ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎234 中間テスト70

中間テスト70

『時間の窓で切り出した周期的複合音のスペクトルは連続スペクトルになる』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

周期的複合音は周期音の一種なので、

パワースペクトルは線スペクトルになる。

時間の窓で切り出す、つまり、

観測時間を短くした場合は連続スペクトルになる。

 

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音響学の基礎233 中間テスト69

中間テスト69

『単一パルス(クリック音)のスペクトルは連続スペクトルになり、

 スペクトル傾斜は0dB/octになる』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

単一パルス(クリック音)はインパルスのこと。

インパルスのパワースペクトルは、

連続でスペクトル傾斜は0dB/octになる。

 

パワースペクトルを比較したとき、ホワイトノイズと異なる点は、

ホワイトノイズが全体のエネルギーが強いのに対して、

インパルスは全体のエネルギーが弱い。

 

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音響学の基礎232 中間テスト68

中間テスト68

『白色雑音のスペクトル傾斜は0dB/octである』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

dB/oct(ディービーパーオクト)は、

1オクターブあたりの減衰率をdB(デシベル)で表した数値である。

oct(オクト)はオクターブのことであり、

1オクターブ上がったとき、つまり周波数が2倍になったときに

dB値がどのくらい下がったかを示すものである。

 

パワースペクトルを見ながら考えてほしい。

白色雑音はホワイトノイズであり、

パワースペクトルはどの周波数でも一定の値を取る。

スペクトル傾斜はないので0dB/octになる。

 

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音響学の基礎231 中間テスト67

中間テスト67

『連続スペクトルの帯域を制限(限定)すれば有限個の周波数成分になる』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

連続スペクトルには無数(無限個)の周波数成分が含まれている。

その一部分を取り出しても無数の周波数成分がある。

 

有限個というのは数に限りがあるということなので、

無限個よりも数が圧倒的に少ない。

 

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音響学の基礎230 中間テスト66

中間テスト66

『白色雑音のような非周期音のパワースペクトルは連続スペクトルになる』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

白色雑音はホワイトノイズのことである。

◯◯ノイズは基本的に連続スペクトルになる。

 

広い周波数帯を持つノイズを広域帯ノイズという。

バイオレットノイズ、ブルーノイズ、ホワイトノイズ、

ピンクノイズ、レッドノイズなど、音だけど色に見立ててこう呼ばれる。

音響学ではホワイトノイズとピンクノイズは必ず覚えておこう。

 

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音響学の基礎229 中間テスト65

中間テスト65

『時間窓で切り出した純音のスペクトルは線スペクトルになる』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

時間窓で切り出すというのは、

音の観測時間を極端に短くするということだ。

 

純音は連続した正弦波で表される。

もしそれが一部分だけならば純音とは言えないのである。

したがって、パワースペクトルは純音のような線スペクトルにはならない。

 

時間窓で切り出した純音は短音、トーンバースト音になる。

トーンバースト音は持続時間の短い正弦波のこと。

そして、そのパワースペクトルは連続スペクトルになる。

 

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音響学の基礎228 中間テスト64

中間テスト64

『周期的複合音のスペクトルは複数の線スペクトルになる』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

周期的複合音は周期音の一種である。

周期的複合音と書かれているのは、

周期音は純音も含むためである。

ここでは純音を含めないものとして考える。

純音は1本の線スペクトルになるが、

周期的複合音は複数の線スペクトルになる。

 

周期音は基本音と倍音から構成され、スペクトルを見ると、

周波数がf1、2f1、3f1、…、となる箇所だけ線になる。

離散スペクトルや線スペクトルと言う。

一般的に倍音の次数(fの左の数)が大きくなるほど縦軸が短くなる。

 

基本音の周波数f1は純音と同様に波形のグラフから求められるので、

倍音も計算で求めることができる。

 

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