信州最速理論

信州最速プロジェクトにようこそ

ウォーズマン理論

 

ウォーズマン」を知っているだろうか。

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キン肉マンという漫画に登場するキャラクターの1人である。
 
 
この漫画の中で、100万パワーのウォーズマンと1000万パワーのバッファローマンの戦いというのがあった。
 
圧倒的に不利なウォーズマンが起死回生の策として、考え出した作戦がこちらだ。
 

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(ベアークローを両手につけて)100万パワー+100万パワーで200万パワー!
いつもの2倍のジャンプが加わり、200万×2の400万パワー!! 
そして、いつもの3倍の回転を加えれば、400万×3の1200万パワーだーっ!!
 
 
という無茶苦茶な理論だ。
 
そもそも、ベアー・クローを両手に付けただけでパワーが2倍になる時点で突っ込みどころが満載だし、光の矢になってバッファローマンめがけて捨て身の攻撃をしたわりには、バッファローマンの角を一本折るだけに留まったことを考えると、結局気持ちの問題だということがよく分かる。
 
この、一見正しそうに見えるけれど、よく考えるとめちゃくちゃで理屈が通らない理論を俗に「ウォーズマン理論」という。
 
 
私は今日、仕事で帰るのが遅くなってしまった。
 
 
本当は今日15kmのJOGをする予定だったのだが、時間が遅くなってしまったため、それは難しくなった。
 
では、どうするか。
 
10kmのJOGにすることにした。
 
練習をスタートしたのは20時45分だ、仕事で疲れてへとへとだったが、いつもより2倍の集中力でJOGを始めた。
 
私の家の周りは標高900mだ。都会で暮らす人に比べて空気が薄いため、1.1倍くらい負荷がかかる。
 
しかも、今夜は寒かった。
マイナス8度の中を走ると、寒さで加圧状態になり負荷が1.2倍くらいになる。
 


しかも、今日はいつもより時間が遅かったのでいつもより1.2倍くらい速いペースで走った。
 
 
さらにお腹も空いていたので、いつもの1.5倍くらいキツかった。
 
つまり、10km×2倍×1.1倍×1.2倍×1.2倍×1.5倍=47.5km走ったことになる。
 
 
結局、予定の15kmの3倍近く走ってしまった。
 
達成感を味わうことができたのだ。
 
 
あなたがもし、自分より速いランナーに勝たなければいけないときや自信をつけたいときは、この「ウォーズマン理論」を活用して、いつもより頑張ってみたらどうだろうか。

痙攣を防ごう

走っているときに、痙攣したことはあるだろうか。

 

これが結構辛い。

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特にマラソンの終盤は痙攣を起こしやすいので注意が必要だ。

 

痙攣の原因はいくつかあるが、水分やミネラル不足によるものが多いと言われている。

 


A man can stand anything except a succession of ordinary days.

 

人間はどんなことにも耐えることができる、普通の日々が続くことを除いては。

 

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ドイツを代表する文豪・ゲーテはこのような言葉を残している。

 

たしかに痙攣は我慢できるかもしれない。

しかし、痙攣しないに越したことはないだろう。

 


そこで、今回は痙攣を防ぐための方法を紹介したいと思う。




1 水分を補給しよう

 

水分が不足すると、ナトリウムが欠乏して筋肉が委縮したり痙攣する原因となる。

汗をかいたときにはスポーツドリンク等でこまめに補給しておこう。

 

また、寝ている間に痙攣が起こる人は、睡眠前にスポーツドリンクや水を飲んでおくといいだろう。


ただし、スポーツドリンクは虫歯の原因にもなるため、睡眠前には歯磨きを忘れずに。

 


2 ミネラルを補給しよう

 

痙攣やこむら返りを予防するには、ミネラル補給が重要だ。


カルシウムマグネシウムは筋肉の正しいコントロールには必要不可欠と言われている、『カルニマグイッチ』という言葉もあるくらいだ。

 

特にマグネシウムは筋肉の痙攣を防いだり、神経が昂ぶるのを抑えてくれる役目があるため、こむら返りのように筋肉の収縮に問題のある症状を抑えるには欠かせないだろう。

 

マグネシウムはナッツ類や海藻、大豆等に多く含まれている。

 

そのため私はレース前日には、ピスタチオのケーキを食べることにしている。

 

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しかし、なかなか入手が難しいため達成できていないのが現状だ。

 

レース後のアイシングも、バニラではなくマガダミアナッツを選んでいる。

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これも痙攣を防ぐためだと声を大にして言いたい。



3 バナナを食べよう

 

実は、痙攣を防ぐのに『バナナ』がいいと言われている。


バナナはレース前にエネルギーを素早くチャージできるだけでなく、ミネラル (マグネシウムカリウム等)が豊富に含まれているというメリットがある。

 

普段から食べるのはもちろんだが、レース前にも摂っておくといいだろう。

 

私はバナナも、ランナーバナナ、コロンビアバナナにこだわっている。

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痙攣を防ぐためだ。


 
エイドでバナナを食べながら走っているのも、別にお腹がすいていたわけではない。
 
痙攣を防ぐためだ。
 
 
レース前日に、まるごとバナナを食べるのは?
 
もちろん、そういうことだ。
 

4 漢方を活用してみよう

 

実は、痙攣を防ぐのに最適の漢方薬がある。

 

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』だ。

 

 

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これは漢方の原典である『傷寒論(しょうかんろん)』に記載されている漢方薬で、急激におこる筋肉のけいれんや、こむらがえり、胃腸の激しい痛みに効くと言われている。
 
マラソンは長い時間を走るため、大量の水分やミネラルを失ってしまうため、痙攣が起きやすい状況にある。
 
よって、痙攣しやすい体質の人や、寒い日のレースに芍薬甘草湯はおススメだ。
 
ちなみに大正製薬の主力商品である『大正漢方胃腸薬』にも芍薬甘草湯が含まれている。

 

 

 
芍薬甘草湯は痙攣性の腹痛にも効果があるようなので、マラソンの終盤で腹痛に悩まされる人は試してみるといいかもしれない。
 
芍薬甘草湯は漢方薬なので粉末で売っているものが多い。
 
もちろんそれはそれでいいのだが、走りながら飲むのであれば『アルクラック』というドリンクがある。

 

 
 
 
この抜群のネーミングセンスで売られている『アルクラック』、実はその正体は芍薬甘草湯である。
 
これは、もしデート中になんらかの事情で痙攣やこむら返りをしてしまったときにも、漢方薬を飲んでいることがバレないようにというメーカーの配慮である。
 
デート中の痙攣はやはり恥ずかしいものだ。
 
さらに漢方薬を飲んだからもう大丈夫っていうのもなんだかスマートではない。しかし『アルクラック』ならそんな心配は無用だ。
 
「それ、何?」
と、聞かれたとしても、
 
「あー、これは『アルクラック』だよ、信州のゆるキャラの名前みたいでかわいいだろ。」
 
「ホントだね、めっちゃかわいいやん!」
 
と、スマートに切り抜けることができる。
 
女性のショッピングに付き合うというのは長時間歩くことを意味する。
 
水分やミネラルが失われると、痙攣を起こしやすいので、ぜひバッグに1つくらいは入れておきたいアイテムだ。
 
 

5 痙攣を防ぐスプレー

 

これはニュージーランド生まれの画期的なスプレーで、HCH Taking CRAMP-STOP(クランプストップ)というものだ。

 

 
 
CRAMP(クランプ)は痙攣という意味なので、ネーミングは安直というかそのまんまだ。
 
これは運動中に足などが痙攣してしまったとき、または痙攣が起こりそうになったときに、舌の裏にワンスプレーするだけで効果を発揮し痙攣を抑えることができるそうだ。
 
トライアスロン、ロードレース、マラソンなどの過酷なスポーツレースで活躍するトップ選手たちにも愛用されているらしい。
 
また、しゃっくりも止めることができるようだ。
 
成分は全てナチュラル」としか記載がないため、成分については全く分からないが、私はきっと芍薬甘草湯なんじゃないかと思っている。
 
もし使ったことがある人がいたら教えてほしい。

ウインドストッパー

信州の朝は寒い。

 

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マイナス二桁は基本であり、マイナス一桁の朝は、いつもより暖かいと感じるくらいだ。
 
 
今朝は、今シーズンの最低気温を更新したところがほとんどだった。
 

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マイナス10度が当たり前のようになっている。
 
 
あまりに寒くて、鍋に入れておいたお味噌汁がシャーベット状に凍ったと友人から報告もあったくらいだ。
 
 
当然、私の車に乗せておいた非常食も凍ってしまい、使いものにならなくなってしまった。
 

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しかし、だからと言って練習を休んでいいわけではない。
 
信州出身だからと言って他県のランナーが手加減してくれるわけではないのだ。
 
寒さに耐えて、走るしかない。
 
 
さて、寒い中で走るときは手袋が欠かせない。
 

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私はランニング用手袋を持っている。
しかも、これは2001年モデルだ。
手のひらがタオル地になっていて、汗を拭うことができる。
0度~10度の範囲ならこの手袋が活躍する。
 
しかし、もっと寒くなると、ランニング用手袋は薄過ぎて対応できなくなる。
 
 

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そういうときは軍手の出番だ。
これは -5度~5度くらいの範囲で快適に走ることができる。
 
私は日頃からオシャレに気を遣っているので、軍手もオシャレだ。
 
こういうさりげないオシャレを忘れてはならない。
 
しかし、マイナス2桁の極寒にもなると、軍手を装備していても霜焼けになってしまう。
 
軍手の下にランニング用手袋を付けて二枚重ねをしても、マイナス2桁の世界では、暖簾に腕押し、ぬかに釘だ。
 
全く意味がない。
 
 

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そんなときは、ウインドストッパートレッキンググローブの出番だ。
 
登山家にも使われている最強の手袋だ。
 
 
もちろん、-15度くらいでも温かい。
 

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なぜなら、寒気や寒風を遮る万全の防風機能だからだ。
 
にもかかわらず、湿気は通すため快適に走ることができる。
 
 

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指先はもちろんタッチパネル対応だ。
 
 

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マイナス2桁の極寒の中でも、Siriと話すことができる。
 

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Siriも暖かくするようにと言っている。
つまり、ウインドストッパーを付けて走れという意味だ。

 

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そんな私の走りは極寒の中でも軽快だ。
 
なぜなら、ウインドストッパーを付けているからだ。
 
 
 
私はいてもたってもいられなくなった。
 
なぜなら、ウインドストッパーを付けているからだ。
 
 
私に怖いものはない。
爆弾低気圧もウインドストッパーにはかなわない。
 
 
 
気がつくと私は、
 
 
 
 
 
 
 
なぜか?
 
肺が凍りそうだったからだ。
 
マイナス2桁の極寒は、精神力との戦いだ。
 
練習の途中で力尽きたら凍死するかもしれない。
 
まさに、命懸けだ。
 
そんなとき、セブンイレブンは緊急避難所だった。
 
私は給水を取ることにした。
 
 

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給水はもちろん、おでんに決まっている。
スープで凍った肺を解かすためだ。
 
 
私はこんなときのために、

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電子マネーを持っている。
備えあれば憂いなしだ。
 
 
そして、おでんで回復した私は無事に帰還することができた。
 
 
 
無事に帰還できたのは、

 
 

 

 
もちろん、ウインドストッパーを付けていたからだ。

オシャレなウェア

 

「あの人オシャレだよね。」
「そうだよね、かっこいいよね。」
 
学校や職場で女子たちがこんな会話をしているのを聞いた事はないだろうか。
 

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「自分もそんなふうに言われたい。」
 
あなたもそう思っていることだろう。
しかし、私は気付いている。周りの友達には隠せているつもりだろうが、私を騙すことはできないのだ。
 
せっかく走るなら、かっこいいウェアを着て走りたい。
 
オシャレなランナーならそう思って当然だ。
 
ところが、オシャレというのはなかなか難しい。
 
 
 
最近のファッションのトレンドは「オシャレ過ぎないこと」だそうだ。
 
これは言い換えれば「オシャレしない方がオシャレ」ということにもなる。
 

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スティーブ・ジョブズのファッションがいい例だ。
 
 
一方、ブランド品を着たり、周りと違う格好をすること、つまり今までは「オシャレ」とされていたことが「ダサい」とされる傾向にある。
 
 
つまり、ナイキの契約選手でもないのにナイキのウェアで全身を着飾っていたり、奇抜なウインドブレーカーは「ダサい」ということになる。
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主張が強い奇抜なウインドブレーカーがかっこいいと言われた時代は終わってしまったのだ。
 
 
かといって、ダサいウェアがオシャレなわけでもない。
 
 
「オシャレ過ぎない」ことがポイントであり、あくまで「ノーマルでシンプル」な格好がオシャレなのだ。
 
 
じゃあ全身ノーブランドのウェアを着ればいいのかというと、そういうわけでもない。
 
ワンポイントでオシャレなアイテムをさりげなく取り入れる程度がいいそうだ。
 
この「さりげなく」というのが最も重要なポイントだ。
 
「なんだ、結局こだわっているじゃないか」と言いたくなる。
 
 
しかし私はあることに気付いてしまった。
私の持っているウェアは、実はオシャレなのではないかということだ。
 
 
確かによく考えてみれば私はいつも地味なウインドブレーカーを着ている。
 

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まさにノーマル&シンプルそのものだ。
しかし、それだけではない。
 
よく見ると「ナイキ」だ。
 

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バッグも至ってシンプルだ。
 

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しかし、よく見ると「プーマ」だ。
 

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さりげなさが際立っている。
 
 
レース用シューズだって、至ってシンプルだ。
 

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シューズのカラーが多種多様な時代にこれだけ古典的なシンプルなカラーは逆に珍しいだろう。
 
 
特に意識してノーマル&シンプルを集めたわけではないのに、これだけオシャレとされているウェアがあるということは、今日現在において私は「めちゃくちゃオシャレ」と言うことになる。
 
 
速い人はレースのときにランシャツ×ランパンを着ていることが多い。
 

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私ももちろん持っている。
 
ランシャツ×ランパンはいかにも速そうだ。
 
しかし、私はオシャレだ。
時と場合によってはさりげなく速そうなウェアを着ることにしている。
 

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このTシャツがやたらとさりげない。
 
これもよく見ればさりげなくナイキであることに気付いてもらえるだろう。

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ランシャツ×ランパンの選手が、私のこのさりげないウェアに油断して「なんだこいつ、速いのはどうせスタートだけだろう」と自重してそのまま追いつけなかったことは少なくない。
ノーマル&シンプルがいかにすごいかが分かっただろう。
 
 
しかし、安心はできない。
 
近い未来、このノーマル&シンプルなウェアがダサいと呼ばれる日が来てしまうかもしれない。
 
つまり「オシャレをし過ぎないオシャレ」をしないのがオシャレだとされる時代が来るということだ。
 
 
 
そのときは、この謎の変なウェアを着ようと思う。
 

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脚が長いとカッコいい

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学校の健康診断には、いろいろ思い出がある人もいるだろう。


この春(平成28年度)から学校の健康診断の検査項目から
「座高測定」が無くなることを知っているだろうか。

 
 
「座高測定」は内臓の発育などを確認するためにやっていたようで、上半身と下半身の長さのバランスを見ることで、発育状態の測定をしていたようだ。
 
しかし、当時の私たちにとってそんなことはどうでもよかった。
 
なぜなら私たちにとって「座高測定」は脚の長さを測るためでしかなかったからだ。
 
「身長」-「座高」=「脚の長さ」

この方程式は一生忘れないだろう。


この方程式があることで、学校の身体測定では、脚を長く
するために不正行為が行なわれていた。
 
 
身長を測るときは、思いっきり息を吸って胸を張り、その上つま先立ちをして少しでも大きく見せようと計測台に乗ろうとするのに、座高を測るときには尻をすべらせ背中を曲げて猫背になるようにして計測台に座ろうとするのだ。
 
 

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こうやって、脚を長くするために多くの男子は努力していた。
 
 
どうして、こんなことをしていたのか。
 
 
それは、脚が長い方が女子にモテるからだ。
 
 

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私は中学で陸上部に所属していた。
 
 
同じ陸上部の仲間にS君とN君という短距離選手がいた。
 
S君もN君も、ともに優秀で1年生のときは2人とも学級長を務めていた。
 
ルックスもわりと似ていて、ネタにされるくらい似ていたのだが、2人には致命的な違いがあった。
 
S君は脚が長いのに、N君は脚が短かったのだ。
 
これが2人の人生を大きく変えた。
 
 
S君の周りには女子が絶えなかった。トークも上手く先輩にも後輩にも愛されていた。
 
私はS君と家も近く仲も良かったのでよく知っているのだが、いろんな女子からモテていた。
 
やはり、脚が長かったからだろう。
 
 
さらに、S君は3年生になると陸上部の部長を務めることになった。(部長は人気投票で決められる。)
 
当時、陸上部の部長は部員の投票で決めていたので、圧倒的に女子部員から人気だったS君がN君に負ける要素は無かった。
S君の圧勝だった。
 
もちろん、これも脚が長かったからだろう。
 
 
中学で一番地位の高い役職と言えば生徒会長ではないだろうか。
S君もN君も生徒会長に立候補した。
 
(私は立候補者の推薦をする作文を読む役をやった。なかなかの名脇役だと思う。)
 
 

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S君は学校全体でも女子から人気を集めていた。生徒会長は選挙で決めるため、当然S君は当選した。
 
もちろん、これも脚が長かったからだろう。
 
N君は残念ながら落選だった。
(私は中立を保つため、S君でもN君でもない別の候補者に投票した。)
 
生徒会長になったS君が掃除委員長にN君を指名したおかげで、N君は掃除委員長を務めることができた。
 
そんなS君の心の寛大さも、脚が長かったからに違いないだろう。
 
 
2人は陸上部の競技においても雲泥の差がついた。
 
S君は脚が長いことを武器にハードルをやっていた。
 

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もちろん速かったので、県大会まで勝ち進んだ。
 
やはり、脚が長かったからだろう。
 
ちなみにN君は、県大会に進むことはできなかった。理由はあえて言わない。
 
 
私は県大会では800mで入賞した。理由は特殊な訓練を積んでいたからだ。
 
 
あと、中学ではクラスマッチというイベントがあった。その種目にクラス全員リレーという競技があったが、陸上部は速いという偏見のため、アンカーに回されることになった。
もちろん私もS君もN君もアンカーだった。
当然S君がN君を抜き去り大逆転をした。
 
優勝したのは私のクラスなのに、S君の逆転劇の方が目立っていたことを覚えている。
 
やはり、脚が長かったからだろう。
 
 
S君は成績も優秀で常に学年トップだった。
そんなS君は県内屈指の進学校に行った。
その後、東工大に進学して今は、国家公務員のキャリアだ。
 

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やはり、脚が長かったからだろう。
 
ちなみにN君は今何をしているか分からない。元気で暮らしていてほしい。
 
 
 
S君のお父さんは国内大手メーカーの部長を務めていた。
 
これも、脚が長かったからだろう。
 
 
以上を踏まえて、脚が長いということがどれだけ有利なことか分かっていただけただろうか。
 
 
正直、彼とまともに戦っても勝ち目はないだろう。
例えるならショットガンを持つ相手に竹槍で挑むようなものだ。
 
 
しかし、私は負けなかった。
 
なぜなら、私は脚が長いわけではないが特殊な訓練を積んでいたからだ。
 
この写真を見てほしい。
 

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フォアフット接地だ。
 
私は、高校生になったときにはすでにフォアフット接地だった。おそらく中学のときもフォアフット接地だったと思う。
 
 
フォアフット接地の最大のメリットはかかとをつかないため、脚が長く見えることだ。
 
 
つまり、走っているときだけは、女子にモテるはずなのだ。
 
健康診断の数値に表れないが、走っている姿はカッコいい。
こんなにスマートでクールな人は他にいないだろう。
 
私は無意識のうちに、フォアフット接地を身につけていた。
 
それは座高測定による脚の長さを補うためだと言ってもいいだろう。
 
 
4月から座高測定は無くなるが、脚の長さが公式にならないだけであり、やはり脚の長さでモテるかどうかは決まる。
 
 
もし、脚が長くないことにコンプレックスを持っている人がいたら、フォアフット接地をお勧めしたい。
 
なぜなら、走っているときだけは女子にモテるはずだからだ。
 

免疫力をつける

 

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「今日は、信州の市民ランナーの牛山さんに速く走る秘訣を聞いてみたいと思います。実はすでに牛山さんの自宅前にいるので、早速家の中に入ってみましょう。」
 

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「うーん、なかなか沸かないなぁ…」
 
 

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「何をしているんですか?」
 
 

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「あっ、そこの鍋敷き取ってくれます?いや、それじゃなくて…隣のやつ。」
 
 

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「あっ、すみません。」
 
 
 

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「よし、お湯も沸いたし始めましょうか。」
 
 

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「はい、それではよろしくお願いします。」
 
 
 

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「ところでご飯食べてきましたか?まだなら一緒にどうですか?」
 
 

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「いいんですか。それではお言葉に甘えていいですか。」
 
 

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「どっちがいいですか?」
 

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「牛山さんってカップ麺とか食べるんですか?」
 
 

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「私はどちらかと言うとシーフードヌードル派ですね。たまに食べたくなるんですよ。」
 
 

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「意外ですね、こういうのは食べないと思っていました。」
 
 

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「いや、別に手を抜いているわけではないんですよ。最近インフルエンザが流行ってきているので今日は免疫力強化のためにカップヌードルを食べることにしたんです。」
 
 

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カップヌードルに免疫力強化の栄養素が入っているということですか?」
 
 

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「そういう意味ではないんです。私たちは普段、身体に良いものを食べ過ぎているんです。たまには身体に悪いものも食べて免疫力を強化しなければ、どんどん弱くなってしまうんですよ。」
 
 

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「いまひとつ、意味が分からないのですが。」
 
 

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「風邪をひかないようにするためには雑菌をなるべくシャットアウトした方がいいと思うでしょう。しかし、答えはノーです。強い免疫システムができるためには、雑菌の多様性が大切なんですよ。多種多様な雑菌に触れ、それらを体内に取り込むことで、強い免疫力というのはできるのです。」
 
 

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 「そうだったんですか、意外ですね。」
 
 

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「今は文房具もカーペットもあらゆるものが抗菌加工されてます。これは多種多様な菌類と接触する機会を失っているということなんですよ。」
 
 

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「なるほど、抗菌が免疫力の低下を招いているわけですね。」
 
 

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「そうです。最近のアスリートは風邪を予防しようとマスクをしたり、手洗いうがいを徹底したりしていますが、たいてい真っ先に風邪をひくのは、予防を心がけている人なんですよね。昔から寒いのに外で泥んこ遊びしてるような子どもの方が、暖かい家の中でおままごとしている子どもより風邪をひきにくいというのと同じなんですよ。」
 
 

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「たしかに、そうかもしれないです。」
 
 

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「実は食べ物も同じなんですよ。身体に良いからと言って栄養価の高い食品や、低カロリー高タンパクなものばかりを食べていては身体は強くならないんですよ。ときには、一見身体に悪そうなカップ麺も食べてバランスをとらないとうまくいかないんですよ。」
 
 

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「カップ麺にはそんな役割があるんですね。」
 
 

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「どんなに実力があっても、スタートラインに立てないランナーは負けですからね。そこまで考えてカップヌードルを食べてます。」
 
 

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「私、カップ麺って身体に良くないと決めつけてずっと我慢してました。これからは安心して食べられそうです。」
 
 
 

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「さすがに毎日食べるのは良くないので、月に1、2回くらいにしておいてくださいね。過ぎたるは及ばざるが如しとは言ったものです。」
 
 

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「はい。ところでカップヌードルはお湯を入れて3分でしたよね。時計を借りてもいいですか。」
 
 

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「その必要はありません。カップヌードルとは言え、お腹が空いているときの方が美味しく食べられるものです。時計が無ければ1000mを1本走ってくればだいたい3分になりますので、ちょうど食べ頃というわけです。」
 
 

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「なるほど、いいアイデアですね。それならお腹もすくし、時間も計れるし一石二鳥ですね。」
 
 

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「私は麺のかたさはバリカタが好みなので少し速めに走ることにしてますよ。」
 
 

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「バリカタはどのくらいなんですか?」
 
 

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「2分45秒くらいですね。さて、食べましょうか。」
 
 

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新鮮な刺激

 あなたはアイスクリームが好きだろうか。

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私は好きだ。

真冬でもアイスクリームはやはりおいしい。


日本人の97%はアイスクリームが好きだということが判明している。
では残りの3%は?

無視していいだろう。


 

さて、どんなにアイスクリームが好きな人でも同じものをいくつも食べれば飽きてしまうだろう。
 
実は、これは脳のメカニズムの問題なのだ。
 
脳というのは、新しいの刺激に対して大きく反応するようになっている。
 
ところが同じ刺激が2度、3度と与えられると、それに対する反応がどんどん小さくなっていくという性質がある。

つまり、同じ刺激に対して脳は次第に活性化しなくなっていくということだ。
 
 
ビールを飲むとき、1杯目は冷えていてのどごしも良くて最高に美味しいのに、2杯目、3杯目となるとだんだん飽き(慣れ)てきて、1杯目に感じた満足感を超えることができないのと同じだ。
 

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これは、ミクロ経済学では「限界効用逓減の法則」として成り立っている。


一説によると脳は48時間までは受けた刺激を記憶しているため、新鮮な刺激だと感知させるには48時間空ける必要があるそうだ
 
 
私がポイント練習を週2回程度(水曜日と日曜日)にしている根拠はここにある。
 
2日連続でポイント練習をしても、脳は新しい刺激だと感知しないため、満足感が薄れてしまい効率が落ちるからだ。
 
美味しい料理は、お腹を空かせて食べたいのと同じである。
 

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逆に、レース前日もしくは2日前に刺激(レースペースで1000m等)を入れるのは、48時間以内にレースと同じような刺激を脳にインプットすることで、その刺激に慣れさせるためだろう。
 
前日刺激と2日前刺激がオーソドックスなこのためだ。
 
 
駅伝のコース下見もスタートの48時間以内にすることで効果を発揮するだろう。
 
 
 
また「美人は3日で飽きる」という言葉があるがこれも48時間で解決できる。
飽きないためには週2回程度(水曜日と日曜日)だけにしておくのがいいだろう。
 
 
小さな工夫だが、満足感を最適化することで記録を伸ばすために、48時間を意識して欲しい。