して南湖の方に登って来るので注意が必要とのことでした。
そのうえで、雨対策としては…
畑がどのような立地にあるかを事前にきちんと把握しておくこと(近くに川があるかどうか、高さはどうか、水はけはどうか等)が重要で、元々田んぼだった畑は、土地が低いために対策が必須とのことです。
周囲をベニヤやコンクリート、煉瓦などで囲って浸水を防いだり、ハウスの周囲をほっておき水がそこに流れるようにしておいて、動噴などで川に吸い出してあげる等が必要になります。
そして、仮にハウス内に浸水してしまった場合を想定して、出来る限り高畝にしておくということも重要だそうです。
風対策としては、ビニールハウスによりけりだそうで、パイプの軽いハウスであればビニールを取ってしまうのも一つの手段。一方で、鉄骨のしっかりしたハウス、連棟ハウスであれば、きちんとビニールを締め切っておけば問題ないそうです。
■キュウリの誘引作業
定植後生育が進んだ段階で、誘引作業を実施します。
前回切っていた麻紐が、ハウス内のワイヤーに1株2本ずつ結わってあるので、それをキュウリの根元付近に、緩く縛ります。
あまりキツく縛るとストレスを与えてしまうので緩く。
また、地面に枝がついてしまっているものは、麻紐に引っ掛けて起き上がらせておきます。
もう少し大きくなったら、更に麻紐に巻き付けていきます。
麻紐を伝って成長しているものは良いのですが、地面に這うように成長してしまっているものがあり、麻紐をひっかけるように巻き付けて、地面から起こしてあげます。この時、茎が折れないように無理しないで丁寧に作業するのがポイント。
くるくると右巻きに1節1巻きぐらいで巻き付けます。
ちなみに、複数人で作業する場合、右巻きか左巻きかを決めておかないと、後々ここは右巻きでここは左巻きでなんて感じで作業効率が落ちるので、重要です。
■摘芯と摘葉
誘引と同時に摘芯と摘葉も行います。既に成長点の摘芯は済んでいますが、わき芽が3本程度出てきているので、樹勢の良いもの2本を残して、残りは摘芯しておきます。
また、うどん粉病が出てきているので、1葉目のキュウリの葉を摘葉します。
■台木のカボチャさん
台木のカボチャが接木したところから成長して、芽が出てきてしまうことがあるので、そういった芽は摘芯します。
■虫さんと病気について
この時期の虫と病気についても学びました。実際にハウス内を見ながら、コナジラミやアブラムシが徐々に出てきていることを確認。また、ハンスモンヨトウが葉を食べているので、葉に穴が空いていたら裏返して虫がいないかを確認し、いたら対処します。
病気は、うどん粉病。乾燥・高温だと出ると言われているそうですが、湿度があっても発生するそうなので、見つけ次第、摘葉します。
ちなみに、虫でも病気でもないですが、キュウリの葉で休憩していたカエルさん。結構います。
癒されます。
■定植後の灌水
ベッドに灌水する際には、苗の上からかけないように周りからやさしく灌水するように心がけます。灌水チューブでも灌水しているため、定植前ほど多めの灌水はしなくてよいそうで、2往復ぐらいで十分とのこと。
日中の気温が高く、カーテンや換気での対策を実施しても、一部定植した苗が日焼けやしおれてしまったりすることがあるそうで、地温を下げることを目的に通路にも灌水を行いました。
写真は、防虫ネット越しなのでちょっとわかりづらいです(^^;)
と、こんな感じで、定植前の作業から定植後の早期の作業について日々学んだ8月前半でした。
虫と病気と栽培方法と獣と(農大71,76日目)
今週も雪が降りましたね~。
寒波はなかなかさってくれず、毎朝凍えています(>_<)
早く暖かくならないかな~。。。
ということで、気分を夏にするためにもブログは夏のお話しです(笑)
■病気と虫を学び、5つの作物の栽培方法を学ぶ(農大71日目 8/2)
午前中は病害虫防除の第3回目。
病害虫防除は作物の状況をきちんと見つつ、種苗会社のサイトや、山梨県病害虫防除基準・農薬適正使用指針などを参考に、適切に対応してね、というのがメインのお話し。
加えて、各地域でJAさんが防除暦というものを作っているとのことで、それにそって防除していくのも有効だよと教わりました。
(後日、就農予定地域のJAにいって防除暦ってありますか~?と聞いたところ、「果樹にはあるけど、野菜はないよ~」といわれました。どうやら、施設栽培の野菜はハウスによって環境が全然異なり、出てくる病害虫も異なるため暦という形で定めるのが難しいようです…)
その後は、施設トマト、露地トマト、施設キュウリ、露地キュウリ、露地ナスに発生しやすい病気と害虫についての説明を受けて、この日の授業は終了。
■獣との付き合い方を学ぶ(農大76日目 8/9)
- 鉄砲は1543年頃に伝来したものだが、罠は1万年ほど前から存在する技術で、罠の歴史を探っていくと、とても面白く、獣と人間の知恵比べの歴史を学べる。
- 動物の生態を知りつつ、効果的な罠を考えると良い。
- エサを設置する時はビニール手袋+軍手等で人間の匂いを残さないようにする。残してしまうと、匂いを嗅いで避けてしまう。(雨が降れば匂いが消える。そのため、雨が降りそうな前の日などに罠を設置するとよい。)
夏野菜真っ盛り(農大70,73,74日目:栽培実習)
今回も真夏の栽培実習のお話しです。
基本は果菜類の収穫と管理ですが、合間に技術センターに行ったり、台風が迫ってきたので台風対策したりと大忙しでした。
長くなりますが、お付き合いくださいm(__)m
■夏野菜を楽しみつつ、秋野菜に備える(農大70日目 8/1)
朝一情報共有から。
先日担当畝制度が始まったので、時間外とかにどんどん管理しましょうね!という話から、有機圃場に鶏糞10kgを追肥し、灌水もおこなったところ、すごく効果が出てきたという話を聞いて、最後に農家発の農産物の新しい表示方法(Food ID)をひまわり市場で実験中(例 : 減農薬、タネの由来、温度差、標高等)で検索)といった話を聞きました。
■作業からの総合農業技術センター視察(場農大73日目 8/4)
この日も作業のスタートは収穫から。
ナス、キュウリ、トマト、ズッキーニとナス科のパプリカ、シシトウ、万願寺トウガラシ、ハラペーニョを収穫しました。農業体験参加者のお土産にするとのことで、調製せずにコンテナのまま保管です。
- 水稲の玄米外観品質を安定させる新配合肥料
- 硬質小麦ゆめかおりの穂肥診断基準
- 夏秋どりイチゴの新品種育成
- 早出しスイートコーンの低温障害を軽減するためのトンネル管理技術
- 富士北麓地域における夏秋どりスイートコーンの倒伏軽減技術
- アスパラガスの冬季連続伏せ込み栽培
- ヤマトイモについて
- 花き(ピラミッドアジサイ、ミニコチョウラン、シンピジウム)について
- リン酸・加里成分を低く抑えた環境にやさしい肥料の開発
- 富士北麓地域におけるスイートコーンを基幹とした3作1回施肥
- 安心安全な県産農作物供給のための取り組み
- キュウリ褐斑病菌の薬剤耐性と有効薬剤
- シクラメンに発生した新病害(ピシウム根腐病)の発見と対策
- 自分の畑は自分で守る:簡易電気柵の開発
- 黒色防鳥糸によるカラス被害防止技術開発
と、研究の一部に触れて、農業も科学だな~と感じて、この日は終了しました。
■急ぎ足で台風対策(農大74日目 8/7)
- ハウスの果菜類収穫及び誘引
- ネギの株の近くを手で除草し、BM鶏糞1袋施肥し、エースローターで土寄せ
- ニンジン播種(ごんべえ利用) ※有機の場合は事前に透明マルチで太陽熱消毒(虫を殺す、雑草を殺す)を最低でも2週間行った上で(出来れば1ヶ月)、播種機でまく
- 傷付く等の影響を考慮して早めに収穫してしまう(JAでもそういった指導をされる場合あり)
- 山梨県でも台風対策をまとめたものが提示されている ⇒ 山梨県/農業気象災害
- トマトの雨除け等は、風で飛ばされるなどの被害を避けるために、外してしまうこともある。特に風で資材が飛ばされるとなると、周りにも被害があるので、自分たちだけのことを考えないことが大切。
- 台風、大雨の前後で殺菌も重要になる。傷んだところから病気になる可能性もあるため、それを防ぐ。
- 緑色で直径5ミリぐらい、長さ10〜15㎝で収穫する。
- 大和(奈良)の伝統野菜。
- 柔らかく甘みがあります、シシトウのような苦味がない。
- 油と相性が良く、天ぷら、炒め物に向く。
- 取り遅れは皮が固くなり、辛味が出る恐れあり。
果菜類の出荷と市場や先輩農家さん視察(農大62、65日目)
寒い日が続きますね。
皆さん体調崩されていないでしょうか?
本ブログではまだまだ夏のお話しなので、気分だけでも夏にして、読んでみてください(笑)
今回は栽培実習のお話しです。
■植わっている作物を確認しつつ、収穫と出荷作業(農大62日目 7/20)
朝一は情報共有から。7月も後半になると、秋野菜の作付けを検討していく時期になってくるので、農大の圃場で育ててみたい野菜があれば、先生に伝えるようにとのことでした。
また、作業に追われて道具を圃場に忘れることが多くなってきているので、その点も注意をとのことでした。
情報共有が終わったら改めて品種説明ということで、今現在農大に植わっている作物について、実際に圃場を歩きながらどういう作目でどういう品種があるのかを確認しました。
■班長と二人で片付けと視察(農大65日目 7/25)
農大65日目は、多くのメンバーが大型特殊免許の講習の方に参加したため、班長と二人で栽培実習。
まったり作業です。
とこんな感じで見て回って終了です。
スーパー、直売所では、売り方やおもしろいPOP等販売に関する部分のお勉強、農大の先輩のハウスでは施設管理の工夫や栽培の工夫などの生産に関するお勉強をしました。
どちらも楽しく、マネしたい部分もあり、今後に向けた参考になりました。
と、こんな感じで午後も終了。
班長と二人の栽培実習はあっという間でした。
7月終盤の栽培実習はこんな感じで終わったのでした。
法律、電力、栽培方法、機械、土壌について学びながら、圃場作業した4日間(農大61,66,67,69日目)
今回は4日分をまとめてご紹介。
基本は座学についてですが、途中圃場に出ての栽培実習のお話もあります。
少し長いですが、お付き合いくださいm(__)m
■法律5つを学び、電力問題について考える(農大61日目 7/19)
午前中は農業法規のお勉強。
果樹農業振興特別措置法、野菜生産出荷安定法、種苗法、農作物検査法、食品表示法の5つの法律について学びました。
果樹農業振興特別措置法は、昨今の経済状況や消費者ニーズ等を鑑みて、6次化等も視野にいれて、果樹生産をしていきましょうね、というもの。(だと理解。)
野菜生産出荷安定法は僕にも関係あり。
■機械の扱いを学び、ハウスと作物を知る(農大66日目 7/26)
自分の圃場にもこ~ゆ~の入れたいな~。。。なんて羨ましく聞いてました(笑)
作物の話は、アブラナ科野菜の栽培について学びました。
具体的にはキャベツ、ハクサイ。
キャベツって、生で千切りにして食べるのは日本だけなんですね。