教員がブラックだとかいうハナシが世間に広がって、
同情と理解で仕事が楽になっていくかと思えば、
逆に成り手が減ってきてさらに首が締まってきた、というのは何の冗談なのでしょうか。
いや楽しい仕事だよ? それは本当に本当。
実はここに書くか迷って書かないできたことの一つに教育実習生の人数の問題がある。
十数年前本校に赴任した頃は、
本校には教育実習生が50人ほども来ていたのであるが(一大勢力だった)、
それから10年ほどしてなんと2,3人にまで落ち込んでいたのである。
しかも明らかに難関大学の学生がいなくなっていた。
ここに書いてまた拍車をかけてはいけないからずっとそのことを書かずにきたのである。
これって大問題ですよ。
教育が国の未来を作るんだよね。
哀しくてたまらなかった。
しかしですよ。
ここ数年、
なんだかまた人数を戻してきた感があるのですよ。
特に今年などは2,30人が顔を揃え、
難関大学からも実習に来ている。
廊下で会った東大の実習生(教え子)に、
「教員にな(ってくれ)るの?」と聞くと、
「はい、なります。教員採用試験受けます。」とのこと。
ヤッター!
そしてそして、
何よりも演劇部の優秀な教え子H條(♂)が、
しかも文学部から「国語」でやって来たのである。
これは本当に嬉しかった。
やっと跡取りができた気分だ。
またH條の代の部長I柳(♀)はこれがまた超がつく優秀な生徒だったのだが、
他県の付属で実習して、
愛媛の(地歴の)教員になってくれると言う。
これは本当の本当に嬉しいのだ。
きっとまた魅力ある夢に満ちた若者たちが教員を目指してくれるようになるといい。
しかしなあ。
東大の彼は院に通れば院に行くとも噂で聞くし、
何よりH條は教授の推薦で他県の私立に行くとも聞く。
みんな~、
愛媛を~、
愛媛の未来を頼むぞよ~。(by長老)
追記:H條の研究授業が、よかった。彼はたぶん人間や世界や未来を信じている。それが伝わってくる授業だった。いい人生送ってね。んで「アイツはオレが育てた」って私が言うからね。