【酉の市】って一体なに?酉の市をやっている関東の神社一覧
皆さんこんにちは!
神社巡りを趣味としている智原孝行です。
久しぶりの更新となってしまいましたが、皆さまお元気ですか?
気がつけばもう10月も半ば。2020年もあと2ヶ月ですよ!怖くないですか?
時間がリニアモーターカーのような速さで進んでいく…。
さて、年末といえば年越しの準備。年越しの準備といえば【酉の市】。
酉の市と聞いて、露店が並ぶ活気ある光景を想像する人も多いのではないでしょうか。
ところで、そもそも酉の市とはなんなのでしょう?
神社やお寺と関係ありそうなイメージですが…。
というわけで、改めて酉の市について調べてみました。
【酉の市】
例年11月の酉の日に行われる祭。酉の祭(とりのまち)、大酉祭(おおとりまつり)、お酉様(おとりさま)ともいう。
埼玉県ではおかめ市(おかめいち)と呼ばれることも多く、一般的には12月に行われる。
(※Wikipediaより)
「酉の日」は毎年異なるらしく、2020年は
11月 2日:一の酉
11月14日:二の酉
11月26日:三の酉
の3日間だそう。
とはいえ、近年は12月に行われるのが一般的のようです。
酉の市は鷲神社、酉の寺、大鳥神社など鷲や鳥にちなむ寺社の年中行事として知られていて、関東地方を中心とする祭りだそう。
酉の市の由来は、神道と仏教で異なります。
神道の場合は、かつて大鳥神社(鷲神社)の祭神である日本武尊が、東征の戦勝祈願を鷲宮神社で行い、祝勝を花畑の大鷲神社の地で行いました。
これにちなみ、日本武尊が亡くなった日とされる11月の酉の日(鷲宮神社では12月の初酉の日)には大酉祭が行わるようになったそう。
浅草・鷲神社の社伝によると、日本武尊が鷲神社に戦勝のお礼参りをしたのが11月の酉の日で、その際に社前の松に武具の熊手を立て掛けたことから、熊手が縁起物になったそうです。
たまに酉の市でめちゃくちゃでかい熊手とか売ってますよね。
さて、酉の市は関東ならではの行事だそうですが、関東のどの神社でやっているのでしょうか。
酉の市を開催している関東の有名神社をまとめました↓↓
●大鷲神社(東京都足立区)
江戸酉の市の発祥の神社
●鷲神社(東京都台東区)
浅草酉の市は日本最大の酉の市として知られる
●酉の寺・長國寺(東京都台東区)
浅草酉の市の発祥の寺
●花園神社(東京都新宿区)
関東三大酉の市のひとつ
●熊野神社(群馬県前橋市)
前橋の四大まつりのひとつ、前橋大酉祭が行われる
●金刀比羅大鷲神社(神奈川県横浜市)
酉の市は横浜市の無形民俗文化財
人混みは苦手ですが、年末ならではの活気ある雰囲気を体験したくなってきました!
皆さんも興味があれば、ぜひ酉の市に行ってみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこのあたりで。
智原孝行でした。
夢を叶えたい人へ…!世田谷区の【松陰神社】
皆さんこんにちは!
神社巡りを趣味としている智原孝行です。
さて、皆さんは世田谷区にある【松陰神社】ってご存知ですか?
マツコ・デラックスさんが番組で訪れたこともある神社で、世田谷線の「松陰神社前」という駅にあります。
その名の通り吉田松陰を祀っている神社です!
吉田松陰といえば、幕末の思想家・教育者。
江戸幕府が行った「安政の大獄」によって連座され獄中で亡くなりました。30歳の若さでした。
吉田松陰の門下生には伊藤博文や高杉晋作がいたというので、どれほど優れた教育者だったかわかりますね。
松陰神社はそんな門下生たちによって、明治15年11月21日、吉田松陰の墓所に社を築いたことが始まりだそうです。当時の社殿の写真も残っています。
吉田松陰が教育者として有名だったこともあって、学力の神様として受験や試験の合格祈願に訪れる人が多いです。
夢を叶えたい人が訪れる神社ともいわれているのだとか。
実在の人物が神様として祀られている神社は全国各地にありますよね。
人間が神となる…というのは自分はいまいちピンとこないのですが、吉田松陰は幕末という比較的近い時代の人物ということもあって、少し興味がわきました。
世田谷区はアクセスも便利なので、今度お参りに行ってみようと思います!
それでは今回はこの辺りで。
智原孝行でした!
コロナの収束を願って。アマビエの御朱印がもらえる【国領神社】
みなさんこんにちは!
神社巡りを趣味としている智原孝行です。
さて、世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。
ヨーロッパの国々では、少しずつ規制が緩和されてきているようですね。
日本もこの調子ならば、5月末には緊急事態宣言が解除されるかも…?
とはいえ、油断は禁物。三密を避けて、もうひと辛抱です!
さて、前回はアマビエと磐井神社について書きました。
今回はその続編(?)ということで、アマビエの御朱印がもらえるという東京都調布市の【国領神社】についてご紹介します!
風情のある、なんとも美しい境内…!
国領神社は神産巣日神(かみむすひのかみ)を主祭神に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)として祀っています。
神産巣日神(かみむすひのかみ)とは、万物の創造、生命の生成やその生成力で復活と再生をつかさどる神様です。
天照大御神は周知のとおり、太陽神です。
国領神社は「千年乃藤」という、とても美しい藤の御神木があります。
その樹齢は約4~500年といわれ、現在も毎年素晴らしい藤の花を咲かせることから、延命・子孫繁栄・商売繁盛、万物繁盛につながると考えられているのだとか。
また「フジ」の字は不二・無事に通じるので、災厄を防ぎ守る御神木として敬い崇められています。
はー…綺麗…。
さて、その国領神社ですが、2020年4月からアマビエがデザインされた御朱印を配布されています。
本来ならば御朱印は参拝した際にもらうものなのですが、最近は緊急事態宣言で外出が制限されているので、こちらの御朱印は「ダウンロード」して受け取れるようです。
こうした心遣いも嬉しいですね…!
藤があしらわれたアマビエの御朱印、僕もぜひいただきたいと思います。
それでは本日はこの辺りで。
智原孝行でした。
コロナに負けない!病気平癒を祈る【磐井神社】
みなさんこんにちは!
神社巡りを趣味としている智原孝行です。
世界中でコロナウィルスが猛威をふるっていますね…。
僕の会社も現在は出社からリモートワークに切り替わっています。
それは嬉しいんですが(家で仕事できるって最高ですね!)、楽しみにしていた展示やライブ、イベントが軒並み中止になっていて残念です。
感染を広げないために仕方がないとはいえ、なんだか心がどんよりしてしまいますね。
さて、みなさんは「アマビエ」って知っていますか?
アマビエは日本に伝わる半人半魚の妖怪で、海中から現れて豊作や疫病などの予言をすると伝えられています。
アマビエは江戸時代に現在の熊本県に現れたそう。その姿は人魚に似ていて、口はくちばし状で、首から下は鱗に覆われ、三本足でした。
自らを「海中に住むアマビエである」と名乗り、「この先6年間は豊作が続くが、もし疫病が流行することがあれば、私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰っていきました。
そのときに記録された絵がこちら。
なんともいえない可愛らしい姿。
最近のコロナウィルスに対し「アマビエを描けばコロナの流行がとまるのでは…!?」と考えた現代の人々によって、いまSNSを中心にアマビエチャレンジなるものが流行しているそうです。
Twitterを中心に、さまざまな人がさまざまなアマビエを描いていて、それを見ているだけでもコロナに負けず頑張ろう!と思えますよ!
ぜひチェックしてみてください。
さて、今回はそんなコロナに負けない気持ちを込めて、病気平癒祈願で知られる東京都の【磐井神社】を紹介したいと思います。
創建年代についてはわかっていませんが、敏達天皇(在位572年~584年)の時代に建てられたのではといわれています。
御祭神は
です。
磐井神社は厄払いや身体健康、病気平癒に安産祈願など体の健康に関する祈祷を多く行っています。
磐井神社の前には社名の由来となった「磐井の井戸」と呼ばれる井戸があります。
かつては東海道往来の旅人に広く利用されていたそうで「この水を飲む時は、心正しければ清水。邪心があれば塩水になる」と言い伝えがあり、霊水・薬水とも呼ばれていました。
いまも井戸は神社前の歩道に残されているようです。
前代未聞の感染病であるコロナウィルス、神様の力を借りつつ、皆で助け合って乗り越えていきましょう!
それでは今回はこの辺りで。
智原孝行でした!
毎年恒例のあの「ダッシュ」が見られるのは?【西宮神宮】
みなさんこんにちは!
神社巡りを趣味としている智原孝行です。
早いものでもう年の瀬。
2019年はどんな年でしたか?
2020年は東京オリンピックも開催されるということで、日本全体が活気づく年になりそうですね。
さて、年明けといえば、みなさん神社へ初詣に行くのではないでしょうか?
新年の神社行事としても僕が毎年気になるのが、神社の境内を猛ダッシュしてその年1番の『福男』を決める、あの行事です!
兵庫県にある【西宮神社】の『開門神事福男選び』は、十日えびす大祭の中日毎年1月10日に行われます。
午前6時に表大門(おもてだいもん)が開かれ、外で待っていた参拝者は、一番福を目指して230m離れた本殿へ「走り参り」をします。これを「開門神事」というそう。
毎年俊足を誇る男性たちが猛ダッシュしている様子がテレビで中継されていますね。
本殿へ早く到着した順に1番から3番までがその年の「福男」として認定され、「福男」には、認定証やご神像、副賞と特別の半被が授与されるそうです。
ちなみにこの「開門神事」、西宮えびす独特の伝統行事として、江戸時代頃に自然に起こったといわれています。
自然に起こった…!?あの猛ダッシュが!?
ではここで、西宮神社の歴史を学んでみましょう。
西宮神社は、全国に約3500社ある「えびす神社」の総本社で、「えびす宮総本社」とも呼ばれています。地元では「西宮のえべっさん」として愛されているそう。
西宮神社の御祭神は
第一殿・主祭神:えびす大神(西宮大神・蛭児命)
第二殿:天照大御神(アマテラスオオミカミ)
第二殿:大国主大神(オオクニヌシノカミ)
第三殿:須佐之男大神 (スサノオノミコト)
です。
主祭神の蛭児命(ヒルコノミコト)は、伊弉諾岐命(イザナギ)と伊弉諾美命(イザナミ)との間に生まれた最初の子(神様)です。しかし不具であったため葦の舟に入れて流され、子の数には数えらませんでした。記紀神話では舟で流されたことまでしか書かれておらず、その後の蛭児命がどうなったかは書かれていません。
西宮神の社伝では、蛭児命はその後西宮に漂着し、「夷三郎殿」と称されて海を司る神として祀られたと記載されています。
気になる福男選びの起源は、室町時代から江戸時代にさかのぼるそう。
西宮神社周辺では室町時代から江戸時代にかけて、1月9日夜は家から外出しない「忌籠」(いごもり、居籠)という習慣がありました。その間に"えべっさん"が市中を廻られると考えられていたのです。
(忌籠りの最中は、えべっさんにぶつからないように、門松も逆さに飾っていたのだとか)
忌籠り明けの翌朝、人々は身を清めて神社に詣でました。これが始まりといわれています。
1905年(明治38年)、神社近くに阪神電気鉄道の西宮駅が開業すると、地元以外に大阪市や神戸市などからの参拝者が増え、開門を待ちわびるようになりました。1913年(大正2年)の新聞には「先登第一の魁けをして」「先登者に対して夫々優遇を為し神符を与へたれば」といった記述があり、一番乗りを特別視する風潮が参拝者、神社双方に根付いたと考えられています。
昭和初期に「福男競争」「福男レース」といった言葉が使われるようになり、1989年(平成元年)は昭和天皇が崩御したことから、自粛ムードに配慮して「神事」と位置付けられました。
元々は忌籠り明けに静かに参拝を行っていたようですが、時代が進むにつれて一種のイベントのようになってきたみたいですね。
起源の厳かな感じとはかけ離れてきたため、この福男レースを快く思わない人もいるのだとか。まぁわからないでもない…。
とはいえ、やはり現代の正月の風物詩であることは否定できません。
来年はどのような猛ダッシュが見られるのでしょうか。
2019年も大変お世話になりました。
2020年もどうぞよろしくお願いします!
智原孝行でした。
大切なペットの健康や安全を祈願する!【市谷亀岡八幡宮】
みなさんこんにちは!
神社巡りを趣味とする智原孝行です。
このブログは皆さまに全国の有名神社をご紹介していこうという趣旨で立ち上げてみました。
さてさて。皆さんはペットを飼っていますか?
僕の実家には猫がいるのですが、もうペットと呼ぶのにも違和感があるくらい、家族の一員として皆に溺愛されています。(もちろん僕も)
そんな猫もこの間7歳の誕生日を迎え、人間でいうシニア世代へ移りつつあります。
年齢を重ねると、やっぱり気になるのは健康のこと。
いつまでも健康で、穏やかに生きてほしい…そう願う飼い主は多いのではないでしょうか。
そこで、ペットの健康祈願を行っている神社【市谷亀岡八幡宮】を調べてみました!
と、その前に…
基本的に神社には、犬や猫といったペットを連れて行くことはできません。境内は清浄な場所とされていて、犬や猫といった動物は「不浄」と考えられているからです。
神社は上記のような考えが一般的なので、今回ご紹介する【市谷亀岡八幡宮】はレアケース。そのことに留意して、ほかの神社に迷惑をかけないよう気を付けましょう。
では早速【市谷亀岡八幡宮】のご紹介です!
東京都新宿区にある市谷亀岡八幡宮。
室町時代の武将・太田道灌(おおた どうかん)が文明11年(1479年)に江戸城築城の際の西方の守護神として鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を祀ったのが始まりです。「鶴岡」に対して「鶴と亀」から亀岡八幡宮と称したのだとか。
江戸時代には市谷八幡宮と称し、境内には茶屋や芝居小屋なども並んで人々が行き交う江戸市中でも華やかな場所として賑わったそうです。現在も地域の人々を中心に信仰を得ています。
市谷亀岡八幡宮は「生類憐みの令」を発布した5代将軍・綱吉の母親が神社に寄進したことでも知られています。ここからも、動物と人間を区別せず大切にする神社の背景が見えてきますね。
市谷亀岡八幡宮のご祭神は
誉田別命(ほんだわけのみこと):第十五代應神天皇
気長足姫尊(おきながのたらしひめのみこと):應神天皇の母君・神功皇后
與登比売神(よとひめのかみ):應神天皇の姫神
です。
市谷亀岡八幡宮では、ペットの健康長寿や病気平癒の祈願のほかに、ペットと一緒の初詣やペットの七五三も受け付けています。
七五三の様子。
かわいいですねぇ…(*'ω'*)
ペットと一緒に暮らしている身として思うのは、ペットはもう家族。健康や安全を願う気持ちは痛いほどよくわかります。
そういう想いに応えてくれる市谷亀岡八幡宮の取り組みは本当にありがたいなぁと感じます。
ちなみに、お守りの種類も豊富!
世界に1つの木彫りのお守りや…
身に付けられるバンダナ型のお守りも!
ほかにも傷病平癒お守りやホルダー型のお守り、ストラップ型のお守り、護符などさまざまな種類がそろえられています。
我が家もぜひ愛猫用にお守りを買おうと思います!
それでは、今回はこの辺りで。
智原孝行でした!
安産祈願で有名な水天宮とは?境内やお守りもご紹介します
みなさんこんにちは!
神社巡りを趣味とする智原孝行です。
このブログは皆さまに全国の有名神社をご紹介していこうという趣旨で立ち上げてみました。
さてさて。
最近僕の周りで赤ちゃんを授かった!というおめでたい話が増えています。
10ヶ月、赤ちゃんをお腹の中で育てるお母さんは大変ですよね…。妊婦として過ごす日々が少しでも穏やかで安全であり、そして無事にお子さんが生まれてくるよう安産祈願をしたりお守りを贈ったりする人も多いのではないでしょうか。
今回は、安産祈願で有名な神社【水天宮】をご紹介します!
水天宮(すいてんぐう)
水天宮は東京都の日本橋にある神社で、福岡県久留米市にある久留米水天宮の分社になります。
都会に佇む神社であり、地下鉄の「水天宮前」駅に直結しているため参拝客も多いのが特徴です。
水天宮は、天御中主神(あめのみなかぬしのおおかみ)を中心とした四柱を祀っています。天御中主神とは『古事記』において神々の中で最初に登場する日本の神様の祖。天地開闢という、世界の始まりに現れた神様であることから、子授けや安産の神様として信仰されています。
水天宮の境内には、愛らしい「子宝いぬ」の姿が。
子宝いぬの周りには、十二支の漢字が彫られた球が並んでいます。
夫婦の干支の球を撫でると、子授けや安産、子どもの成長の無事といったご利益があるそうです。
また、境内には母子の河童の像も。
「子育河童」と呼ばれるこの像、よく見ると母河童の体には3匹のちび河童がくっついています。かわいい!
子育河童の像は、お水をかけて参拝するのが一般的なようです。
水天宮では、「御子守帯(みすずおび)」という帯を安産祈願のお守りとしています。祈祷されたこの帯をお腹に巻くことで、お腹の中の子どもは神様から確かにお預かりしたという意味を持つそうです。また、一人の女性が母となる決意を受け止めた証でもあります。
神様のご加護がお腹を守ってくれるのは頼もしいですよね。
それでは、本日はこの辺りで。
智原孝行でした!