ただ春を待つ

いろいろなもの

私たちはアイドルタイムプリパラ2nd seasonの世界に生きている。

先日、プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR 2019が開催されましたね。私は大阪公演にだけ参加したのですが、とても素晴らしいライブでした。そこで感じたことがあり、ここに書き残しておきます。

結論から言うと、タイトルの通りで。私たちはアイドルタイムプリパラ2nd seasonの世界に生きてるのではないか?という感覚を得ている話。

 

突然ですが、「ガールズ ラジオ デイズ」という現在展開されているコンテンツをご存知でしょうか?

「ガールズ ラジオ デイズ」(ガルラジ)は、
地方で暮らすごく普通の女の子たちが、ふとしたきっかけでラジオ番組を自主運営することになる——。
そんな彼女たちの日常と番組制作に悪戦苦闘する姿を描いた青春物語です。
愛知県・岡崎、静岡県富士川山梨県・双葉、石川県・徳光、三重県・御在所と、
実在する5つの高速道路のサービスエリアが、彼女たちの拠点=スタジオ。 garuradi.jp

 非実在キャラクターたちの日々や、今まさに青春を生きる彼女たちの心の揺れ動き、地方への思い・東京への憧れ、進路への葛藤…などなどが実際のネットラジオの形で届けられる、という唯一無二のコンテンツです。現在2ndシーズンに突入し、いよいよ9月30日から最終回に突入していく、といったところ。

このガールズ・ラジオ・デイズ(とりわけ2ndシーズン)では作品世界が現実世界と同じ歩幅で進んでいきます。ラジオは二週間に一度放送されるのですが、ガルラジ世界の彼女たちも二週間の時を確かに生きているのです。しかし、この"二週間"に彼女たちに発生したことを私たちは直接知ることができません。ラジオの放送で直接語られたり、あるいは、ラジオの語り口から判断・想像するしかないのです。現状、他に情報を得られる手段はないので。このリアルタイム性と、神の視点になることを許さない方式が作品の実在感をこれ以上なく高めており、私たちはガルラジのキャラクターたちと同じ世界に生きているのではないか?そうして、自分もガルラジの一人のリスナーとして存在しているのだなあ…という錯覚を抱くに至ります。

 

 いきなり何の話?と思われるかもしれませんが、この神の視点になることができない状況って、現在の私たちとアイドルタイムプリパラの関係に近しいな、と思ったのです。そして、それはよりアイドルタイムプリパラ世界の中に存在できることだとも。

 

 プリパラの世界にはメインキャラクターたちと、メインキャラクターと親交のあるサブのキャラクターたち、そして親交はないけどライブは見にくるモブのキャラクターたちが居ますよね。ここで一つ質問です。果たして、モブキャラクターたちはメインキャラクターたちの細かいバックグラウンドまで詳しく知っているのでしょうか?例えば、ノンシュガー漂流記でノンシュガー三人の間で何が繰り広げられたか、知っているモブはいるでしょうか?

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かわいい

いや、いないでしょう。いたらストーカーになってしまう。モブのキャラクターたちは基本的に、なんかライブに行ったら新曲が披露されたりしていた、という事態に遭遇しまくるはずです。あいだに積み立てられた文脈なんて知ったこっちゃなく、なんか仲良くなったんだな~とか、曲なり、ライブパフォーマンスなりで想像するしかない。そこで気になるのはリアルライブにおいて、プリパラアイドルとして扱われていたオタク=私たちは、プリパラという作品世界の中でどんな立ち位置として存在していたのか?ということです。アニメを見ることができる私たちは神の視点を持ち合わせてしまっています。だからこそ、作中のキャラクターに置き換えて考えようとしても、どんな立ち位置に立っても齟齬が生じていたのです。

 しかし、現在のアイドルタイムプリパラ2nd seasonの展開はどうでしょう?昨年の合同オータムライブで突然ノンシュガーの新曲が披露され、そこから続々と新曲が披露されていく流れがプリパラフレンドシップツアーの間は続きました。アイドルが新曲を獲得し披露するまでの文脈を何も知らないまま、私たちは新曲を受容していきます。これって、作中のモブキャラクターの境遇そのものなのでは?ということに思い至ったのです。

 

例えば、メイクマニー・メイクドリームの歌詞・力強さを増したしゅうか様のパフォーマンス、そこから私たちは、トモダチが出来てますます努力し、強くなっていったしゅうか様に思いを馳せることができます。エヴァーゴールドのユニット結成の儀が開かれていたことを考えると、何か三人でライブできない事情があるのかな?ということにも思いを馳せることができます。でもあくまで私たちにできるのは思いを馳せることだけなんですよね。この状態、まさに作中のモブキャラクターそのものじゃないですか。

 

ライブで新曲が披露され、それそのものに思い思いの感想を抱く、この営みがまさにアイドルタイムプリパラの世界に生きているということではないか?と感じているのです。メイクマニー・メイクドリームやピュア・ハート・カレンダーはアイドルタイムプリパラ一年目のあとからの、確かな時間の経過を感じますよね。あれから彼女たちはたしかに時が進んでいるし、同じ時が進む世界で私たちは同じ世界に存在している。そんな気持ちになれるのです。

 

自分が同じ世界を生きている、という実感もそうなのですが、彼女たちも確実に生きて前に進んでいる、そんな実感を得られるのがなかなか嬉しい。今こうして、彼女たちと同じ時間を過ごしているこの時がとても貴重なものに思えてきます。これは、リアルタイムで彼女たちの活動を追っている私たちにしか得られないときめきです。

 

ところでプリチャンではこうはいきません。プリチャンは"日常"が配信されていて、作中のキャラクターも間に積み重なった文脈に触れることができます。リングマリィなんて、馴れ初めから結成、ライブまですべてあけっぴろげですし、彼女たちに興味があるなら、その情報を得られます。だからまあ、アニメをみてライブに参加するだけで、そこそこ作品世界に近づくことができる気がしますね。関係ないですが、先日の大阪公演では7画面モニターでステージ上の桃山みらいを見つめる虹ノ咲だいあさんムーブをしていました、楽しいです。

 

今の私たちは神の視点に立てないモブキャラクターである、という考え方をすると、作品世界に存在できている気がして楽しいよ、という話でした。

 

garuradi.jp

 興味が湧いたら、アーカイブもあるので、聴いてみてね。

 

 

ガルラジ 各キャラクターのSUPERCARイメージソング集

もう波は過ぎ去ったあと?知らないね。ガルラジ  イメージソングで検索してくれ!対戦よろしくお願いします。

 

自分の手札というものを考えたとき、まず第一にSpitzしかないのでは?と思ったけど、そこで勝負する度胸はなくて。受け取る側の視点で自分なりのデッキを組んでみたい気持ちはあるし、多分組みはすると思う(イメソン遊びはひたすら楽しいため)

 

そうして次の手を考えたとき、スッと思い浮かんだのがSUPERCARだった。ガルラジというものの地方性、どこか遠いところとしての東京、そして若々しさ、青春の儚さ、全てが当てはまっているように思えた。なので、今回はSUPERCAR縛りということで

 

SUPERCARはもう活動してない古臭いバンドかもしれない。解散は2005年2月。かぐりんや花菜はもちろん生まれていない。手取川が生まれた年のはじめにはもう解散しているのだから。もうそれだけ時が経ったわけだけど、でもきっと、これから大人になっていく彼女たちが聴いたら見事に刺さってくれるのではないかな、どうかな。

 

チーム岡崎

1.二兎春花/ Walk Slowly

Walk Slowly

Walk Slowly

「JUMP UP」に収録。二兎ちゃんには応援ソングが似合うよね、とは思うけれどこねくり回し始めたのが2-5の後だったからさ……。

 

三人でずっと一緒に歩いていきたい二兎ちゃん。そのどうすることもできない気持ちが、知らず知らずのうちにほかの二人を傷つけている、自分も傷ついている。そんな彼女の今の状況に、重なって見えちゃった。でも歩くしかないんだなあ、人生は続いていくので。

2.萬歳智加 / cream soda

cream soda

cream soda

「スリーアウトチェンジ」に収録。青森から東京に出てきた彼らのデビュー曲。

 

はじまりを予感させる前向きな爽快感に溢れていて、着実に自分の道を定めて歩き始めた萬歳さんに重ね合わせたい。でもちょっとすれ違いを感じていたり、自己肯定感そこまで高そうにないな、という印象があったりで、萬歳さん!となる。なった。

 

もしこねくり回す段階で二兎ちゃんが前向きに歩き始めていたら、二兎ちゃんの曲になっていたかもしれない。前向きで、明るくて、応援なので。

3.桜泉真緒 / PLANET

PLANET

PLANET

「スリーアウトチェンジ」収録。これまた2-5に引っ張られたセレクト。

 

冒頭部、とくに「僕が王子だったらどうだろう?」の部分が、三人でずっと一緒がいい!とはしゃぐ二兎ちゃんに対して、はっきりとした言葉をかけてあげられない真緒ちゃんに聴こえてきてしまう。王子になれたらいいのに、という真緒ちゃんの気持ち。

 

「今ならほら言えた」の部分もオカジョへの祈りも重ねている。真緒ちゃんだけでなく、萬歳さんでも、二兎ちゃんでも、誰からでもいいから、声を掛けられますように。三人でいられなくなる瞬間はすぐそこに迫ってるから、ちゃんと言葉を交わして前向きに進めますように。

 

「これから僕ら 大人になろう たまには後ろを 振り向きながら」はオカジョに当然当てはまるし、もはやガルラジ全体というか2019年はガルラジ、2019年にガルラジがあったことを思い出せ、そのものなんですよね。

 

チーム富士川

1.年魚市すず / Daydreamer

Daydreamer

Daydreamer

「JUMP UP」収録。夢と、周囲の不理解、それに悩む自分、未来への祈りが込められた曲で、年魚市。

 

あと、ひとりで歌詞を書いている情景が、年魚市に重なる。AO入試の小論文でポエムを炸裂できたのは、さぞ爽快だったであろう。でも富士川ならなんだかんだで受かっちゃっても何ら不思議じゃないパワーを感じてしまう。

 

「最後には笑うといいのさ」について。まあ年魚市は大丈夫だと思うけど、笑っていてほしいじゃん?

 

2.白糸結 / 333

333

333

「スリーアウトチェンジ」収録。フルカワミキボーカル。SUPERCARは男女のツインボーカルなんです。男ボーカルは中村弘ニ(ナカコー)。今回は選出外だったけどLuckyとかツインボーカル曲の中でドドドドアンセム

 

かわいい。エンジェル。頼むます白糸結ちゃん、カラオケで歌ってくれ。頼むます〜〜〜〜〜。

 

3.金明凪紗 / DRIVE

DRIVE

DRIVE

「スリーアウトチェンジ」収録。決してまっすぐな応援歌ではないけれど、夢を追う人の背中を押してくれる曲。フルカワミキの歌声がひときわ妖精みたい。

 

夢を諦めた過去を持ちつつ、年魚市と結ちゃん、チーム富士川に出会い、また夢への気持ちが芽生えはじめた金明さん。そんな彼女をまだ夢見がちだったころの、過去の自分が励ます、背中を押す、そんな歌に聴こえてくる。

「忘れたわけじゃないのよね ちょっぴり夢に疲れただけでしょ?」


チーム双葉

1.玉笹彩美 / My Girl

My Girl

My Girl

「スリーアウトチェンジ」収録。悩んだ。

 

花菜のために重い重い重い重い腰を上げた彩美。ずっと一緒にいたい、すぐ側にいたい、このままでいよう?、そんな気持ちを彩美に重ねてみた。いつか、別れる日はくるのだけど。

 

というのは2-5を経たこじつけであり、本当のところは、ぼく自身の彩美への想いが一番現れている曲だな、と感じたので選んだ。アイドル志望ニート女として自堕落で、でも楽しそうに日々を謳歌していた1stシーズンの彩美。それが、ぼくには輝いて見えて、いつまでもそのままでいてほしいと願ってしまったんだなあ。でも、ずっとそのままではいられないし、彩美は理由はともかく、前に進んでいける子だった。そんな彼女への想いを重ねている。

 

「My Girl 長い旅の果てで My Girl, My Girl また笑えるように」の部分について。ガルラジが終わった彩美のことを僕は知る由もなくなるわけで。でもいつか、アイドルになった彩美とまた出会いたいし笑いたい。ラジオ聴いてました〜〜〜〜〜〜!!!!!!!とか古参アピールしてえな俺もよ。

2.玉笹彩乃 / Hello

Hello

Hello

「スリーアウトチェンジ」収録。彩美への想いという点でMy Girlと悩んだけど、自分の気持ちをのーちゃんに重ねすぎでは?と思ったのでこちらに。この曲自体は二兎ちゃんとも悩んだ。そういえば、デッキ組んだのち、先行者デッキリストを改めて眺めていたらのーちゃんに別のアーティストのMy girlがあてがわれているのを見て少し笑った。

 

自堕落だけどなんだかんだで楽しそうで、夢を見ている彩美。それに対して、堅実に生きてきて、現実を見ているのーちゃん。夢を追おうとする彩美、そして花菜をみて、自分も夢を追いかけてみたいと思っているのーちゃん。だけど、まだそんな夢はないのーちゃん。

「かなわない夢も叶えたいよ」という部分がまだ夢はもっていないけど叶えてみたい、そんなのーちゃんの現状を指し示しているのでは?と思えてくる。

 

もう一つ、「青春の最中はじっと前だけを見つめていてよ」というフレーズが、のーちゃんから彩美と花菜への想いが重なってみえる。自分にはできないから、二人には前を見ていてほしい、そんな諦めの入り混じった気持ち。

3.玉笹花菜 / I need the sun 

I need the sun

I need the sun

「スリーアウトチェンジ」収録。花菜には三姉妹の希望であり太陽であってほしいから、即決。

 

これからの花菜の人生に、輝かしい舞台が待っていますようにという祈り。祈られるまでもない?まあ、祈らせてほしい。

 


チーム徳光 

1.手取川海瑠 / (Am I)confusing you?

(Am I)confusing you?

(Am I)confusing you?

「スリーアウトチェンジ」より。

 

今まさにチャンスを掴もうとしている手取川。東京から遠い故郷を思い返す手取川。色々な手取川のイメージが湧いてくる。一番最初に当てはめた曲。

 

あれこれ言えてしまうけれど、とりわけ「そんなにまだ ずっと先が はっきり見えてるわけじゃないけど こんな僕にやれることは これしかないって気がするんだ」とかもう、自分でできる精一杯の行動をとった、手取川じゃないですか。手取川の己に対するまだ中学生の子供だから、っていう諦念も感じとれる気がするんです。

 

……それから、「笑われたっていいんだ あの人だってそう言ってくれたろう?」のフレーズが吉田さんとの絆に思えてくるんです。2-5、どうなるんですかね……バイバイマンデーしてえな、、、、

2.吉田文音 / MOTORBIKE 

MOTORBIKE

MOTORBIKE

「OOYeah!!」収録。

 

MOTORBIKE、モーターバイク!で即決。即決したのち手取川でもいけるんじゃないか?と少し悩んだけれど、結局吉田さんに。

 

バイクに乗って、今のここで営まれる日常から抜け出そうとする曲。過去に地元を抜け出して上京した吉田さんと重ねたい。「少年」という言葉から過去のことを歌っている印象を受けるし、今の吉田さんというよりは、過去の吉田さんなのかな、と思っている。

 

それはそうと「イヤミなくらいの青春がしたい!」ってめっちゃ吉田さんっぽくないですか?吉田さんは感情がめちゃくちゃデカいし刹那に生きる人であると思っているんです。きっと手取川と出逢って手取川に夢を重ねちゃったあと、また青春したい気持ちが芽生えていたんだと思う。

 

チーム御在所 

1.神楽菜月 / TRIP SKY

TRIP SKY

TRIP SKY

初出は「スリーアウトチェンジ」なのだけど、今回はベストアルバム「16/50 1997〜1999」に収録された後奏カットバージョン。

他のチームに比べてフィクション度合いの高いチーム御在所には、聴いていて現実なんだか空想なんだかわからなくなってくるこの曲が似合う。

 

そして、「ありそうもない夢の存在 まだ見えてない?まだこりてない?」なんて言われたら、かぐりんしかないでしょ、ということでセレクト。

 

夢を歌うこの曲は、SUPERCARの解散ライブで披露された最後の曲でもあり、夢の終わりとも言える曲。終わりが見えてきたガルラジ2ndシーズンにも重ね合わせてしまう。

2.穂波明莉 / Autmatic wing

Autmatic wing

Autmatic wing

「スリーアウトチェンジ」収録。穏やかな休みの日の二人を歌った曲。劇的な恋愛ってわけじゃないけれど、確かに温かい愛情がある。

 

2ndからより強調されるようになったかぐりんとの絆が、ああ特別な二人なんだって思わされちゃっていて。お互いにお互いが特別なんだと想い合ってる歌が、ぴったりかなって。

3.徳若実希 / Life Goes On

Life Goes On

Life Goes On

「OOYeah!!」収録。人生賛歌。

 

他の二人に比べて、地に足つけて生きていて、チーム御在所の根っこなんじゃないかな?と感じる徳ちゃん。

 

そんな徳ちゃんは、これから二人と離れて一人になっても、のらりくらりと人生を楽しんで生きていくんだろうな、感じていて。そんな彼女に、地の足ついて、前向きになりすぎず、後ろ向きになりすぎず、日々をやっていくこの曲はぴったりだと思う。

 

や、他のみんなの人生にも当てはまると思うし、ガルラジのエンディングテーマ感もありますね。ガルラジが終わっても人生は続いていくけど、「だいたいだけどやっていけそうです」という歌を聴くと、みんな知らないところでうまくやってくれると思えてくるので。

 

 

 

以上。サブスクでだいたい聴けるかと思うので興味が湧いたら聴いてほしいですね。頼むます。

 

選出の過半数が1stアルバムの「スリーアウトチェンジ」からになっているけれど、彼らが青森から遠く離れた場所へと上京してすぐの、郷愁や瑞々しさに溢れているのが、どうしようもなくガルラジとマッチして聴こえたんじゃないかな、と思う。この時期の歌詞に頻出する"青い森"は青森のことそのものである。彼らのキャリア的に(オタク的に?)有名なのは「HIGHVISION」なんじゃなかろうか。知らんけど。

 

わりとラジオ番組に対する消費の仕方をしていたのだけど、二週間前の月曜日に全てが変わってしまったし、どうせ残り少ないのだから全力で楽しみたいよね。改めて対戦よろしくお願いします。

 

 

 

関係ないけどガールズ ラジオ デイズのオオトリ、カグラヤ怪奇探偵団の最後の放送日である10月9日水曜日はスピッツ16枚目のアルバム「見っけ」の発売日であります。この「見っけ」には"ラジオデイズ"という楽曲が収録されます。これはもうガルラジへの主題歌提供と言わざるを得ないでしょう。オタク、みんな買おうな

i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE~大阪公演昼夜

スマホで書いてスマホで投稿してみるテスト

 
まずは昼からDream☆Land~~~~~~~~~~~~!!!!!

以上です。勝ち。

ユルユルが来たあたりでワンチャンを感じとってました。本当にきた。うれしい。勝ち。

あ、例のふんわりホワイト衣装、胸の部分にあたらしくキラキラが付いてました、あいかわらずかわいい。

 
二階最前列だったんですが、双眼鏡が欲しかった(重い!とパージしてきた)。一階の変な所よりは指差してくれる気がする。


ふたつめの衣装~~~~!!!!!!!!!

 


夜に限らずなんですけど、i☆Risのライブって照明さんがとても素敵な仕事をされているなって印象を受けました。


わかりやすいのだとソロパートですね。茜屋さんの『Dear…』のとき、「秋の空に咲いたひまわりの花が」の歌詞に合わせて、舞台の半分をオレンジ色のあかりで照らすのが、"秋の空"と"ひまわり"の、両方の情感があらわれていて、素敵です。そしてクライマックスの流れ星も。芹澤さんの『キミノカノウセイ』のときも照明で衣装が輝いているように魅せたり、若井ちゃんの『Growing Days』もキラキラとした背景が爽やかさを演出していたように感じました。(後の三人は騒いでいたので覚えてなし)六人の曲でもパズルとかがめちゃくちゃわかりやすく照明の技~!!!って感じで良いですね。第七霊災ほんと好き。

 

 

大阪の夜で特筆すべきはまあReady Smile!!のときの音響トラブルでの中座とリカバリーでしょうね。歌唱中に音響がバグって変な音がなり始め、最終的に完全に止まってしまいました。そこで場をつなぐため「じゃあクリスタルレインボーシャワーの部分からアカペラで歌いましょう。お客さんのクラップと一緒に」ということに。オタクのクラップに合わせて歌い上げられるアカペラのReady Smile!!はいつもより丁寧な歌声で、普段はじっくりと聴けないハーモニーを堪能することが出来ました。オタクのだんだん先走るクラップにも乱されることなく最後まで歌い切る6人。みんな歌うますぎる。そしてアカペラでも入るガチ恋口上ウケる。

 
まあこういうのを美談にしちゃいけないよね、とは思うものの、珍しいもん見れたなとは思ってしまったり。

 

 

雑メモ

・ぷりぷりセリコ登場。違反チケットを貼る茜屋さん、良かった。

・らぶりーたいむからのはぴにゅの大ジャンプ大会楽しすぎる。ていうか橙のオタクの跳び率の高さよ。

・パズルの落ちサビ前での久保田さんと澁谷さんのアイコンタクトすき

・若井ちゃんのソロが…すごい素敵でしたわね…本当にみんなを見ようとしてる

 

 

二公演ともまあ遠くからの鑑賞でしたが、遠いことにも良いことがあるんです。全体を観れるのでいつでも推しを見てられるし、レスを期待しなくて良いので、いつでも推しを見てられるんです。近いと、期待しちゃうから、うむ。


ツアー二公演目も楽しかったです。次は仙台。

i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE~かつしか公演

せっかくツアー全部行くし、文章の書き方思い出す意味で。メモ置き

 


ライブかと思いきや真夏の大運動会(ライブもあるよ)だったかつしかシンフォニーヒルズ。9ヶ月ぶりに帰ってきました。


入場してみると、開演前でもステージを覆う幕がなく、セットが開けっぴろげで既に客を待ち構えている状態。去年のメルヘェンなセットから比べると、あちこちが鉄骨鉄骨としていて、少し無骨で格好良さに振れてる印象。工事現場?みたいな。でもわんだふるぱれっとの題字は柔らかくてギャップを感じたり。


今年はアルバムのソロ曲コーナー6連続…やりかねないな(去年もあったし)と思ってたり、まあアルバムのツアーだしアルバム曲と定番曲を定食みたいに披露すんのかな、とかね、思ってたんです。

 


そしてはじまったWONDERFUL PALETTE ツアーでしたが……今回、セトリがすごい良かったと思います。選曲そのものはレア曲拾うというよりは、定番曲とアルバム曲が揃ってて定食感もありありでしたが、その並べ方が、「あ!!!!こうくるのね!!!」と予想をいい感じに上回ってくれました。

 
キミノカノウセイと§Rainbow、Lovely Timeと幻想曲WONDERLANDの流れとか!ソロ曲6連打がなくてひとまず嬉しい流れが楽しい。§はまた東京だけかな?(葛飾も東京だけど)って思ってたので二度嬉しい。キミノカノウセイのときに芹澤さんに照明が集中して、光の反射で衣装が煌めいてみえるの、とても素敵でした。黄色いTシャツ着てたけどらぶりーたいむでマサイしちゃった。曲が好き。

山北さんと澁谷さんのかっこよーさーなソロの流れからのFeel it Re:call Changing pointの流れ良き良きでした。Re:call嬉しかったね、そういえばアルバム曲でしたね。生バンドでやってやくめ

今回はトリはセリコでーすないのかな?と思ったり。それぞれのメンバーの凱旋公演がどんな扱いになるのか楽しみですね。 

 
白を基調としたふんわりとした生地に大きなリボンがかわいい衣装。そのシンプルで柔らかみを帯びたシルエットで披露されるDailiy Berry!!。ただ落ちサビで床を転がり回りたかった。いつか野外でやってほしい。

 色々掘り返すと思い出せるだろうけど、とりあえずキラキラGood dayで跳べたのがたのしかったです。たのしかった。

 


次は大阪。セトリ何処か変わるのかな…?と思うほどに今回のセットリストって完成度が高いと思うので、どうなるか楽しみです。大阪は昼夜あるしね。正直セトリ変わらないまであるとおもう、と予防線をはっておきます。

毎日が冒険~ねぇ… miss you~ 感想。

 なんとなく事前のイメージとして、てっきり"何かやってやろう"と強い意思を持つ破天荒な主人公=高橋歩が周りを巻き込んで、何かを成し遂げたりする、そんな型の作品かなと思っていたが、実際のところ別物だった。

 どこまでも凡庸な主人公・歩が、アメリカで歌手になる夢を持った意志の強い女性・ヒロコと出会えたことがきっかけで、凡庸の枠を超えて一歩踏み出すことができた、そんな物語。

 何かを持っている圧倒的な天才が活躍するような、所謂"向こう側"の人たち物語かと思いきや、普通に生まれた"こっち側"の人間の物語だった。その「逃げるのはいつも自分だ」というメッセージは直接的で、"こっち側"の自分には響くところがあったし、だからこそ主人公の歩が一歩踏み出すことのできたラストシーンにはしみじみとさせられた。

 いや、そこそうやって物語引っ張るの?と疑問符が付く箇所もあったけれど、観た翌日もモヤモヤとこの舞台のことを考えていたし、物語に散りばめられたメッセージ(逃げるのはいつも自分だ)(諦めるのはいつも自分だ)(時間は待ってくれない)…とかとかは胸に残っているので、観て良かったな~と思う。個人的にはヒロコのその後が気になるけど知りたくないような気もする。

 

 

 

もうちょっと詳しい話をする。

 主人公の歩は確かにそこらへんの大学生よりはちょっと活動的かもしれない。けれど、結局それもありふれた大学生の範疇で、凡庸の枠を超えているかといえば、そんなことはない。そんな主人公と、同じく凡庸な仲間たちの、ありふれていて、賑やかな、そんな日常が描かれる。

 歩が圧倒的な行動力を見せていた大学入学までの間はともかく、大学に入学してからはとくに劇的なこともない日々。仲間たちと、ヒロコとの日々。「こんな日常を過ごしていていいのか?」ということを歩も察していて、でも考えることから避けながら過ぎていく日々。最初は幸せだった、お互いに好いているはずなのに、険悪になってしまったヒロコとの生活。それを解消できることもなく、時間は過ぎていく。

 結局この頃の歩はドでかい何かを成し遂げることもなく、ただ日々を過ごしていくだけで、凡庸で、普通の、ただの大学生。対してヒロコは「アメリカで歌手になる」夢を募らせている。ヒロコが歩に惹かれたきっかけも、歩の歌う姿だった。ここに二人のズレが生まれ、すれ違っていく。

 

 そんな歩はある日、仲間との付き合いで明らかに怪しい自己啓発セミナーを受けることとなり、それに感銘を受けてしまった結果、明らかに怪しい合宿にも(物語に登場する仲間たちと共に)参加することとなった。

 "お客様"として扱われていたセミナーとは違い、教官が参加者をひたすらに追い込んで苛め抜いて、自尊心を打ち砕き、そこに教えを染み込ませるような、そんな合宿。明らかにヤバイ合宿だったものの、歩とその仲間たちはそれを粉砕するでもなく逃げ出すでもなく、教官に従うしかなく、なんとか合宿を乗り越えるしかなかった。

 その合宿で「お前らはクズだ!」といった発言を繰り返す教官。「この合宿ひとつ乗り越えずに諦めて逃げて、この先一生逃げ続けるのか?」とも。歩はその言葉そのものに奮起…するわけではないけれど、「ここで諦めたらダメだ!」と、苦しい合宿を正面から受け止めて、生き抜く。これが、この舞台の一つのクライマックスとなっている。

 

正直言うと、初見のときはこれ良い話か…??と観ながら思ってしまった。いや、正確に言うなら、"これをいい話として描いているのだろうか?"ということなのだが。明らかにおかしい教官を打ち倒してこそ、の主人公じゃないの?と思っちゃったし、いや結局セミナーの言葉がメッセージで良いの…?とか思っちゃった。なにより「これがクライマックスか?????」と思った。

 でもこの物語は、あくまで凡庸な人たちのものだって気付いてから、見る目が変わった。どうしようもない僕たちは怪しい合宿の教官をやり込めることもできないし、逃げ出すこともできなくて、ただ従うしかできなくて。……でも、普通の彼らにとっては怪しい合宿の怪しい内容だろうとなんだろうと、前に進んでいくきっかけが貰えるならなんでもいいのです。 糧にできるものを糧にしていくしかない。
 一人でどこまでも進んでいける天才や化け物は「逃げるのはいつも自分」なんて言葉を自分に言い聞かせる必要はなくて。その言葉が必要な、僕たちの物語だった。そして一番大事なのは、ここから。

 

 合宿をなんとか乗り越えた歩を待ち受けるのは、ヒロコとの別れだった。ヒロコが同棲していたアパートに残していった最後の手紙を読んで号泣する歩。

 ヒロコは、夢を追ってアメリカに旅立つと言うのだ。そして、上手く仲良くできなかったけれど、今でも好きだった。またいつか会えたらいつも通り、「よっ」と声をかけてほしい、と。

 ヒロコを追いかけて空港に向かった歩。間一髪、まさに旅立とうとするヒロコに追いついて、歩はヒロコと「よっ」と言葉を交わす。そうして物語は終わりを迎える。

怪しい合宿で散々色々なメッセージを突きつけたけれど、それそのものが重要ではなくて、結局人生にどう活かすか、ということ。だからこそ、歩が正面からヒロコとの別れに向き合って、「よっ」と言葉を交わせたことが一番大事で、大きな進歩。

 

 劇中では基本的にただ日々を過ごし、何か大きなことを成し遂げることもなかった歩が、素敵な女性・ヒロコと出会って、別れることで、ようやく彼自身の一歩を踏み出せたということ。別れは辛いけれど、きっとその後の人生の推進力となってくれる。そしてその推進力は舞台を観ている僕の背中も押してくれるような、そんな気がした。

 

 

 

 

 ここからは物語の全体的な雰囲気の話しなのですが、

スピッツ初期三部作みたいな、ダラけた日常や恋へのドキドキ、そしてちょっとの性と、物悲しさ、、そんな雰囲気を感じるんですよね(僕はスピッツが好きなので)。『夏の魔物』とか『名前をつけてやる』とか『アパート』とか、とてもぴったりじゃないですか?舞台観てからヘビロテしています。

 

 演者さん達の演技はとても迫力がありました。とくに主役のいとう大樹さんの熱苦しくさえある熱演。主人公・歩はこういう人間なんだな…というパーソナリティがしっかりと伝わってきました。遠くから見てるぶんには楽しい人だとおもう。

 僕は茜屋日海夏さん目当てで観ることにしたのですが、茜屋さんのときどき見られる柔らかい表情や仕草、声がたまらなく好きで、ドキドキしてしまいます。そんな演技が今回の舞台ではじっくり観られたのが本当に良かったです。あと衣装も可愛い。茜屋さんのアカペラでの歌唱、もっと聴きたかったなあ……。

 

 

……ヒロコのアメリカ行きを決めるきっかけが歩のおかんなのどうなん!?とか本当にツッコミたいところは尽きないけれど、舞台って色々考えさせてくれて面白いなと思わせてくれました。

劇場版プリパラみ~んなでかがやけ!キラリン スターライブ! 感想

 新宿バルト9で行われた。劇場版プリパラ一挙上映+ぷちゅう最速上映会とかとかで何回か見た感想です。とても楽しい、素敵な作品でした。恐らく無印最後の劇場版がこの作品で良かったと思います。

 

 2017年の劇場版プリパラぷちゅう(宇宙ではない)はこれまでの劇場版の中でもライブの数が最多で、初日舞台挨拶でも芹澤さんが触れられていましたが、3年間で広がってきたプリパラの世界を感じられるものになっています。プリパリ(2016年の劇場版)のリベンジもあったのか作画も非常に綺麗で安定していて、とにかく楽しい、かわいい、かっこいいに全振りの作品。映画の構造としてはプリズムツアーズ、とびだすプリパラに近いでしょうか。そういうわけで今までで一番ストーリーがないものになっていました。ふでやすかずゆきさんって感じ。(でもプリパリと同じ人なんだよな……)

 冒頭からあれだけ意味は無いぞ!!!そういうことだからな!!!と文字通り主張してくる作品も珍しい気がしますね。

 

 プリパリで美味しいところを持っていったり作画がなんか安定していたアロマゲドンから引き続き(?)、ガァルマゲドンがめっちゃ可愛かったですね。なにあのロケット団の口上みたいなやつ。なんで寝てるの。すごい良い。ていうかそふぃ様!新曲!その衣装何!ギャー!サンキュー岡畑農園!!!(思ってたより梅岡さんが可愛かった)

 

 

 ここから若干真面目な話になりますが、現在放送中のプリパラのTVシリーズでは突き詰めたロジックに則って、毎週毎週のお話の積み重ねを爆発させて、まさに三年間の集大成になる展開を繰り広げていて、特に神アイドルグランプリが始まって以降、その流れが絶頂に至っています。

 それに比べると、今回の劇場版ぷちゅうは、本当に、やまなし、いみなし、おちなしになっているんですよね。(いやオチはあるけど、あれは映画そのもののオチとは違うということで)。終盤に向けて毎週毎週、真剣勝負で感動もあって、ある種の"重さ"も感じるTVシリーズに比べると、劇場版では徹底して意味を無くすことで、原体験的なキャラクターの魅力や、ライブの楽しさを届けることを目指したのかな、と感じました。みんな本当に可愛かった。頑張ることを放棄するひびき様達よかった。

  ここしばらくTVシリーズで展開される、神アイドルグランプリのライブって真剣勝負!本気でチーム同士で勝った負けたを競うものになっているんですよね。ガァルマゲドンVSドレッシングパフェの後出しMDで後攻のドレシが芯ガァジラを折ったりとか、トリコロールVSそらみスマイルの連続メイキングドラマによる殴り合いとか、ライブ自体は楽しくて素敵でも、お互いに殺る気がすごいじゃないですか。ライブ自体は最高でも、結果を見るまでハラハラするし、負けたほうはやっぱり悔しそうにしていますし。

 それに対して今回の劇場版では、ライブをするために勝負をする形になってるんですよね。ライブそのものはぷちゅう人にプリパラの楽しさを伝えるためにワイワイみんなで披露していく。この勝ち負けから離れたライブをする構図なんです。このみんなが楽しそうな純粋に楽しいライブ、というものがすごい原点に帰ったようで刺さってしまったんです。ノンシュガーなんて"勝つために結成された"チームで、そんなチームが楽しそうにライブをしている、それだけでもう、とても揺さぶられるんです。

 

 また、この4月にはプリパラのTVシリーズは一区切りし、"アイドルタイムプリパラ"へと進んでいきます。現在のTVシリーズのOP主題歌『Shining Star』にまつわるインタビュー等を読む限り、"一区切り"というよりもこれまでの無印版"プリパラ"が"終わる"という印象を受けています。もちろんプリリズプリパラの系譜としてのプリパラは続いていくのでしょうけど。

 これまでのプリパラが終わってしまう前に、勝ち負けに一喜一憂せず、今まで登場したユニット全てのピュアに楽しいライブを劇場で観ることができる、それがとても素敵な作品です。あとおうえん上映が楽しそうなのでそれでまた観たいですね。

ライブミュージカル プリパラ2017

 

@Zepp ブルーシアター 六本木

はじめて参加したプリパラミュージカル。とても、とてもプリパラでした。

さっくりと感想だけ。ストーリーは、未来からタイムトラベルしてきたプリパラ外のらぁら(小)が、プリパラ内のらぁら(大)と、協力して歴史が正しく進むように悪戦苦闘する、というもの。要するにアニメシリーズ1年目がリフレインされる内容になっています。なので、ストーリーで盛り上がる場面が、ミュージカルで表現されています。TVアニメ4年目のキーワードが「時間」なので、ちょっと色々考えてしまうところがあったりします(会場のホールに6人の新ビジュアルが掲示されていました)

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(ドロシーだけ)

そんな中で、自分が一番心惹かれたのは今回のお話ならではとも言える、らぁらちゃん(小)とらぁらちゃん(大)の関係性でした。

らぁらちゃんはきっとらぁらちゃんと出会ったら最初は驚くけど、きっと友達になれるよなあ、とか思わされて。二人のらぁらちゃんがいる、その光景がとても素敵で。

未来から来た小さいらぁらちゃんの方が、少しだけ(作中的には1歳以上)お姉さんなんですよね。だから、小さいらぁらちゃんが、大きいらぁらちゃんを引っ張っていくんです。小さいらぁらちゃんと大きいらぁらちゃんの物理的な身長差が視覚的にも揺さぶってくるんです。

小さならぁらちゃんは未来を知ってるから、大きならぁらちゃんが不安になっても「きっと出来るよ、自分を信じ」と励ます。けれど、小さいらぁらちゃんは未来を知っていても、大きならぁらちゃんしか頼れる相手が居ない。歴史に影響を与えないために、基本的には存在が秘密、なので。その構図がとても良い。

だからこそ、終盤に訪れる、未来の小さいらぁらちゃんが不安になる場面で、今度は大らぁらちゃんが励ますシーンがグッとくるというか、それでこそらぁらちゃんなんですよね。

 

最後、全てが解決して、自分と自分とでプリチケをパキる小さいらぁらちゃんと大きいらぁらちゃん。未来から来たらぁらちゃんは元の時代へと無事に戻ります。

そして、現代に戻ってきたらぁらちゃんが、パラ宿のプリパラにやってきて歌うのは友情を歌う『トライアングル・スター』なんですよ。三人の歌だったけれど、らぁらにとっては新しい友達=小さいらぁらちゃんへの想いも載せた『トライアングル・スター』だったんじゃないか……と思います。何度観てもそこに泣かされました。

 

 

そしてこのミュージカル、"ライブ"ミュージカルプリパラというだけあり、ライブパートが凄まじく多いです。

ミュージカル中のセットリストは

  1. Make it!
  2. Jumpin'! Dancin'!
  3. ぎゃっぷぷりっぷー
  4. ま~ぶるMake up a-ha-ha!
  5. 太陽のflare sharbet サクラシャワーver.
  6. Pretty Prism Paradaise!!!
  7. No D&D code
  8. 0-week-old
  9. ミラクル☆パラダイス
  10. Realize!
  11. HAPPYぱLUCKY
  12. CHANGE! MY WORLD
  13. Love friend style
  14. Make it!(合唱)
  15. Make it!
  16. トライアングル・スター
  17. ラン♪ for ジャンピン!
  18. Ready Smile!!

ミラクル☆パラダイスまで一部、休憩を挟んでRealize!から二部)

更に本編終了後にミニライブ(ゲスト曲+ラッキー!サプライズ☆バースデイ)がありました。なんとユニット曲が全部お出しされたり、懐かしい曲がまた聴けたり、OPはしっかり抑えられていたりと、ただ聴いてるだけでもアツいセトリ。そこに、ミュージカルならではのストーリーの盛り上がりも相まって、終盤の『Make it!』から始まり『トライアングル・スター』、『ラン♪ for ジャンピン!』、そして『Ready Smlile!!』からカーテンコールに繋がる流れは何度浴びてもブチ上がり、気持ち良いものでした。忘れられない、中毒です。

 

ステージ中央でわちゃわちゃしているときも、両サイドでキャラクターがイチャイチャしていたり、毎回毎回あちこちでアドリブが挟まれたり、あまりにも情報量が多すぎる。メイキングドラマのとき、ちゃん子がピザ食べてたりとかちゃんこがシンバル叩きたいけどドラム叩かされて最終的にシンバル叩いてしょっぴかれてたりとか、毎回様々なおもしろいことをしてるんです。でも中央では、バシッとメイキングドラマが披露されている。もう目が二つじゃたりない。そんな情報量がそれぞれのキャラクターに詰め込まれ、ステージ上で躍動していて、ブルーシアターがプリパラの世界でそこでキャラクターが生きているような、そんな感覚でした。

 

個人的に、普段、二次元コンテンツの三次元でのライブを語るときって、キャラクターの名前で語るよりも演者さんの方の名前であれこれ語るんです。でも今回のこのプリミュに関しては100パーセントキャラクターの方の名前であれこれ語る自分が居ました。逆に演者さんの名前で語るとかなりの違和感があったりします。ステージ上に居たのはらぁらちゃんだったし、そふぃ様だったし、みれぃだったし、シオンでレオナでドロシーだったんです。

 

めっっちゃライブが多いけどストーリーもしっかりとしていて泣かされて。ストーリーを歌で圧縮するミュージカルな手法が、プリパラという作品とがっちりマッチしていて違和感ゼロ。プリパラを期待して見にきたら1000パーセント満足できる。そんなミュージカルでした。非常に二次元性が高いミュージカルだったとしても、アニメ本編をただなぞるのなら、それは本編を見ればいいよね、となってしまいかねません。けれどこのプリミュは、本編をなぞった上で、二人のらぁらちゃんとそこから生じる新しい文脈でもって、まさしくここでしか見れない物語を創造しているのです。

本当に夢みたいな時間でした。ありがとうございました。