一緒にワインの勉強しませんか?
ワインて、知れば知るほど、人生も楽しくなりますよね!
このブログは、ロサンゼルス在住のミュージシャン🎵が、実益とは関係なく趣味で、"世界的に最も権威あるソムリエ資格を認定する"というCMSの、レベル1ソムリエ🍷のコースをオンラインで受講、受験してみようという奮闘記(?)です。
日々勉強しながら、みなさんへの情報提供と、私自身の復習を兼ね、セクションごとにまとめなどアップしていこうと思います。
ワイン好きな方も、ソムリエに興味がある方も、ワイン・ブレイクにどうぞ。
それから、講義のまとめの多くは英語になるので、ついでにちょっと英語も勉強したい方もぜひ。
このブログで得られること:
- コース情報(本コースの良さ#1=CMSはイギリスに本拠地を置き欧米はじめ国際的に権威がある。#2=通常2日間の会場での講義と試験が、CMSアメリカよりオンライン(オンデマンド、6ヶ月間有効)で世界のどこからでも受講・受験可能。#3=ソムリエの称号とバッヂ授与(軽くWSETも次回ご紹介します)。#4=合格率90%らしい)
- 個人ノートと必要箇所の和訳で、コースがどんな内容か分かる・一緒に勉強できる
- お友達や印象付けたい人に、ちょっとワインを語れるようになる
- 英語の勉強にもなる
ぜひ最後まで、お付き合いください!
バレンタイン・デーにぴったりなワイン4種7銘柄+ペアリングのチョコレート【ワイン学 Side Bar】
Happy Valentine's Weekend! 比野ぐりです。今回は、ワイン学講義ではなく(またサボリか?w)ここ Side Bar で、バレンタインにぴったりなワインと、ペアリングするチョコレートや選び方のコツについて、ご紹介しまーす!
『バレンタイン・ワインTop4& 7銘柄!』
【Choice 1:赤ワイン・2種】
ワイン好きな方、思い切りロマンティックにいきたい方にお勧めなのは、カベルネ・ソーヴィニヨン、または、メルロー。ダーク・チョコレートと合わせれば、味のハーモニーも抜群。大人っぽさも演出できますね。銘柄を挙げるなら、カベソーならナパ・バレーのカミュ、メルローならダックホーンか、スタッグス・リープなんか最高でしょう。カリフォルニアの赤ワインは、口当たりが良く親しみやすいのも特徴です。
【Choice 2:白ワイン】
すっきりとした爽やかな恋や、今年は個性的に、という方は、エレガントなリースリングに、ホワイト・チョコレートとのペアリングなんてお洒落。リースリングは、すごく甘いものもあるので、気をつけて。ドイツ・ワインは、GG表記のあるもの(下の写真参照)なら、最高級で大抵ドライです。お勧めの銘柄は、ドクター・ローゼンか、シャトー・サン・ミッシェルといったところです。
【Choice 3:シャンペン】
年に一度のバレンタイン、派手に祝うなら、なんといってもシャンペン。ちょっと甘めの "demi-sec" や 甘口の"sec"、また、フルーティーなロゼなんかも相性良いです。ペアリングは、ミルク・チョコレートで優しく。銘柄は、心地よい爽やかさのヴーヴ・クリコ(名前の由来のトリビアもロマンティックかも)、または正統派、モエ・エ・シャンドンで。
以上、粋とされるバレンタイン・ワインとチョコレートのペアリングのほんの一例ですが、手に入りやすいワインで、自分流にペアリングをアレンジされても楽しいと思います。ワイン・ショップの方にアドバイスを貰うのも賢明ですね。
『ワインと合わせるチョコレート選び!』
最後に、チョコレート選びの大事なポイントは、「甘すぎないもの」を選ぶこと。ワインと上手にハーモナイズさせる、ちょっとしたコツです。チョコレートが甘すぎると、ワインが酸っぱく感じられてしまうんです。カカオ分の多いものとか、ほんのりとした甘さのチョコレートが最適です。
それでは。I wish you all a Happy Valentine's Day! 💕
ワインのアルバムにもなる便利なアプリ2選 【ワイン学 SideBar】
LAからこんにちは、比野ぐりです。
これは!ってワインに出会った時や、記念日のワイン。美味しくいただいたワインを、ただ飲んで終わらせるのは、何か淋しい気がするんですよね。かといって、ラベルを剥がして綺麗にアナログ保存するのは、手間もお金もかかります。
今回のブログは短いですが、私が使い始めた、飲んだワインの記録が残せるアプリ(無料)のお話です。これらはワイン・レビューのためのアプリですが、ガチでレビューするというより、自分の記録用に、もっぱらメモ帳代わりに活躍してくれてます。
本編(CMSレベル1ソムリエ試験対策)のレクチャー内容とは関係ありませんが、ご参考までに!
【使えるワイン・アプリ2選】
いくつか試した中で、使えるなと思ったのは、以下の二つです。
1)Vivino。これは英語のアプリだけど、無駄がなくてとても使いやすい。レビュー用の点数も、ちゃんと小数点以下も一つずつ動かせるし、ワインの検索もしやすいですよ、これは私がアメリカのマーケットにいるからかもですが。利用者は300万人越えらしいです!
2)Vinica。このアプリ、「ワイン初心者ゆっくり解説」ってYouTubeチャンネルで知ったかな。シンプルで分かりやすいですが、採点が0.5刻みの5点満点で、5点、4.5点、4点…、と大雑把。あと、ワインの香りも選択式で入力できるけど、選択肢は極少。でも、ヴィンテージや、飲んだ日の日付とかも入れられて、一言ワイン日記にはいいと思います。
どちらのアプリも、使ってる方、使ってみようという方、お友達になりましょう。私はどちらも、Zenyatta(私が大好きな元競走馬の名前)というニックネームで出ています。
また、他にいいアプリや記録方法あったら、ぜひコメント欄で教えてください!
Art of Wine Making:使えるトピック4選! 呑みながら読めるワイン学 2ー1
こんにちは、LA在住のミュージシャン比野ぐりです(ちなみにこれは、本ブログのためのペンネームです)。2024年1月、早くも半ばですね。いいワインに出会ってますか?
今回から、いよいよレクチャー2。ブドウ収穫後の、viniculture(ワイン・メイキング)についてです!
では早速行ってみましょう、最初のテーマは、こちらです。
1)What is the goal of the winery?
【ワイン・メイキング重要トピック4選!】
まず、ワイン・メイキングの第一歩は、どのワイナリーにとっても、それぞれのゴールを設定することですよね。考慮するのは、以下のような点です。
• Wine style
• Price point
• Regional laws:例えばフランスでは、同じ国内でもBordeauxやBurgundy (注:ブルゴーニュは、英語ではバーガンディです)など、ワイン生産地によって法律が全く違い、各区域や畑で育ててよいブドウの種類や、生産量、作れるワインの種類(赤・白・ロゼ・発泡酒)などなど、細かく定められていたりします。
• Sustainability
2)アルコール発酵について
では、ゴールが定まったところで、葡萄ジュースをどのようにワインにしていくのか。その第一歩は、アルコール発酵です。(下図参照)
果汁の糖分が、酵母によって、アルコールと、二酸化炭素に分解されます。つまり、より糖分の多い果汁だと、よりアルコール度数が高いワインができるポテンシャルがある、といえますよね。
さて、この酵母は、ブドウの果皮や空気中に存在しますが、現代では、安定したクオリティのために、ワインのスタイルに合った酵母株を選び、人為的に加えられることのほうが一般的です。
ことのきすでに、それぞれのワインの味わいやアロマも、生まれ始めるんですね。
なんか、それぞれのご家庭のぬか床で漬物の味が違うみたいなの、思い出しちゃった、懐かしい。。。
いきなりどっぷり日本の味を挟んでしまいましたが、ワインと和食、相性いい組み合わせいっぱいありますよねー。あなたの好きなワイン&和食のペアリング、よかったらぜひコメント欄で教えてください!(ちなみに私は、鮪とか赤っぽい刺身に冷た目のピノ・ノアールが好きです!)
3)赤・白・ロゼワイン製造過程の違い
さて、ここで簡単に、赤、白、ロゼのワインの作り方をさらっておきたいと思います。単純に、赤ワインは赤いブドウから、白は白ブドウから作られていると思う方もいるでしょうが、そうではありません。ワインの色は、ワインの「作り方の違い」によるものです。
では、下図をご覧ください。
赤ワインには果皮まるごと使い(これであの渋みのようなタンニンが生まれるんですね)、白ワインは、ブドウの果皮を除き、中の果汁だけを使用(なので red grapes もOK)、ロゼは、数時間だけ果皮を果汁に浸すことで、あの淡いピンク色になります。
4)樽の種類
アルコール発酵は、上の図の、fermentation vat (or vessel)というタンクの中で行われます。このタンクの素材は木製かステンレス、近年では卵形したコンクリート製なんかもあります:写真見つけたのでアップしておきますね、なんか絵的に近未来というか、宇宙っぽい??
この後、樽による熟成をさせるかさせないかも、プロデューサーさんの選択になります。
この樽熟成、すごく味と香りに反映されます。アメリカの樽で熟成されたワインは、結構はっきりとしたスパイスとかココナッツなどの甘い風味、フランスの樽はマイルドでトーストっぽい感じ。もちろん、樽の大きさ(大きいほうが、ワインに移る香りも少ない)や、樽の焼き付け具合、また樽の新旧によってもワインは変わってきます。
樽の出所(ワインの生産地と、樽の製造地が一緒とは限らない)と、樽熟成したかしてないかは、ちょっと気にしていれば、結構分かるようになりますよ〜。最初は私も、樽とか、土のミネラルとか、は?って感じでしたが、だんだん感覚が身についてきたように思います。情報収集がてら、飲んでるワインのウェッブ・サイトなど訪れて、生産地に想いを馳せながら飲むのも、楽しいですよ。
さて次回は、今日のトピックの基本的な発酵プロセスに加えて、さらにワインがチャーミングに、オリジナリティを出していく方法についてです。
ではでは。お疲れ様でした、cheers~!!!
CMSレベル1ソムリエ攻略、重要トピック5選! バーで使える蘊蓄もw ワイン学1−2
比野ぐりです。 新年、いいワインに出会ってますか?
私はといえば、クリスマスの大休暇に加えて日本式のお正月休みと、都合よく長い冬休みをLAにて満喫しております。このブログはまだ始まったばかりですが、余談交えながら、気ままにワイン学を綴っていきますので、本年もよろしくお願いいたします!
さて、今回は、ワイン作りのためのブドウ栽培にとって(また、私たちがワインを味わったり、語り合ったりする上でも)最重要事項と言っても過言ではない、「気候」と「土」についての話題を含め、ワイン学のベースとなるトピックを5つ、お送りします。
【重要トピック5選!】
『バーで話が弾む! ワイン産地の気候とワインの味の関係』
さて、まずは、今ワイン飲んでるあなたも速攻使える、産地の気候とワインの味の関係のお話です。
1. Climates and Effects
ではまず、下の表をざっと見てみてください。
要するに、冷涼な気候の下ではスッキリした、酸味も多く、アルコール弱目なスタイルのワインが作られ、温暖だと、リッチな味わいでアルコール度も高いワインができる、ということですよね。
確かに、涼しい所からは凛とした、また、太陽燦々と浴びて育った実からは、甘み際立つフルボディーが出来そうなの、イメージできます。
ですが、この、基本的な二つのスタイルの特徴のほか、さまざまな熟成方法や、テクなどもあり、プロデューサーそれぞれ独自のテイストを追求されてるので、奥は深いです。
加えて、日照条件とか地勢による例外も、しばしばあります。(例:ドイツのリースリング、イタリアのトレッビアーノ、等々)
ここが、飲みながら語らうのに、ちょうどいいんですよね〜。「このワイン、南イタリア産なのに、酸味に富んでますね?」とか言ってみたら、お店の方も、喜んでいろいろ説明してくれると思いますよ!
では、続いて重要かつバーで使える(またそこ?w)トピックです。
2. Topography(地勢、地形)
まず、多くのvineyard(ヴィンヤード = ブドウ畑)に共通する2つの特徴を挙げると:
- 坂や、丘の斜面にある
- 川沿い、海に近い、または渓谷
どちらも、法的な許可(これは後のレクチャーで触れます)に次ぐ重要な要素で、これらと育てるブドウ樹とのバランスが大事です。たとえば、高地で日当たりは良いけど、水捌けが良すぎたり、かといって、土に栄養があるほど良いかといえば、そうではないです。
むしろ、土に関しては、栄養がないと、ブドウ樹が頑張って地下深く根を伸ばし、いいワインを作るいいブドウを実らすことができるんですね。
『Bottle Shock』
ところで、2008年に公開された、『Bottle Shock』という映画、ご覧になりましたか? 私、この映画大好きで、今でも何度でも観れちゃいますw 特に、アラン・リックマンのちょいコミカルな演技、ええわ〜😘
それはともかく、この映画、こういったブドウ栽培の基本なんかもちょっと見れたりしますので、映画好きの方は、ぜひ。
3. Soil Type
それではここで、ワインを楽しむ上で、絶対覚えておいた方がいい、いくつかの土壌の紹介です。なぜ "絶対" かというと、ワインの味に出るからです。(本当、少し慣れるとわかってくるので、試してみて!)
<以下、覚えたい土8種>
– Granite(花崗岩)
– Limestone/chalk(石灰岩)
– Marl(泥灰土)
– Schist(片岩)
– Clay
– Sand
– Silt(沈泥)
– Gravel(砂利)
それから、レクチャー1最後、超重要トピックを、2つまとめて。
4. Green Harvest
"グリーン" と聞くと何かecoっぽいですが、無関係です。ここでは、成り始めの(グリーンな)ブドウを間引いて、量でなく良質のものを育てるための手法。いわゆる「摘果」のことです。
5. Phylloxera
"フィロキセラ"は、いつだったかDaiGoさんも、YouTubeで触れてました。CMSテキストから引用すると、"This is a vine louse that destroyed a third of the world’s vines beginning in the late 1800s. It was one of the greatest threats to wine production in history" です。
蒸気機関の発達で、世界中にどっと広まってしまい、世界中のブドウの木のなんと1/3を枯死させてしまったんです。
シャレなんない規模ですよね!
で、唯一見出された対策は、接ぎ木。アメリカのブドウ樹に、フィロキセラに耐性があるものが発見され、その根を使用して接ぎ木をし、畑を復活させた、ということです。
こうして見ると、ワインて、国境を超えて大切に育てられ、また楽しまれてるんですね。。。。🍷🗺️
さあ、次回からレクチャー2、いよいよワイン造りに突入です。楽しく呑んで、楽しく学ぼー!
CMSレベル1ソムリエ攻略、重要キーワード8選! ワイン学 (Vinology)1−1
こんにちは、比野ぐりです。2024年の到来も秒読みに入りましたが、みなさんいかがお過ごしですか?
さて、今回からいよいよコースの勉強になります。
【8つの重要キーワードご紹介!】
最初の1〜2レクチャーは、ブドウ栽培とワイン醸造についてで、農家さんや、ワイン・プロデューサーの気分がちょっぴり味わえるくらい、面白いです。
と同時に、最初だから新しい情報も多くちょっとビビりますが、大丈夫!一緒にがんばろう!!!
では、重要な基本用語を8つ紹介していきます。レクチャー1は、これらを押さえておけば、後はすんなり理解できます。では早速いってみましょう。
- Viticulture = ブドウ栽培農業
- Viniculture (Vinification) = ワイン製造
Agriculture は広く"農業"ですが、このように特定の言葉もあるんですね! ついでに、ブドウ畑を指す英語 vineyard も覚えておきましょう。
- Wine Belt
世界でブドウの育つエリアは、between the 30° and 50° latitudes in the Northern and Southern hemisphere です。俗に"ワインベルト"と呼ばれてます。
また、climate(気候)についてのカテゴリーは、三種類あります。
- Macroclimate = 地方・地域の気候
- Mesoclimate = ブドウ畑の気候
- Microclimate = 畑の一部・一条・また一本のブドウの木周辺の気候
経済を学んだ人には、馴染みある接頭語でしょう。しかし、ブドウの木一本分の気候まで、気を配るんですね。ちょっと感動 💕
あと2つ、重要な用語をまとめてご紹介します。
- Rain shadow effect = 山の片側の降水により、反対側の気候が穏やかに守られている現象。日陰の雨バージョンで、雨陰って感じ??(下記画像)
- Vitis vinifera = 最も有名なブドウの種族。お店で見かけるようなブドウも、ワイン作りのためのカベソーやメルロー、シャルドネなどみなさんご存知のブドウもすべて、この種に属します。
いかがでしたか? 次回は、レクチャー1後半戦です!
忘年会シーズンが終われば、家族の新年会、友達の新年会、仕事仲間の新年会と、色々なワインを試せる機会が続きますね。肝臓労わりつつ、張り切っていきましょう!
一緒にワインの勉強しませんか?(続)
「試験は択一式、正答率60%で合格、頑張ればきっと!」
とはいえ、各国のワイン産地の気候や土壌、バックグラウンド、村や畑ごとのブドウの種類など、覚えること超多いです。。。汗
でもワインと紐付けて世界の地理や歴史など学ぶって、なんか素敵ですよね🍷🌎
では今回は、CMSについて少し知りたい方のために、軽くご紹介しておきますね。
CMSは、1977年にイギリスで設立されたソムリエの資格認定機関「Court of Master Sommeliers」の略で、ソムリエの資格のなかで、世界最難関と評されています。レベルは、4段階。オンラインで受講と受験が可能なのは、レベル1のみで、CMS-A「Court of Master Sommeliers Americas」という、アメリカのブランチによって運営されています。
オンライン講座には、「テイスティング」の授業も含まれていて(Yes!)、ワインが配送できない米国内のいくつかの州と米国外の受講者は、カリキュラムにあるワインリストに従って、各自で用意します。講座はオンデマンド、受講・受験の有効期限は6ヶ月。
ついでに触れますが、このCMSと並んで、WSETも世界的に有名で、オンライン講座もあるのでは。ただ、WSETで取得できるのはソムリエという称号ではなく、ワイン・エキスパートだったかな。どちらとも、少し方向性の違いはあれど権威ある機関ですが、私はCMSを選びました。あとCMS、バッヂもカッコいいのよねぇぇ〜。。。(写真下記)
(ちなみに、先の話、CMSレベル2について:レストランなど現場での経験も要る難関ですが、もし受ける場合、オンラインでのレベル1修得者は、ヨーロッパでの受験は不可・アメリカ国内のみで受験可能です。)
それでは次回から、いよいよワインを語るのにお役立ち、講義のノートです!