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シンプルな毎日〜雑感日記〜

都内在住の25歳リーマンが着飾らない日々の情報を発信します。

【都市考察】東京の中心って!?

今日は、銀座に行って行きました。

本を買って喫茶店で読みたかっただけなのですが。

なんというか、家だと集中できないんですよね。

 

今日は休日だし、ぷらっと銀座まで行くかと。

銀座といえば、公示地価日本一!って毎年報道されているなって。

 

そこで思いました。東京の中心ってどこ??

銀座?日本橋?東京駅?大手町?

今回は、そんな東京の中心はどこなのかをちょろっと考えていきます。

まずは候補地をざっくりと、、、

 

 

立法・行政・司法(三権)の所在地

 

国会:千代田区永田町

首相官邸千代田区永田町

最高裁判所千代田区隼町

 

これは「東京」よりも「日本」の中心の性格が強いかな。

 地方自治体レベルでいうと、、、

 

東京都庁新宿区西新宿

 

経済の中心

経済って色々ありすぎるぜ、、、どうやって分類しよう

 

・交通の中心

 

自動車:日本国道路元標       :中央区日本橋

鉄道:東京駅(路線網と運行系統的に):千代田区丸の内

   新宿駅(利用者数的に)    :新宿区新宿

飛行機:羽田空港          :大田区羽田空港

船舶:東京港            :品川区八潮

(所在地は広範囲に渡るため総トン数が多い大井コンテナ埠頭の所在地とした) 

 

・消費活動の中心(消費活動っていう括りが微妙だったかも)

 

新宿区新宿

中央区銀座

中央区日本橋

 

・金融の中心

 

日本銀行   :中央区日本橋

東京証券取引所中央区日本橋兜町

 

文化の中心

 

両国国技館墨田区横綱

武道館:千代田区北の丸公園

歌舞伎座中央区銀座

 

文化ってのも考え出したらきりがないですね。

和食、折り紙、武士、富士山、桜、、、そもそも和食の中心ってどこ、、、

 

若者文化なら、渋谷、原宿

古着なら、下北沢、高円寺

アニメや漫画なら、秋葉原

美術館なら、上野公園周辺

おしゃれカフェなら、代官山、中目黒

 

もはや、東京自体の中心なんて無いように思えてきた。

各々の人のライフスタイルによってその人の訪れる街は変わるし、その訪れる街がその人にとっての東京の中心地です。

 

あーでも、白黒つけたい。

最初に東京の中心地どこが今回のテーマなので。

 

いろんな観点から見ても余計分からなくなるので、仮にチャリで大阪から東京に向かう場合のゴールってどこかなって思いました。

 

ひたすら自転車を漕ぎ続けて、東京まで〇〇キロで定義されてる東京の場所が自然かなと。そうなると、日本橋の道路元標になります。

 

参考までに五大都市の道路元標所在地を

 

札幌:中央区北3条西5丁目

東京:中央区日本橋室町1丁目

名古屋:中区栄3丁目

大阪:北区梅田1丁目

福岡:中央区天神1丁目

 

 

 

 

 

 

 

【経済小話】モノ消費からコト消費への流れ

モノ消費からコト消費にトレンドが変化してきている。

そんなことがよく言われますよね。

これ、私も経験的にわかる気がします。

 

 

モノ消費の「喜び」はどんどん小さくなっていく。

例えば、ものすごく欲しかった、MacBook、限定品のスニーカー、薄型テレビ、、、

お金を貯めてやっとの思いでその品物を買った瞬間、「喜び」を感じますよね。

でもその「喜び」って購入時をピークにどんどん小さくなっていくんですよ。

 

2016年の12月に買ったMacBookですが、2019年9月現在購入当時のような「喜び」は感じていません。もちろんこの記事も、ネットサーフィンも、メールの返信もこのMacBookで行っているのにも関わらずです。

 

購入したものの金銭的価値と比例し、モノ消費の喜びも大きくなる傾向にあるのではないでしょうか。

3万円の激安中古PCよりも、15万円のMacBookの方が。

50万円の中古の軽自動車よりも、400万円の高級車の方が。

 

15万円のMacBookの購入後の1ヶ月くらいは、様々な機能を楽しみ、画面の解像度に驚き、周囲の人々にその性能を自慢してしまうかもしれません。ただ半年もすれば、その素晴らしさにも慣れてしまうんですよね。あとは、以前のようにネットサーフィンをしたり、パワポを作ったり、メールの返信をしたり、、、

 

ここまでくるともはや最初の喜びはどこかに消え失せてしまっているでしょう。 

対するコト消費の喜びは、、、

モノに対してコト。

コト消費は具体的に旅行や食事、スポーツ観戦や舞台鑑賞、美術館やテーマパークもコト消費です。つまりは具体的な目に見える商品やサービスではなく一連の経験となっています、一般的に、コト消費はモノ消費よりも記憶に残りやすく、そこで感じた喜びも記憶の中に残る傾向があります。

 

例えば、初めての海外旅行。

バンコクスワンナプーム国際空港から電車で市内の駅へ行き、外に出た瞬間の暑さと湿度。歩道に広がる露天商。サイアムの大きすぎるショッピングセンター。ワットポーの雄大さ。

バンコクから離れ、クアラルンプールへ。ペトロナスツインタワーの素敵な夜景。

夜遅くにホテルで食べたカップ麺の味。 

クアラルンプールからシンガポールに向かうのに乗った高速バスの冷房の強さ。出入国検査の様子。シンガポールに到着して食べたラクサの味。

 

多分、航空券が当時は7~8万円で合計の旅行費は15万円くらいだった記憶があります。この東南アジア縦断旅行はその時の喜びを明確に思い出せるんですよ。

 

同じ15万円を使うなら心に残り続ける方がいいななんて思います。 

コト消費がなぜ注目されるようになったのか。

近年コト消費が注目されてますが、そこにはSNSの普及が関連しているように思います。インスタグラムに投稿されるものは「楽しい自分」や「美しい風景」などです。いわゆる、インスタ映えですが、それは言い換えれば「コト消費」が多い気がします。

 

美しい寺社仏閣。大きな吊り橋。桜吹雪。タピオカ。全てその写真を投稿するまでにストーリー(=経験)があります。新幹線に乗って京都に行ったり、東名自動車道で静岡まで行ったり、友人と待ち合わせをして代官山まで行ったりと。

 

近年のインスタブームに対して、「写真を撮ることが全てになっている」「インスタに投稿するために対して飲みたくないものを遠くまで行って、飲むなんてナンセンス」「楽しい自分を演出している」「いいねの数やフォロワー数の競争になっている」そんな批判があります。もちろんルールやマナーを守るのは当然のことです。写真だけ撮って、残したりするのは心が痛みます。

 

しかし、理由はどうであろうとインスタに写真を上げるために多くの経験があるはずです。どこのお店にしようか。どの公園にしようか。どこからどのように写真を撮ろうかなど、、、、そうしたコト消費が増える要因の一つにはインスタが関係しているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

【経済小話】ダイナミックプライシング。例えば鉄道にも。

私、飛行機が好きなんです。

関東在住なので、九州や北海道に行く時も飛行機はよく利用します。

航空券は同じ区間でも値段が日付や時間によって異なってきます。

このことを「ダイナミックプライシング」なんて言います。

 

 

「ダイナミックプライシング」って!?

需要と供給によって値段を変更する制度、仕組みのことです。

需要の多い日時は値段が高くなり、

需要の少ない日時は値段が安くなります。

 

例えば、羽田→那覇便の場合

・観光客が沖縄に向かうため土曜日の午前中の価格は高くなる傾向。

・電車の始発で空港に到着する前、もしくは間際の早朝便は安い。

・現地での滞在時間が少なくなるため、土曜日の昼ごろ以降の便は値段が落ち着いてきます。

・平日は全体的にリーズナブルな傾向です。

・三連休の初日は普段の土曜日よりも高額になる傾向。

・年末年始、GW、お盆などはさらに高額になる傾向。

 

那覇→羽田便の場合は

・観光客が首都圏戻るため日曜日の午後以降は値段が高くなる傾向

・平日は同様にリーズナブルない傾向です。

・三連休の最終日は普段の日曜日よりも高額になる傾向。

・年末年始、GW、お盆などはさらに高額になる傾向。

 

ざっくりはこんな感じです。

もちろん、沖縄在住の方が休日に首都圏に旅行をする場合もありますが、都市圏の人口的に圧倒的に首都圏の方が多いので、基本的に価格は首都圏の人の需要に応じて価格が変動します。

 

仮の話。

仮にA空港とB空港があったとします。

・A空港は都市圏人口1000万人(A地方)の地域に位置するとします。

・B空港は都市圏人口200万人(B地方)の地域に位置するとします。

 

・GWの期間中に両都市とも人口の1%が移動とするとします。

・A地方では10万人が旅行します。

・B地方では2万人が旅行します。

 

・A,B以外の旅行先もあるので、数ある旅行先から5%の確率でその対象を選ぶと仮定します。(C地方とかD地方とか)

・A地方の人が様々な旅行先の中からB地方を選ぶ確率を5%とします。

・B地方の人が様々な旅行先の中からA地方を選ぶ確率を5%とします。

 

つまり

・A地方在住の人がB地方に行くのは5000人です。(総移動人口の約83%)

・B地方在住の人がA地方に行くのは1000人です。(総移動人口の約17%)

 

(ちなみに、、、飛行機一機あたりの座席数を200とすると6000人を運ぶためには一日30便日必要です。)

(1日30便ってめっちゃドル箱路線じゃん、なんかフェルミ推定めっちゃミスってます。すいません。)

 

超ざっくりいうと、AとBを結ぶ一台の飛行機に乗ってる人の割合は人口の多いA地方の人である確率の方が高いということ。その人たちの需要に応じて価格が変わります。

 

(ここではインバウンド需要とか、C地方の人がA地方に行ってそこからB地方に移動する需要とか、飛行機以外の新幹線とかマイカー移動は省いてます。

ますます、フェルミ推定の穴がありすぎる、、、)

 

このダイナミックプライシングを、、、

この仕組みって他にも応用したら面白いんじゃないかなって思いました。

例えば真っ先に思いついたのは、新幹線をはじめとする鉄道です。

鉄道は繁忙期などは数百円程度値段が違いますが、基本的な価格は一定です。

ダイナミックプライシングを導入すれば、価格の安い平日などに学生がもっと新幹線などを利用して旅行が楽しめるのにな〜って思います。

(社会人になってしまった私には平日に旅行なんて夢ですが、笑)

 

東海道新幹線のように常にビジネス需要があるドル箱路線は別ですが、東北新幹線北陸新幹線などは、比較的座席に余裕がある平日の価格を下げるて、席をできるだけ埋めた方が、トータルの利益は上向くのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

【伊勢】江戸時代の庶民にとっては人生で一度の大旅行!?伊勢神宮参拝【旅行記】

さて、前回私は「しまかぜ」に乗車し、その車内サービスに心打たれる中、私は伊勢の地に到着したのであった。

 

 

 

伊勢神宮

 

 

 

今回は伊勢神宮参拝編です。

 

 

江戸時代の庶民はおよそ往復一ヶ月かけて(江戸周辺から)伊勢神宮へ参拝していたようです。その間の飲食代や宿泊費諸々で現在の金額にしておよそ30万円。

これが一生に一度の旅行と言われる所以ですね。江戸時代の人々は一生に一度ですが、交通機関の進歩により、関東在住の方でも1泊(弾丸なら日帰りでも)伊勢神宮への参拝は可能になりました。

 

参拝する順番としては外宮→内宮です。

 

外宮

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外宮前

この橋を渡り、中に進んで行く。

 

 

圧倒的スケールだ。

 

 

木々の緑。広大な敷地。

言葉にはできないが、神聖さのようなものを感じることができる。

ここに多くの方が魅了される理由がわかった気がする。

ちなみに、内部は写真撮影禁止でした。

 

伊勢グルメ

外宮を見終えて、気づけばお昼。になっていた。

内宮行きのバスに颯爽と乗車し、内宮へ。

 

 

 

そう。待ちに待った

 

 

 

伊勢グルメ(そんな言葉あるのか!?)の時間だ。

 

 

 

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言わずと知れた、赤福。上品な甘さに柔らかい食感は格別だ。

え、、いきなりおやつ!?

 

いや、さっき車内で「海の幸ピラフ」食べたばっかりだったんですよ。

そこで、赤福を‥

 

赤福自体は何度も食べたことがあるんですが、この喫茶スペース!?で食べたのは初めてでした。甘い赤福には暖かいお茶が絶妙に合います。

 

 

 

この世に生まれてよかった。ママ。

 

 

 

おいしかったです。

 

 

 

お次はこちら。

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もはや、写真を撮ることよりも一刻も早く食べたい。。。

泣く子も黙る松阪牛の握りだ。

 

 

 

松坂牛。(強そう)

 

 

 

字面からして、おいしさが溢れている。肉汁が溢れている。

食べた瞬間、とろける。

甘辛いたれがと肉汁の先制攻撃。それを迎え撃つご飯。最後はピリッと引き締めるわさび。すごい。怪物級だ。美味しい。そんな言葉では形容できい悦びに包まれたのであった。

 

内宮

橋を渡って行きます。

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お分りいただけるだろうか。雲行きが怪しい。

木々が美しい。

 

川で手を洗います。

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やはり雲行きが‥

そして

 

 

 

 

 

 

雨ニモマケズ、参拝してきました。

 

【乗車記】しまかぜで行く。伊勢の旅。

先日伊勢神宮へ参拝してきました。

前日は名古屋に宿泊していており、そこから伊勢方面へ向かいました。近鉄の特急で伊勢まで向かうので、「しまかぜ」予約をして乗車してきました。

 

 

 

所要時間、運賃とか諸々

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余裕の登場

10:25分発のため少し早めに名古屋駅に到着し、「しまかぜ」の登場を心待ちにしていました。すると何とも斬新なフォルムをまとった「しまかぜ」が入線してこいました。まさに王者が余裕の入場といったところでしょうか。

 

 

 

しびれます。

 

 

 

思えば、去年の秋に名古屋を訪れた際にも前日に予約ページを見たのですが、満席。

諦めました。そう。この日は去年の雪辱を果たす日だ。その思いを胸に私は「しまかぜ」に勝負を挑むのであった。

 

ちなみにしまかぜの基本情報は以下の通りだ。

 

・運行区間

大阪難波〜賢島

京都〜賢島

近鉄名古屋〜賢島

 

・運賃(大人一名あたり、普通運賃+特急料金+しまかぜ特別車両料金)

大阪難波〜賢島:4950円    大阪難波伊勢市:3940円

京都〜賢島:5560円      京都〜伊勢市:4650円

近鉄名古屋〜賢島:4610円   近鉄名古屋伊勢市:3590円

 

・所要時間

大阪難波〜賢島:2時間22分    大阪難波伊勢市:1時間36分

京都〜賢島:2時間47分      京都〜伊勢市: 2時間2分

近鉄名古屋〜賢島:2時間1分   近鉄名古屋伊勢市: 1時間15分

 

乗り心地はどうなんよ?

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広々とした車内。揺れない

「広い」その一言に尽きる。

足を伸ばしても全く窮屈さは感じない。

 

②そして「揺れない」普通列車でも名古屋〜伊勢市まで移動したことがあるのだが、その時に比較しても、全く揺れないのだ。

 

③やわらかすぎず、硬すぎず。快適な硬さで体を包んでくれるシート

 

④きわめつけはこれだ。マッサージ機能。ブルブル、ブルブル、ブルブル

日頃の疲れが取れていく。

 

おしぼりと記念乗車証がもらえる。

見ていただこう。これだ。

 

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嬉しすぎて、震えているのがご理解いただけるだろうか。

 

車内で食べる「海の幸ピラフ」

そんなこんなで、つかの間のラグジュアリーな気分を味わっていたが、ここであることに気づく。

 

「そうだ、車内食堂に行かねば。」

 

思えば、25年間、車内食堂というものは経験がなかったのである。

流れ行く景色を見ながら、美味しい食事を頬張る。

何という贅沢。貴族の遊び。

 

食堂車に向かっていた。そして海の幸ピラフを注文した。

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ミネラルウォータが付いてくるとはつゆ知らず。勢い余ってアイスコーヒーも注文。

 

 

うますぎる。うますぎる。うますぎる。

 

 

 

大切なことなので三回言ってしまった。 

 

 

食べ終わり、アイスコーヒーを片手に座席に戻る。

しばらくすると伊勢市に停車した。

いや、短すぎる。1時間15分という時間はあっという間だった。

 

次回乗車するなら、大阪もしくは京都からじっくりとこの「しまかぜ」と向き合いたい。そして、帰りは名古屋に帰り、そのまま名古屋泊なんていう旅行プランを練りたい。

 

 

【乗車記】京阪間移動にゆとりを。プレミアムカー

大阪、京都、言わずと知れた西日本の大都市。

関西にお住いの方はもちろんですが、観光やビジネスで関西を訪れた方も京阪間を移動する機会は多いのではないでしょうか。従来京阪間は距離が短いこともあり、新幹線などを除けば有料の座席指定車両は一部を除き存在しませんでした。

 

しかし2017年に京阪鉄道が出町柳淀屋橋駅間でサービスを開始した。

今回の旅行ではその「プレミアムカー」の乗車記とそのサービスが生まれた背景や今後の展望を予想してみたい。

 

 

プラス500円で生まれる余裕

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座席の様子

まずは今回乗車したプレミアムカーの簡単な紹介を

 

・運行区間淀屋橋出町柳

・時間:55〜57分(淀屋橋出町柳

・価格:470円(運賃)+500円(プレミアムカー代)=970円(淀屋橋出町柳

 

主なサービスとしては下記の通りだ。

・コンセント

・無料WiFi

・PCも置ける大きなテーブル

・ラゲッジスペース

筆者は関東在住のため時々JRの普通列車のグリーン席を基準に考えてしまうのだが価格は京阪のプレミアムカーの方がリーズナブルだ。

・JRの普通列車のグリーン席は距離と乗車曜日により値段が変わるが、51キロ以上の場合(出町柳淀屋橋間の51.6キロをと比較のため)平日980円休日780円とやはり割高である。

 

もう一つ特筆すべき点はWiFiとコンセントである。PCやタブレットなどの充電を行い作業ができる点はかなり嬉しいポイントだ。まとまった約1時間の時間で作業を行いたいビジネスパーソンを意識したサービスなのだろうか。

 

座席自体はクライニングも充分である。前の席とのスペースもしっかりとあり足を伸ばしてゆっくり休むこともできる。

生まれた背景

さて、ではなぜこのようなプレミアムカーが生まれたのだろうか。

もちろんお金を追加で支払うことで「着席権」を買うという側面もあるだろう。関東の普通車グリーン席やライナーなどはこの側面が強いように思える。しかし、京阪電車の場合にはそうした「着席権」という側面よりは集客のための「付加価値」という側面があるように思える。

 

そもそも京阪間の旅客輸送は激戦区である。(京都側の終着駅が異なるので阪神間ほどではないが)熾烈な競争の中で京阪電車は苦戦を強いられていた。

京阪、阪急、JRである。

・時間

京阪:48分(淀屋橋祇園四条

阪急:43分(梅田〜河原町

JR:29分(大阪〜京都)

・価格

京阪:410円(淀屋橋祇園四条

阪急:400円(梅田〜河原町

JR:560円(大阪〜京都)

・アクセス

京阪:大阪側の起点は梅田から一駅離れた淀屋橋。路線も京阪間の輸送が主。

阪急:梅田の中心部に駅を持ち、京阪間輸送のみならず梅田駅では神戸線宝塚線へのアクセスも可能。

JR:広大なネットワークを有し、梅田の中心部に駅が位置する。

 

・JRは最も高いが、早く移動ができる。

・阪急は最も安く移動ができる。

このような棲み分けができると思う。

そして京阪は最も時間はかかるが、価格も阪急よりも10円高いというなんとも言えない状況になっているのだ。(参考までに、京都〜大阪間42.8キロ、河原町〜梅田間47.7キロ、祇園四条淀屋橋間48.6キロ)

 

このように京阪は時間においても、アクセス性においても不利な状況に置かれていたのである。個人的にはアクセス性(大阪側の駅の立地)が主要因であると感じる。淀屋橋駅周辺には大阪市役所や日本銀行大阪支店などが存在し、ビジネス街のど真ん中であることは確かだ。しかし人やモノが集まる梅田に駅を構えているという他の2社の優位性には及ぶことができないだろう。もちろん京阪は大阪中心部に他に北浜(周辺はビジネス街、金融街)や京橋(ターミナル駅)も存在するが、やはり梅田に駅がないという点で大きなハンデを背負っていると感じられる。

 

こうした文脈の中で「プレミアムカー」は誕生したのである。つまり、価格という土俵なら阪急に軍配があがる。時間という土俵ならJRに軍配があがる。そのような土俵で戦っても負けてしまう。そこで京阪は「プレミアムカー」という新しい自分の勝てる土俵を作ったのだ。

 

今後の展望

このプレミアムカーの登場後にJRでも有料の座席指定車両である「Aシート」が2018年3月姫路〜野洲間で開始した。

関西地区にはこのような文化が定着するかが不明瞭であったが、泉北ライナーや京阪の成功をみてサービスを開始したのではないだろうか。広大な路線網をもつJRの場合姫路〜野洲間という長距離でこのようなサービスがあれば顧客にとっては長時間ゆとりある移動が可能となり嬉しいかぎりだう。

一方京阪間輸送のさらなる付加価値の競争に進んでいくのか、もしくは沿線の宅地開発、集客施設建設、価格競争に進んでいくのだろうか、より一層目が離せなくなる。

 

 

【考え方】旅行と旅の違いとは

「旅が好きなんです。旅行じゃなくて」

こんな言葉を私は幾度か聞いたことがある。

すると「え、どういうこと?」という人と

「あーね。わかるよ。何となく。」

こんな反応になる。旅と旅行の辞書的な違いや定義の違いではなく、自分なりの観点で下記の2点で旅行と旅を比較してみた。(旅と旅行には重複部分が存在し、ある一部分は旅であり、また他のある一部分は旅行であるということも多いにあるであろう)最後には旅と旅行の使い分けなるものもちょっくら考えた。

 

 

 

旅行は「確実性」旅は「偶然性」

旅行というのは「確実」に予定を実行して行く行為である。あらかじめガイドブックやSNSを利用し、「どの観光スポットに行こうか」「どこのホテルに宿泊しようか」「どこのレストランにしようか」等と計画し、実際の旅行当日はその計画をタイムテーブルに沿って実行していくのである。その旅行で発生するイベントをあらかじめ確実に決めているのだ。

 

旅は「偶然」に身を委ねる行為である。「どの場所に行くのか」「何時間その場にいるのか」「どのレストランに入るのか」偶然に任せる行為である。自分の気持ちの赴くままに行きたい場所を訪れ、ふらっと食事をとる。その場その場での偶然(=自らの気持ち)により行動を変化させていくのである。よって旅が終わるまでその内容はわからないのである

旅行は「安定の80点」旅は「x」

旅行は大きなハズレはない。確実に80点が取れるのである。(無論、天候不順などの外部要因でハズレになってしまう場合はあるが)ガイドブック等に記載されている有名なレストランで食事をとるのだから美味しく感じる確率も高い。あらかじめ計画を立てた方が、時間も有効活用できるだろう。満足感がえられるのである。

 

旅というのは偶然に身を委ねるゆえに未知である。よってハプニングがつきものだ。偶然行った場所は自分の心の琴線に触れるものではないかもしれないし、飲食店の食事は油っこすぎて食べられないかもしれない。しかしその逆のことも起きる。偶然訪れた場所で心を動かされるような素晴らしい風景に出くわすかもしれないし、大きな衝撃を受けて自分の将来が大きく変わるかもしれない。つまり旅というのは「x」なのだ。

旅行と旅の使い分け。

ここまで記載すると、旅行は決められて予定を消費していくもの。旅は偶然から生み出していくから新たな出会いがある。そんな安直な結論に至りがちだ。ただ現実には旅行と旅は使い分けが大切であると思う。

旅には何も決めていない(=偶然性)が故の「ワクワク感」がある。しかし、同行者がいた場合には思うままに行動していては、喧嘩になるだろう。また新婚旅行で、食べたものはまずく、ホテルではお湯が出ないそんなハプニングばかり起きてしまってはうんざりである。そういった場合はあらかじめ確実に楽しめるような「旅行」にした方がいい。明確な目的や人生における大切なイベントの際には「旅行」の方が良いと思う。

 

一方「旅」の方がいいケースはなんだろう。どこどこのレストランで海鮮丼を食べたい、インスタ映えの花を見たい等の具体的な目的がない場合だ。明確の目的がある場合にはそれが達成できないことでがっかりしてしまうが、明確な目標がない場合決められたスケジュールはかえって自分の行動を縛り付けるものになってしまう。そのような場合は偶然に身を任せ、自分の知らない世界への「旅」を楽しむ。

 

ちなみに私は海外旅行に行く際できるだけその国の二大都市を訪れるようにしている。

地理的にも一定程度離れた二大都市は、その特徴において反対である場合が多い。(日本では東京と大阪、アメリカならNYとロス、台湾なら台北と高雄等のように)雰囲気が反対の街に赴くことで、それでもなお共通する部分からその国の様子を伺うことができるし、違う部分から独自の文化や気候を学び、楽しむことができるからだ。

ああ、フィンランドに行きたい。