ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

少し見られるようになったカラフルタウン

 強風の5/16はMel 111を撮影後さそり座のカラフルタウンを撮影した。昨年、Samyang 85mmをF4で使用して460min露光した画像は出来が悪く、その後F2.8で撮り増ししていたが、それにさらに追加露光した形だ。F2.8での合計露光時間は354minで、総露光時間はF4換算で1168minとなる。今回はだいぶそれらしくなってきたが、画像処理がとても難しく、まだまだ修行が足りないことを痛感。最終的にはあと同じくらいの露光をかけてみたいと思っているので、仕上げは来年になりそうだ。

       レンズ:SAMYANG/F1.4/85mm(F4.0、F2.8)

    赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオートガイド

    カメラ:ASI533MC Pro   0℃ Gain 100 offset 20 

        NINAで撮影

    画像処理ソフト:DSS Siril (StarNetv2連係) Affinity Photo

    撮影地:神奈川県藤沢市

    撮影:2023年6月16、17日

                             F4.0  LPR-Nフィルター 300s露光を92枚

                    2023年6月20日、2024年5月16日

        F2.8 LPR-Nフィルター 180s露光を118枚

        周辺部を10%トリミング

 

カラフルタウン(露光時間 F4:460min F2.8:354min)

 

 

ベレニケの髪の毛 Mel 111

 かみのけ座の散開星団、地球から260光年と近いため大きく広がって見えている。王妃ベレニケが、戦いに出た夫が無事勝利したことに感謝して美の女神アフロディテに自分の髪の毛を切って捧げたものが星になったという神話があるらしい。

 5/16はせっかく晴れているのに強風が吹いていたため、カメラレンズで撮れる対象ということで狙ってみた。普通に仕上げたらあまりにも地味だったので、FlatAide Proのソフトフィルター効果を使って輝星を滲ませてみた。

      レンズ:SAMYANG/F1.4/85mm(F4.5)

    赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオートガイド

    カメラ:ASI533MC Pro   0℃ Gain 100 offset 20 

        NINAで撮影

    画像処理ソフト:DSS SirilStarNet V2連係) Affinity Photo   FlatAide Pro

    撮影地:神奈川県藤沢市

    撮影:2024年5月16日

         LPR-Nフィルター 60s露光を60枚

         周辺部を若干トリミング

Mel 111(露光時間60min)

 

子持ち銀河 M51

 りょうけん座の渦巻き銀河、子の部分は小さな伴銀河(NGC5195)で、数百万年前にM51の端の部分をかすめたらしい。その影響で腕の1本が直線状に引き伸ばされているとのことだ。何とも壮大なスケールの話だな。

   赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオートガイド

        鏡筒:Kasai Trading GS-150RC+ ×0.75レデューサー(1050mm  F7)

   カメラ:ASI533MC Pro   0℃ offset 20 

       NINAで撮影

   画像処理ソフト:DSS Siril(StarNet V2連係) Affinity Photo

   撮影地:神奈川県藤沢市

   撮影:2024年5月10、11日

       CBPフィルター 300s露光を96枚 (gain160)

                    周辺部を10%トリミング

 淡い部分があまり出ていないので追加露光が必要だし、ナローバンドフィルターでの画像追加で赤ポチももう少しはっきりさせたいところだ。

M51(露光時間480min)

 

BKP150との比較、それほど大きな差ではないがGC-150RCの方が若干解像感が高いように見える。

GS-150RC(CBP 480min)            BKP-150(CBP 394min)

 

かみのけ座の銀河 M99

 星座はかみのけ座だがおとめ座銀河団に属する渦巻き銀河で、腕の出方が点対称ではなくいびつに見える。腕がはっきりと見えるので「グランドデザイン渦巻き銀河」という分類になるそうだ。同じような距離(略6000万光年)にある銀河としては後退速度が非常に大きいらしく、ハッブル定数と赤方偏移(後退速度)から天体までの距離を推定するというのは必ずしも正しいわけではないのだな。

   赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオートガイド

        鏡筒:Kasai Trading GS-150RC+ ×0.75レデューサー(1050mm  F7)

   カメラ:ASI533MC Pro   0℃ offset 20 

       NINAで撮影

   画像処理ソフト:DSS Siril(StarNet V2連係) Affinity Photo

   撮影地:神奈川県藤沢市

   撮影:2024年4月14日、5月9日

       CBPフィルター 300s露光を120枚 (gain160)

                    周辺部を10%トリミング

M99(露光時間600min)

 

ひまわり銀河 M63

 りょうけん座のうずまき銀河、比較的大きく明るそうなので撮りやすいかと思って狙ってみたが、F7で580minの露光では思っていたようなひまわりの姿には写らなかった。今後機会をみて追加露光し、きれいなひまわりに見えるようになるまで頑張ってみようと思うが、来シーズンまで持ち越しかな。

 

   赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオートガイド

        鏡筒:Kasai Trading GS-150RC+ ×0.75レデューサー(1050mm  F7)

   カメラ:ASI533MC Pro   0℃ offset 20 

       NINAで撮影

   画像処理ソフト:DSS Siril(StarNet V2連係) Affinity Photo

   撮影地:神奈川県藤沢市

   撮影:2024年5月3、4日

       CBPフィルター 300s露光を116枚 (gain160)

                    周辺部を若干トリミング

M63(露光時間580min)



ふくろう星雲 M97

 おおぐま座の惑星状星雲、視直径3’強とそこそこ大きいが、全体的ににぼやっとした感じの星雲だ。4/19はほぼ快晴だったが、空は白っぽく霞んでいるように見えた。夜も晴れていたので何か撮らねばと思い、月齢10.4を考慮してナローバンドフィルターで狙えるM97を撮影した。GS-150RC(×0.75レデューサー付きでF7)+L-Ultimateフィルターでゲイン220、300s露光では星があまり写らず、昨年BKP150+LPR-Nで撮った画像と合わせて画像処理をした。

 

   赤道儀:EQ5 GOTO SS-oneでオートガイド

   カメラ:ASI533MC Pro   0℃ offset 20 

       NINAで撮影

   画像処理ソフト:DSS Siril(StarNet V2連係) Affinity Photo

   撮影地:神奈川県藤沢市

   撮影:2023年3月15、16日

        鏡筒:Sky-Watcher BKP150+コマコレ(680mm F4.5)

           LPR-Nフィルター 300s露光を30枚 (gain100)

      2024年4月19日

        鏡筒:Kasai Trading GS-150RC+ ×0.75レデューサー(1050mm  F7)

           L-Ultimateフィルター 300s露光を57枚 (gain220)

                                    BKP150撮影画像は拡大トリミング

          時間比例で合成 周辺部を若干トリミング

M97(総露光時間435min)

 星雲自体のメリハリがあまり無いことに加えて、4/19の透明度もあまり良くなかったためか、むしろGS-150RCの画像の方が解像感が無いように見える。

 

 

GS-150RC試し撮り M3

 小さな天体をもう少し大きく撮りたいということで、焦点距離の長い鏡筒にするか画素ピッチが細かいカメラにするか迷っていたが、結局鏡筒を新調することにした。何とか今の赤道儀EQ5 GOTO)が使えてF値は10以下という条件でKasai TradingのGS-150RCを選んだ。×0.75のレデューサーも購入、当面はf1000mm強(F7弱)で運用するつもりだ。昨夜(4/10)運よく星が見えていたので早速試し撮りをしてみた。

M3(露光時間335min)

 

BKP150との比較、当たり前だが一回り大きくなって嬉しい

周辺部の星像はセンサーサイズが小さいので問題なくて当然と思うが、右側の星が少しおかしいかな。周辺の星の数が少なくて星像の判断に適した画像ではないと思うので今後の課題としよう。ちなみにレデューサーのバックフォーカスは推奨80~90mmのところ81.5mmとしている。