マスクバブルの時代

 起床は8時。寝たのは26時半ぐらいだろうか。週の初めの月曜日。睡眠時間が同じでも、休みの日と同じ時間に寝て同じ時間に起きたとしてもなんとなく寝起きがつらいのは何故だろうか。やっぱり仕事をしているよりは休みで好き勝手にしてる方が楽しいと考えて居る証拠なのかも知れない。だが果たして仕事をやめたら毎日楽しくなるのかというとそうでもなく、平日に仕事をしているからこそ休みの日が楽しくなるのだろう。ちょっとしたことで人生を楽しむには少しのスパイスが必要。とか誰かが言っていてもおかしくはない。

 仕事で体調が悪かったときに早く帰ろうとしていたら「どうしても今日中にこれを終わらせたい。手伝ってくれないか」と強くお願いされ、仕事をやって帰った事があったのだがその日の帰りの電車の中で体調が悪くなりすぎて(多分貧血を起こした)自分が降りる駅になっても立ち上がれず、そのまま終点まで向かったことがある。終点から折り返してくる頃には体調が戻って何とか家に帰ることが出来た。ただその後一週間は寝込んだが。と言うことが過去にあった。その時に強く思ったのが「自分の身は自分で守らないとならない」ということ。当たり前の話だけれど、私が病気になったところで上司も会社も誰も何もしてくれない。せいぜい「この忙しいときに休みやがって」と言われる程度だろう。だから、誰がなんと言おうと調子が悪ければ帰るべきだし、今日は会社に行けるけど、行ったら明日はどうなるかわからない、と言うのであれば休むべきだろう。それで無理をして入院をしたら困るのは自分だけだ。
 この日記を定期的に読んでいる酔狂な人がいればわかるだろうけれど、今私は腰の調子が悪い。どのくらい悪いかと言うと、足首を捻って捻挫した痛みがずっと続いているような状況だ。腰というのは酷いもので、立っていても座っていてもそこに力がかかる。だから一番楽な体勢は重力が垂直にかからない「横になった」状態以外には無い。家にいる時は辛くなればいつでも横になることが出来るが会社にいたらそんなことは当然出来ない。つまり立った状態か座った状態しかとれない。そんなわけで会社にいる時間は常に辛い状態なので今は早く帰るようにしている。そうすると「もう帰るのか」というような事を言ってくる人が出てくるわけだ。言ってる方は気楽に気軽に言っているのだろうけれど、個人的にはこれはパワハラに近いものがあるのではないかと考えて居る。セクハラにも近いかもしれない。何気ない一言で人を傷つけるという意味で言えばセクハラに似ているし、物理的に厳しい状態に追い込んでいる事を考えればパワハラにも似ている。腰痛ってならないとこの厳しさはわからないので成ったことが無い人からすれば大した事じゃないように思っているのだろう。
 まぁこれくらいのことは相手にせずに帰ってしまえば良いだけの話なのでどうと言うこともないのだけれど、この対応を見る限りではインフルエンザにかかっても「少しくらい体調が悪いぐらいで休みやがって」と言って出勤させようとする圧力が強い会社であることは間違いないだろう。東京の方でも流行始めた頃にそういう対応をして社内で蔓延するようなことが起こらない限り改善はされないように思う。

 とは言えそういった人がいる横で、会社としては国以上に対応が早く、関西方面への出張の取りやめや、明日から家の中以外でのマスク着用の義務化の通知があった。通勤時だけでなく職場内でも常にマスクを着用のこと、と強く言っているあたり人の働きというものに期待していない様子が見て取れるのでこの指示をした人はどういう人間が社内にいるのかよく知っていると言うことになるのだろう。
 マスクの備蓄は50枚ぐらい家にあったが、念のために予備を買っておいた方がいいかと思い帰宅時に何件か店を回ってみたがどこも売り切れていた。何十枚も入っている割安の物は言わずもがな、1枚で300円とか400円もするような高級なものも全て含めて全て売り切れていた。
 また家に帰ってオークションを調べてみると、どれもこれも価格が高騰しており、980円で買える100枚入りが現状5000円ぐらいの値段になっておりオークションの締め切りまでまだ時間があることを考えるといくらになるかわからない。私が持っている60枚入りのマスクも2000円3000円と言った値段がついている。購入時の金額が600円前後だったことを考えるとこれもバブルと言えるだろう。狼と香辛料の3巻のようだ。取引に使おうと大量に確保して一番最後まで持っている人がババを引くことになるという感じになりそう。
 どこにも売ってなかったので明日は義務づけられていてもマスクが入手できない人が相当数出てくるだろう。そう言った人に対して会社がどういう対応をとるのか、気になってしょうがない。会社で支給してくれるのが一番いいのだろうが、それも難しいだろう。

穴蔵生活者(気分)

 寝たの28時半、起きたの8時半。もうめちゃくちゃ過ぎ。寝たいときに寝て、起きたいときに起きるというある意味一番欲望に忠実な生活をしている。こういう生活をしているという話をすると、「平日がつらくない?」と言われたりするが休みの日はたくさん寝ている訳ではなくて変な時間に寝て変な時間に起きているだけなのでその時間帯がどこかにシフトするだけなので別につらくはない。朝4時に寝て8時に起きるのも0時に寝て4時に起きるのも同じ、というとわかりやすいだろうか。寝る時間が少なすぎると駄目だけれど5時間寝られるならその寝始めの時間が何時であろうと特に辛くは感じない。ただある一日は長く、別の一日は短く、という生活になるのでやはり出来れば毎日同じ時間に寝るようにして定期的な生活を心がけた方がいいだろう。
 私がこういう生活をしているのは、1つには部屋のカーテンが常に閉めっぱなしだという事が挙げられるのではないかと思う。窓の前がすぐ隣の家の窓なので常に遮光カーテンがひいてあり、そのせいで外が明るいのか暗いのか全く分からない。そこに持ってきて今回の腰痛でほとんど家にいるから体内時計がリセットされないのだろう。聞いた話では人間の体内時計は25時間周期で、朝太陽の光を浴びることで24時間周期に対応することが出来るようになるらしい。だから太陽の光を全く浴びてない私は25時間周期で生活していることになるので普通に生活をしているつもりでも段々と時間がずれてしまうのではないだろうか。体内時計うんぬんは本当なのかわからないのでそれが正しいと仮定した場合の話ではあるが、一理ある話ではある。

 朝起きて昨日買ってきたおにぎりを食べる。コストパフォーマンス的な意味で今まで朝ご飯を食べるときはパンが多かったのだが、西友が画期的なおにぎりを販売するようになって以来おにぎりを食べることも増えている。一番多いのは朝ご飯を食べない時だが。それは68円おにぎり。コンビニに比べて30%以上安いし、3つ買っても210円未満という事でパンを2つ買うよりも安く、コストパフォーマンスが高い。そんなわけで今日もおにぎりだった。昨日の夜買ったもので、10%引きされていたのでさらにお得だった。
 すごい生活感が、しかも独身男の生活感が溢れた話になるが、最近スーパーがすごい。今書いた68円のおにぎりもそうだけれど、それだけではなくお弁当が298円で販売されていたりする。つい最近気付いたのでいつからそうなっているのかわからないが少し前はどんなお弁当も安くても500円前後ぐらいの料金で、ホットモットやオリジン弁当などのお弁当屋に比べたら割高(しかもお弁当屋に比べて温かくもない)だったのだがこの金額帯で出てくるのであれば何かを買うついでに「これでいいや」と済ませてしまう独身諸氏も多いことだろう。私はお弁当屋のお弁当はまれに食べるがスーパーやコンビニで売っているお弁当は何故か食べる気が起きない。でもデパ地下のお弁当は買って食べることがある。親に「コンビニの弁当はヤバイ」と言われて育ったからじゃないかと思ってはいるが、何故そうなったのか本当のところはわからない。

 今日は、というより今日も基本的に安静モード。病気で動けない、というのは何回もあるけれどケガ(のようなもの)で動けないというのはやはりストレスがたまる。骨折で身体が動かないのと似たようなものなので気力はあるのに身体が付いていかないため、しばしば情けなくなったりなどした。夕方からは実家に帰り夕飯を食べて帰宅。その後久々にニコニコ動画のランキングからいくつか動画を見たりした。最近はランキングよりもお気に入りのタグを定点監視して全ての動画をチェックすることの方が多いが、ランキングに載る動画はやはり総じてレベルが高い傾向があると思う。ただ動画を見て気に入る確率というのは好きなタグで見ている方が多いので動画の価値というのは「出来がいい」というのが全てではなく、見る人の趣味嗜好によって価値付けは変わってくるのだなと再確認。特に私なんかはロングテールの本当に端っこの部分のような物が好きなので、こういったほんの一部の人しか見ないような動画をポンポン挙げてくれるアップ主には本当に感謝している。

バイオリズム的な……

 信じられないほどの眠さに負けて何時に寝たのかすらわからないが、起床は13時半。少なくとも12時間は寝てると思われる。げに恐ろしきは薬の威力と言ったところ。金曜日は休みでずっと家にいた上に、薬の影響で昼間に5,6時間は寝てるのにさらに12時間以上寝ていたという恐ろしさ。一日の大半を寝て過ごしている事になる。休みの日で勿体ないと思いつつも、それで腰が一日でも早く良くなるのならそれに越したことはない。それくらい腰は大切。
 毎日腰の話ばかりになるけれど、昔の人、例えば戦国時代の人なんかは腰痛になったらどうしていたのだろうかとふと考える。なってみると本当に痛感するのが毎日書いているがとにかく何をするにも腰に負担がかかって痛い。私は剣道をやっていたことがあって、その経験から言うと刀を振り回すのは間違いなく腰を使う。多分弓を引くにも腰を使うし、馬に乗るなんてのはバランスを腰でとるんじゃないかと思われる。今回私がなったような腰痛は気合いでどうにかなるものでもないし、なってしまったら仕事が成り立たなくなるのではないかと思うがどうしていたのだろう。やはり隠居とか出家とか、そういったものになってしまうのだろうか。もしくはそもそも腰回りの筋肉が鍛えられているからそんな事にはならなかったのだろうか。腰痛自体が仕事でとにかく長く座っているような場合になる現代病で、動き回っているのが当たり前の戦国時代の人ならそんなことはならなかったのだろうか。

 ニコニコ動画などで東方系とかVOCALOID系とか後はアニメ系の動画で批判コメントをしている人がいる。大抵1つコメントを選んでNGユーザ指定するとほぼ全ての批判コメントが消えるので多分批判している人はごく少人数だと思うが何故この人達は嫌いな動画を延々と見続けているのだろうか。個人的には「嫌なら見なければいいのに」と思っていて、むしろどう考えても不愉快な気分になってコメントして動画を見続けている時間が無駄だとしか思えない。自分なら面白くなければ途中で閉じてしまうのであまり理解できずにいたのだが今日ちょっと「もしかしてこういう感じなのかなぁ」という事を考えたのでちょっと書いてみる。
 突然関係ない話になるが野球とかを見ながら監督にブーブー文句をたれている人がいたりする。わかりやすく野球って言ったけれどサッカーでもよくて、全日本監督の悪口ばっかり言ってるけど日本代表の試合は毎試合見ている人など、結構いたりする。そういう人は監督は嫌いだけど日本代表は好き、とか監督は気に入らないけどそのチームは好き、と言うことが多いように感じる。だから恐らくは動画で批判コメントをしている人もこの類だと考えられる。ただ、多くの人はそれぞれの動画で出てくるキャラクター全てを同一視したりはしない。東方で言えば原作の魔理沙とAさんの描いた魔理沙とBさんの描いた魔理沙は別物と理解できてAさんやBさんの描いた物が自分のイメージしている物と違っていたとしても別に何とも思わない。だけどこれら全てを同じように捉えることが出来る人がいて、そう言った人のごく一部の人が自分の思い描いているイメージと違うキャラクターを描いているのに我慢できず、批判的なコメントをしているのではないだろうか。
 荒れると盛り上がるので自演で盛り上げている可能性も0では無いが。

 今日もほぼ一日家にいたけれど、大分腰の調子も良くなってきたので夕方というか夜に夕飯を買いに行くのをかねて散歩に。家を出たときには晴れていたが突然霧雨が降っていて結構濡れてしまった。昼間は全く降っていなかったと思われるのに、自分が出ていった時に限って降られるなんて、やっぱりついて無いなぁ、何てことを思った一日だった。オカルト的なものは一切信じないけれど、バイオリズム的な物が良くないのかも、なんて言われたら信じてしまいそうになるほど最近は不幸に見舞われているような気がする。悪いことがあれば良いこともあるさ、というと「それがバイオリズムだ」と言われそうだけれど、それに反論する術は持っていない。

食っちゃ寝

 昨日薬を飲んで知らないうちに寝ていた話を書いたが、相当ぐっすり眠ってしまったせいかその後寝られず、そのまま朝まで寝付けなかったので本を読みながら過ごし、朝ご飯を食べて薬を飲んだらその効果でまたぐっすり。気がついたら午後を回っていて、15時まで待って昼飯を食べてそこで飲んだ薬の効果でまた寝て、起きたら20時を過ぎていて夕飯を食べて……、という文章にしたらなんともあっさりとした1日を過ごしてしまった。あっさりというか、どちらかというと無為に近いというか。
 ただ、ずっと休んでいただけあって腰の痛みは多少引いたように感じる。薬を飲んだせいでそう思うだけなのかも知れないが、休んだ効果は恐らくあるだろう。

 合間の少しずつの時間はニコニコ動画を見たり、本を読んだり。いつもは椅子に座りながらか、ベッドに寝転がりながら読んでいるが腰が痛いので自然と楽な体勢をとるようになり、最適なポーズを発見することが出来た。と言っても単に横を向くだけ。仰向けは当然辛く、かといってうつぶせは背筋を上に反らすため非常に負担がかかるポーズになり激痛が走る。しかし横ならそういった負担はかからない。とは言えやはり同じポーズのままでいるのは厳禁で寝たら立ち、そして軽く歩いたりするのがいいとの事なのでそれも。歩くと言っても部屋の中をウロウロするレベルなので恐らくあまり意味がない行動をとっている、でもきっとそういうのが大切なような気もする。

 今日は一日中眠くて、頭がぼやーっとして夢のように過ぎてしまった。せっかくの休みをうまく活用できないのが本当につらい。早いところ身体を直したい物である。

全てが腰

 24時半頃就寝の今日も7時半起床。とにかく何がすごいって腰痛で貰っている痛み止めの薬。薬を貰ったとき「少し眠くなるかも知れません」と言われていたが、本当に抗えないほど眠くなり、その状態が何時間も続いてしまう。そのお陰(せい)で最近はとにかく睡眠時間が長くなる傾向にある。寝る時間が長いのはさほど悪いことでもないのだがやはり自分の意志に反して眠ってしまうので釈然としない部分が大きい。

 日を追うごとに腰の超も楽になっていくかと思いきや中々そううまくもいかないが、その代わり腰がいかに大切な箇所なのかを痛いほど(実際に痛いが)実感させてくれる。まず当たり前だが腰を動かすのが痛い。少しでも動かすと痛いので普段の何気ない仕草でも腰を使っているということを再認識させられる。また、階段は上るときより下りるときの方が腰に負担がかかる。座っている方が立っているよりも腰に負担がかかる。手を伸ばして物を持つと腰の部分が支点になり負担がかかる。特に言えるのが膝への負担が増えたこと。今までは腰を曲げて靴下をはいていたけれどそれが出来なくなると膝を曲げてやることになるし、下に落ちた物を拾ったり、低い位置で何かをしようとすると、腰を曲げることが出来ないとその分膝に負担がかかる。こういうのって酷使すると膝も悪くなりそうな気がするので腰と膝は意外と連動しているのだなと思わさせられる。などなど、こういった事は実際にならないとわからないので知っておけば今後はあまり負担がかからないように出来るかも知れない。

 仕事は忘れられていた物をいきなり振られて大忙し、や薬を飲んだ後の午後一の打ち合わせで眠気に耐えきれずに途中退席などなんかあまりうまくいかなかった。特に眠気は本当に抗いがたいので本当に困る。ナルコレプシーの用に歩いている途中でも寝てしまえるほどの眠気が一気に襲ってくるので休憩所でしばし仮眠をとったほど。ただ飲むと驚くほど痛みが引くのも事実で、飲まないでおくと痛みが耐え難い物になってしまうので飲まないわけにもいかない。中々大変な物だ。
 仕事終了後に新入社員の歓迎会があったが腰に負担がかかるのでお金だけ払って帰ってきた。新入社員は何人か入って来ているがまだ一度も話してはいない。しかも顔と名前が一致しない。今週から職場に配属されて2日連続で休んでいたので知らないのはしょうがないのだが、まず知る気も無いというのが良くないのかもしれない。

 帰宅して夕飯を食べ、薬を飲んだら気付いたらまた寝ていた。起きたら24時を回っていた。本当にこの薬はなんなんだろう。さすがにやばすぎるんじゃないだろうかと思うほど。ただやっぱり抜群に効くことだけは確かなのでありがたいと言えばありがたいのだがこの寝てしまい具合には恐ろしい物を感じると共に、そんな薬を出されるほど体調が悪いのだなとしみじみと感じる。
 それにしてもここ何日かのレスを読み直しているが見事に腰痛の事しか書いていない。Twitterにも書いたし会社でもこの話をしたがとにかく何をしていても腰が痛い事で全ての感情が上書きされてしまう。仕事の話をされていてもどこか上の空だしぼんやりと何かを考える事も少なくなって色々な物を瞬間的な判断でこなしている。この文章すら少し前に書いた気もするけれどそれを確認する気も起きないし、再読したのにそれすらも覚えていない。こんな状況は早いところ脱出したいものだ。

ハーマンミラーと塞翁が馬

 就寝は24時前後、起床は7時半。ようやく一般人らしい生活に戻ったといえるだろうか。しかしその時間に寝たのは夕飯後に飲んだ痛み止めの睡眠導入効果だし、7時半に起きた理由も30分は起き上がれないだろうと考えてのことなので一般人というよりはどちらかというと怪しい人だ。
 7時半に起床、というのは結局7時半に目覚ましをかけた、ということを意味していてその時間に目覚ましがなってその音で目を覚ましたということ。そして腰痛に悩まされている今は起きてすぐは体が動かせないことを考えるとわかっていただけるかと思うが、7時半に鳴り始めた目覚まし時計は止められること無く延々と騒音を撒き散らしていた。枕元に置いておくと止めた後すぐ寝てしまう、と考えてのことだがこういった状況では逆効果だった。延々5分間ほど鳴り続けられたせいで延々と苦痛を味わう事になった。ただ今日はそれほど酷い状況でもなく15分ぐらいで動ける状態に戻ったので起きて準備をして会社に。
 家を出て途中の駅に着いた時点でもう激しく後悔するほど辛かった。昔高熱が出たときに無理して会社に行ったものの、途中で調子が悪くなりすぎてこれ以上先に進むのもつらいし、かといって帰るには遠すぎるし、ということで途方に暮れた事があったがあれに近い物を感じた。立ってても歩いていても座っていても辛いので所在がない。とは言えそうそう休み続けるわけにもいかないので会社へ。

 Twitterかこの日記のどちらかは忘れたが私は家で結構いい椅子、ハーマンミラーの高機能ワークチェアを使っていて、腰に負担がかからないと評判のこの椅子で腰痛になるなんて大したことない椅子だったな、というような事を書いたのだが会社に行ってわかった。やはりハーマンミラーはすごい物だと言うことが。まず座った感覚が全然違う。会社の椅子はもう座っているだけで半分苦痛だったが家のハーマンミラーは座っていることが出来る、というか背当ての位置を変えたり背もたれを固くしたりなどして腰に負担がかからないように出来る。口で説明はいくらでもしようと思えば出来そうだが、とにかくもう座った感じが全然違う。元気な時には気付かなかったがこうやって体調が悪い時ほどそういった差が顕著に出るようだ。よく物件なども天気が悪い日に見た方が良い、という事を聞くがこれとまた同じようなものだろう。

 仕事はもう一杯一杯だったが、とにかく腰痛経験者の人と仲良くすることが出来た。というかもうみんな嬉しそうなこと……。昨日も書いたが蓄膿症などと同じで見た目では調子が悪いことが判断付かないし、痛みにしても経験者にしかわからないのでやはり仲間意識が働くのだろう。普段ほとんどしゃべらない人とも話すことが出来て人生万事塞翁が馬というのは意外と事実かもしれないな、などと考えた。腰痛になってこれが初めての良かった事だ。腰にコルセット(腰痛用のベルト)を巻いていれば大分、というか相当楽になるのだが、これは少し良くなってきたら外すようにしないと、筋肉が衰えてより腰痛になりやすくなる、という情報も教えて貰った。付けてると楽なのでそのまま付けっぱなしになってしまいそうな所だったが、その情報のお陰でさらなる苦しみにさらされる事は無くなりそうだ。その代わり仕事は椅子が辛かったのもあって少し座って立ち上がり、歩き、また座り、ということを繰り返していたので効率は悪かった。会社だと横になることが出来ないのがとにかく辛かった。

 普段通勤するときは色々と物が入った鞄を持ち歩いているのだが、重たい物を持つのは止めろと言われていたので今日は社員証だけを持って会社に行った。それで気付いたのだが普段会社に持って行っている物で、本当に必要な物は何一つ無かったという事実だ。万年筆とかメモ帳とかデジカメとかノートとかとにかく色々持ち歩いてはいるけれど、どれもこれも無くても困らない物だった。唯一困ったのが往復に読む本だったがそれすらもiPhoneがあれば代用が出来る。色々持ち歩いていると安心だし助かることも多いけれど、そのほとんどが滅多に使わない物だらけで、持ち歩くことは得なことではなく逆に損をしているのではないだろうか、などと考えさせられた。100日に1回しか使わない物を100日持ち歩き続けるのは明らかに無駄な行動だがその1日に役に立てば他の99日が報われるのか、もしくは1日の損は想定外の出来事として切り捨てると考えて持ち歩かない方がいいのか、そんな答えの出ないようなことを考えた一日だった。

腰のことしか考えられない

 朝起きて動けないという昨日のデジャヴ。この事は想定済みで、いつもより早めの7時半に起床して備えていたのだが悲しいことに効果は無かった。腰痛は大分昔に父親がなっていたことがあったが正直大げさすぎるのではないだろうか、などと思っていたが本当に動け無くなることが身をもって分かった。当時は結構無神経に腰痛で苦しんでいる父親の上に乗っかったりしていて思い出があるが、怒られなかったのが本当にすごいと思う。自分なら怒るような気がするが、それが子供であれば耐えられる物なのかも知れない。

 とりあえず動けないし、緊急の仕事もないので休むことに。本音を言えば休んだところで動き回れるわけでもなく、唯々無意味に有給を消化してしまうだけで嫌なのだが、行った方が確実に迷惑がかかるし、行ったら相当な負担になることが目に見えているので諦めた。重い物を持ったり、階段を下りたりするのが特に辛く、電車で行くとそれを確実に行うことになる。かといってタクシーで通うわけにもいかないしやむを得ないところ。
 それにしても元気なのに休んでいるというのは本当につらい。普段も休みの日は家にいることが多いので同じように快適に過ごせそうなものだが、少し座っているだけで腰に負担がかかるし、かといって寝ているのもつらいし、歩き回ろうにも負担がかかるし、というので全く快適でない。蓄膿症(ちくのうしょう:慢性的に鼻づまりのような症状になる)の人はその部分(鼻)がとにかく気になってしまい、集中力が無く、勉強も出来ないと言われていた(今は知らない)が、あれはきっと事実だと思われる。腰が痛いのだけでさえ始終気になるし、同じ体勢を長くとると激痛が走りそうなので1つのことに集中できない。何をしていても腰が気になってしまう。そんな状況で集中など出来るはずもないので蓄膿症の人も同じだろう。恐らく何の病気でも同じだと考えられるが、蓄膿症は見た目にはほとんど病気の人には見えないのでそれで誤解されることもきっと多いだろうから大変だ。これが例えば癌とかであれば明らかに外見が調子悪そうに見えるのでミスなどをしてもしょうがないと思われるが、蓄膿症では普通に出来ない奴と思われて不当にバカにされることもあるだろう。事実私が小学生の時に蓄膿症の子供がいたが、その子はバカにされていた。当時はよく分からなかったが、今考えるとあれは相当理不尽な行為だろう。本人は始終鼻がきになるのにそれに加えて周りから理不尽に怒られるわけで、凹むことも多かったのでないかと思われる。

 そんなわけで家でずっと燻っていた、と言いたいところだが痛み止めの薬が睡眠導入効果があるとの事で、飲むと一時間経たないうちに猛烈な眠気が身体を襲い、そのまま寝ていた。だから実際は座る、寝転がる、立ち歩く、というのを2時間ほど繰り返した後ご飯を食べて薬を飲んで、身体を眠気が襲いそのまま3時間ぐらい寝る、というのを朝と昼に繰り返したので実質的にほとんど寝ているだけで一日が終わった。薬の効果って本当にすごい。友達から聞いた話では病院では癌など大きな手術を行った場合、それが終わった後も気を失った状態をずっと維持することが出来るらしい。手術で体力を奪ってしまっているため、意識があると体力が無くなりすぎてまずいため意図的に気絶状態を維持でき、それを好きなタイミングで目覚めさせることが出来る。すごいと同時に恐ろしくもある、知らないうちに麻酔状態にされ、それをずっと維持したままにされる、と言ったこともあるのかもしれないなどと考えると少し怖い。痛み止めの麻酔効果でこれだけ眠くなるのだから本格的な睡眠導入剤などはもっと強力な効果があるだろうし、麻酔なんて言ったらそりゃもう効果は絶大だ。ものすごいお金がかかるだろうけれど寝て起きたら何年も経っていた、と言うことが実際に出来るし、知らないうちに植物人間扱いになることもあるかもしれない、などと妄想を膨らませると中々楽しい。

 それにしても本当に自分の体調ぐらいしか書くことがない。無いというか上でも書いたけれどそれ以外の事に頭が行かない。普段はぼんやりと色んな事を考えて居るが今はもうあらゆる事が腰痛に向かってしまい、ぼんやりと何かを考えると言うことが少なくなってしまっている。この1つのことを考え続ける力を自分で意識して特定の物に割り振れるようになればもっと色々と出来るようになるのに、と思ってしまうが中々それも難しいものだ。