【意味がわかると怖い話】99%の崩壊
意味がわかると怖い話『99%の崩壊』
テレビの実録番組で、DNA鑑定の話題が出た。
妻の浮気を疑ったことは一度もない。だが鑑定には興味があった。おなじ番組を見ていた妻もノリノリで「試してみよう」という話になった。俺・妻・息子の3人分のサンプルを調査会社に送り、親子関係を調べてもらった。
一か月後、鑑定結果が届いた。
「99%の確率で実の親子である」とのことだった。
俺と妻は離婚。妻は精神を病んで入院した。
息子は施設行きになった。他にどうしようもなかった。
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えー、大変ご無沙汰しております。
いわゆる生存報告です。
気がつくと1年近くブログを放置してまして。こりゃヤバい、と思い、急遽先日思いついた小ネタを形にしてみました。
執筆15分。はっきりいって勢いだけです。
勢いだけ、の割には面白いと思うのですが、いかがでしょうか。
実のところ、「意味が~」というよりは水平思考ゲーム、いわゆる「ウミガメのスープ」向きの題材かもしれません。というかむしろ質問していただけると嬉しいです。
質問やら答え合わせやら、ご希望の方はこちらのコメント欄かツイッターまで。なにとぞよしなに。
十枚入り封筒198円
十枚入り封筒198円
「長谷川さん、ご気分はいかがですか?」
個室のドアを開けた。ベッドに腰かけていた長谷川さんは、こっちを向いてにっこりして、それから首をかしげた。
「ええと、どなただったかしら……?」
「ヘルパーの結城ですよ。いい加減覚えてくださいね」
「ああ、そうだったわね。もうお昼ごはんかしら?」
「昼食は、まだ三十分くらいありますね」
私はにこやかに答えて、ポケットから封筒を取り出した。
「はい。お手紙が届いてましたよ」
「あら、私に? 誰からかしら」
「差出人は“長谷川 あゆ”さんですね。ご親戚ですか?」
長谷川さんの顔が、ぱーっと明るくなった。
「まあまあまあ。それ、私の孫だわ」
卒業の日に打ち明けた本当のこと
卒業の日に打ち明けた本当のこと
「ねえみんな、ちょっと聞いて」
卒業式の余韻でざわついていた教室は、その一言でふっと静かになった。クラスメートたちは一斉に口をつぐんで、教壇に注目した。
「私、みんなに黙ってたことがあるんだ」
【意味がわかると怖い話】角の民族
意味がわかると怖い話『角の民族』
飛行機が墜落して3日。ジャングルをさまよったあげく、私はどうにか小さな集落にたどり着いた。
住民は突然現れた私に驚いていた。だが敵意がないことを示すと、すぐに暖かく迎え入れてくれた。
片言の現地語と身振り手振りを駆使して、我々はどうにか意思の疎通に成功した。私の苦境を知ると、皆は傷の手当をし、豪華な食事と酒で歓待してくれた。