22バンタム 168XH-SB/2 インプレッション
Bantam 168XH-SB/2 インプレ
2020/4に紹介した バンタムロッドを買ってしまいました。
やはりメガドッグを快適に操作したいと言う衝動にかられて、欲望を抑えることが出来ませんでした。
マグナムベイト(4~5oz)の為のロッド
4oz(113g)を超えるルアーの使用で、アクション主体のメソッドを考えると連続トゥイッチ&連続ジャークを多用する為、ショートなヘビーロッドが必要だと考えていました。
候補として、ワールドシャウラ 1704R等を購入するか悩んでいたところ、Megabass Cookai 空海の発表がありましたが...
ショートレングス(7ft以下)のエキストラヘビーのロッドが無かったので断念...
(Megabass New Destroyerも考慮しました。)
いろいと悩んだ挙げ句、2022年リリースの バンタムロッドの購入に踏み切りました。
22バンタム 168XH-SB/2
スペック
168XH-SB/2
奥田氏の IMPRESSION
SBモデルの中心軸ロッド。遠投と高精度キャストを両立。
6〜8inchクラスのジャイアントベイト、ウェイクからボトムまでのすべてを網羅できる一本です。
6ft8inchに設定した理由は、遠投しやすさと、テンポの良いショートキャストを両立するため。
キャスト時にかかるリストへの負荷が軽減されて、キャストアキュラシーが落ちることなく高精度キャストを実現してくれます。
短ければ飛距離の伸び率が足らない、長ければシュートの精度が下がり、取り回しも悪い。絶妙なレングスを実現できたのも、すべては強く軽く仕上げることができるスパイラルXコアを採用した恩恵ですね。
- 品番: 168XH-SB/2
- 発売: 2022年4月
- 全長: 2.03m(6'8"ft.)
- 継数: 2本(並継)
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 172g
- 先径: 2.14mm
- ルアーウェイト: MAX 150g(5oz.)
- 適合ラインナイロン・フロロ: 14~30lb
- 適合ラインPE: MAX 6号
- グリップ長: 290mm
- テーパー: RF(レギュラーファースト)
- カーボン含有率: 97.8%
- ガラス他含有率: 2.2%
- 本体価格: 46,000円(税別)
- ガイド: 10個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
PLGST7-2.0
PKWSG7S (×6)
PKWSG8S
PKWSG10S
PKWSG12S
全てのガイド: ステンレスフレーム
2020年に発売されたビッグベイト/スイムベイト用ロッドの 20バンタム163H-SB/2 のパワーアップ版になっています。
ワールドシャウラ 1785RS-2 比較
同じパワーランクの 18ワールドシャウラ1785RS-2 と比較してみました。
スペック
- 品番: 1785RS-2
- 発売: 2018年4月
- 全長: 2.34m(7’8”ft.)
- 継数: 2本 (並継)
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 180g
- 先径: 2.8mm
- 適合ルアー: 15~140g
- 適合ナイロン: 16~50lb
- 適合PE: MAX6号
- グリップ長: 370mmトリガー交換タイプ
- テーパー: RS(レギュラースローテーパー)
- カーボン含有率: 98.1%
- 本体価格: 76,000円(税別) → 78,300円(税別 2022年改定)
- ガイド: 9個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
T‒MNST 8‒2.8
T‒KWSG 8S (×5)
T‒KWSG 10S
T‒KWSG 12S
T‒KWSG 16S
全てのガイド: チタンフレーム
ガイドシステム比較
168XH-SBのガイドは、7mm径のステンKWガイド
1785RS のガイドは、8mm径のチタンKW ガイド
※22バンタムシリーズのガイドは、全てステンガイドの構成となってます。
ガイドは、内径の広い SIC-Sでトップガイドは従来のSIC-Jガイドになってます。
たかが 1mmの差ですが、比べて見るとこの位の差があります。
ガイド数は 1785RS の9個に比べ、1ft(30cm)短い 168XH-SB の方が 1個多い 10個の設定
ベンディングカーブと感度は良さそうですね。
ティップセクション比較
ティップセクションは、1785RSの方が硬く、バンタム 168XH-SB の方が柔らかい。
でも、柔らかいと言っても XHロッドなので、柔らかすぎず硬すぎずと言ったところ。
ベリーセクション比較
130cmの仕舞寸である #1にある、ベリー部の強度はほぼ同じ強さ
168XH-SBはベリーにベンディングボジションがあるのでティップからベリーにかけて強さを増してレギュラーファーストの調子を出している設計
バットセクション比較
#2のバットの強さは 168XH-SBの方が強くて硬い。
168XH-SB の方が 1ft(30cm)短い事もあるが、それを考慮してもバットは 1785RS よりも 168XH-SB の方が力を掛けても曲がらないほど硬い設定
赤シャウラ 1787R-2 に匹敵する位の硬い設定になってます。
グリップ長比較
グリップ長は 1785RS の 370mm に対し、168XH-SB は 290mmと短く ワーシャ1704Rよりすこし長く、17114Rより短い設定
6'8"ft.ロッドにしては少し長めで、ロッドの有効長は 6'6"ft.ロッドと同じ位の長さになりますが、ヘビーウェイトのルアーを扱う上では ちょうど良い長さだと思います。
シャウラ 1785RSでは、長すぎるグリップゆえに、遠投時は投げやすいが、アキュラシーキャストや、ルアーにアクションを加える際に持て余していたので、今回の 22バンタムのショートロッドを購入した理由の一つでもあります。
EVAグリップはソルトで使っても劣化もなく手入れもしやすい、後端が膨らんだラウンド形状になっているのも、重いルアーのキャスト時に指を掛けやすく不意のバックラでガクンとなってもロッドから手が離れずらく、ファイト時にお腹に当てても滑らないグリップです。
組合せるリール
- 21スコーピオンMD 300XG
リーリングジャークによるアクションを考えても、一回の巻取量の多いスコーピオンMD がベストマッチでしょう。
2oz~3oz程度のルアーであれば、18アンタレスDCMDにDCMDユニットを合わせてもよさそうです。
ティップカバー
自分が持っている、ワンアンドハーフのロッドは携行時の破損防止用に ティップカバー(約40cm)をしているのですが、7'6"ft.未満のロッドでは、ハーフ側のバットセクションにロッドベルトが届かず使えませんでした。
そこで今回、PROXティップガードカバー 55cm を購入して取り付けて見ました。
6'8"ft.のロッドだとジャストサイズでギリギリ #2バットセクションと束ねる事ができました。6'6"ft.以下のロッドだと 55cmでは取付は無理です。
(ダイワ ティップカバーロング には 80cm も有ります。)
この手のティップカバーは、内部に破損防止のグラス製のロッドが 2本入っていて #2バットセクションと一緒に束ねれば破損防止にもなります。
シマノ、ダイワ、PROX、釣具問屋メーカーなどからも発売され、長さやカラーも豊富なのでワンアンドハーフのロッドをお使いの方にオススメです。
実釣テスト
メガドッグ220(130g)をぶら下げて見ると、ティップはこんな感じで、まだまだ余裕があります。
ショートロッドだけあって操作が楽、全是疲れないのでジャーキングが楽しい。
ちなみに ワールドシャウラ1785RSだとこんな感じ...
バンタム168XH-SBのティップの柔らかさが見て取れると思います。
次に、表記のルアーウェイトより大夫オーバーになりますが、クラッシュゴーストを投げてみました。
流石に 8.8oz(250g)と重いルアーだと、ティップは幾分入る物の、ベリーが強いので思った以上に投げられました。
ワールドシャウラ1785RSだとこんな感じ...
ティップが強い分、曲がりは少なくロンググリップと相まって投げやすい。
ただアクション動作は、ショートロッドを使った後だと、グリップが長い分だけ操作をやりにくさを感じる場面が多かった。
だだゴーストを使う場合は、赤シャウラ 1787R-2 という選択肢もあるので 1785RSを使う用途は減ったのかな。
まあ、同じレングスのロッドを 2本も持っていても仕方がないですしね。
短時間ですが、近くの海でテストしたかぎり、水面までの距離が近くなるほどショートロッドの操作性が有利になります。
また、体に近い距離で重たいルアーを投げられることから、疲労感も少ないですし、空気抵抗の大きいマグナムベイトでは、大して飛距離も変わらないので、バンタム 168XH-SB/2 を購入して良かったと感じてます。
このロッドは、バスロッドカテゴリーに収まらず、どちらかと言うとフリースタイルに属するロッドではないかと思います。
余談ですが、今回の 22バンタムロッド リールシートのカラーが前作より濃い色になり、22ステラに合わせるかのようにカラーマッチングがバッチリでした。
気になる Megabass Cookai 空海
Cookai 空海
Megabassから待望のシーバスロッドが発売になってます。
Cookai 空海 は、 New Destroyerと共に、昨年の2022年に世界三大デザイン賞であるドイツ レッドドットデザインアワードを釣具業界初の受賞となりました。
空海と言う名前から、四国で生まれ育った自分には、幼き頃から祖母に子守唄のように弘法大師空海の数々の話を聞き、霊場に祖母と訪れていた日々が懐かしく思い出されます。
神々しい名称からも、Megabassの本気度が伝わって来ますね。
今までのメガバスのシーバスロッドはセカンドカテゴリーで、悪く言えば 2軍的なロッドばかりでしたが、今回は NewDestroyerに搭載されている、特質すべきフューチャーを搭載し本気のシーバスロッド(長尺)が誕生しました。
昨年から気になっていたので、今回記事にしてみました。
5-Dグラファイトシステム
DESTROYER 5-D GRAPHITE SYSTEM Version-S
Destroyerシャフトが確立した新世代のシャフトテクノロジーが、5Dグラファイトシステムです。
その名が示す通り、5つのエレメント(タテ方向、ヨコ方向、斜角方向、伸度、弾性)にそれぞれ特化させて独自設計された5つのプリプレグ・カッティングパーツを、あたかもパズルワークのように組み合わせ、1シャフトへとプレス融合。これまでのレイヤードシステムがもたらしたプリプレグのオーバーラップ(重ね巻きによる重複)を低減化させたことで、細密なロッドアクションと高い強靭性を圧倒的な軽量シャフトで現出させることに成功。
過剰なグラファイトレイヤーが無いため、最大のロッドパフォーマンスを最小のマテリアル使用量で実現しています。Cookaiが新感覚のソルトウォーターゲームをもたらします。
潰れや捻じれを排除する斜角方向のカーボンを配置した四軸構成であることからシャープな特性をもったブランクスだと思われます。
ヘッドロッキングシステム
ITO ENGINEERING HEAD LOCKING SYSTEM (PAT.P)
Destroyerシリーズで進化を遂げた、無垢のアルミブロックから削り出すヘッドロッキング構造をベースに、海のパワフルなターゲットにアジャストする剛性体として最適化しデザイン。リール装着時のブランクスバットセクションの支軸剛性を格段に高めます。
また、ミノーやジグに触れるような微小なアタリやルアーアクションの変化もロッドティップからリールシートに至るまでロスのない振動伝達がされるため、適確にアングラーの手元に増幅して伝えます。アングラーの体幹、腕、指先、感覚のすべてがロッドシャフトとリニアにつながる新感覚のダイレクタビリティを追求しています。
リールシート
Cookai 空海はリールシートも金型から起こしてます。
Fujiのリールシートでない所が素晴らしい!
流石に NewDestroyer のリールシートには敵いませんが、とても美しいリールシートがスピニング/ベイトともにセットされています。
IESリールシート(スピニング)
ITO ERGONOMIC-CONTACT SHEET
ファストバックするブリッジのハンプがパーミングハンドに深くフィット。ITOエンジニアリング独自の釣行検証データによって3D化されたエルゴノミックデザインが、ハイインパクトシャフトの振り抜きがもたらすスプリングバックを抑え込み、快適な握り心地とストレスを徹底軽減化させたアグレシッブなゲームを実現。
ミノーやジグのリニアなコントローラビリティとボトムゲーム時に必要とされる直感性能を両立して発揮。エアリーな造形が露出するブランクスに直接触れることが出来るため、ロングキャスタビリティによるコンタクトやボトムの釣りにおける感度の解像度も高めています
前述のヘッドロッキングシステムを、グリップ後端に配置したアップロックになっています。
ITSエルゴノミックキャスティングリールシート(ベイト)
ITO TRIGER SYSTEM ERGONOMIC CASTING SHEET(D.PAT.)
ワンフィンガー、ツーフィンガーに留まらず、フルパーミングに至るまで、キャスティングフォーム、リトリーブフォーム、ファイティングフォーム、左右手のスイッチングに至るまで究極のフィッティングを希代のエルゴノミックデザインで具現化。あらゆる握り方における快適性とロッドの保持性をとことん高めています。
ブランクスと一体化するダイレクタビリティをアングラーのあらゆる動作時にもたらし、大物とのやり取りでは卓越したフィッティングがラフファイトを快適にアシスト。
Cookaiならではの強靭かつ軽量なシャフトパフォーマンスをあますことなく引き出す、フルコンタクト・グリッピングシステムです。
前述のヘッドロッキングシステムを、グリップ先端に配置したダウンロックになっています。
チタンフレームSiC-Sガイド
TITANIUM LIGHT FRAME/SiC-S GUIDE
メガバス独自のセットアップによる厳選された超軽量・高強度のチタンフレーム/SiC-Sガイドを全機種搭載。
残念なのは、ロッドのモデル別のガイドサイズが知りたいのですが、公開されていないので、メガバスに問い合わせるしかなさそうです。
ハンドビルディングby メガバスファクトリー
ArtWorkスレッド
ARTWORK : HANDBUILT by MEGABASS FACTORY
メガバスファクトリーのマイスターが丹念に巻き上げるアートワークスレッド。
伝統のデストロイヤーロッドビルディングが息づく美しいカスタムスレッディング
とにかくガイドスレッドが美しい!
こんな綺麗なスレッドワークを観たことがありません。一目惚れしてしまいました。
とくに Cookai Gulf のスレッドカラーが誕生石カラーなのが大好きですね。
さいごに
Cookaiシリーズは現在 9モデルが発売になってます。
- スピニングロッド 7機種
- ベイトロッド 2機種
ボートゲーム用ロッドとして Cookai Gulf から スピニングロッド 4機種が発売となりました。
この美しいシーバスロッドが発売時より気になって仕方がありません。
今のところ自分が気になっているモデルだと CK96MSかな...
赤シャウラの 2953R-3の置き換え用に検討したいと思ってます。
たまに高弾性でシャープなロッドで投げたくなります(笑)
ベイト用のビッグベイトモデルもありますが、ロッドレングスが長いので自分の用途には向いて居ないと思ってます。
こんなワクワクするロッドですが、思ったよりリーズナブルな価格帯で提供されているのが嬉しい誤算でした。
実際に触った訳ではありませんが、皆さんもぜひ 検討してみてはいかがでしょうか?
簡単ガイドラッピング
簡単ガイドラッピング
ロッドのブランクスにガイドを取付するって面倒ですよね。
スレッドを巻いて、密になる様に調整しながら、ガイドの足元から上に巻き上げていきます。
ガイドのフット部分に隙間や重なりが無いようスレッドを均一になるよう巻上なければならず、手間と気を使いながらラッピングしていきます。
EZスレッド発売
あの富士工業から、誰でも簡単にガイドを巻けるEZ®スレッドが発売になりました。
一応、リンクは貼っておきますが、各製品紹介はPDFになっています。
EZスレッドの特徴
とこのように、簡単にガイドラッピングが出来ます。
EZボビンホルダー
自分は、今までガイドの付け替えは、富士工業のハンド・ロッドラッパーや、アシストフックを作る時のボビンホルダーを使っていましたが、
EZスレッド用のボビンホルダーも同時発売になりました。
富士工業さんが作るだけあって、コンパクトでドラグ機能付き、さらにEZスレッドを通すリングは信頼の SICガイドになってます。
EZスレッド動画
詳しくは下記の動画をご覧ください。
他に、EZスレッドを使った参考動画も多数Upされてます。
EZスレッド エポキシの硬化作業
エポキシを縫って硬化させる作業は従来と変わりません...
使っているエポキシ
自分が使っているエポキシ剤は、パシフィックベイ社のロッドビルディング用2液エポキシ材です。
フィニシングモーターで 2日間回せば、ガイド取付作業は完成になります。
2022年は富士工業のフィニッシングモーターもモデルチェンジされていて、スタンドが変わったり、可変式のフィニッシングモーターも発売になってます。
まとめ
この様に、ガイドラッピングが容易になる新しい発想のスレッドが発売になりました。
ガイドラッピングが容易になる事で、ブランクスにガイドを取付て仮止めも容易になるので、試し投げでのガイドセッティングも簡単になる事でしょう。
今回は、ほんの少しロッドビルディングについて記載してみました。
22ステラ4000XG インプレッション
至高の超密巻きステラ
2022年にモデルチェンジした11代目となる 22ステラ
2021年末、とあるプロアングラーの方が、『スーパースローオシュレーション』のブログ記事を公開していたので、22ステラは密巻きになると確信して(笑)、2022/1 のシマノのオンラインフィッシングショーを非常に心待ちにしていました。
自分はミレニアムステラ世代だったので、2000年春に、先輩の購入した『スーパースローオシュレーション』を唯一採用した ミレニアムステラを借りてキャストした際に、スムーズなラインの放出のキャストフィールに、とても感動した経験をしていて、01ステラ、04ステラで密巻きが徐々にマイルドになっていき、07ステラで密巻きは搭載されなくなりました。
以降のステラでは、ミレニアムステラでの素晴らしいキャストフィールには追い付けなかったので、中古でも良いからと探し回った記憶が蘇ってきます。
今回の22ステラは、ミレニアムステラより更にスローな密巻きになっていて、あの時の感動が蘇って来るのか、大変楽しみな機種になっています。
いつもはスピニングリールのインプレ記事はあまり力をいれて書いていませんでしたが、歴代ステラを使いながら、メンテしてきた経験上、今回のステラは大変思い入れが強い機種に仕上がっていると思い、シーバスや青物をターゲットにした 22ステラ4000XGを購入して、早速評価して見たいと思います。
スペック
- 品番: 4000XG
- 発売: 2022年4月
- ギア比: 6.2
- 実用ドラグ力: 7Kg
- 最大ドラグ力: 11Kg
- 自重: 260g
18ステラ比 (255g) +5g - スプール径/ストローク: 52/19mm
- ローターサイズ: #4000(材質 Al)
- ボディサイズ: #4000(材質 Mg)
- 糸巻量ナイロン: 3.5-170, 4-150, 5-125(号-m)
- 糸巻量フロロ: 3-190, 4-145, 5-115(号-m)
- 糸巻量PE: 1-490, 1.5-320, 2-240(号-m)
- 最大巻上長: 101cm/ハンドル1回転
- ハンドル長さ: 57mm
4000番ボディのXG以外は 55mm - ハンドルノブ: T型M
- ベアリング数: 12:1(BB:ローラ―)
18ステラ比: 12/1 (BB/内ローラー1個) +1個 - 本体価格: 88,800円(税別)
18ステラ比 (83,000円) +5,800円
3000MHG, 4000XG, C5000XG は突然の発売延期で、3月から4月に変更になりました。
ちなみに自分が購入したリールの製造年シールをみてみると、UC-Sだったので 2022/3製造でした。そりゃ3月発売は無理でしょうに...
フィーチャー
今回のステラには、大幅な機能変更が行われ、以下の新機能が搭載されています。
- インフィニティクロス
ドライブギアとピニオンギアの噛み合いを見直しし、滑らかな巻き心地を実現 - インフィニティループ
あのミレニアムステラのスーパースローオシュレートを超えた超密巻き
ラインの放出抵抗を抑え、スムーズなラインの送り出しを実現しキャストフィールの向上と、ドラグの滑り出しの安定に貢献 - インフィニティドライブ
ステラSWに搭載されていたメインシャフトとピニオンギアの摩擦低減 - アンチツイストフィン
超密巻きを実現する為に、アームカムからのラインのたるみを抑制し、ローター回転時に一定のテンションを掛ける事を実現 - DURAクロス
フェルトワッシャーに縦方向の繊維を織り込み、滑らかなドラグ性能はそのままにドラグの耐摩耗性能を10倍以上に高めることに成功
その為、旧18ステラの C5000シリーズや夢屋スプール等に採用されていたカーボンドラグワッシャーは採用されていません。
この様にカタログスペックを見るだけでも、密巻きをトラブルなく実現するためのスペックだと読み取れます。
気になる内部構造
ローター
22ステラのローターが 3gほど重くなっています。
18ステラはアルミ部分を少なくし、プラスチック製のローターツバ(ネズミ返し)を多くしてローター重量を軽減し、ローター回転時の巻き重りを軽減する工夫がされていましたが、22ステラで若干の重量増となりました。
インフィニティクロス
ドライブギアが18ステラより大口径化され 20ステラSW 5-6000相当の大きさになりました。ギア歯面も広くなる事でピニオンギアとの接触面積も大きくなり、18ステラ比 2倍の耐久力を実現しました。
この事によって、ボディが若干大きくなりましたが...
また、22ステラのドライブギアはベアリングとギアの接触面に Oリングを装着する事によって更なるガタ付きの排除をして、サイレントチューンも一段階進化させています。
ギヤ比の変更
18ステラと 22ステラでギア比が異なるモデルが存在します。
- C2000HG 6.1→6.0
- C2500系
ボディの大きさが異なる為 検証せず - 2500 5.3→5.1
C3000も同じ - 2500HG 6.0→5.8
C3000HG, 3000MHGも同じ - 4000HG 5.8→5.7
ドライブギアの構造が変わった為、22ステラ(HGが主に)では上記モデルのギア比が下がっています。当然、巻上長も少なくなるので注意してください。
XGモデルについては、ギア比の変更は有りませんでした。
ただ、構造が複雑になった分、ギア比の変更を行う場合は、ドライブギア、ピニオンギア、ウォームシャフトギア、中間ギアの 4点交換になるので、費用や手間が増える事になりますね。
インフィニティループ
密巻きの実現の為に、回転速度を減速させるために中間ギアを一枚追加して18ステラ比 1/3以下に減速させています。
シマノの汎用スピニングは、Gフリーボディ構造なので、ウォームギアとメインシャフトの距離が離れている構造なのも、スローオシュレーションにするために最適な構造だったのかも知れませんね。
今作の22ステラは、グリスたっぷりで組み上げられてますね...
18ステラと比べてみると、ウォームシャフトギアの直径も太くなっていて、ウォームシャフトギア一回転当たりの回転スピードを遅くする工夫もされていました。
ドラグ作用時にも、スローオシュレートのおかげでラインの上下移動がゆっくりになるため、ライン放出がスムーズになりますね。
高速リトリーブ時に、ドラグノブ込みで 65gにもなるスプールが上下する振動が、スローオシュレートにより重心移動がゆっくりになることで、ロッドのブレが格段にへります。
XGギヤよりも HGやノーマルギアの方がこの恩恵を感じやすいと思います。
S字カム方式との違い
ダイワ等で初代セルテートから採用されている S字カム構造では、部品点数が少なくコストを下げる効果はあるのですが、構造上スローオシュレートには出来ないし、ロングストローク化もメインギアの約半分の大きさしか組み込めないオシュレートギアの直径に比例するので難しくなります。
S字カムは、部品点数が少ないので巻取りが軽いという方がいますが、ヴァンキッシュはクロスギア方式でも、ダイワ製スピニングに匹敵するほど巻きが軽い。
巻き心地は、回転物(ローター)などのモーメントに比例して影響をうけるので、駆動方式はさほど影響しません。
(ダイワでは、ロングストロークや密巻きの投げリールや、正転・逆転を繰り返すレバーブレーキリール等の特殊スピニングでは、S字カム方式は使えず、未だにクロスギア方式で製造しています。)
コストが掛かるクロスギア方式を、頑なに作り続けたシマノの技術力に頭が下がる思いです。
過去のシマノのモデルでは、オシュレートスピードを往復で替えたりする、ツースピードオシュレートも実現していました。
中間ギアの破損防止
中間ギアの材質はエンジニアプラスチック製で、従来の 1/3以下にまでローギア化されたので、落下や衝撃等でスプールを押し下げる力が掛かると、ハンドル巻取り時とは逆の力、すなわちスプール上死点から下死点まで押し下げられる力が働いた場合、瞬間でハンドルが4回転以上も回る力が掛かります。
その時、小さな中間ギアは高速回転となり、中間ギアに大きな負荷が掛かる事となります。
22ステラでは破損防止の為に 中間ギヤにウォームシャフトギアバネとベアリングを追加し、落下時などでスプールやハンドルに負荷が掛かった際のトルクリミッターとして、ウォームシャフトギアを空転させ、プラ製の中間ギアの破損を防止するための機構が追加されています。
(この部分で、18ステラのBB数より 1個多くなってます。)
この機構は、ベイトリールのウォームシャフト部分に指を挟んだ際に、ギアを空転させ怪我や、ウォームシャフトギアの破損を防止する機構と同じです。
最後に、糸噛しやすいとか噂が先行してますが、ベイトリールなんかは密巻きですし、18ステラでも 80近い青物と 3Kgドラグ設定で、やや強引なやり取りすると、次のキャストでブレーキが掛かりラインが出なくなるほど糸噛します。
ランディング後に、テストキャストを数投すれば解消できるレベルなので、まったく気にしてません。
インフィニティドライブ
軽い巻き上げを実現した従来のX-SHIP構造がさらにパワフルな構造へと進化。
これまでピニオンギアで支持していたメインシャフトを特殊低摩擦ブッシュで支持することで摺動抵抗が大幅に軽減。
さらにメインシャフト自体に特殊表面処理や特殊加工を施すことで回転トルクも大幅に低減。
高負荷がかかった状態でも積極的に巻き上げられるリールへと進化しています。
とありますが、別に新しいテクノロジーではなく過去には 07ステラの スーパーフローティングシャフト、10ステラの フルフローティングシャフト と、メインシャフトをピニオンギヤから浮かせる機構は採用されていたのですが...
14ステラ以降で廃止になってました。
正確には、14, 18ステラもメインシャフトのベアリングに金属スリープを入れ、ベアリングとメインシャフトは直接接触しない構造になっています。
22ステラでフローティングシャフトの復活です。
アンチツイストフィン
なんと言ってもアンチツイストフィンによって、ラインスラックによってラインがたるんでも、アームカムから離れずにスプールにラインを綺麗に巻き取ることが出来るので、超密巻きにしてもトラブルを出さない構造なのがキモですね。
実際には、18ステラを含む、シマノの汎用スピニングでは、アームカムのラインローラー下側にフィン状の出っ張りがあり、上記画像のような大きなラインスラックは発生しないので22ステラ以外のシマノリールであっても安心して使用する事が出来ます。
アームカムに取り付けられた、アームカムフィンですが、ラインとのクリアランスがかなり狭くなっており、リーダーなどの、ナイロンやフロロ等の太いモノフィラメントラインをスプールに巻き込む方は心配になりますがご安心ください。
予備でクリアランスの広くなるアームカムフィンが同梱されています。
(付属のアームカムフィンは、予備パーツではありません。)
取り外しは、写真のアームカムフィンの穴に、棒などを差し込みアームカムとは反対方向にスライドさせると簡単に取り外す事が出来ます。
取付けは、外す時とは逆にカチッとなるまで差し込むだけでOKです。
写真は、アームカムフィン(標準 部品番号: 40)とアームカムフィン(クリアランス大 部品番号: 121)とラインの隙間を比較してみました。
アームカムフィン(標準)だと、PE2号-リーダー30LBで、FGノットの結束部だと引っ掛かりを感じますが、リーダー部分まで巻き取るとスムーズに巻き取れました。
リーダー巻き込み時などに破損や紛失を考慮すると、アームカムフィンは両方とも 110円(税込)なので、予備でアームカムフィン(標準 部品番号: 40)を取り寄せると良いかもしれませんね。
また、アームカムフィンは軟質のプラ製なので加工もしやすいので、カットする事によってクリアランス調節も可能です。
写真を見る限り、アームカムフィン(クリアランス大)は使用する事は無いでしょうが...
新形状AR-Cスプール
新形状 AR-Cスプールとドラグノブ形状が変更になりました。
18ステラで強風の向かい風の日に、スプール上面にラインが巻かれ、次のキャストでラインゴップが発生し 20mほどラインをロストをした経験が数回あります。
ドラグノブの角度が 25°と鈍角になったので、このライントラブルは無くなるのが嬉しいですね。デイゲームだと気づいても、ナイトゲームでライントラブルが起こると、リーダーに結び直すのも億劫になるので、うれしい進化だと思います。
AR-Cスプールの角度が変わったとの噂がありましたが、比較する限り角度の変更は無く、スプールエッジの角が緩やかになっている位でした。
ここで、シマノのAR-Cスプールについておさらいしてみます...
07ステラ以降に採用されている AR-Cスプールですが、ライン放出時にスプールリングのエッジにラインを当てる事によって、ラインに抵抗を掛け螺旋状に放出されるラインの後側のラインが、前側のラインを追い越し多重に重なり合って出ていかないようにしています。
抵抗が掛かるという事は、トラブルは激減しますが、本来より飛距離は若干落ちるという事になります。
これはダイワのABSスプールにも言える事ですが...
※ シマノの AR-Cスプールの場合、スプールエッジがはみ出しているので、シマノの公式発表では、最大巻上長に 93%を乗じた値(4000XG: 101cmなら 94cm)が 実際の最大巻上長に近い数値となります。
スプールリングの材質変更について
18ステラと、22ステラのスプールはスプールリングの材質が変更になりました。
- 18ステラ
チタン/チタンコート - 22ステラ
ステン/SWバリアコート
ステラSW, 21ツインパXDと同じ材質
この様に 22ステラのスプールリングの材質変更によってスプール重量が変わっています。
スプールリングが重たくなっていますので、18ステラと比べ、少しトップヘビーになっているかもしれません。
気になるスプール互換
18ステラのスプールとは互換があります。
シマノの汎用リール(ツインパ、ヴァンキッシュ等)のロングストロークスプールとも互換はありますが、シマノでは 18ステラのドラグノブ(10,120円 税込)を使用して下さいと表記されています。
#4000ローターのスプール
18ステラ、22ステラのスプールを交換して、ドラグノブはリールの付属品をそのままセットしてみました。
自分の手持ちのスプールでは、22ステラのドラグノブを使用しても、無事に取り付けする事ができ、Maxドラグまで締め付ける事が出来ました。
22ステラ #4000番ローターのスプールは 夢屋S-28 互換となっていて、18ステラ、20ステラSW 4000と同じ型番となってます。
ただ、締め付けた際に 22ステラのドラグノブは深くまで沈み込みますので、気になる方はシマノの公表通り 18ステラのドラグノブを使用する方が賢明かと思います。
自分は、19ヴァンキッシュC3000XGに、18ステラのドラグノブを使用しているので、予備のドラグノブとしても使えるので一安心ですが...
ボディカラーが、黒っぽくなったので、20ステラSW4000や、21EXSENCE 等のスプールも似合うかもしれませんね。
#2500ローターのスプール
同じドラグノブを使用している #2500ローターのスプールは 夢屋S-33 と新たな規格のスプールになった為 、22ステラに18ステラスプール(夢屋S-20)を取り付けた際に、22ステラのドラグノブでは高さが足りずMaxドラグまで締め付ける事ができない18ステラのスプールがあるとの事です。
(ちなみに #2500と#4000のドラグノブは同じサイズです。)
#C2500ローターのスプール
18ステラは、他に C2500SHG(XG改) を持っているのですが...
#C2000ローターのスプールは 夢屋S-31 、#C2500ローターのスプールは 夢屋S-32と新たな規格のスプールになった為 、22ステラに18ステラスプール #1000~#C2500(夢屋S-27)と変更になりました。
22ステラになってC2500シリーズは、ライトバス向けから、管釣り向けに再設計されたのか、ボディが #1000番サイズと小型化され、ローターが新設の #C2500ローターで 43~44/13.5mm(径/ストローク)となりました。
ソルトシーンでも使うならパワーのある #2500番ボディに #1000番ローターが良かったのですが、#C2500サイズは不人気機種で幾度となくボディ変更になっている機種なので、仕方が無いのかもしれませんが...
22ステラでは上位互換となり、18ステラの#C2500番スプールは 18ステラのドラグノブを使用して取り付け出来ますが、18ステラに、22ステラの C2500スプールは径が 1mm大きくなった為、18ステラには 22ステラのスプールは取り付けができません。
小さい番手ほど密巻きのメリットがあると思うのですが、今回は買い替えしないと考えてます。
22ステラ カスタム
自分は、C5000XGのアルミラウンドノブが大嫌いなので、今回も 4000XGを買ってノブをカーボンノブに付け替えて使用します。
18ステラの夢屋パーツ取付
自分は XGのハンドル 57mmより、XG以外の 55mmハンドルが好きなので 夢屋のカスタムハンドルを 18ステラに取付て使ってました。
いつも思うけど、XGだけハンドルを長くするのは、やめて欲しいなぁ
夢屋 18Aシングルハンドル55(55mm)+花梨ハンドルノブと、18ステラ チタンリールスタンド(TypeC)を取り付けてみました。
ハンドルとボディのカラーマッチングは写真の通りです。
リールスタンドは、22ステラ用に TypeE(SHIMANOロゴ)が発売になってますが...
スタンド取り付け部の傘上になっている部分のクリアランスが、TypeEの方がキッチリ収まると思いますが...
取り付け部分のサイズがTypeC も TypeE も同じではないかとの指摘もありましたので、上記の文章を訂正いたします。
TypeC, TypeE 共に互換パーツになっているので、すでに TypeC(STELLAロゴ)を持っている方は安心してお使い下さい。(非常に高価なリールスタンドなので...)
カラーは チタンカラーなので、TypeC, TypeEとの違いは無いと思われます。
アルミリールスタンドと異なりチタン製で傷が付きにくいので高価な分、耐久性は高い商品になっています。
次によく使われる 夢屋アルミリールスタンド ですが...
各カラーは、上記写真のイメージとなります。
今回、22ステラ用の夢屋パーツはリールスタンド以外、発表になっていません。夢屋スプールのみが、来年(2023年)予定となっています。
その為、22ステラカタログにも記載されていません。使用していた歴代ステラを夢屋カラーのパーツに替えるのも楽しみだったので、ちょっと寂しい気もします...
キャスティングテスト
早速、ワールドシャウラ 2833RS-2にセットして、18ステラと 22ステラを比較する為、近くの港湾部で試投しに行ってきました。
インフィニティクロスの実力
とにかく巻上げが気持ちいい、ノイズ感も無くギアの噛み合いが大きくなった為なのか、18ステラと比較すると、18ステラは雑味があるように感じる。
超密巻きと相まって、鉄板バイブを超早巻きをしても、オシュレートスピードがゆっくりなので、スプールの上下動による振動が少ないので、右手のロッドがブレません。
これは、サーフなどですごい武器になると思います。
インフィニティループの実力
超密巻きになってラインの放出抵抗が減り、キャスト時の音が減りました。
スプールに緻密に巻かれたラインが綺麗に出ていく様に見とれてしまう感じですね。
ミレニアムステラで体感した気持ちいいキャストフィールが復活しました。
感じるのは、アキュラシーキャスト
目標物を狙ってキャストした時、人差し指でフェザリングすると、ラインがリズミカルに指に指に当たる感覚が心地よく、毎回のキャストが楽しい。
気になる飛距離
超密巻きになったから圧倒的に飛距離が伸びるという事は無く、キャストすると、目測で 1~2m程度の伸びは感じられる気はしましたが、大幅に飛距離が伸びるとは感じ取れませんでました。
メタルジクなどの空中姿勢が乱れないルアーは明らかに飛距離が伸びます。
トラブルレスのアンチツイストフィン
今回のテストでは少し風の強い状況でしたが、ジグヘッドを使ってボトムをジャークしたり、ラインスラックを作って、いつもよりゆっくりリフトアンドフォールさせても、ボトムシェイクしてわざとラインを弛ませても、次のキャストでまったくトラブルは有りませんでした。
釣行回数を重ねて強風時の向かい風なども経験しながら、トラブルについては今後も検証しますが、大きなトラブルは起きないと思います。
まとめ
前作の 18ステラが出た時点で、巻き心地が軽くなり、この18ステラを超えるリールが出るのかと思いましたが、22ステラを購入し一回転ハンドルを巻いただけで、18ステラをはるかに凌駕すると感じるほど完成度の高い 22ステラが誕生しました。
正直 18ステラを使う理由が見つかりません。
今回のステラの発売前に、密巻きはトラブルが出るとか、昔の資料などを取り出しネガキャンされていましたが...
シマノが 22年前のトラブルを放置したまま、新しいステラに、インフィニティループを採用する訳もなく、今回のステラもまた、極上な巻き心地と、素晴らしいキャストフィールを提供してくれました。
デザインについては、まだ使って間もないので、今のところ 18ステラのシルバー基調のボディが好きだと感じるのですが、いつものように慣れてくると 22ステラのデザインもカッコよく感じてくるのかと思います。
自分は 18ステラの、C3000ボディ以下の機種は、購入予定を立てていません。
16ヴァンキッシュ(旧ツインパMG)までの開発サイクルでは、ヴァンキッシュはステラの金型償却モデル(ダイワ ルビアスエアリティも同じ)だったので、翌年または翌々年には次のステラがでるので、ヴァンキッシュは購入対象として検討にも当たらないと考えていたのですが...
19ヴァンキッシュの発売によって、シマノの開発サイクルが変わり、ステラの翌年にはヴァンキッシュが発売されるダブルフラッグシップ体制となったので19ヴァンキッシュを購入してみました。
ライトパワーロッドに装着する小型ボディは、来年発売されるであろう、ヴァンキッシュの方が、巻き心地、軽量、感度において優れていると感じるからです。
インフィニティループを採用したヴァンキッシュの発売が楽しみになって来ました。
22ステラのスプールですが、パーツ注文できるようになったとの事ですが、入荷予定は未定との事です。
夢屋 22ステラ用スプールの発売が 2023年(シマノ発表)になっているのと、ウクライナ危機の為、アルミやニッケル等の金属価格がかなり高騰しているので、替スプールの入手は当面は困難になりそうな感じですね。
2022年末のシマノの価格更新で、パーツやタックルの価格が高くなっているのに再び価格改定になりそうな勢いなのが懸念事項ですね。
鱗付け
やっと 22ステラ4000XGで魚が釣れました。
流れの速い場所で、このサイズの魚を掛けても、巻上トルクが向上しているのでガンガン巻いて、80m沖から寄せる事が出来て、足元で突っ込まれてもスムーズなドラグ機構のおかげで安心して釣り上げる事が出来ました。
やはり 22ステラは最高のスピニングリールだと実感できました。
22バンタム フルモデルチェンジ
2022バンタム シリーズのモデルチェンジ
22ステラを注文しているのですが、発売延期で4月になったとの連絡を受け、悶々としています(笑)
レビュー記事を書こうとしていたのですが、商品が届かないので、2022年フルモデルチェンジする、シマノのバスカテゴリーの バンタムシリーズについての考察をして見たいと思います。
自分自身、ステラのモデルチェンジばかり気にして、今回のバンタム・フルモデルチェンジを、1月のオンライン・フィッシングショーで見落としていました。
バンタム・ロッド
バスフィッシングを止めて数年以上も立つので、バスシーンで使う事は、まったく考慮していないのですが、ソルトシーンで使えそうなモデルもあるので取り上げて見たいと思います。
モデルチェンジで、ブランクスは スパイラルXコア + ハイパーX のダブルXブランクスになり...
更に、バスロッドでありがちな、ワンピースロッドでは無く、ブランクスのティップとバットセクションの設計を異なる素材で作れる ワールドシャウラでも採用されているワンアンドハーフ・モデルの中から、奥田 学氏監修の 2機種をピックアップしてみます。
この2機種は、ビッグベイトやスイムベイト向けのパワーロッドになり、他のバンタムロッドとは異なり、グリップもコルクでは無く EVAになっていてソルトシーンでも十分に戦っていけると思います。
マルチピースのロッドは、各ピースを異なる設計で出来るのと、ましてやスパイラルX系のテクノロジーでは Xテープの巻き角度を変える事によって、潰れ強度、ねじれ剛性をコントロールして強度設計を容易にする事が可能で、マルチピースの優位性が確立できるメリットがあります。
168XH-SB/2
- 品番: 168XH-SB/2
- 発売: 2022/4
- 全長: 6'8"ft.
- 全長: 2.03m
- テーパー: RF
- 継数: 2本
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 172g
- 先径: 2.14mm
- グリップ長: 290mm
- ルアーウェイト: MAX 150g
- 適合ラインナイロン・フロロ: 14~30lb
- 適合ラインPE: MAX 6号
- カーボン含有率: 97.8%
- ガラス他含有率: 2.2%
- 本体価格: 46,000円(税別)
- ガイド: 10個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
PLGST7-2.0
PKWSG7S (×6)
PKWSG8S
PKWSG10S
PKWSG12S
168XH-SB/2
SWIM & BIG BAIT
【2ピース】-ワン&ハーフ/リフトパワーUPコンセプト-
グリップポジションの上部に継ぎ目を設定。継位置の径を強制的にワンランクアップすることで強靭なバットを実現。ヘビールアーのキャスタビリティの向上や、リフトパワーを高めます。
4oz.を超えるビッグベイトを自在に操り、モンスターバスをねじ伏せるストロングロッド。幾多のスイム&ビッグベイトロッドを世に送り出してきたBantamがXHパワーのスタンダードに見据えるのは、必要なパワーを備えた上で「振り抜き性能」と「操作性」を高めるミドルレングスのロッドである事。ロッドが振り切れることで、飛距離拡大のメリットを得るビッグスイムベイトやアンブレラリグ。ストレスなくしっかりと下方向にジャークが可能になることで、マグナムサイズのトップウォーターによる連続ドッグウォークもこなします。
なんと言っても ショートレングスのビッグベイト・ロッド
重たいジャイアントベイトも投げられるパワーが有り、短さゆえのロッドアクションとレギュラーファーストテーパーでルアーの操作が抜群に良さそうなので、近年のジャイアントベイトロッドの王道を行くモデルとなりそうです。
7ftより 4インチ(10cm)短いレングスなので、ルアーにアクションを加えやすいので、非常に使いやすそうな設計になってます。
ワールドシャウラは 5パワー相当の 7ft以下のロッドがないので、168XH-SB/2 を購入しました。
他には、似たようなレングス、価格帯に、シマノ 20ポインズンアドレナ 169XH-SB/2が有りますが、ガイド径が 6mmΦなので論外、太いリーダーが通せない。
出来れば 8mmΦ、最低でも 7mmΦのガイド径が望ましいと思ってます。
1711MH+-SB/2
- 品番: 1711MH+-SB/2
- 発売: 2022/4
- 全長: 7'11"ft.
- 全長: 2.41m
- テーパー: RF
- 継数: 2本
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 170g
- 先径: 1.82mm
- グリップ長: 334mm
- ルアーウェイト: 10~100g
- 適合ラインナイロン・フロロ: 10~20lb
- 適合ラインPE: MAX 4号
- カーボン含有率: 97.9%
- ガラス他含有率: 2.1%
- 本体価格: 47,000円(税別)
- ガイド: 10個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
PLGST7-1.8
PKWSG7S (×6)
PKWSG8S
PKWSG10S
PKWSG12S
1711MH+-SB/2
SWIM & BIG BAIT
【2ピース】-ワン&ハーフ/リフトパワーUPコンセプト-
グリップポジションの上部に継ぎ目を設定。継位置の径を強制的にワンランクアップすることで強靭なバットを実現。ヘビールアーのキャスタビリティの向上や、リフトパワーを高めます。
遠投性能と多様なビッグベイト対応力のバランスを磨き上げたバーサタイルスイム&ビッグベイトロッド。
リップ付きビッグベイトのボトムコンタクトや、スイムジグ、スイムベイトにおけるテールの動きの僅かな変化も感知し、アングラーの意のままにポイントを攻略させるべくティップアクションをMHに設定。バットセクションから強制的にワンランクアップを実現するワン&ハーフ設計と相成り、フッキング後はひとつ上の粘り強いリフティングパワーへと変化するBantamを象徴する1本。
セブンイレブンサイズのビッグベイトロッドですね。
名機として有名な、あのファイナルディメンジョン 180H の進化版になっています。
前作の 1711H-SB と比べ ティップセクションが柔らかくなったとの事なので、より FD180Hに近づいたのかもしれませんね。
ワールドシャウラで言えばパワーランク的に 17114R-2 と丸被りなので、比較するには非常に面白いロッドだと思います。
しかし、バスフィッシングの方って、今だにワンピースロッドの方が優れていると思っているのでしょうね。
上記引用内容を見ても、マルチピースの説明を丁寧にしている所が少し笑っちゃいます。
その他の気になる点
バンタムロッドの上記 2機種は、PEラインの使用も考慮されていて、このモデルではガイドの口径が 7mm径で、ワールドシャウラの 5パワーより小さく、4パワーと同じサイズの SIC-Sガイドを使用しているので、ソルトで太いリーダーを使用しても問題は無いかと思われます。
ただ残念ながら、バンタムロッドはチタンガイドでは無く ステン・ガイドを採用していて、シリーズのフィネスロッドなんかは、トルザイトなどの軽量ガイドだと操作性も上がるのにと感じる点が中級機種の悲しいところです。
1711MH+-SB/2のガイドシステムは、旧作の 1711H-SB の方が好みでしたが...
仕舞寸法が両モデル共に 130cmになったので、車載や遠征時にも持っていきやすいし、2ピース設計になった分、ロッドのバットパワーも上がり、非常に楽しみなロッドが出来たと思います。
バンタム・リール
2022年は バンタムリールもモデルチェンジされます。
21アンタレスDCと同じ 150番サイズで、コアソリッドボディなのでコンパクトになってます。
今回のモデルチェンジで、明らかに19アンタレスや、20-22メタニウムとの差別化が図られてますね。
スペック
- 品番: XG RIGHT
- 発売: 2020/5 予定
- ギア比: 8.1
- 最大ドラグ力: 5Kg
- 自重: 225g
- スプール: 35/19(径/幅mm)
- ブレーキ: SVSインフィニティ 6ピン
- 糸巻量ナイロン: 12-130, 14-110, 16-100, 20-80lb-m
- PE糸巻量(号): 1.5-210m、2.0-160m、2.5-130m, 3-100m
- 最大巻上長: 89cm/ハンドル1回転
- ハンドル長さ: 45mm
XG以外: 42mm - ベアリング数BB/ローラ―: 8/1
- 本体価格: 40,950円(税別)
インフィニティドライブ
今回インフィニティドライブが、シマノ ロープロファイルベイトリールで初めて採用されました。
前回のモデルの発売後に、レベルワインドの位置がスプールに近すぎるとネガキャンされて話題になっていましたが、今回のモデルチェンジで、19mm幅にナロー化されたMGLスプール3と、レベルワインド取付位置を見直しノーズ方向に移動しているそうです。
この辺りは、発売後に実機を観ないとなんとも言えないとは思います。
SVSインフィニティ
初めて、SVSインフィニティに 6ピンが採用されましたが、PEラインを使う限り 6ピンは必要ないかもしれませんが、ジョイントベイトなどでは欲しいかな。
本来ならば、38/21mmスプールの 21, 22カルコン200シリーズに欲しいブレーキシステムなのですが...
スプール
今回のモデルチェンジで、スプールが MGLスプール3 となりナロー化されましたが、スプール直径も 旧モデルの 34mmから、35mmに1mm大口径になってます。
ソルトシーンで主に使う 10~30gのルアーには、面白そうなスプールサイズになっていると思います。
まとめ
この様に、モデルチェンジされたバンタムですが、ロッドは 2ピースモデルも発売になり、より汎用性が上がったと思います。
ガイドがステンフレームなのが残念ですが...
バスロッドカテゴリーのみで限定するのは、もったいなく感じます。
リールはアルミボディで剛性も高く、メタニウムに比べると重いですが、逆に長尺のシーバスロッド等に付けてもバランスが取れそうで、扱うルアーレンジを考慮すると、ソルトシーンでも十二分に戦えるプロダクトになったと思います。
価格帯も中級モデルになるので、ハイエンドモデルに比べ、幾分お財布にやさしいのもうれしい限りですね。
BOAフィットシステム 修理【磯シューズ】
BOAフィットシステム 修理【磯シューズ】
元来、磯釣師なので磯に上がる際にはクロロプレンの長靴では無く、磯シューズを愛用していました。
2012年に、磯にヒラスズキを釣りに行く際に愛用の磯シューズがくたびれたので、購入したのが、SHIMANO ゴアテックス カットラバーピンフェルトシューズ・リミテッドプロ ADVANCE [FS-163J] でした。
ソールは、ジオロックなので 堤防や港湾部、ボートゲームではビブラムソールを使用し、磯や滑りやすいテトラ帯では カットラバーピンフェルトソールを使用しています。
昨日、ボートゲームに行った際に、乗船しようと船に乗り込んだ際に靴が緩み、ふと見てみると BOAフィットシステム®のワイヤーレースが切れていました。
シマノのサポートも終了している見たいでしたので買い替えようかと思ってましたが、ネットを検索していて、BOAフィットシステムの交換が可能だと分かったため、修理して使用する事にしました。
BOAフィットシステム修理方法
補修部品(ノブ + ワイヤーレース + T6ドライバー)を入手する方法は以下の通りです。
- BOA Technology(株)から補修部品を注文する。
- 釣具店経由でシマノから補修部品を注文する。
- 釣具店経由でシマノに修理品を送付し修理してもらう。
1. BOA Technology から補修部品として部品を注文すれば無償で補修キット(両足分)が送付されます。
2. シマノから部品購入、3. シマノで修理 となると自分の場合は対応が不可能となっていました。
最近の磯シューズの場合、両足分で パーツ代 5,863円(税込) + 修理工賃 1,419円(税込) = 7,139円(税込)と結構な値段になります。
シマノ BOAノブのタイプとワイヤーレースの長さ
自分のシューズの場合、ノブタイプが L4 KNOB で サイズが 25.5cmの場合 ワイヤーレースの長さが 90cmとなります。
ワイヤーレースの長さは シューズのタンの裏側に記載されていますが、経年劣化で読み取る事が出来ず、上記の表で求めました。
シマノでは、2021年12月現在 L3 PLUS KNOB ならびに L4 KNOB を使用した上記表の製品サポートは終了しています。
BOA Technology社に補修部品注文
BOA保証制度へのLink
上記リンクから、補修部品の注文を行います。
BOA保証制度への申し込み
BOA保証制度を利用して、無償でパーツを受け取る場合は 赤丸をクリック
スペアパーツとして、有償でパーツを購入する場合は 青丸をクリックして次画面にすすみます。
写真の準備
BOA保証制度を利用する場合は、破損個所の写真とBOAダイアルが写った写真が必要となりますので、予め撮影しておきました。
BOAダイヤル選択画面
無償キットの申し込みには、5~10分程度の時間が掛かります。
予め上記のように BOAノブの幅を測っておくと、ダイヤル選択の画面で判別がつきやすいです。
BOA お客様情報登録画面
最後まで、保証制度の画面を進めると、下記の画面が表示されます。
赤枠内の キットの型番が磯シューズのノブの型番と一致しているか確認してください。
また、金額欄が 0ドルになっているかを確認します。
後は、配送先を入力し、送信するボタンをクリックすれば保障制度適応が完了となります。
BOAフィットシステム修理
保証制度を利用して、数日間(5~7日程度)で 補修キットが 2セット(両足分)が、FedExで届きます。
補修キット(片足分)には以下の 5点が梱包されていました。
- 交換手順書
- L4ノブ
- L4ノブ用リール
- ワイヤーレース 100cm
※ 100cm超える場合は 補修キットで対応出来ません。 - T6ドライバー (トルクスドライバー)
その他に、BOAステッカーが一枚 付属してました。
BOA交換作業の動画
交換作業が動画になっていますので、自分はこの動画を参考にして作業しました。
L6ノブの方は、別の動画がアップされているので参考にして下さいね。
BOAフィットシステムの交換作業
L4ノブ取り外し
L4ノブタイプの場合、ノブのBOAロゴの O文字の中心部に穴があり、トルクスネジ(T6)になっています。
自分が愛用している Wera社のトルクスドライバーは軸径が大きくて、穴に入りませんでした。
リールの取り外し
T6ドライバーをリールの切り裂き部分に差し込んで、手前にこじるとリールが抜けます。
ワイヤーレースの引き抜き
リールに巻かれているワイヤーレースをすべて引き出し、次にリールを手前に引き抜きワイヤーレースをシューズから抜き取ります。
ワイヤーレース長さ調整
自分の場合は、シューズが 25.5cmの為、新しいワイヤーレースを 10cmカットして 90cmにします。
シューズが 27cmを超える場合には、ワイヤーレースの長さが 100cmを超える為、別途長いワイヤーレースを購入する必要がありそうですね。
ワイヤーレースの装着
破損していないシューズを参考にして、ワイヤーレースをシューズに取付します。
左右同じ長さに調整したら、リールホルダーの横からワイヤーレースを通します。
リールにワイヤーレースを固定
リールには、ワイヤーレース取付穴が三カ所あり、写真のように 赤い印がある方が 1番の穴になります。
1番~3番までの穴を縫うようにワイヤーレースを通します。
ピンセットがあれば、作業を楽に進める事が出来ます。
すいません。写真がピンボケでしたが、ワイヤーレースに結び目が出来るように通したら...
ワイヤーレースを引っ張り結び目が出来るように締め込みます。
片方をしっかりと閉めこんだら同様に、もう一方のワイヤーレースを結びます。
ホルダーにリールを装着
リールホルダーの外側のワイヤーレースを左右の方向に引っ張りながら、リールをホルダーに装着します。
ギアのある方が表面になるように装着してください。
L4ノブの取付
最後に、新しい L4ノブを取り付けます。付属のT6ドライバーで閉めこんで、ガタ付き無く、閉めこむ際にきちんと回るか動作確認して完成です。
片足が出来たら、もう片足を同じ手順で行います。
最後に
2012年に購入した、SHIMANO ゴアテックスシューズ・リミテッドプロ ADVANCE [FS-163J] でしたが、BOAシステムの交換により、しばらくは使用が可能になりました。
BOAシステムも 9年間、ウェーディングする以外は、このシューズを履いて釣行していたので、使用頻度も高かったのですが、初めて切れたので耐久性は抜群に高いのでしょうね。
毎年年末が近くなると、メンテナンス記事ばかり書いているような気がしますが、今年は年明けから、自分の体も壊れましたが、様々な物が破損したり、紛失したりと色々あった一年になりました(笑)
ロングビルミノーの紹介
ロングビルミノーの紹介
久しぶりに シマノからロングビルミノーが発売になりました。
上から
- オシアミノーベイスペシャル 95SMD(廃盤)
コアマンの泉さんが 8の字メソッドで使用していたルアーです。 - EXSENCE BaySpecial 86MD-S AR-C(廃盤)
オシアベイスペシャルの後継 AR-C搭載モデル - EXSENCE DD Assassin 123F AR-C(廃盤)
使い勝手の良いロングビルミノーでしたが惜しくも廃盤
2021年に コルトスナイパー ロックディープ 120S AR-C として復刻
- EXSENCE Dive Assassin 99S FLASH BOOST
久々のロングビルミノーの復活
このロングビルミノーは シーバスフィッシングにおいて不人気なのか、製品の販売サイクルが短いような気がしていて、DDアサシンの廃盤時には買い占めに走った事が懐かしく思い出されます。
ダイブアサシン99F と ワールドダイバー99SPの違い
シマノからロングビルミノーが、シーバスカテゴリーのEXSENCE と バスカテゴリーのBantamブランドから発売になりました。見る限り同じボディで作成されていますね。
今回は、2つのルアーを比べてみました。
スペック
ここでダイブアサシンと、ワールドダイバーのスペックを見て見ます。
EXSENCE ダイブアサシン 99F フラッシュブースト
- 品番:ダイブアサシン
99F:XM-D99U
99S:XM-E99U - タイプ:
99F:フローティング
99S:シンキング - 全長: 99mm
- 重量:
99F:16g
99S:19g - 飛距離:
99F:56m
99S:60m - 沈降速度:
99F:--
99S:42cm/秒 - スイムフォーム角度:
99F:20°
99S:15° - 本体価格: 2,100円
Bantam ワールドダイバー99SPフラッシュブースト
- 品番:ZQ-B99U
- タイプ: サスペンド
- 重量: 16g
- 本体価格: 2,100円
ダイブアサシン99Fとワールドダイバー99SPは、同じボディで重さも同じ、淡水ではサスペンド、海水ではフローティングになると予想できます。
フック交換
そこでワールドダイバー99SPを海水対応にする為、フックを交換してみます。
ワールドダイバー99SPに標準で取り付けてある #5フック2個の重量は 1.16gで STX-45 #5の重量は 2個で 1.24g でした。その差は STX-45が 0.08g 重くなっています。
上がフック交換前(16.74g)、下がフック交換後の重量(16.69g)になります。
フック単体で 0.08gの差がありましたが、ワールドダイバー99SPは、バス用ルアーに多く見られるアイにスプリットリングが装着されていたので、スプリットリングを取り外した重さだと上記のようにソルト仕様の方が0.05gと若干軽めになりました。
ワールドダイバー99SPとダイブアサシン99Fの違い
ダイブアサシン99Fは 16.19g ワールドダイバー99SPは 16.69g(フック交換後)となりましたが、塗装の違いでも重量差は変わってくるので大きな差は有りませんでした。
気になったので、ワールドダイバー99SPの他のカラーはフック交換後の重量が、16.35gだったのでカラー違いで重量差が 0.5g弱程度の誤差が発生すると思われます。
実際海でテストしていてもスイム姿勢などに違いは有りませんので、好みのカラーの違いで、EXSENCE ダイブアサシンF か、Bantam ワールドダイバーをチョイスすると良いかと思います。
よく使用するダイビングミノー
ダイワ ショアラインシャイナーZ セットアッパー
近年ショアから大人気のダイビングミノーですね。
DDアサシンが廃盤になった後から発売されています。
97mmから145mmまでの豊富なバリエーションと圧倒的な飛距離がでるロングビルミノーでショアからシーバスや青物に抜群の釣果をたたき出していますね。
自分としては 2フック仕様の方が好みですが...
過去には ショアラインシャイナーMM13F(村越Max)もありましたね。
シマノのDDアサシン120Fの方が飛距離は少し劣り、潜行深度は DDアサシンの方が深いレンジになります。
MegaBass SALTY SHADING-X
残念ながら、ソルト用の『SALTY SHADING-X』は廃盤になってしまいましたが、同時並行で開発されたバス用の『SHADING-X』は健在です。
小場所や港湾の際や桟橋などに潜んでいるシーバスを誘い出すのに使用しています。
結構狭い場所を打っていたので、リップを破損させてかなりの数をロストさせてしまいました。
MegaBass ONETEN R シリーズ
ロングビルミノーカテゴリーではないですが、システムジャークベイトにカテゴライズされる ONETEN Rシリーズ
- ONETEN R
深度 1~1.5m - ONETEN R+1
深度 1.5~2m - ONETEN R+2
深度 2~2.5m - ONETEN R+3
深度 Max 4m
スリムなミノーライクのボディによく飛ぶ飛距離とタイトローリング主体のナチュラルなアクションでシーバスにも良く効くアクションに設計されています。
R+3に至っては 最大潜行深度4mでジャーキングアクションが出来るのでイレギュラーアクションが出来る世界で唯一無二なジャークベイトになっています。
JACKALL DOWZ VIDO 90SP
ここ数年愛用しているロングビルミノーです。
ロール主体でハイピッチな泳ぎと、ジャークアクションがが優秀で魚を誘い出してくれます。
大きさもシーバスに最適な 90mmサイズで、フックも がまかつ RM-M #7採用なのでソルトゲームにもフック交換無しで対応できます。
小型サイズ(70)のスピンビドーもあるので、サイズに合わせて使い分けが可能です。
考察...
シーバスゲームでは、意外と不人気なロングビルミノーですが、魚を引き出す能力に長けていて、先日のボートゲームでもシーバスの追尾率が一番長けていたのは ロングビルミノーでした。
未熟でフッキングまでは至らなかったけど、他のルアーにない魚を引き出す能力が高いルアーだと思います。
干満差の多い瀬戸内海では、堤防も高い所が多いのでロングビルミノーの足元まで引いてこれる性能は無くてはならないアイテムとなっています。
ロングビルミノーは製品によって、ジャーキングアクションの得意不得意があるので、好みの潜行深度とアクションを見つけだすのも楽しいです。
下町スプール B Spec 検証【21アンタレスDC】
下町スプール 21アンタレスDC
遂に、グランブルーリンクから 21アンタレスDC用のカスタムスプールが発売になりました。
自分が持っている下町スプールで、4個目となる『21アンタレスDC用 Rev2-21A B-Spec スプール』(DLCタイプ)を購入しました。
スプールの単体重量は 16.89gで 2gほど軽量化された印象なのですが...
純正スプールが、16.89gだったので Revスプール B-Specだと、スプール単体で 3.41gも軽量化されますね。
下町スプールの 21アンタレスDC用バリエーション
スプールサイズ
- A Spec
糸巻量: PE1.5-80m (フロロ 8lb-84m) - B Spec
糸巻量; PE1.5-150m, PE2.0-112m (フロロ 10lb-100m)
表面処理
- DLC(Diamond Like Carbon)
ダイヤモンドとグラファイトの中間特性を有するDLCは硬く、良く滑る材料として工業用途に広く用いられています。 - アルマイト
アルマイト(陽極酸化処理)とは、アルミニウムを陽極(+極)で電解処理して人工的に酸化皮膜の非晶質アルミナ(Al2O3)を生成させる表面処理のことです。
今回は B-Spec + DLC のスプールを購入してみましたが、スプールシャフトまでDLC加工されています。
今回からマグネットも開発され装着されているので、加工無しで 21アンタレスDCに取付できます。
21アンタレスDCのDCユニットは緻密でマイルドな特性なので、18アンタレスDCMD エクスチューン Revスプール B-Specのようにブレーキリングを取り付けていません。
今後、実釣にてトラブル等が出る場合は、ブレーキリングの装着を検討しようと思っています。
ライン巻上げ
DAIWA UVF PEデュラセンサー×4+Si² 1.5号 を 160m巻いてみました。
ライン込みの重量で 19.06gでした。純正スプールだと 1.5-200m巻いて 24.66gだったので、糸巻き量が 50m減った重さで 5.6gも軽量化されています。
キャスティングテスト
スプールが届いてすぐ、21アンタレスDCに取り付けて、近所のサーフに出向いて来ましたが、あいにくの強風で向かい風でしたがトラブルも少なく気持ちよくキャストできました。
翌日、風が収まったので港湾部で8号シンカーから 14g程度のルアーを中心に、色々投げてみました。
8号シンカーが楽に 100m超え、5g以上軽くなったスプールの恩恵で、非常に使い勝手が良くなりました。
14gのルアーも 60m近く飛び、10gのルアーも投げやすくなりました。
緻密な、21アンタレスのDCブレーキが制御してシンカーを遠くに運んでくれます。
『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』との相乗効果と相まってスプールの回転もスムーズにいつまでも回る感覚。
18アンタレスDCMD エクスチューン + Revスプール との組み合わせによる飛距離に及ばない 21アンタレスDCでしたが、今回のRevスプールで満足の出来る飛距離を出し、とてもキャストフィールの良いベイトリールとなりました。
実釣にて
12ワールドシャウラ17113R-2にセットして、プラグや、ポッパー、ジグミノー、ジグヘッド等を実釣で投げてきました。
トラブルも無く、素晴らしいキャストフィールで気持ちよくキャストできました。
今回もワラサ 77cmでしたが、魚を釣って楽しむことができました。
このサイズの青物では、スプールも変形する事なく、ロッドの曲がりを楽しみながらランディングする事ができました。
21アンタレスDC用 Revスプール 鱗付け完了です。
21アンタレスDC関連の記事は以下に記載しております。
T-Design フッククリップを使ってみた
T-Design フッククリップ
ジョイントベイト(グライドベイト)は、バス用に設計されていて、またジョイント部が有る為に貫通ワイヤー構造などもできず。強度面でも不安が残っており、ソルトシーンでの大型魚でのやり取りに不安がありました。
そんなジョイントベイトの弱点を補う商品が発売され、秋のハイシーズンに実釣に行ってテストして来ましたので、紹介します。
ジョイントベイトの水没
この写真は、魚のヘッドシェイクでフックアウトしたルアーですが、フロントフック部分のエイト環付近の接着が外れルアー内部に浸水が見られます。
カラーがクリアの為に浸水を見つける事ができましたが、全てが塗装されている場合は気が付くのが遅れていたかもしれませんね。
ダヴィンチ190に限らず、ジョイクロなどのジョイントベイト(特にマグナムサイズ以上)では フックを取り付けているエイト環に衝撃があると、ルアーの重さも相まってエイト環の部分の接着が剥がれるウィークポイントが顕著に現れます。
このウィークポイントについて、ケプラーラインやアシストフック用のPEライン等でフック補強や、高価なジョイントベイトは使い捨てと割り切ったり...
12ポンドライン等の細いラインを使い、やり取り時にルアーからフックが外れるリグの作成等に 2年ほど試行錯誤を重ねてきましたが、『T-Design フッククリップ』を知り解決に至りました。
T-Design フッククリップの発売
2020秋から『T-Design フッククリップ』が発売されてます。
入数は 10個入りで、良心的な価格設定で送料も無料なのが嬉しいですね。
T-Design フッククリップの詳細説明
フッククリップの詳細については、自分が細かく説明するよりは製作者の動画を観ていただく方が分かりやすいと思います。
T-Design フッククリップの装着
自分のセッティングでは、愛用している BOUZリングを使用しています。
BOUZリング(写真では 200LB)にルアーをセットして下側に制作したフック用のラインのソリッドリングが来るように取付します。
フッククリップへのライン接続
リグの作成方法も製作者から動画を作成されている為、参考にして下さい。
ナイロンライン編
ワイヤーを使う場合
自分のフッククリップ接続
自分は普段リーダーにナイロンラインを使用していますが、フック用のライン(ハリスに該当)は比重と直線的に硬いフロロラインを使用しています。
自分はフロントフックの取付を誘導式にしてサイズ調整が可能にしているので、写真のダウズスイマーから、ジョイクロマグナム、クラッシュ9などのマグナムサイズのルアーに対応出来るようにしていますが、まだフロントフックのフッキングの際の懸念点があり試行錯誤中でが...
フッククリップをルアーに取付て、フックをセットするのですが、STX-58クラスの太軸フックだとフッククリップに硬いですが何とか取付できるフックサイズです。
ST-66クラスだと厳しいかもしれません。
ST-46サイズの中軸フックだとベストマッチですね。
がまかつのフックだとマジックアイが採用されているので、装着は割と楽にできます。
やり取り時に魚の引きでフックがルアーと分離されるので、ジョイントベイトからフックが離れます。
上記写真では、ルアー側にフッククリップを装着していますが、フック側にフッククリップを取り付ける事も可能です。フックの軸径の太さによって使い分けると良いでしょう。
これで、大型魚からルアーが離れるのでヘッドシェイクされてもルアーが外れたり、破損せずにやり取りが可能となります。
実釣にて
先日、ダイワ レイジーファシャッドJ170.5F にフッククリップを取り付けて、リグのテスト釣行に行ってきました。
70弱のシーバスがヒットしてくれましたが、フッククリップからフックが離脱して魚を捕獲できました。
キャッチ後もフッククリップにフックをセットするだけなので、簡単に元の状態に復帰できるのが何よりのメリットですね。
ルアーのS字の泳ぎも阻害される事も無かったように感じました。
別日にフッククリップを取り付けず、同じ ダイワ レイジーファシャッド J170.5Fでシーバスを掛けましたが、流れが強い場所で 3匹もヘッドシェイクでフックアウトしてキャッチする事が出来ませんでした。
フッククリップが外れる事で、ジョイントベイトのフックオフ率が下がるような気がしてます。今後も検証作業を続けて見ようと思います。
最後に
2年も試行錯誤していたジョイントベイトからのフック離脱方法を見事に解決してくれた T-Design フッククリップを利用して、実釣でシーバスを釣って有効性を確認してきました。
高価なジョイントベイトの強度不足からの破損や浸水問題も防げて、根掛かり時もフックラインが先に切れれば回収率も上がる素敵な商品でした。
(ジョイントベイトの場合は水面直下なので、根掛率は低いですが...)
あらかじめ、フック用のリグを数本作成して釣行すれば、現場でリグを制作する必要もないですし、リグを使い回せれば、フックの数もルアー毎にセットする必要もないので、とてもリーズナブルなリグになりそうな商品ですね。
これからも T-Design フッククリップを使って見たいと思います。
気付いた事があれば、このブログに追記したいと思います。
カーボンモノコックグリップ 修理
カーボンモノコックグリップ グリップエンドゴム紛失
シマノの近年のロッドには、カーボンモノコックグリップが採用されてますが
グリップエンドには、ロッドを立てかけた際にロッドエンドを保護する グリップエンドゴム が装着されてます。
昨日釣行の際に、後ろに障害物のある釣り場で ワールドシャウラ 2833RS-2 でキャストしていた際に、グリップエンドを手前に引きながらロッドを加速して投げていると...
引っ掛けていた指に違和感を感じて、グリップエンドをよく見ると グリップエンドゴムが無い...
ただ、シマノのカーボンモノコックグリップの、傷付き防止の為と ロッドパワーを色で区別するために装着していた...
コアマン シリコンロッドマーカーを装着していたのが、引っかかって外れたのかは定かではないですが...
グリップエンドゴムを紛失してしまいました。
ワールドシャウラの部品展開図を見ると、ワールドシャウラ 2833RS-2 の場合、グリップエンドゴムの表記は無く、バットセクション #02Vの価格が、なんと 57,200円(税別) と驚きの金額!!
修理に出して、バットセクション交換になれば大変なので、シマノに問い合わせしました。
カーボンモノコックグリップのグリップエンドゴム 単体価格は 250円(税別)で、部品の注文は出来ず、接着調整等があるため、ロッドを取扱店舗からシマノに依頼してくれとの事です。
料金は、パーツ代と作業工賃で 250円(税別) + 800円(税別) = 1,155円(税込)で修理する事ができます。
2週間以上、修理に要するので近くの釣具店に依頼しました。
同様な事象にあった方の参考になれば良いかと思い、ブログにアップしてみました。
ガイドに通せるスナップ
FUJI パワー スピードスナップ
自分は、シーバスフィッシングにおいて、ガイドにスナップが通るセッティングで使用しています。
自分の使っているワールドシャウラでは、シーバス対応出来る番手は 7mm径以上のガイドが使われている為、スナップでは コアマン スナップ #00~#1 や BOUZリングを良く使用しています。
詳しくは過去記事 マルチスプールオペレーション/使用しているスナップ をご覧ください。
今回は、最近新たに使っているスナップについて、ご紹介します。
スペック
自分が使っているのは、パワースピードスナップで MとLサイズを使用しています。
強度も強く、使ってる線材も強く引っ掛ける際に力も必要なので、魚を掛けてやり取りの際に延ばされたりしない強さがあります。
ガイドに通してみた
手持ちのロッドに、5.5mmサイズのSICガイド仕様のロッドは 15LUNAMISのベイトロッドがあったのですが、手放してしまったので...
パックロッドで 6mmサイズのSICガイドが使われている スコーピオン2600FF-5 にパワースピードスナップLサイズを通して見ました。
6mm径のSICガイドに パワースピードスナップLサイズは余裕で通す事が出来ますね。
ルアーに装着
ミノーの場合
このスナップは、特殊な形状で長さが通常使用されるスナップよりも長くて、幅の狭い形状になっています。
実際にルアーに装着してみました。
Mサイズ、Lサイズ共に結束部分までは距離が有る物の普通にセットする事が出来ますね。
実際に海でジャーキングアクションなどをして見ましたが、問題はありませんでした。
ただ、鉄板バイブや、ブレイドベイト系のルアーだと糸がらみが多くなる懸念がありますね。
ジグヘッドに装着
次に、よく使用するコアマンのジグヘッドに装着して見ます。
コアマンのジグヘッドは、接続部分の内径が小さく、これまでもコアマン純正スナップを使用していましたが、パワースピードスナップ Lサイズは線径が太く通すことはできませんでしたが、Mサイズは通すことが出来ました。
ただスナップ自体の長さが長いので、ジグヘッドの鉛部分と干渉し角度を変えながら通す必要があり少し苦戦しましたが、Mサイズであれば通すことが可能でした。
考察
近年のシーバス用のスピニングロッドだと、6mm径のガイドが主流ですし、ベイトロッドだと 5.5mm径のガイドが主流です。パックロッドで自転車やバイク釣行の際にロッドをバラして釣り場の移動を行う事も多々ありますが、ガイドにスナップが通せる事によってロッドの破損を防ぐ事にもなるので、パワースピードスナップの様にガイドを通るスナップがあれば便利だと思います。
上記でも書きましたが、小さなルアーだとフックがスナップに引っ掛かるデメリットもありますが、選択肢としては有りなのかと思いました。
強度も強いスナップなので、しばらく使って見ようかと思うこの頃です。
下町スプール B-Spec 検証【19アンタレス】
下町スプール 19アンタレス
遂に、逆張りメロンさんから 19アンタレス用のカスタムスプールが発売になりました。
『19アンタレス用 Rev 19A B-Spec スプール』(ライトバーサタイル)を購入しました。
Revスプールにも遠心ブレーキのスプールが発売されました。
下町スプールの 19アンタレス用バリエーション
- A-Spec フィネス用
糸巻量: PE1.0-80m, PE1.2-66m (ナイロン8lb-50m) - B-Spec ライトバーサタイル用
糸巻量; PE1.5-100m, PE2.0-80m (ナイロン10lb-70m/ 12lb-60m)
この19アンタレス用Revスプールは飛距離を出すためのスプールではなく、軽量級ルアーを気持ちよく投げられるかのスプールなので、ナイトゲームなどで活躍してくれそうです。
SVSインフィニティ スプールの購入
SVS∞ブレーキユニットを入手する為に、自分はオークションで中古スプールを購入したまでは良かったのですが...
うっかり落札価格だけで、150サイズのスプールを買ってしまった為、ブレーキシューがMサイズでした。
(シマノの150サイズ以上のブレーキシューは Mサイズになります。)
そこで、シマノサービスの NEW SVS∞(インフィニティ)ブレーキシュー交換 ページを参考に、シマノにブレーキシュー交換依頼を行い、近くの釣具店に依頼をしました。
工賃(1,760円)+ブレーキシューS4個(110円×4個)=2,200円(税込)がブレーキシューの交換に掛かった費用となります。
SVSインフィニティ ブレーキユニットの取り外し
シマノサービスから 2週間位で、ブレーキシューMサイズを Sサイズに交換され帰ってきたスプールからブレーキユニットを取り外します。
Avail NEW SVSインフィニティ用プラー
Avail NEW SVSインフィニティ用プラーを使用してブレーキユニットを取り外します。
ブレーキユニットのカスタム
せっかくブレーキシューMサイズが手に入ったので、2個をSサイズ、残る2個をMサイズに置き換える様にします。
ブレーキシャフトは細い方を爪楊枝で押し出すとシャフトは簡単に抜けるので、ブレーキシューを取り外す事が出来ます。
Sサイズは括れがあり軽量化されています。Mサイズは括れが無いのでほんの少し重量が増している構造になっていました。
取り付けてみると、目視でもハッキリわかるのですが、マジックなどでマーキングすれば夜間釣行でも見やすいので、Mサイズのシューにマーキングしました。
まぁ、PEラインを使用する場合、Sサイズシューを1個~2個Onで、少しメカニカルを閉めるだけでほとんどのブレーキ設定は行えるのですが、急な強風や軽いルアー様にMサイズシューを取り付けてみました。
レイズスタジオのSVS∞用軽量ブレーキユニットもありますが、強度不足が懸念されるので、今回は シマノ純正品を使います。
19アンタレスのブレーキシュー比較
19アンタレスの初期ロットでは、Sサイズのブレーキシューは、19アンタレス専用品の型番が表記されていましたので、今回交換したSサイズのブレーキシューと比較してみました。
19アンタレス HG インプレッション - ブレーキについて
19アンタレス専用品は、Sサイズブレーキシューより、ほんの僅かに細い気がします。
現行の19アンタレス出荷品は、汎用のSサイズになっていると思われますので気にする程の事は無いように思います。
ブレーキユニットの取付
Revスプールに、取り外したブレーキユニットを装着します。
スプール軸に真っすぐになるように差し込んで、カチッと音が鳴るまでゆっくりと差し込むだけですが...
ベアリングの取付
Revスプールには、ベアリングが付属していませんので、1150ZZサイズのベアリングを装着します。
HEDGEHOG STUDIO のスプールベアリングリムーバーを使用して装着しました。
パーツ組み込み時の重量は 12.17gだったので、純正スプールと比べて 1.23g軽いという事になりますね。
ライン巻上げ
XBRAID UPGRADE X4 を 110m巻いてみました。
ライン込みの重量で 16.7gでした。
糸巻き量が少ないので、キャスト時の目減りも考慮してかなりの軽量スプールになりますね。
実釣にて
19アンタレス用は、シャンパンマットゴールドのスプールなので純正スプールとの区別も付けやすく、なかなか好印象ですね。
実釣に行ってきました。河川で軽めのルアーを中心に、色々投げてみました。
サイドキャストの精度が上がったような気がします。スプールがスムーズに回転し、低い弾道でルアーを打ち込めるのが良いですね。
やはり、34mmスプールは使い勝手も良いですし、糸巻き量が減ったので低慣性でスプールを回せるメリットは計り知れないと思います。
その後、港湾部に移動し 13gのブレードベイトも遠投しましたが、やっぱシマノの遠心ブレーキは気持ちよくキャストできますね。
低い橋桁の下もノーストレスで投げ込めるし、飛距離も十分だし、使い勝手が抜群に向上した 19アンタレスになりました。