兼業社労士!流山の二刀流パパブログ

社会保険労務士とキャリアコンサルタントの国家資格二刀流で副業するパパの、お仕事とパパ業の二刀流記事をつらつら書いていきます!

なぜあなたは副業・兼業しないのか

こんばんは。POCOです。

最近、副業・兼業の持つ無限大の可能性を感じる機会が多いので、少し書いておこうと思います。これを読んだ誰かが一人でも踏み出してくれたら嬉しい限りです。

副業・兼業のメリット

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POCOの考えるメリットは以下です。

  1. 本業より圧倒的に早く収入を伸ばせる
  2. 複数の収入源を育てることができ、ライフプラン基盤が強固になる
  3. 転職せずに多岐にわたるノウハウや人脈を得られる
  4. 失敗リスクが極めて小さい(撤退もやり直しも容易)

あなたが今の勤め先で月給を5万増やすには、どれくらいの時間と労力がかかりますか?

もしわからなければ先輩や上司に聞くなり、自社の人事制度・賃金規程をくまなく調べて把握してください。多分、大方絶望すると思います。

仮に評価が年1回の会社なら最短でも1年かかりますし、2つ昇進しないといけないなら最短2年かかります。でも、副業・兼業なら極論今月、来月から2~5万くらい稼げます。

脱サラして独立した場合、月5万じゃ生きていけないですが、副業・兼業で月+5万はとても美味しいはずです。超単純に、土日休みとして、片方1日8時間飲食のアルバイトに当てても1日1万くらい稼げますから、月4万は稼げちゃいますよね。特別な経験やスキルがなくても

これがプログラミングとかデザインとかコンサルとかカウンセリングとか、時間単価の高い領域でスキルを磨けば、平日の隙間時間の活用だけでも5万くらいならすぐ稼げるようになります。

これを早くはじめてじっくり育てていけば、5年10年後には10万、20万にしていくのも決して無理ではないはず。そうしたらいざ本業が倒産、解雇とかされてもあまり怖くない。自分でも一定稼げるから。

そして副業・兼業の場合は向いてない、好きじゃない、稼げない、とか思うならすぐ辞められます。本業があるからこそ。いくらでもやり直しが効くのが、転職や独立と一線を画すところです。だからこそ思いきったチャレンジができ、スキルも人脈も広がるのです。

副業・兼業に向いている人、すべき人

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では、副業・兼業に向いてる人や是非やるべき、というのはどんな人でしょうか。POCOとしては以下のような人だと考えます。

  1. 手っ取り早く収入を増やしたい人
  2. 複数の収入を持ちたい人
  3. 管理職に興味はないけど給与は増やしたい人
  4. 好きなことを仕事にしたい人
  5. 色々やりたいことはあるが、独立や転職のようなリスクをあまりとりたくない人
  6. 自分の名前や能力でご飯を食べられるようになりたい人

先のメリットを享受したいけど、極力リスクをとりたくない人ほど向いてます。
逆にハイリスクハイリターンが好みの人は起業した方がいいです。副業・兼業は月5万とか10万とかせいぜい20万、30万を本業にアドオンするのを目指す世界です。年収2000万以上など目指すなら副業・兼業は向かないと思います。ただ、逆パターンで、既に成功している富豪が、金勘定関係なく本気でやりたいことをやるためにそれを副業にするという人もいます。

副業・兼業のリスク
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ここまで、いいこと尽くしな感じに書いてきましたが、もちろんリスクがゼロなわけではありません。本業1本ならあらゆることを会社が守ってくれてますが、副業・兼業は自分の名前・裁量と責任で仕事をする以上、一定のリスクは免れません。例えば以下のようなリスクが想定されます。

  1. 過労リスク
  2. 懲戒リスク
  3. 脱税リスク

過労リスクについては、本業だけで普通は週に40時間働きますから、それ以上副業・兼業で働くと労働基準法ではすべて法定時間外労働の扱いになってしまいます。土日を使う場合は特に気を付けないと、すぐに働きすぎになります。これは残業時間、残業代のことをいっているのではなく、働きすぎで健康を害することを言っています。十分に休息を取り、本業のパフォーマンスに支障が出ないラインを自分で見極めてやる必要があります。儲かるからと副業・兼業の案件をとりすぎて、すべてのパフォーマンスが下がるなら本末転倒です。

懲戒リスクは、本業が副業・兼業を禁止している場合です。通常、副業・兼業の収入が20万を超えると確定申告する必要があるため、確定申告すると会社に副業・兼業はバレます。バレないテクをネットや本でしっかり学ぶか、副業OKの会社に転職するのも手です。本業で減給やクビになったら意味がありません。

脱税リスクは、そのままですが、確定申告しなかったり、売上が1000万円超えたのに消費税を納めなかったりすると脱税で犯罪者になってしまいます。素人なりに最低限の税金については学ばなければいけません。

いかがでしたでしょうか?

リスクはゼロではありませんが、少し学べば回避できるものばかりで、圧倒的にリターンが大きいのが副業・兼業です。

しかも早く始めるほど有利です。少しずつ収入を増やしていけばいいので、焦らず少しずつトライできます。これが独立起業だと、来月から20万以上稼がなきゃ、になるんだから死活問題ですよね。そりゃ相当の算段があるか、根っからのチャレンジャーか、天才かでないとできないと思います。でも副業・兼業で5万くらいアドオンするなら凡人で全然できます。支援してくれるツールもたくさんあります。(クラウドソーシング、メルマガ、セミナー、SNSなど) 最初はツールを使い倒し、どこか継続的に仕事をもらえる人と出会えれば、紹介が紹介を生んでいく正のスパイラルもできてきます。

是非、私のような人が一人でも増えたら嬉しいなと思います。

自分の時間を安売りしない!バリューを考えて時間を捻出する

こんばんは、POCOです。

11月末から本業が多忙になり、更新が途切れていました。空けずに継続するというのはなかなか難しいですが、しっかりやっていきます。

さて、今日は時間の使い方について書きます。特に仕事以外の時間のことを指しています。

突然の飲み会のお誘い、どうする?

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私はほぼ100%の確率で断ります。なぜなら1日、1週間、1か月単位くらいでは生活を設計しており、それについて妻とも合意して毎日を過ごしているので、それを変えるとなると妻にも
予定変更を強いることになるわけですから、天秤にかけた場合にほぼ確実に家族を優先することになります。

もっとシンプルに言えば、自分が帰る時間を見越して夕食を作って待っている妻と子供を想像してその状況でどんな飲み会なら優先できるのか、よく考えるべきだと思います。

一番スマートなのは妻にそのことを相談せず、報告もせず断ることです。

来週の夜空いてる?

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この場合は、会合の内容・目的・リターンを考えて対応します。例えば私は本業でも成果を挙げてしっかり昇進・昇格を目指していますし、
そこは妻とも合意しているので、直属上長はじめ縦のラインの会合は重視します。ただし当日のお誘いの場合は上長であっても前段の通り、断ります。(今は部下はいないので、後輩との飲み会の場合はよほどのことがなければ断っています)

ちなみに、断る断るばっかり書いてますが、目的が明らかで意味があるものの場合は、ランチを提案しています。例えば同期や後輩の誘いの場合、異動や転職関連の相談や私自身の経験について聞きたい、といったものはランチに振り替えてほぼ確実にいきます。

自分から誘うケース

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私は誘われた飲み会の9割以上を断っていますが、そのうち6割くらいはランチに振り替えて対応してます。一方で私は目的をもってランチや飲み会に人を誘います。

  1. 自分より専門性が高いプロフェッショナルに教えを乞うケース
  2. ビジネスパートナーとの関係構築
  3. 評価の決裁を持っている直系上長のラインの方々

1については、頭を下げて私に投資を頂く時間です。目的を事前にお伝えし、受諾頂ければ場所は必ず先方の都合の良い場所か事務所・オフィスに出向きます
2については、今個人としてお取引を頂いているお客様との会合ですが、こちらも優先度高くお誘いします。
3については、サラリーマンならここは徹底投資すべきですね。黙って成果出していれば給料が上がる時代ではありません。

最近だと、直属の課長、次長、そしてビジネスパートナーの個人事業主コンサルタント、同業の社会保険労務士(もう一つの武器であるキャリコン資格で協業します)、新卒同期で脱サラした税理士、異動前の同僚で独立起業した後輩、とビジネスに繋がる部分では多くの時間を投じています。

一方で単なる同期忘年会とか学生時代の友人たちのお誘いなどはほとんど断っています。今は本当に種まきの時期なので、1分も無駄にできない思いです。

ここで根をたくさん張って、35歳中(いま32歳です)までに所得1千万超を達成できたら、もう少しいわゆる”しょーもない時間”にも金と時間を使いたいなぁと思います。

別に付き合いが悪いと思われても構わないし、疎遠になってもいい。関係を深めたい・維持したい・広げたいと思う人やコトにだけ時間とカネを投じるべき、というのがPOCOの持論です。

私の最優先は妻、次いで子供たち。その次はビジネスの話。それ以外はいまは全くどうでもよいと思って振り切っています。大事なのはそれを家族とも合意していること。

不思議なんですが、そういう意思のもとで行動をとるようになってから、無駄な時間がどんどんなくなり、人生の生産性が研ぎ澄まされていく感覚が日々ひしひしと感じられます。そして次々新たな人(素敵なビジネスパートナーとの出会い)を引き付けてくることを体感しています。

実に毎日が楽しい。いままで社会人やってきて今が一番楽しい。

皆さんはどのような付き合いに時間とお金を使っていますか?

一度見直してみると人生は劇的に変わるといっても過言ではないと思いますよ。

人生100年時代と社会保険労務士の道標

こんばんは、POCOです。

私が社労士の開業登録をしたのはほんの最近です。いわゆる駆け出しぺーぺー社労士です。そんなわけで社労士としてどうビジネスを広げようか、目下模索中です。今日はそんな社労士の未来、行く末を考えてみたいと思います。

試験合格とは20,000人との競争市場に足を踏み入れること

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日本には社会保険労務士が40,829人います(平成29年8月末時点)。そのうち開業登録が23,698人だそうです。ということは登録だけしてなにもできずに去っていく人達を除いても、大体少なくとも20,000人の先輩方と戦っていかなければなりません。

合格したら独立して薔薇色の人生が待っている?そんなわけがありません。どうやってこの20,000人に勝っていくのでしょうか?

私も所属している支部長から、兼業社労士についてすごくお奨めされました。むしろ30代での独立は反対でしたね。それだけ社労士1本で食えないってことです。

奪われる専売特許

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少し考えてみれば簡単な話です。社労士の独占業務である1号、2号業務ですが、これは"代行できるのは社労士だけ"ということで、自分たちで手続きできるならそれでいいわけです。しかもその内容は、"正しく納期通りに作って送ること" = 即ち"誰がやっても成果としては同じになるモノ"なわけです。

ということは、差別化できるとすれば、"速いこと"、"安いこと"しかないので、そんなものはソフトウェアやアプリ君にやってもらえばいいのです。少し調べればわかりますが、信じられないくらい安いです。社労士のオッサンに月ウン万払うより、リテラシー豊かなスタートアップの方々はまぁそっちに流れていくでしょう。(自分達で操作する時間さえ惜しい、もしくはとにかくIT疎くてやだ、という方々のニーズはあるでしょうから、市場ごとなくなることはないと思いますが、受注単価は落ちる一方でしょう。)

人生100年時代、どう戦略を描いているか

ライフシフトは読まれましたでしょうか?ワークシフトの続編ですが、絶対読むべきです。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

医療は進化を続け、もはや我々も100歳まで生きる可能性が高い時代です。65歳で定年しても年金だけで30年以上生きていくのは難しいですが、働けるくらいには元気なんです。だから働くことになる。でも売れるスキルがなければ仕事はない。だから今から考えていく必要があるのです。

そんなわけで手に職を、と色んな資格や語学取得を目指す人も増えてると思いますが、ちょっと待てと。

取得後の世界をちゃんと調べて、戦い方まで一定考えてるのかと。資格は特に金食い虫です。社労士なんて名乗るだけで年間10万円以上飛んでいきます(開業の場合)。キャリコンも資格維持するのに研修等で数万の投資は避けれません。

社労士も高単価で差別化できる領域で勝負しないと食えなくなる

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社労士に限った話ではないですが、答えが決まっているような定型業務はAIや機械・ロボットに置き換わります。

そこで戦うとなると、AIや機械・ロボットより低単価で量をこなすしかなくなりますが、それでいつまで食えるのか。いわゆるジリ貧というやつで、ハードワークなのに報われない仕事になるでしょう。

そうなると、付加価値を高くつけて差別化し、高単価で売れるサービスを持つ必要があります。社労士で言えば、3号業務です。

結局差が出るのはコンサルティングだとPOCOは思っています。"助成金の申請をする"、"就業規則を作る"のではなく、"個社にあった助成金を複数組み合わせて提案できる"、"個社にあった人事制度を設計し、それを担保する就業規則にするための提案ができる"ということが生き残りのために必要だと思っています。加えて経営コンサルもできる、採用コンサルもできる、など社労士の専門にとらわれずに提案幅を広げるための"学び直し"に投資し続けられること、も人生100年時代を楽しく無理なく生きていくポイントだと思っています。

さいごに

私はコンサル(本業)×社労士(副業兼趣味)×キャリコン(副業兼趣味)で独自性を出して生きていこうと思っています。今のところ社労士1本で独立して食べようという気はありません。そうするつもりなら駆けずり回って泥をすする気持ちでやらないと無理だと思います。

受験生や合格者の方々、私のような駆け出しの方々も是非考えてほしいと思います。

育児と仕事の両立を阻む3つの保育園問題

おはようございます。POCOです。

今日は全く目新しくもなんともない、保育園問題について書きたいと思います。なぜかというと物凄く心惹かれる出来事があったからです。

保育園問題とは

POCOとしては基本的には、入れない、高い、しんどい。だと考えています。

①待機児童問題

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入れない、はご承知の通り"待機児童"問題ですね。保育園が圧倒的に足りないということです。場所も保育士も足りない、自治体からすると長期的にはおいしくない(少子化が進み保育ニーズが落ち着けば、定員を満たせないコスト施設が大量に生まれる)、など色々な問題がありますが、利用者からするととにかく入れない

この入れないというのは認可保育園を指しています。なので入れない人たちは認可外保育園を選択する(それも入れずに仕事を辞めるしかない人もいます)ことになります。認可でないので公的支援がない=利用料がすごく高い。

②収支に絶望問題 

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認可外はいわずもがなですが、認可保育園であっても例えば東京都江東区では世帯年収700万円で子供が1歳と0歳だとすると、第一子46,800円、第二子23,400円で月合計70,000円の出費です(参照:東京23区 区立認可保育園 年収別月額保育料 一覧 (2015年))。これが第一子3歳クラスになるまで続きます。これに対して復職した時短妻(夫)は手取りでいくら月収を得られるのでしょうか。

実際にここで収支トントン~赤字になる世帯もあり、結局仕事を辞めてしまう要因の1つになっています。復職して赤字なら働かない方がマシ、という単純な話です。

③両立維持困難問題

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これは純粋に保育園の送り迎え、家事育児と仕事を両立することに疲れ果て、仕事を辞めることに繋がっている問題です。実は内閣府の公表データ(参照:http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_39/pdf/ss1.pdf )でも、およそ半分が出産~子が1歳になるまでの間に退職している現実があります。保育園が見つからずに辞める人も含まれますが、それよりも両立できないと感じて退職した人が多いことは上記の内閣府のデータ内でも明らかにされています。

国の戦略はそこに紐づいている

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だから国は

  1. 企業主導型保育園
  2. 幼児教育無償化
  3. 働き方改革(→ひとづくり革命、生産性革命)

を掲げているわけです。というか掲げ直す(増税分の用途見直し)ために衆院解散して選挙を行って勝ったというわけです(表向きではありますが)。個人的には方向性としては非常に良いと思っています。

もはや保育園不足で困るのは個人だけではない。企業も保育に向き合わないと社員がどんどん辞めるし採れなくなる。だから十分に支援するので企業が保育園作ってくれと。そして保育園入れても辞められてしまうと労働生産性は低くなるばかりなので、お金の問題は増税分で賄おうと。さらに働き続けてもらう(両立してもらう)ために、残業を減らし、テレワークを普及させ、働きやすい環境を作っていこうと。

そういう流れになっているというわけです。

企業の対応は遅々として進んでいない

一方で大企業中心に保育絡みの従業員支援の動きははっきりいって遅いです。自前の保育園を設けたワークスアプリケーションズや、育休中の給与100%保証など支援を拡大するメルカリ、育休最長で6年取れるサイボウズなどの好例はありますが、復職と両立を見据えたより突っ込んだ施策を投入している会社というのはあまりない印象でした。そしたら昨日出てきました。本当に素晴らしいので紹介します。

 Sansanの新人事制度「MOM」

まとめると以下です。

①3歳になるまでの保育料を上限月15万円まで全額補助

②通勤ルート外の保育園の場合、保育園の送迎のためのタクシー代月4万円まで補助

③認可外保育園の予約金10万円まで補助

④保活コンシェルジュサービス利用会社負担

名刺のクラウド化でイノベーションを起こした同社ですが、もう感動しかないです。

本格的に保活をした人にはこれらがどれだけすごいことか、よくわかると思います。僕は正直第一子の保活のときだったらこのすごさも、何に対する補助でどんな利用者を想定しているのかさえも、わからなかったと思います。(お恥ずかしながら第一子のときは保活は妻に丸投げで自分は何もしませんでした)

Sansanには間違いなく優秀なママパパが集まりますし、今いる若手のロイヤルティも高まるでしょう。社会的なタイミングもよくインパクト絶大な取り組みです。働き方改革セミナーなどもされていて、POCOも参加したことがありますが、名刺サービス同様に革新的な風土を感じました。

※SansanのニュースリリースSansan、人事制度「MOM(マム)」を開始 〜保育園料の全額補助を含む4つの支援で早期の職場復帰を後押し〜 | Sansan株式会社

さいごに

人事担当者や経営者は是非このような施策を本気で検討してほしいですね。

利用対象が限られ、かつ補助も最大で3年と、決して長くないので経営へのコストインパクトはそこまで大きくないはずです。その割りにすごいブランド向上になりますので採用でもかなり有利になると思います。

私も即本業の会社に提案しました。コンサルらしく、データで裏付けてしっかり社内提案をしたいと思います。

やはり国や自治体の支援を指をくわえて待つのではなく、企業がどんどん先んじて投資していけるか、に総活躍社会の実現はかかっていると思います。

漢字に変換し一言でまとめるとグッと伝わりやすくなる話

おはようございます。POCOです。

先日、インクルージョン組織を作ってイノベーションを」という発信が身近でありました。

また、サバティカル休暇」「スカンクワーク」なんて新しい仕組みの話もしました。

一応そういう界隈のコンサルをしてるので、知ってなきゃいけないのはわかりますが、あまりにもダサイ。絶対世の中の大半の労働者が「聞いてすぐ想像できない」

というわけで今日はお前の話、全然意味わからなくてダセーぞ、という話を書きたいと思います。

カタカナコトバはジコチューでしかない

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時間がある人は以下に飛んでア行だけでいいので見てみてください。

【用例あり】業界頻出のカタカナ語・ビジネス用語辞典【100選】 | 【Webライター・編集者】最初の一歩

POCOも30代前半のバリバリ社会人なので、結構わかってて、使っていることも多いのですが、聞く側に立つと理解できてもすごく腹立ちます。お前はナニモノなんだと(笑)。

少し挙げてみましょう。

アジェンダ

会議における検討課題、議題、議事日程。

うん、議題でいいっすわ。

キャパ

収容能力、容量のこと。

「もうキャパオーバー?」とか使われます。

これは、そいつの能力や労働力の許容範囲を指しているので、「もう限界?」「まだやれる?」「できる範囲?」で十分でしょう。

コミット

 約束した目標に対して責任を持つこと。

「どれくらいコミットできてるの?」とか使われます。

「達成できるの?」「全力尽くしてる?」の方が絶対にわかりやすい。

ちなみに僕が嫌いなカタカナ用語は以下です。

コンサバ、コンピテンシーレジリエンスレバレッジ、パラレルなど。

コンサバは保守的、コンピテンシーは行動特性、レジリエンスは抵抗力、パラレルは同時並行、と言われた方が圧倒的に理解できますよね。

一方で、カタカナを適切に日本語に変換して話せるかどうかで、その人の知性がわかったりもします。例えば、レバレッジを「少しの投資で最大の成果を得る方法」とかに訳して伝えられるか、ということです。

一言で表現する

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先日とあるセミナーに参加したのですが、そこで講師が「ある物事について、曖昧な表現で長々と説明する人は大体ちゃんとわかってない」といっていてすごくしっくり来ました。

「セグメント毎のレスポンシビリティを明確にしてリソースを適切にシェアし、KGIに基づくKPIにコミットするのが大切」

とか言ってる人は頭良さそうに見える人もいるかもしれないが、自分は大したことないと大声で言っているようなものです。

「各組織ごとの責任を明確にし、適切にヒトモノカネを配分して目標と目標達成のための各指標の達成に全力を尽くすことが大切」

こっちの方が信頼出来ませんか?

そしてこれを一言でポイントにまとめれば、「責任明確化と適切な資源配分」といえます。

目標達成に全力を尽くすのが大切なんて、何も言っていないのと同じですから言う必要ないです。

何かを説明するとき、一言で言えないかどうか是非再考してほしいと思います。

まとめ

まとめると、「カタカナを漢字に訳し」そして「一言で」伝えられるようにしよう!ということです。

ただし、"平易な表現で"、というのも付け加えておきます。難しい日本語表現にしてもまた意味がないですからね。

結局聞く側の立場に立ってわかりやすく伝えられるか、ということなんです。

「両立支援」育児と介護はこんなに違う!

こんにちは、POCOです。

今日は東京都主催の「介護と仕事の両立推進シンポジウム」に参加してきました。

自身2児の父であり、妻は育休中で私も育休取得した経験があるので、育児と仕事の両立については実感も知見も一定あるんですが、今後数年以内に急増するだろう、「介護と仕事の両立」については全然インプットがなかったので、勉強のために本業の合間に行ってきましたので、学びをまとめたいと思います。

社員の10人に1人が介護の制約を受けている

まずは以下の2つのデータを見てください。

【要支援/要介護者数の推移】

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【介護離職者数の推移】

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これらによると、まず何らかの介護をしている労働者はおよそ620万人(最新の統計だと2016年630万人でした)ですが、総務省の統計によると就業者数がおよそ6,600万人(平成28年8月時点)なので、相当乱暴な計算ですが、従業員10人に1人は何らかの介護を抱える計算です。当然全体でならしてるので、平均年齢が高い組織ほどその割合はぐっと高くなるはずです。(同じく総務省統計によると、介護をしている人のうち45~64歳の労働者が全体の7割です)

また介護離職は年々増え続け、ついに年間10万人に届きました。

介護と仕事の両立は育児の応用では対処できない

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昨今、大企業を中心に育児と仕事の両立支援は進み、イマドキ産休や育休が取れないというのはマズイ風潮になり、女性の8割以上は育休を取って、復職をする状態になりました。(とはいえそこからおよそ50%が退職しているのが実状です)

しかし、この企業の成功体験はそのまま介護に応用できるのでしょうか。答えは否でした。

その理由は、介護はより不確実で複雑性が高いから。具体的には以下にまとめます。(シンポでは9つ挙げられていたがPOCOが確かにと思ったものだけ抜粋)

  1. 時間的予測困難性
  2. 経済負担の予測困難性
  3. 同時多発性
  4. 負担逓増性
  5. 空間的分離性

順番にわかりやすく書きますね。育児と比較してと前置いて読むとわかりやすいです。

「いつ始まるか、いつ終わるかわからない」

「何にいくらかかるか、誰が負担するかが見えにくい」 

「自分の親と配偶者の親など、同時に複数件起こり易い」

「時間が経つほど負担が重くなりやすい」

「一緒に住んでないことが多い」

比較するものではないのは重々承知してますが、明らかに介護の方がくせ者です。しかも育児と違って全員に関係するので、より避けらないテーマです。

時間施策だけでは足りない f:id:srccdaddy:20171024164738j:image

正直、"介護"にフォーカスした働き方改革の企業事例はまだまだ多くありませんが、それでも拾ってみると、ほとんどがフレックスや時短勤務などの「時間施策」のみです。

今日のシンポでは大成建設社が参加していましたが、ここでは徹底した現場ヒアリングにより、より社員のニーズに則した福利厚生としての制度構築をされていました。

例えば、介護休業法では、介護休業は93日間しか取得できず、その分割も3回までしか認められません。

しかし同社では、180日まで、分割回数制限なしと独自に強化した内容にしています(しかもざっと調べた感じ、有給のようです)。

これは「細切れに多くとりたい」という現場ニーズに合わせた施策です。また、いわゆるジョブリターン(介護事情で退職しても、落ち着けば一定の条件で復職できる制度)等もその一つです。

いかに社員が制限持ちながらも両立できるかは、企業が確実に現場社員の介護の状況(現在・近未来)を把握し、ニーズに沿った環境を整備することがポイントなのだと思います。

さいごに

この2017年10月1日 に育児休業も最長2年取得できるよう法改正されました。もちろん最長6年(!!)取れる独自運用を持っているサイボウズ社や、育休中の給与を全額保証(一定期間)するメルカリ社など、先手の動きをとる企業はたくさんあります。

こういった本気で社員とともに乗り越えていこうという組織をもっともっと増やしていきたい今日この頃です。

イマドキ男子が育休を取るべき3つの理由

こんばんは、POCOです。

猛威を振るう台風21号に今日の午前中は全社員在宅勤務・午後出社となったので夜更かしして溜まりに溜まった段ボールの処理をし終えたので、今日は育休の話を。

育休取らずして育児を語るべきではない

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さて、よく「会社に育休制度がない」なんて聞いたこともありますが、育休、正確には育児休業と言うのは、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」という法律で定められたものなので、雇用保険に入っている労働者であれば会社の制度など関係なく最大で子どもが2歳になるまで取得ができるものです(諸条件がありますが)。

 

ではここで問題です。

女性の育児休業取得率と、男性の取得率はどれくらいでしょうか?

 

答えは、女性が81.8%、男性は3.16%です!31.6%ではありません。3.16%です!!

 

どうですか、驚きませんか??これは2016年度、最新のデータです。

これだけイクメンだとかイクボスだとかのワードがバズってても、足元はこの程度です。

つまり結局そうはいっても週末に子どもと遊ぶだけのなんちゃってイクメンがほとんどで、単なる有給を使った数日間の育児休暇ではなく"育児休業"をしっかり取って妻と同じ生活を体感したパパはたった3%しかいないわけです。

POCOは第2子の誕生を機に、1ヶ月間の育児休業を取得しました。

育休中のてんやわんやの詳細はまた今度書きますが、一言で言えばとにかくハードです。絶対に仕事の方がラクショーだと感じます。妻に頭が上がらなくなります。

それを知らない97%のパパ達にはこれだけは言いたい。育児・家事について妻に意見をするのだけはやめた方がいい(笑)

イマドキ男子が育児休業を取るべき3つの理由

①子どもの成長を間近で見られる

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これはよく言われますが、表情が豊かになるとか、自分があやしても笑ってくれるようになるとか、自分でも安心して寝てくれるようになるとか、ちょっとした仕草が変わる、バリエーションが増えるとか、毎日小さな成長を感じられます。

POCOは第2子の育休で、ひとつ上の長男もいたため、話せる言葉が増える、上手にジャンプができるようになる、などその喜びは倍以上でした。

何より"その瞬間"に立ち会えるのが良い。「○○君が初めて立ったのは○ヶ月のときだったねー」とか妻に言われて「う、うん(そうだっけ…)」とかなることはなくなります。

②自分の価値観が確実に変わる

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これ、すっごくデカイです。仕事への価値観も家族への価値観も、人生で大切にしたい軸も全部変わります。パラダイムシフトってやつです。もし1ヶ月やってみても変わらないんだったら、既に完成された君子であられるか、育休を利用して自己研鑽に走るなどし、育児家事をほとんどしなかったかのどちらかです。

まず、間違いなく早く帰ることを最優先するようになります。あれだけ大変な一日を毎日一人でやりくりしている妻を想えば、今日は一杯飲んで帰ろうなどと思わなくなります。それに早く帰れば子どもとご飯を食べたり、お風呂に入れたりもできます。

そのため仕事もいかに効率的にこなすかを考えるようになり、無駄な予定は秒で断るようになります。そんなしょうもない時間があったら妻を少しでも楽にしてあげたい。

一方で家族を支えなきゃ、という思いは一層増すので、仕事への本気度も格段に上がります。20代のときにまったく昇進とか昇給に興味のなかったPOCOが40歳までの昇格・収支計画をたて、上司には昇格する条件を細かく握り、兼業まで始めるわけですから、あらゆる考えがいい方に向かうはずです。

③妻との関係が劇的に良くなる

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これがPOCOがイマドキ男子に最も伝えたい理由です。

正しく"育休"を取り、死ぬ気でやりきれば120%妻との関係が劇的に良くなります。もともと良かったなら、それはもう一生揺るがない絆になると思います。悪かったなら愛を復活するチャンスです。一生の間に誕生する子ども数しか取得のチャンスがないわけですし、これを逃す手はありません。

正しく、というのは"育休"の意味を取り違えないということです。妻が育休を取るのは、"休むため"でも"資格を取得するため"でもありません。育児をするために休むんです。

なので、ひたすら育児・家事してください。他のことやるならその隙間で寝る時間削ってやってください。妻は育休中そうしてるんです。

おすすめは1日3食つくり、片付け、掃除、おむつ替え、着替え、散歩、寝かしつけなど全部やることです。ちなみに、手伝うのでなく、自分がやること。そして絶対に「手伝う」と言わないこと。手伝うといった時点であなたは外部の人です。主体者であることにこだわってください。妻はすごく敏感に見て聞いて感じています。

僕は1ヶ月間、洗濯とおっぱい以外はすべて自分がやりました。(洗濯だけは妻のこだわりがあり…)

妻がやっていることを同じように経験するのが大事です。確実に"同じことをやった→この人はわかってくれる"となっていきます。だからこそ絶対に投げ出さないこと。妻にやり方についてけちつけられても文句言わず黙ってやりきる。これやったら確実に認められます。めちゃめちゃ信頼されます。妻の愛をより感じられるようになります。

こっちも愛されているからこそこの幸せを維持しようと思いますから、育休明けても同じスタンスで家事育児を自然にやれます。

さあ育休をとろう!

いかがでしたでしょうか?是非少しでも育休に前向きになっていただけたら幸いです。

会社の前例や習慣、風土にとらわれないことです。育休取得に対する不利益対応は違法です。そういう会社は絶対に淘汰されていきます。是非勇気を持って踏み出してほしいと思います。