八代妙見祭@熊本に行ってきました
八代妙見祭というお祭りをご存知ですか?
九州三大祭の一つで、毎年11月下旬に熊本県八代市で行われる大きな催しです。
八代神社の祭礼として行われる行事で、その歴史はとても古い……そうですが、この記事は歴史に関して不勉強な者が書いているので、そのような観点の記述は何もありません!
ただ、行ってみたいな~と考えている方に現地の情報を提供できたらいいなと思って、大分日は経ちましたが書き進めます。
まず八代妙見祭の個人的見どころは、これです。
馬!!
わたしは動物と写真を撮るのが好きなので、ネットでこのような大きな馬が水飛沫を上げながら駆けている写真を見て、見たい!撮りたい!と思って飛行機で現地まで行ってきました。
以下は2日間開催される八代妙見祭の、2日目にある河原での演舞を見に行った話になります。
まず、演舞会場である砥崎河原(とさきのかわら)はこのような場所になっています。
※演舞前日の写真
観客席である階段、川、演舞場(写真右側の車が停まっている丘)で構成されています。観客席は無料ゾーンと有料ゾーンに分かれており、無料ゾーンは前日の15時以降からシートによる場所取りが可能でした。今までは桟敷席という有料席もあったようなのですが、2023年は設置されませんでした。
※場所取りに関する注意事項は公式ホームページにありますので、その年のルールをご確認お願いします。
上に載せた写真は、場所取りが解禁されてから約5~10分後の状態です。既に演舞場の正面辺りの部分にはたくさんのシートが敷かれています。また、徐々に最前列も埋まっていっている感じ。
わたしは15:05くらいに会場に辿り着いたのですが、正面でない場所はまだ最前列がまあまあ空いていたのでそこにシートを敷いてガムテープを貼り場所を確保しました(近くに八代市広報係のシートがありました。自分で場所取りするんだ……)。
けっこう階段の幅広いじゃんやった~と思っていたけど、上の段の方が座って脚を下ろすことを忘れていました。下ろされても狭くはないけどね。
ちなみに公共交通機関しか足のないわたしは、最寄り駅である八代駅から会場まで徒歩で移動しました。2.3kmです。全て舗装された道なので歩きにくい所は特にないです。でもみなさんほとんど車で路駐して席確保に来てたのかな?あの時間に八代駅から会場に向かってわたしと同じ道を歩いていた人はいませんでした。
さて、この場所取りが必要なこともあり、わたしは新八代駅周辺のホテルに前泊しました。新八代駅は新幹線が停まる駅なので、栄えていると思いそこで夕食を摂ろうとしていたのですが、全然店がありませんでした。あってもちょうど定休日とか。道の駅にレストランがあるようだったので向かったものの、営業時間外で結局コンビニ弁当を食べました。
食べ物にこだわりがないので良いのですが、おそらく新八代駅と八代駅なら後者の方が店があると思います。国道かな、大きい道沿いには少なくともチェーン店がいくつかありました。
では、妙見祭2日目当日の話をしていきます。
当日は新八代駅のロータリーから会場近くまでのシャトルバス(往復500円)が出ます。なのでわたしもそれを利用しようと思っていたのですが、結局シャトルバス乗降場から会場までかなり歩くな……と思って乗らずにまた八代駅から歩きました(でも今思うと勘違いだったかもしれません。みんなはシャトルバス乗り場の方に聞いてみてね)。
妙見祭2日目は最初から河原で演舞が行われるわけではなく、午前中は神輿や獅子、馬などを中心とした神幸行列が街を練り歩きながら要所要所で出し物を披露していきます。わたしが見たいのは河原で駆けている馬だったので、行列は見られなくても良いかなと思っていたのですが、ちょうど八代駅に着いた時に神幸行列が出し物をしながら通っていく場面に遭遇しました。よく見るポニーやサラブレッドではない、重種馬というのでしょうか、とても大きな馬が走っている姿が大迫力で思わず足を止めて眺めました。
当日は20℃を超える暑さだったということもあり、駅前のロータリーで出し物を終えた馬は少し進んだ先で水浴びをさせてもらっていました。熊本の11月ってこんなに暑いの?たまたま?
この写真を撮った時、神幸行列の方が「どうぞ前から撮ってください!」と言ってくださって、行列横切っても大丈夫なんだ……と思いました。もちろん断りは要るでしょうけど(そして撮る前に馬が出発してしまった)。
行列は車道を通って会場へ向かっていきます。
なんだか相馬野馬追を思い出します。
でも、相馬野馬追のように沿道に人が待機して行列を見守る感じではありませんでした。出し物の会場で到着を待っているのか、それとも露店の方に行っているのか。
神幸行列が河原で演舞等をするのは午後からで時間に余裕があったため、わたしも八代神社前の露店を見て回って過ごしました(木彫りの鳥や、シカの角やイノシシのキバなどで作ったキーホルダーを売っている店があって眺めていたら、店主のおじいさまに話しかけていただいて会話が弾みました。木彫りの鳥が木に止まっているオブジェ、すごく精巧に作られていて欲しかったけど大きくて断念しました。でもシカの角のキーホルダーは買った)。
露店の数も人の数もすごく多くて、さすが九州三大祭……と思いました。何を食べるか迷って、結局あんまり食べられなかった。
そんなこんなしているうちに、神幸行列が露店の間を練り歩き、砥崎河原に到着しました。ここからは行列の中の一つ一つのグループが演舞場で出し物をしていきます。行列の順番は妙見祭ホームページでダウンロードできるパンフレットに書いてあり、この順番通りに披露されます。
行列の最初の方は、歴史的な衣装(不勉強がバレる)に身を包んでいる人々が、演舞を披露したり川沿いまで下りてきて練り歩いたりするという形でした。
籠の中のお子様、7:30から行列してるのにちゃんと起きてみんなに手を振っていた。プロすぎる。
そんな雰囲気がガラッと変わったのは神馬が登場した時です。
まず丘の上で馬を走らせて……
川の中へ!
これが見たかったんだよー!とシャッターを切りまくりました。冒頭に載せた会場の写真の通り、観覧席と川の間に柵なんかありません。川の真ん中を通るか、観覧席側に寄ってくるかは馬次第です。馬は速歩(小走り)ではなく、パカラッパカラッの駈歩のリズムで巨体を揺らしながら走っていきます。
馬を引いている……?引かれている……?方々を跳ね飛ばすのではないかという勢い。100mほどの距離を水飛沫を上げながら行ったり来たりして、少なくとも5往復以上は走ったと思います。最前列なのでそこそこ濡れましたが、そんなことよりとにかくかっこよかった。
ちなみにわたしは濡れても良いようにコンビニでカッパを買っていったのですが、必要ありませんでした。なにせ20℃を超えていたので。寒い日に最前列で見るなら着た方が良いと思います。
神馬の後はまた人々が川沿いを練り歩いていき、最後から2番目の亀蛇(きだ)の順番がやってきました。
ガメさんと呼ばれて親しまれているらしい。
亀蛇は川の中を走り、その場でぐるぐると旋回し、「ホイホイ」の掛け声で胴上げのように顔を掲げます。亀蛇は数百キロの重量があるそうです。け、怪我しないで……。この亀蛇は大人たちが中に入っているのですが、もう1匹子亀もいて、それは子供たちが中に入っています。子亀でも百数十キロの重さだそうですが、親の亀蛇と同じように旋回し、頭を胴上げのように何度も持ち上げて掲げます。たまに降りてきた子亀の重さを支え切れずバランスを崩すこともありました。ほんとに怪我しないで…………。楽しむものだとは思うのですが見ていてハラハラしました。ご安全に……。
そして最後は、飾り馬たちの登場です。披露する内容は神馬と同じですが、飾り馬は12頭もおり、代わる代わるやってきます。基本的に1つの団体が1頭の馬を走らせます。色とりどりの装飾を身にまとった馬たちが駆けていく姿は非常に見応えがありました。
きちんと川の中を走る馬もいれば
川に入りたがらない馬もいます。
子供たちはポニーと一緒に。
引き手達が振り落とされてソロ駈歩をする馬。くまモンの頭飾りが可愛い。
そしてわたしが一番印象的だったシーン。何度も往復している馬に川の水を飲ませようとしています。
飛行機の時間があったので最後の馬だけ見ずに帰ってきてしまったのですが、天気もよく、見たかった景色が見られてとても満足でした。お客さんも盛り上がっていたし、なんと言っても馬の引き手の方々がとても楽しそうにしているのが印象的でした。こんなに大きい祭りのために長い期間準備してきたんだろうなあ。
祭りそのもの以外にも、八代駅から河原に向かう際に通った道がとても静かで、近くに綺麗な山々が見えて、なんて素敵な街なんだと思いました。こういうところに住みたい。
競走馬を追っていた1年のまとめ
2020年からコロナ禍に入ったことで外出をしなくなりブログに書くことも特になくなっていましたが、2021年の終わりから今年にかけて新しく趣味を見つけてのめり込んでいたので、それについてまとめたいと思います。
2022年はタイトルの通り、1年間競走馬を追っていました。
幼少期から馬という動物が好きで、競馬のゲームをしたり競馬番組を観たり観光牧場で乗馬体験をしたりしていたのですが、関東に引越してアクセスしやすくなったことをきっかけに競馬場へ通うようにもなりました(2021年11月から)。
写真を撮るのが好きなので、元々所持していたミラーレス一眼(Nikon1J5 + 1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6)で競走馬を撮って楽しめればそれで良かったのですが……悲しいことに全然ピントが合わない。
一番まともに撮れていたレース写真でこれ
返し馬(ウォーミングアップ)でさえこれ
せっかく交通費と時間をかけて競馬場に行っているのに撮れる写真がこれなので、もやもやした気持ちで帰ることになってしまっていました。
そこで検討したのがAFの速い一眼レフの購入です。
馬も写真撮影もこの先長く好きでい続けるだろうし、ボーナスが近く、半導体不足で量販店のカメラの在庫に余裕もない時期、この機会は逃せないと思ったのです。
競馬写真を撮っていらっしゃるブログをいくつか拝見したりSNSや家電量販店で相談したりして、結局NikonD500の標準ズームキット(本体のみは在庫無しでした)とAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRを買いました。
競馬場ではCanon一強な感じがあるのですが、お値段+個人的に2番手以下が好き+Nikon1J5でお世話になっているという理由でこちらに決めました。
ミラーレスにしなかったのはお値段と納期もそうですが、ファインダーを覗いて連写をしたかったからです。やっぱかっこいいですよね?
で、D500を初めて携えて訪れた競馬場で撮った写真がこれです。
サトノヘリオス@2021年ホープフルクテークス
キラーアビリティ@2021年ホープフルクテークス返し馬
ピントが合ってる……!!!!
もうそれだけで感動ですよね。
設定もシャッタースピードとISOくらいしかいじっていない(それ以外あまり理解できていない)のにちゃんと被写体を捉えられています。
すごい。
今までのストレスから一気に解放された瞬間です。
それ以降、わたしはD500と共に競馬場に通うことになりました。
最初はどんな写真を撮れば良いかわからず馬が来る度にシャッターを押していて、帰る頃にはバッテリーが残りわずかなんてことも多かったのですが、今年平均して月に2回ほど競馬場に通う中で、段々と自分が撮りたいものが定まってきたような感じがあります。
(あとトリミングしてから写真を保存することを覚えました)
2021年12月のパドック写真
2022年12月のパドック写真
2021年12月のレース写真
2022年11月のレース写真
あまり違いがないかもしれませんが……わたしとしてはパドックでは馬が頭を上げている瞬間が好きだとわかったし、レースでは自分の撮りたい馬を追って撮るということを覚えたので、そこが成長した部分かなと思います。
(しかしISO上げた写真はやっぱりガビガビですね……)
好きな馬ができたり、好きな馬のために中京競馬場に遠征したり、友人を連れて競馬場に行ったり、競馬場の色々な楽しみ方を知ったり(馬券、グルメ、写真……今のところわたしは写真にしか興味がありませんが)、1年でたくさんの思い出ができました。
オニャンコポン@京成杯
アンチエイジング@YJSファイナルラウンド中山第1戦
シゲルジンベイザメ@三歳未勝利
勝つ馬もいれば、なかなか勝てない馬も、みんなに愛されている馬も、もう会えなくなってしまった馬もいて……
日曜夕方に画面越しに観ていた競馬よりももっとたくさんの馬がいてレースがあってドラマがあるということが、現地に通うようになってわかりました。
木曜日にJRAのホームページに出馬表が出るじゃないですか。
あれ、最初は好きな馬数頭がレースに出るかどうかチェックするだけだったのに、今では50音全ての馬を確認してます。
そして全ての馬が無事に完走してほしいと願っています。
そんな楽しみと変化のあった1年でした!
さて、来年も変わらずカメラを持って競馬場を満喫したいと思います。
まだ行ったことのない所にも行けたら良いな。
デグーが出産した時の対応について
実は前回の投稿に載せたデグーが亡くなってしまい、新たにペットショップからメスのデグーを迎えたのですが、その個体がある日突然出産してしまった(ショップで妊娠していたようです)という経験をしたため、どなたかの参考になれば……と思って記事を書くことにしました。
ちなみに、出産日や妊娠期間から逆算して、母デグーは2ヶ月17日齢で妊娠したことが推測されましたので、雌雄のケージを分ける時期の目安にしてください。
始めにペットショップに聞いた初期対応を記述し、次にSNSでデグー飼育者の方などにいただいたアドバイスを載せます。
※少なくとも飼育者の方のアドバイスは個人の経験に基づくものなので、参考にするかどうかの判断はご自分でお願いいたします。
また、記事の最後には、ペットショップで妊娠した動物を知らずに迎え、出産してしまったがために新たに購入したエサ等の代金を、ショップに請求できるのかについて詳しく記述します(ショップに相談したところ、わたしは支払っていただけることになりました)。
【ペットショップに聞いた初期対応】
・産まれた子供の世話は、母親がするので任せて大丈夫。
・ケージの中に虫かごや米びつのような小さなプラスチックケースを設置し、その中に牧草を敷いて子供を入れる。すると、母親が必要な時にその中に入って面倒をみる。
※ケースに敷く牧草は、固いと子供に刺さって死ぬことがあるので、柔らかいものにするか布を敷く方が良い(SNSでのアドバイスより)。
・ヒトの匂いが子供についても、母親が育児放棄することはないので、素手で触って移動させても良い。
※ネット上の個人ブログや農業高校の活動記事には、育児放棄の可能性を考慮し、素手で触れないようにしたとの記述がありました。
・離乳(母親と子供を引き離す)時期は生後1ヶ月程度なので、少なくともそれまでは親子一緒に飼育する。
・子供は低体温症で死ぬことが多いので、夏場でもヒーターを置く。
※よく聞く死因なので、実践すべきです。
・出産した場所の近くの床材があれば、それをプラスチックケースに敷いてあげると安心すると思う。
※うちの場合は母親が出産した場所(ハンモック)にすごく執着して、何度わたしが子供をケースに入れてもハンモックの上に移動させていたので、安全な場所で子育てさせるためにも実施した方が良いと思います。
・しばらく子供を育てるなら、プラスチックケースに敷く床材は広葉樹マットや紙ケアなどがおすすめ。
・産後の母親と子供には、栄養価の高いアルファルファを与えると良い。子供は乳も飲むが、牧草を食べ始めるのも早い。
・出産後しばらくは、ケージに布を被せてそっとしておく。
・子供は生後2,3日でちょろちょろ動き始め、ケージの金網の隙間から外に出てしまうので、隙間を塞ぐ必要がある。
・小動物用ミルクで授乳の手伝いができる。母親の栄養補給にも使える。
・産後の母親は栄養をたくさん必要とするので、ペレットを残すくらい入れるようにする。
・母親の胎内に胎盤等が残ってしまっている場合があるので、病院で診てもらった方が良い。
これらの話を聞き、わたしが取った対応は以下の通りです。
・家にあった小さな米びつの中に、出産場所であるハンモックの布を入れた。ハンモックに開いた穴などの、子供が引っかかってしまいそうな部分は全てハサミで切った。
・米びつの下にパネルヒーターを設置した。
・母親に与えているフードを増量した。
・ケージに布をかけて目隠しをした。
・アルファルファと小動物用ミルクを通販で購入した。
ちなみに、ペットショップに子供を引き取ってもらうことができるか聞いたところ、離乳後(1ヶ月後)であれば可能とのこと。そのため、わたしは少なくとも1ヶ月間、親子3匹を飼育することになりました。
さて、子供を飼育するのは良いのですが、デグーの妊娠出産に伴う支出をわたしが負担することには納得がいきませんでした。
そのため、出産によって新たに購入したものの代金や、ショップに子供を受け渡す際にかかる交通費を、ショップに請求したいと考えました。
そこまでする必要があるのか?と思われる方もいるかもしれませんが、ショップで購入する際に妊娠の可能性があるとは伝えられていませんし、子供が産まれたことにより泊まりの出張をキャンセルしたり、母親の食欲が安定せず半強制給餌も行う必要がでてきたりするという害もあったので、せめて額のわかるものは請求したかったのです。
そこで、もしもショップにエサ代負担を渋られた場合に反論できる根拠を求めて、まずは消費生活センターに連絡をしました。
(消費生活センターとは、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問合せなどを、専門の相談員が受け付け、公正な立場で処理する機関、だそうです)
相談員の方はよく話を聞いてくれ、色々調べてくださったのですが、結論としては「まずはショップに代金負担ができるか連絡してみてください。もしもショップに拒否された場合は、消費者が1ヶ月間子供を飼育しなければいけない根拠について、専門機関に後日詳しく聞いてみます(電話した日は専門機関が休みだったため)」とのことでした。
※わたしは「1ヶ月飼育しなければいけない理由は離乳時期」であることを伝えたのですが、相談員の方は法律的な根拠について知りたがっていました(子供を1ヶ月飼育する必要がなければ、わたしがエサ代等を負担する必要もない、という論理のため)。
以下は、相談員の方に言われた内容の箇条書きです。全然まとまっていないのでこんなやりとりがあったんだな程度の気持ちで読んでください。
・デグーの生体を購入した時点で、生体の所有権は消費者に移っているはず。そのため、その生体から産まれた子供も消費者の所有物となり、エサ代請求を法律的に妥当だと言うのは難しい気がする。
・購入後に生体に病気が見つかったのなら、販売者の管理責任を問えるが、妊娠は病気ではない。
・もしも飼育本などの文献にデグーの性成熟時期が記載されていれば、その時期を超えてもショップが雌雄一緒に飼育していたという点で管理責任を問えるかもしれないが……
・子供を1ヶ月飼育してほしいとショップに言われているから、消費者がエサ代等を負担する必要が出てきてしまう。ショップが消費者に子供1ヶ月飼育させる法律的な根拠が無いのならば、消費者は子供の飼育を拒否できるはず。
・とはいえ、エサ代を請求してはいけないわけではなく、それをショップに拒否された場合に法律的に反論ができないというだけ。
というわけで、出産に伴う支出をショップに請求する正当性については、法律的な根拠があるとは言えないような状況でした。
そのため、前述したように、まずはショップにエサ代を請求できるか相談してくださいということになりました。
そして、ペットショップに出産に伴う支出を負担してもらえるか電話で聞いたところ、なんと特に揉めることもなく了承してもらえました。
(良かったけど相談員の方にあんなに調べてもらったのになんか申し訳ない……)
このような経緯で、わたしは今、不満を抱えることなく3匹のデグーと暮らしています。
わたしと同じような経験をすることになってしまった方へ、何か参考になることがあれば幸いです。
デグーの不正咬合で動物病院に行ってきました
今まで観光地やイベントに行ったことだけ書いてきたのですが、どなたかの参考になればと思い、ペットのデグーが不正咬合で病院にかかった時のことを記録として置いておきます。
性別はメス、毛色はブルーパイド、普段の体重は160g前後(獣医さん曰く小さい個体だそう)、1歳2ヶ月です。
異変に気付いてから病院に連れて行くまで4日かかっています。かなり遅い対応です。
〜1日目〜
・牧草とは別に与えているペレット(デグープラス)を6割ほど残す。圧ぺん大麦と圧ぺんコーンは完食。
・2ヶ月前にもこのくらい残していたことがあったが、病院では特に異常も見つからずその後回復したので、またそれが起こったのかなと考え様子見。
・ヨダレは垂れていない。
〜2日目〜
・ペレットを8割ほど残す。圧ぺん大麦と圧ぺんコーンは完食。
・以前も2日続けて残していたのと、発情期だと食欲不振になるって聞くし……(ネット情報)と、まだ様子見。
・体重は普段よりも20gほど減った。
・とにかく栄養を補給させなければ、と大好物のひまわりの種を解禁し、5〜8粒ほど食べさせた。いつもなら目の前に持っていくだけでかぶりつくのに、今日は目の前で振ったり、口元に持っていったりしてなんとか興味を引いて食べさせた。
・SNSで、発情期に食欲不振+回し車爆走で20gほど体重が減った例を見ていたこともあり、同じようなことが起こっているのだろうと認識。
・ただ、うちの場合は回し車は回さないし、よくやるケージ齧りもせず、パネルヒーターの上でじっとしていた。発情期には大人しくなる場合もあるというので(ネット情報)、そういう気分なこともあるのかな……と思っていた。
・ヨダレは垂れていない。
〜3日目〜
・ペレットどころか好物の大麦とコーンも残す。
・さすがにこれはおかしい、まずいと思い、翌日に病院に行くことを決める。
・体重は普段よりも30g減り、136gに。
・新たに乾燥野菜を買って与えたところ、2個ほど食べた。
・ひまわりの種すら食べなくなったので、水の中にペレットを入れてふやかしたもの(デグープラス4粒+それなひたひたになるくらいの水)をシリンジで約5ml与えた。あまり嫌がらず、むしろガツガツ欲しがるので、食べたいのに食べられない状態なのだとわかった。
・ヨダレは垂れていない。
〜4日目〜
・昨日ペレットを与えたからか、ケージの中を多少動き回るようになった。
・体重は139g。
・病院で診てもらったところ、両側の奥歯が舌側に伸びてきて舌を圧迫していたことで、物が食べられなかったのだろうとのことだった。そのため、臼歯を削る処置をしてもらう。
・また、レントゲンの結果から、上下の奥歯が上顎、下顎の方向(歯の根本側)へ伸びていることがわかった。牧草を食べずに歯が伸び続けると、このようなことが起こってしまうらしい。下に伸びた歯はどうにもできず、この歯のせいで、ゆくゆくは涙目になったり鼻周辺に症状が出たりする可能性がある。(顎の下を指でなぞると2つ突起があるのがわかるが、おそらくこれが伸びすぎた歯ではないか(これはわたしの素人考え)。)
・歯を削って食べやすくなったのになかなかエサを食べない場合は、青汁で栄養補給をすると良いと言われた。ペレットを食べる場合はそのままで良い。
・歯を適切な長さに保つには牧草を食べさせるしかないが、ここまで牧草を食べる習慣がなかった個体なので、なかなか難しいかもしれないとのこと。今後は、また食欲不振になった時に病院に行き、歯を切るという風に継続的に対処していく必要がある。
・消炎鎮痛剤を処方されたので、朝晩飲ませる。
・初診料含めて税込み16,500円。ペット保険に加入しているので、支払ったのは約5,000円。
異変に気付いてから、病院で処置をしてもらうまでの記録がこちらです。
牧草が嫌いな個体なのですが、少しでも歯切りまでのスパンを長くしたいため、現在は牧草を食べさせるために試行錯誤しています。
まず、牧草を身近に(?)感じてもらうためにチモシー(乾牧草)を敷材にして、猫草(生のえん麦)をケージに入れました。設置して2日経っても全然口をつけませんが、これはこれで置いておきます。
また、チモシーを水に濡らしてから電子レンジで数秒〜数十秒(水が手につかなくなるまで)温めたものを与えたところ、とてもよく食いつきました。今まで、電子レンジで温めても、揉んでも、千切っても効果が無かったのに……!
香りがより際立つのでしょうか?とにかく牧草を口にする習慣がつきそうなので、これは継続していきます。
ただ、レンジにかけた直後のものしか食べないように見えるので、レンジ加熱無しでもよく食べる牧草を探したいと思います。
今与えているチモシーは、㈱マルカンの「バニーグレードチモシーPRO 一番刈りシングルプレス」とイースター㈱の「プレミアムチモシー 一番刈り」です。どちらも水とレンジ加熱をすれば食べます。
一方で、まだひまわりの種や大麦などをガツガツ食べるまでには至っていません。まだ胃が回復していないのでしょうか。
とはいえ、主食の牧草さえ食べてくれれば良いので、今のところ穀物系の量は控えめにしています。
今日(病院にかかった翌日)の体重は142gです。元の体重に戻るにはまだまだかかりますが、この調子でチモシーを食べて元気になってくれると信じています。
ヒトとデグーの時間の感じ方は大きく異なり、ヒトにとってはたった1日でも、デグーにとっては1ヶ月レベルの長期間だそうです。
わたしを反面教師にして、みなさんペットの異変を感じたら、どうか早く病院に連れて行ってあげてください。
食欲が回復しつつあるデグー
【ネタバレ】目 非常にはっきりとわからない展に行ってきました
目 非常にはっきりとわからない展に行ってきました。
感性の無いわたしの端的な感想としては「出来のいい推理小説を期待していたら、トリックがわかりにくく大したことなかった」です。
この展示はSNSで話題になっており、発信した方のツイートの「ある仕掛けがあり、それを理解した瞬間、世界の認識が変わってゾッとする」という言葉に引かれて行くことにしたのですが……どうやら「合う・合わない」があったようです。
メディアではネタバレ厳禁だそうですが、一般客に関しては言われていませんので、以下は内容に関してガッツリ触れた感想を書きます。
※展示の紹介をしたいわけでも、わたしの考察を聞いてほしいわけではなく、ただただモヤモヤするので吐き出したいだけです。
※ネタバレを踏むとおもしろさが激減する展示だと思うので、行こうと考えている方にはオススメしません!
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※非常にはっきりとわからない展のネタバレがあります。お気を付けください。
あれって……どういう風に鑑賞したら良かったんでしょうか?
わたしが見たのは、
①7階の展示全体
②7階の作品を布で隠し、荷物を運び、運んだ荷物を元の場所に戻し、作品から布を取り去るスタッフ(虚無の時間。体感30分)
③8階の展示全体
です。
1階のチケット売り場に並んでいる時は、搬入作業中と思しき現場に「フ〜ン 千葉市美術館の見せ方ってそんなもんなのね〜 ヘェ〜」と内心ナメた態度をとっていたのですが、7階に着いて展示室に入った瞬間に、それすらも作品だったことに気付きました。
見知った美術品の体をなしていない作品をどう鑑賞すればいいかわからず、「これが作品なんだね……?」「どういうこと……?」「全然わからない……」と同行者と小声でヒソヒソしていたところに、スタッフ2名が登場。
丸い絵に白い布をかけ、客を通路から退かせた後、のろのろとした動きで荷物を移動させ始めるスタッフ。その遅さにイライラする同行者(笑)
突然開始されたパフォーマンスに戸惑いながらも、しばらくは「全ての荷物を退かせた後に、何か目の覚めるような驚きが待っているかもしれない」という期待を持って見ていました。
しかし途中から、作業が終わったとしても展示室に劇的な変化が起こらなさそうなことを察し、同行者と今後の展開を推測しながら小声で話していました。
その会話の中で
「8階に行ったら答え合わせができるのかな?("7階と8階の景色は似通っている"が微妙に違う箇所があって、その微妙に違う箇所からヒントを得られて、何かしら目の覚めるような答えが導けるのでは?という考えのもと)」
「これを全部移動させた後、元の場所に一つずつ戻していったらどうする?」
ということも話したのですが……
そんなことしなければ良かったです。
推測通り、スタッフは移動させたばかりの荷物を元の場所に動かし始め、わたしたちが過ごしたのは虚無の時間であることがわかってしまいましたし、
8階の展示室を見た時の感動も全然無かったです。
率先して8階の展示室に向かっていった同行者も、「あっ "やっぱりそう"だよ!」と言っていたので、2人とも色々と推測をする中で、7階と8階がほとんど同じ風景であることが想像できてしまったのだと思います。
一応、7階とどこか違う箇所が無いか見て歩き、「この55%って表示、下にもあったっけ?」「この青い箱は無かったような……」と疑問に思うこともあり、だから(間違い探しの答えを確かめる術を無くすために)写真撮影が禁止なのか……!?とも思いました。
それに、エレベーターの並ぶ壁の階数表示が隠されていることに対して「自分がどちらの階にいるかわからなくするように隠してあるのか?」とも思いました。
でも、感じたこととしてはそれだけで、「仕掛け」に気付いて世界の認識が変わるなどということは起こりませんでした。
仕掛けって、何でした?
7階と8階の展示が全く同じことですか……?
(もしもそうであれば、2つの部屋が全く同じ・エレベーターの階数表示をごまかすというトリックを名探偵コナンで予習してあるので、特にハッとするような作品ではなかったなあと感じてしまうのですが……)
正直、非常にはっきりとわからない展を見ただけなら、これはこういうものなのかなーわたしには合わなかったなーという感想だけで済んだと思います。
ただ、みんなの言う「仕掛け」がわからなかったことにひたすらモヤモヤしてしまいます。SNSを見ても、仕掛けがわかった方がたくさんいるようなので……
「2つの階が全く同じで、エレベーターに乗ると自分のいる場所がどこなのかわからなくなる」ということではなく、もっとすごい仕掛けがあったのでしょうか?
もしもこれ以外の「仕掛け」が無く、この展示の意図が自分の存在・居場所が曖昧なものだと感じさせることであったのなら、わたしには刺さらなかったということですね。
19/12/23追記
コメントしてくださった皆様、ありがとうございます。
お返事しようと思ったのですが、疑問ばかりが浮かんできてまとまりのない文章になってしまいそうなので控えさせていただきます、すみません。
しっかり読んで、自分の記憶と比べたり、あそこをもっと見ておけば良かったのかなあなどと色々考えさせていただいています。ありがとうございます。