PoWにおける承認数について

f:id:simplex-blog:20190130154850j:plain

PoWにおける承認数について

ビットコインやイーサリアムなど、コンセンサスアルゴリズムにPoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)を用いるブロックチェーンにおいては、理論上100%のファイナリティーを得ることができず、 目的とする取引のトランザクションがブロックに取り込まれただけでは取引が確定されたとは言えません。

続きを読む

金融における Digital Ledger Technology 第一回

f:id:kihei8:20190111092048p:plain

はじめに

 金融、特にキャピタルマーケットにおいて DLT(Digital Ledger Technology 分散台帳技術)またはBlockchain技術は、その適用可能性が議論されはじめた2014年頃から着実に浸透してきており、いくつかのプロジェクトにおいては本番稼働に向けた最終的なフェーズに突入しています。日々のニュースにおいても、初期のPoC(Proof of Concept 概念実証)のみならず、より実務的な機能試験や性能確認試験の成功事例が頻繁に報告されるようになってきています。このブログシリーズでは、弊社が特に注目しているニュースを業務分野毎に取り上げそれらを分類していきます。新年度の始めに際して、これらランダムに報じられてきたニュースを振り返り体系的に分類をしてみることは、現在の技術動向を俯瞰的に把握することができるばかりでなく、今後益々増えてくるであろうこうしたニュースの位置付けをより的確に理解するための助けになると考えられます。分類に際しては、マッキンゼーが2015年12月に発表したレポート”Beyond the Hype: Blockchains in Capital Markets”*1において想定したDLT技術浸透に関する4つのフェーズをヒントに、まずはキャピタルマーケット関連のニュースの詳細を追い、その後銀行業等の他の金融セクターについてもその対象を広げていきたいと考えています。

 

続きを読む