ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー
ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー - 公式サイト
アトラスより前回DSソフトとして出版されたRPGが、このたびリメイクされて発売されました。
狂喜乱舞した前作プレイヤーも多いと思われますが、私ももちろんその一人です。もう楽しみで楽しみで、ついつい放置していた「とびだせ どうぶつの森」を再開してしまうほどに楽しみでした(関係ない)。
このゲームの最大の売りは「起こった悲劇を改編する」こと。
主人公は東の神聖国家「アリステル」の情報部に属する青年ストック。彼が直属の上司から「白示録」という謎の本を手渡されたことから、物語が始まります。
そう、たかがゲームと言うなかれ。これは良質の物語を楽しむものなのです。
「白示録」を手にした主人公はとある悲劇に襲われますが、その悲劇をやり直すための能力を手に入れます。それは過去に戻るだけではなく、「あの時選ばなかったもう一つの選択肢」の先にも跳んでいける能力。
彼は仲間を救い続け、そして滅びゆく世界の謎に突入していく、おおざっぱなシナリオはそんな感じです。
悲劇に見舞われ、過去に戻り、原因を探り、違う選択肢を選んで……多種多様のバッドエンドに心躍らされ……もとい、心を折られながらも先に進んでしまうのは、シナリオの魅力はもちろんのこと主人公を含むキャラクターたちの造形がしっかりしているからでしょう。今回、追加シナリオによって更なる魅力が増したキャラクターたちもいますし。
そして主人公がですね、本当にもうかっこいいのですよ。どこまでも裏方に徹しながらも締めるところは締め、親友を大事にし、なんだかんだいいつつ様々な人へお節介を焼いていく。ナチュラルに誰に対してもいつだって偉そうなんですけどね。
他に魅力的なのは、今回、一新されたキャラクターデザインで描かれた中年男性たちでしょう。
かわいい女の子たちやかっこいい青年たちの紹介は他の方々に任せましょう。ここはゲーム内に登場する中年男性を紹介しましょう!!
リメイク前のオリジナル画像も一緒に載せておりますが、私はリメイク後の中年男性陣の方が好みです。前作も前作も味があるので良いんですけど。
以後、独断と偏見で中年男性紹介をして終わっていますので、興味ない方はここで終わっといて下さい、お願いします。
アリステル国情報部での上司ハンス様。どこかの別世界にいるイゴール様とは別人です。初っぱなから怪しげな人すぎて全員から警戒されているとても可哀想なお爺さまですが、実際に怪しすぎるのでプレイヤーも警戒せざる得ないお爺さまです。リメイク後のキャラデザでガタイがしっかりして大変よろしいですね、はい。
アリステル国のマッドサイエンティストもとい魔導技師フェンネル。最初から最後までぶれないというか、オチ要員というか、「こんなこともあろうかと」要員。
第一印象がそのまま過ぎて、ちょっと良いことしたら「あれ? 良い人じゃん」と思ってしまいそうなおじさま(というか年齢不詳過ぎてお爺さま、とは言いたくない)です。自分を魔改造するときにもうちょっとなんとかならなかったのかしら? と思うけれども合理性を追求した上での現在の姿、と思うとこれはこれでアリ、ですね。でもホント、どうしてこの姿になったのかしら? という本編に関係ない謎が気になります。
アリステルの眠れる獅子ラウル中将。おかっぱです。ポリシーがあるのかないのかわかりませんがおかっぱです。リメイク後のバストショットにおける表情差分で一番印象が変わった方で、愛すべきおかっぱです。色々と表でも裏でも活躍しますし色々と話してくれるので本当に良い人なんですけど、おかっぱです。
アリステル軍最高司令官、ヒューゴ。元政治家で、胡散臭いことこの上ないハゲです。今回の追加シナリオで一番印象が変わったんですけど、どうしても穿った見方をしていまうので、やっぱり胡散臭いハゲです。
ブルート族の国、フォルガの長老、ガルヴァ様。あまりたくさんの活躍はしませんが、要所要所で重要な情報をぽろり、と落としてくれるお爺さま。今回追加された新シナリオ「亜伝」のとあるサブシナリオで、ブルート族最強はこのお爺さまではないか、という疑惑が(私の中では)あります。
ブルート族の国フォルガ出身、ガフカ。普通に中年男性枠にいれてしまいましたが、35歳だとか。……一応中年? それともぎりぎり青年枠? と悩みますがさておき。意外と礼儀正しかったり頼りがいがあるおじさまです。困り顔が可愛かったのですよ、かなり。人間の区別がつきにくい、ということで主人公を「赤いの」と呼んでましたが、他の人たちのことはどう呼んでたのでしょう。男性陣はともかく女性陣への呼び方が気になります。
ブルート族で一番強い人(推定)。「鉄腕」の異名を持つベルガ。ガフガの師匠にあたる人物。たいてい長老様の隣にいたりいなかったり。
砂漠の国シグナスの王様ガーランド。武王と肩書きがついているだけのことはありまして、とにかく強いのです。後半で色々と活躍して下さいました。外見通りの腕力で解決系と思いきや、一応、色々と考えてます……い、一応。
サテュロス族の旅芸人バノッサおじさま。そういえば、おじさまの芸は見たことがない…気がします、あれ?
と、まぁ、各種方向性が違う(ようで違わない気もする)中年男性たちも活躍しますので、ご興味がある方は是非プレイして下さい。
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦を見に行ってきました(2019/4/1)。
スーパーヒーロー大戦も三作目。一作目から欠かさず見に行っている身としましては、見に行かねば、ということで使命感にかられながら(笑)。
ネタバレの宝庫ですので、お気になさる方はこれより先に進まれないようお願いします。
今回のキーパーソンは外科医もとい飛彩先生です、むしろ主役。そしてキューレンジャーは前座でしたがナーガが頑張ってました。むしろラッキー、なにしてたん?
シナリオに関しては突っ込みたいところがたくさんありますが、まぁいわゆるお祭り映画でございます。みんなヒイキのヒーローでてたらいいのよにっこにこなのよ、てな感じでございます。
が。
監察医、出番はそれだけかーっ!!
せっかくの出番が一瞬で終わった監察医に関しては別だ、もうちょっと増やしてやれよ、一応現行ライダーの仲間なんやで、悲劇のヒーローなんやで、死んでからも遺産で頑張ってるんやで、もうちょっとイイ目合わせてやりなさいよっ!
と思いましたけど、はい。まぁ致し方ありません。大きな子どもたちは喜ぶかもしれませんが、小さな子どもたちは混乱するかもしれませんからね、仕方ない仕方ない………。
最強の仲間を集めろ、ということで、トーナメント戦が行われることも「余裕あるな、おまえ等」とつっこみいれたいですが。がまんがまん。
チームエグゼイドがまさかの電王チームになるかも、という展開にちょいと笑いながらも、陣さんの登場に拍手!! そうかその流れでそうくるか、という綺麗なつなぎには感動しました。マジレンジャーでの参加でも良かったのよ。そっちも好きです。
対戦相手の五星戦隊ダイレンジャーですが、
地味に自転車が目立つ番組なので、興味がある方は是非。プライムビデオでもみれます。敵もどちらかというと怪奇的な印象が強いので面白いです。
閑話休題。
そして現れた仮面戦隊ゴライダー。auビデオ等でみれるそうですが、あいにくと未視聴です。なので映画の印象だけで言いますが。
アリなのか、あれは!?
いや、アリなのだとは思うよ。そうなんだと思うよ。正直笑いをこらえるのが必死でした。あれはもう戦隊もの好きの大きな子どもたちへのご褒美なんだろうなぁ、と思いつつ、笑いをこらえるので必死。自宅ならばたぶん笑い死んでた。
そしてとりあえずのゲームクリアー……からの本当の戦い開始。うん、知ってた。
と、まぁ、飛彩先生が頑張って自分と戦ったり、ナーガが説得要員になったり、と頑張った結果。
キューレンジャーのオリオンのおじさまが最後頑張りました。いやもう最後のアレはすごかったですね。いつかきっとオリオンのおじさまが活躍してくれるに違いない、と思っておりましたが、まさか映画の大画面でみれるとは思いませんでした。あのシーンだけで映画館に行った価値はあります。
ひるね姫 ~知らないワタシの物語~
映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」オフィシャルサイト 神山健治監督初の劇場オリジナルアニメーション!を見に行ってきました(2019/04/01)。ネタバレ等気にせずに思うままに筆が滑っているので、気になさる方はこれ以上進まれないようお願いいたします。
Twitter情報でファンタジーの皮を被ったエンジニア物語である、や、れっきとしたロボットものである、など色々と聞いていたのですが、まさしくその通り、でした。あらすじ等は公式サイトをみていただくとしまして。
親と子の絆を描いた、とか、夢の世界と現実との暗喩等、スルメのごとく何度みても楽しめる映画とは思いますが、私としましてはエンジンヘッドとハーツに是非とも注目してもらいたい、と思います。
夢の世界で「鬼」に対抗すべく、王様がつくったエンジンヘッド。各駆動部分に操舵兵が配置され、自転車式動力部で動く、という、最新式の機械ってなに? アナログの極み!? 張り紙の日本語っぷりすげぇ、ガンバスター(違)!!
一目見たときから「やばい、操舵兵になりたい!!」と心の底から思うほど細かいところまで作り込まれているすばらしさに感動しましたよ。
そりゃ現実との暗喩を考えると、融通が効かなくなりつつある大会社とかに当てはまる、とかになるんでしょうが、そういうことは頭から払いのけましてね。夢の世界の中とはいえ、どこまでも昭和の匂いが満載(指揮官がどっかで見たような気がする出で立ちだなぁ、とかね)のエンジンヘッドの造型と動きっぷりは感動ものでございます。
その後の新型エンジンヘッド。こちらはまるで主人公機のようなカラーリング、スマートさにこちらはこちらで感動。内部様式もきっちり進化していて(でも自転車式動力部に変化なし)満を持して登場、さすが主人公機、てな感じです。各駆動部分に操舵兵いないですし。
そしてハーツ(S-193 HEART)。サイドカーとしての造形もさることながら、魔法の世界での変形後のころっとした造形。関連商品でプラモデルとかでませんかね? ちょっと、いやかなりほしいです。
地味めの外見に反し、最初から最後まで(ついでにエンディングも)立て役者であり続けた彼(もしくは彼女?)は、途中退場したように見せかけ、さりげに重要な1シーンを見せつけ、最後に大活躍。彼こそがこの物語の「絆」の一つといえましょう。
たとえば。
自動運転ができると判明した後、モリオに自宅帰宅させられたにも関わらず、本社に出現した彼。つまりこれは彼に登録されていた自宅が「=本社」であった、と考えられます。誰がそれを登録したのか? 自動運転のオリジナルデータの制作者であるイクミが登録したものをそのまま訂正変更せずに引き継がれてきたのか、それともモモタローが登録したのか。映画ではどちらかわかりませんし、どちらであっても「いつかは確執を乗り越えたい」という気持ちがあった上での登録なのでしょう。今は切れている絆をつなげるための一手がここにあります。
また、ペワン(あえてペワンと書きます)の悪しき魔法で「鬼」が黒い鳥に変化し国が炎上していくシーンですが、それを鎮めていくのもハーツ(とココネ)です。
SNSで拡散された情報(「鳥」の暗喩を考えるとTwitterなんでしょうね)の炎上をどうやって鎮火させていったのか、と現実との関係を考えると、ここで生きてくるのがさしこまれた一瞬のシーン「渋滞待ちをしている自動運転中のハーツ」です。
Twitterをしていたらわかりますが、なんか目立つものをスマホで撮影、投稿。てのは、呼吸をするよりもたやすくできるようになった世の中です。オリンピック直前の未来だってそれは変わらないでしょう。
自動運転中のサイドカーが運転手なしで走っている、それも志島自動車の最初の車種が。オリンピックで全自動運転機能付きの車で選手を送迎する予定がある会社の。
そりゃまぁ、撮影して拡散しますわ。私がその渋滞に巻き込まれてた一般人の一人であったら、確実に撮影、投稿しますよ、えぇ。
それが現実における炎上鎮火につながり、夢の世界でのハーツの活躍につながったのではないかな、と考えると、なんというか楽しくなりますよね。
ハーツのおかげで主人公等の家族の絆はつながり、エンディングにつながっていく。ここの流れの妙はさすが、としかいえません。
まぁ、そんな難しいことは考えず、エンジンヘッドかっこいい、ハーツかわいい、だけで十分に楽しめる映画なのでオススメです。