まだ見ぬ君に 61.12.08

気付きのカケラ、と健忘録

インターネットの届かない場所

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久しぶりに電話回線やWi-Fiから離れた場所で過ごしていました。
そのせいなのか、はたまた違う理由なのか、
帰宅しても書こうと言う気持ちがどうにも起こらず、数日すればと思ううちに一週間が過ぎてしまいました。
今も気分はあまり変わっていません。
ちょっと持て余し気味な気持ちがどう転ぶのかが楽しみでもあります。

旅と車、車と旅

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旅に出たいと思い立ち、時間的制約がないのが車の良さだと思う。電車だと時刻表を調べて予約もあるし、バイクは天気の具合と持ち物を先ず思案してしまう。
車はその辺にあるものを適当にバックパックかスーツケースに詰め込んで、車に放り込めばいい。行き先は走りながら考えて間に合う気楽さも。
その気楽さを一番愉しんだのがキャンピングカーだった。8年ほど乗っていた頃、仕事帰りに夕焼けが綺麗だなぁと思いながら高速に乗ったことが幾度かあった。帰り道、星が見たいと山に行った。

車と旅をするのも好きだ。高速利用で一日800kmほどなら飛行機より鉄道よりも車がいい。問題は時間がかかることが一番の問題。でも、流れる風景と過ぎる時間が、遠くに来たのだと実感できる良さがある。体の疲れも遠くに来たなと…。

車との旅には走りたい動機を持てる車がいる。20代の頃、友人と二人で2万円づつ出し合い、80ccのオフロードバイクを積んだ軽自動車で東北を1週間ほど旅したことがある。まず関東を出発して、高速を使わずに石巻に着いた。疲れ切って風呂に入り気が大きくなり?魚をたらふく食べて持参金のかなりが無くなり…そんな旅だ。軽自動車なので山奥の温泉一軒宿にも積んだバイクを下ろして走った。金も無く、全日野宿の相棒が軽自動車だから面白かったのだと思う。

旅と車、車と旅、どちらか主体でもいい。
今乗る車も変わり種の一つかな。もともとバイクや自転車の気分で選んだ車だから、夏は暑く、冬はほどほどに寒い車。
実用性や快適性など二の次三の次の車の旅も楽しいもの。



 

旅の筆記具

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旅にペンとノートは欠かさず持って行きますが、手ぶらになりたい時もあります。そんな時、移動中に気になった事を書き記すため、一本の鉛筆を首にかけ、ポケットにメモ帳を突っ込みます。写真で総重量15gほど。紐を除き、消しゴム付き鉛筆と鉛筆削り付きキャップが13g、プラスチックのキャップを選ぶと10gほどです。これは手帳用の細いコンパクトなボールペンより数g軽い重さ。鉛筆が短くなるに従い軽くなので重さは目安ですね。
鉛筆を選ぶ理由は重量以上に、消せるを含めた表現の多様さと、木軸の手触り好きが理由です。

 もう一つ欠かせないのはApple WatchのDrafts。アプリは使い始めて長いので同様に出来るアプリも増えたと思いますが使い勝手がよく、無料バージョンでもかなり使えます。
用途はApple WatchでアプリのDraftsを使い、音声入力をテキスト化。処理はMacBookiPad、たまにiPhoneで。音声によるテキスト入力は山やジョギングで浮かんだことのメモにも重宝しています。ボイスレコーダーを使って原稿起こしをしていた昔が信じられない楽さですね。

伸びた髪

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最近髪を切っていません。伸ばそうと思ったわけではなく、コロナで切りそびれてそのままに。そろそろ整えなければと思いつつ、髪型も以前に比べ随分自由になったなぁと感じながら切らずにいました。それでも長髪には厳しい視線が残っているようですね。

 検索して驚いたのは、職種の違いはあれども長髪に対する厳しい視線の存在。
人事系は今も比較的に髪型やドレスコードにうるさい方が多いし、長髪の人事担当は見た記憶がない。外資系は人事も人事コンサルも結構ラフな服装ですけど長髪は見かけない。
人事と言えば、ダイバーシティジェンダー云々…と話題になるが見た目になぜ、ここまでこだわるのかなというのは少し気になります。清潔感が無いとか色々話には聞くけれど、短くでも問題な人はいる。まぁ、伸び始めからある程度揃うまでに時間がかかるし、その間に問題ありというのが現実の話かもしれないが。

 髪型に限らず社内で他者にどう見られるか、見せたいかという意識が当然あります。その意識が横並びで安全に向いている気がする。そう言ってしまうと言い過ぎなのでしょうか。チャレンジ性が必要と言う人の多さを考えると、多少大目に見て、たかが長髪と本人を観察してもいいのかなぁと思ったりしました。

 髪を伸ばしたことのない人には分からないかと思いますが、髪は後ろで縛ればそうそう邪魔でもないし、髪に風を感じるのは案外面白いものです。違ったことをして初めて気づくものも多いですからね。久しぶりに髪を後ろで縛ったまま人と会っていて少し、髪型の不自由を感じたました。お客さんの一人が「久しぶりに俺も髪を伸ばすか」と言ったりして、それはそれで笑えました。そのうち面倒だからバッサリ切るのは分かっているものの、天邪鬼な気持ちが多分にあり今暫くは切らないつもりです。

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ザ・ホワイトハウススタートレック以外で、全シーズンのDVDBOXを持っている作品。タイトル通りホワイトハウスを舞台にした大統領とその側近を中心に描いた政治ドラマで、エミー賞受賞多数作品としても知られている。気が付けばNHKで放送してからもう17年も経っている。

5話の軸の一つが、次席補佐官ジョシュを通じた仲間の絆だ。朝からイベントで騒がしい中、ジョシュは国家安全保障局から一枚のカードを手渡される。それは核戦争などの非常事態時に避難所に入るためのパス。バスは多くの仲間、広報官などには配られていないと知りショックを受ける。自分が助かり、親しい仲間と有無をいわせずに離別するバス。彼は10ヶ月ぶりのセラピーで、「なぜかアヴェ・マリアが頭から離れない」と落ち着けずに話し始める。 

彼は幼い日に姉を火事で亡くした。その時のことをうまく思い出せない。だけど一緒にいた姉がジョシュのお守りをしていた時、火事で死に自分だけが家から逃げて生き残った記憶がわずかにある。残る記憶は姉がシューベルトアヴェ・マリアが大好きでよく聞いていたこと。一枚のカードから繋がり始める感情。思い出したくない記憶と姉との大切な関係と別れの記憶。
ジョシュを作った信条も、生き方も、女性との関わり方も、軽口を叩く癖も、どこかで何かが関わって今のジョシュがいる。姉の存在も間違いなくその一つ。
一枚のカードが、自分の思いも、意思も、気持ちも、絆も無視して生死を分ける。それを受け入れたジョシュは今までのジョシュとは何かが違ってしまうのかもしれないと想像させる。

夕刻、側近達を中心にしたパーティーが始まる中、彼は一人でアヴェ・マリアの流れる部屋から出られずにいる。報道官のCJが彼を迎えに来たとき、ジョシュはカードの話を切り出す。「君とは友達でいたいから、黙っているのが苦しくって」、「あなたって、優しいところがあるのね」まだ話し続けるジョシュに、もう一度、「あなた、優しいところがあるのね」と言って部屋を出る。 

パーティでは主席補佐官に大統領が「なぜだか分からないがスタップ同士が寛いていると、とても気持ちがいい」と話している。そこにジョシュが現れ、首席補佐官に、
「僕は、悲劇が起きたら友達を励ましたいし、勝利の時は一緒に喜びたい。これを持っていたら、みんなの目を見ることができないんです、だからこれは要りません」
「僕は、友達といたいし、家族といたい。それに、彼女たちと」
そう話し、カードを渡す。

ザ・ホワイトハウス シーズン1 第5話「奇妙な陳情」

ふと、誰かと話たくなる

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ヒューゴー賞ネビュラ賞をダブル受賞した”闇の左手”って今考えると…」とか「今年のトリエンナーレだけど…」はたまたベラルーシチェルノブィリ…。そんな雑談に付き合ってくれる相手が減ってきた気がする。マニアックな話を望んでいるわけでなく、門外漢の友人ならどう感じているのだろうかと、ふと聞いてみたくなる。自分には浮かばない発想を聞いてみたい、そんな雑談。グラフィックデザインの話で写真や映画、時代背景などの話ができる友人達が今は専門から離れると気乗りがしない様子が窺える。それがちょっと残念な気分にさせる。仕事の話や趣味の雑談は深い話になるんだけれど。

 興味の有無がハッキリしてしまったのか、取捨選択が明確になったのか。
それでも「最近、楽しんでいる?」、「新しいこと、何か始めた?」と尋ねると「特にないなぁ…」となるのは寂しい気がしてしまう。