論文がPhysical Review Bに掲載されました。
論文 "Topological and dynamical properties of a generalized cluster model in one dimension" (by Takumi Ohta, Shu Tanaka, Ippei Danshita, and Keisuke Totsuka) が、Physical Review Bに掲載されました。
プレプリントバージョンはこちらになります。
[1603.03166] Topological and dynamical properties of a generalized cluster model in one dimension
2016年3月10日13:30~17:30、早稲田大学にてセミナーを開催いたします。
2016年3月10日13:30~17:30、早稲田大学西早稲田キャンパス[最寄り駅:副都心線西早稲田駅]にて、イジングモデル型情報処理 (CMOSアニーリング・コヒーレントイジングマシン)のセミナーを、同僚の山本大輔さんと共に開催いたします。ご興味あります方のご参加をお待ちしております。
またご興味ありそうな方への情報のシェアも、ぜひよろしくお願い致します。
講演概要など詳細につきましては
http://www.waseda.jp/wias/event/symposium/sym_160310.html
に掲載される予定です。
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日時:2016年3月10日13:30~17:30
場所:早稲田大学西早稲田キャンパス63号館04会議室、05会議室
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/nishi-waseda-campus-map.pdf
講演者:宇都宮聖子氏(国立情報学研究所)、山岡雅直氏(株式会社日立製作所)
13:30-14:00 はじめに(田中宗)
14:00-15:00 コヒーレントイジングマシンに関するご講演(宇都宮聖子氏)
15:30-16:30 CMOSアニーリングに関するご講演
16:30-17:30 講演者を囲んでフリーディスカッション
主旨:
「膨大な選択肢からベストな選択肢を探す」という組合せ最適化問題は、広範な学術領域だけでなく、産業界においても極めて重要な問題です。一例として、シフト計画表の適切な作成や集積回路の適切なデザインが挙げられます。組合せ最適化問題は、単純なしらみつぶしの方法では解くことが困難なため、組合せ最適化問題を高効率かつ高精度に解くことができる計算技術の開発は重要な問題です。組合せ最適化問題は、イジングモデルと呼ばれる統計力学模型にマッピングすることが可能です。人工的なイジングモデルをハードウェア上に実装し、組合せ最適化問題を解く方法は、近年精力的に研究されています。最近よく話題になる、量子アニーリングハードウェアD-Waveはその一つです。
今回お招きしたお二人の研究者は、人工的なイジングモデルを生成し、組合せ最適化問題を解くデバイスを作製し、現在世界中から注目を集めております。議論のための時間も多く設けてあります。 組合せ最適化問題デバイスの最先端にご興味のある皆様の参加を歓迎いたします。
3月16日午後3時〜早稲田大学にてセミナーを開催いたします。
3月16日午後3時〜早稲田大学にてセミナーを開催いたします。
「経路積分量子モンテカルロ法の負符号問題と1次元量子系のトポロジカル秩序の関係」(原田健自氏)
ご興味あります方のご参加をお待ちしております。
またご興味ありそうな方への情報のシェアも、ぜひよろしくお願い致します。
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日時:3月16日午後3時〜
場所:早稲田大学早稲田キャンパス3号館203号室
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/waseda-campus-map.pdf
講演者:原田健自氏(京都大学大学院情報学研究科複雑系科学専攻)
講演題目:経路積分量子モンテカルロ法の負符号問題と1次元量子系のトポロジカル秩序の関係
量子モンテカルロ法は量子強相関系を研究するための強力なツールであるが、系によっては経路積分表現に基づく定式化において負の重みが出現し、確率的サンプリングによるモンテカルロ計算の精度が著しく落ちる。
この問題を負符号問題と呼ぶ。講演の前半では、負符号問題がある例をいくつか紹介し、後半では、強相関1次元量子系の一つであるS=1
bilinear-biquadraticハイゼンベルグモデルとそのSO(N)拡張版の負符号問題について議論する。
このモデルはハルデーン秩序として知られる対称性に守られたトポロジカル秩序を持つが、それと関係してハルデーン秩序相での負符号問題を特別に解決する手法を見つけた[1]ので、トポロジカル秩序相境界上の量子臨界現象の数値的研究[2]とあわせて紹介する。
(後半の内容は、新潟大学理学部 奥西巧一さんとの共同研究の成果です)
[1] K. Okunishi and K. Harada, Phys Rev B 89, 134422 (2014).
[2] K. Harada and K. Okunishi, unpublished (2016).
主催:科学研究費助成事業基盤研究(B)「量子アニーリングが拓く機械学習と計算技術の新時代」 http://www-adsys.sys.i.kyoto-u.ac.jp/mohzeki/QL/index.html
共催:早稲田大学高等研究所 http://www.waseda.jp/wias/
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