三段跳の魅力
指導をするようになって考える三段跳の魅力
三段跳のおもしろさはなんたって3歩あるところ!
(ちがう?笑)
100mだと速い選手が勝つけど、三段跳はそうでもない。
特に中学校、高校ではうまさで勝負できる種目。
脚の速いタイプ
ブレーキの少ないうまいタイプ
ごりごりのパワータイプ
でかーい長身タイプ
思い浮かぶだけでもいろいろなタイプがあって、
三段跳は見るのも楽しい種目なんです。
あとは自己記録を急に伸ばすことができるところも
おもしろいところ。
特に15mあたりまでは、どかんと1mくらい伸びる事もよくある。
もっと三段跳の魅力を伝えたい。
もっとみんながうまくなってほしい。
少しずつ少しでも役にたてるように書いていきます。
三段跳における世界一流選手と日本の15-16m,13-14m選手との比較
久しぶりのブログの更新
今回の紹介論文は、東海大学 植田先生の論文
最後に結論をわかりやすくまとめてあるので、本文を読むべし
ここでもさらに要約すると
・17m以上の選手
・15-16mの選手
・13-14mの選手
何が一体違うのか・・
ということが、
・距離
・跳躍比率
・接地時間
・滞空時間
について論じられています。
個人的には跳躍比率が気になる。。
世界選手と13-14mの選手は、ホップ・ステップ・ジャンプ 35.4%・30.8%・33.8%
15-16mの選手は、ホップ・ステップ・ジャンプ 37.0%・28.7%・34.3%
世界一流と13-14mの選手の比率は同じ!?
と結果だけみるとこうなります。
それでもかなり興味のあるデータ。
被験者は少ないから突っ込む人は多いかもしれないけれど、
跳躍比率が変わりながら、記録が向上している可能性もある。
競技する側はあまり跳躍比率を気にする人は少ない?
けど、指導する人は、課題と現状を把握するには非常に大切なポイントだと思うので
チェックして見てください。
陸上競技の三段跳におけるクリーン向上による競技力の変化について
本日は、こちら
国士舘大学 上村孝司さん
要点は
・三段跳を跳ぶ人(強い人)は、クリーンも強い
・三段跳を跳ぶ人(強い人)は、クウォータースクワットも強い
ということ。
なんでか?と言われると、はっきりは言えないけど、確かにクリーンに関しては
周りを見ても、跳ぶ人はクリーンもある程度強い気がする・・
逆にクリーンが強くなれば、三段跳も跳べる!
という訳ではないのが、難しいところ。
クリーンは全身運動、股関節伸展、爆発的な力発揮が重要で
三段跳との共通点がもしかしたら多いのかな
なーんとなく、似てるかなとも思うし、砲丸投げのフロント投げとかも測って相関関係見たら出てきそうやから、クリーンが特別にでもないとは思うけど
そこそこまで上がればいいのかな・・110kgくらい?
日本記録の山下さんはどれくらいなんだろう
棒高跳の澤野選手はかなり強かったはず・・
と疑問がわちゃわちゃ
三段跳とコントロールテストの関係
三段跳における着地効率のお話
深代先生の「重回帰分析による三段跳の着地動作の検討」
に書かれている話を元に
着地では
・上体をなるべく立てておき
・足を引き上げること
が効果的とある
着地効率で「40cm以上」変わる可能性もあるので、
着地効率を上げるのは非常に重要!
だけど三段跳選手が着地練習にこだわってやっているのはあまり見かけない・・
これは案外、みんな気づいているけどやっていないところだと思われる・・
ポイントは2つ
というか1つ
なんたって足を引き上げるには上体を立てないといけないから
だからポイントは
「上体を立てる」
これだけ。
だけど、これが案外難しい
ステップ後にすでに上体が突っ込んでいる選手も多く見かけるし、
ジャンプ直後に上体が被ることもよく見かける
この着地局面まで上体を立てておけるか
という課題は、ステップ空中時に同じく上体を立てておけるか
またジャンプ踏切時から空中時に立てておけるか
と前の局面が重要になる。。
と練習方法はいくらでもあるけど、いざ三段跳の中で行えるかがまたポイント
段階を得て、習得できる練習方法を見つけてまた書きたいと思います。