と、まぁ、そんなこんなでただいま俺の部屋に居ます。
「なぁなぁ、お前等って好きな奴とか居んのか?」
「ブーッ」
「うわっきったねなっ〓」
「すまん〓」
全く、突然突拍子もない事を言う奴だ。おかげで飲んでいた物を吹いてしまったでわないか
「あはは、というか、突然どうしたの?」
「いやさ、聖はめっちゃ女子にモテてるから彼女が居てもおかしくねぇじゃん?でも居る気配はしねぇんだよな、城ケ崎は友達少なそうだけど実際そういう奴って恋とかしちゃってる事が多々有るからよう、そこんとこどうなのかなぁってよぅ〓」
「「あぁ、そういう」」
俺と神道の声が重なった。
「僕は彼女も居なければ好きな人も居ないよ」
神道は、そう言って呆れた様に微笑んだ。
「右に同じく」
俺は、それだけ言って、言いのけた。いや、でも実際、本当に居なかったりする。別に、可愛い女の子が居ない訳というでわない。ただ女という生き物に興味が無いのだ。だからといって同性に好意を持っているという訳でもない。というよりも…ぶっちゃけ女という生き物が、苦手です
「何だよーお前等居ねぇのかよ〜」
明らかにつまんなそうな表情と態度をとる哀河。
「じゃあ、そぅいぅ光はどうなのさ」
神道が哀河に聞き返した。
「ん〜?俺〜?俺はー…ほら、お前等が居ればそれで満足だからよ」
ニカッと笑って見せる哀河だったが。
「「え、ホモ?〓〓」」
俺達はドン引きした。
「ちょっ〓冗談だろ?!〓本気にするなよ!!〓」
「だよね〓〓」
「〓〓」
まぁ、予知っては居たけどな。と、俺は心の中で小さく笑った。神道も同様だろう。
「第一俺ホモじゃねぇし、確かに、お前等程仲良い奴は居ねぇけど、友達他にももっといっぱい居るしっ」
「うん、そうだね〓」
「だな〓」
「おぉ〓」
そして、話を切り替える様に口を開いたのは神道だった。
「ところで二人共来週の水曜日空いてる?」
「あ?んまぁ、俺は空いてるぜ」
不思議そうに答える哀河。
「あぁー、わりぃ、俺その日はちょっと約束があんだ」
まぁ、約束と言っても妹と夏祭りに一緒に行くという約束。いや、約束というより、あれは一方的にさせられたというべきであろうか。
「そっか…残念〓」
「あぁ、わるぃ〓」
「じゃあ、良いよなー聖は俺とランデブーしてるから、なー?〓」
そぅ言いながら哀河は肩を組む様に神道の肩に手を回した。
「え、あぁ、うんww」
「そっか、わるぃな〓」
ランデブーって…冗談って分かって居ても引くな。神道も最初若干困ってたし。「つか、城ケ崎〜腹減ったぁ〜」
哀河はそう言って神道から離れるとベッドに仰向けに倒れた。
「んー、そぅ言われてもなぁ…何かあったっけかなぁ」
「何でも良いからくれ、腹減った」
「あ、ポテチがあった気がするからとって来るわ」
「マヂかっやったねww」
「行ってらっしゃ〜い〓」
それで俺は一旦部屋から出てリビングへ降りた。

オリジナル小説 第一章 学校

「はい、皆席付け〜」
いつもの様に、この人のいかにもかったるそうな声と態度でHRは始まる。
教員だと言うのに、全くのやる気さ0。普通、教員として有り得ないのだろう、いや、有り得てはならない。しかし、こともあろうに、現に此処に川合 進一(かわい しんいち)と言う命名でそれが存在しているのだ。と、そうこうと何でもない事を考えているうちにHRが終わった。
「城ケ崎〜」
そこで後から声と同時にスタイルは抜群、頭もよし、スポーツ万能、そしてイケメン。此処まで完璧に出来ている人間はこいつ、神道 聖(しんどう しょう)くらいだろうな。その彼が来た。

「おーい、城ケ崎〜聞いてる〜?」
「お、おぅ莘?わりぃ、ちょっと考え事してた?」
「考え事ー?」
「あぁ」
名前からして紳士って感じもするしな(嘲笑)
別に馬鹿にしている訳ではなく、ただ何となく有り得ないなと思った。
無論、俺、城ケ崎 臨海(じょうがさき りんか)とは全く正反対の人物である。まぁ、言ってもごく一般的な人間だな、強いて言えば、名前が女々しいからか、転校すると名前だけ聞いて女と勘違いされ、実際俺が姿を見せると、ガッカリされる傾向が多々ある。正直言って迷惑だ。俺が何をしたと言うのだ、文句が有るなら、俺の親に言って欲しいものだ。と、毎回思ったりしているのだ…。
「なぁ、ホントに大丈夫?さっきからボートしてるよ?」
「え?あぁ、大丈夫莘?」
そして、こいつは気が利いて常に優しい、だから女子には超モテてる訳だ(笑)
当然普段余り男子とすら話さない俺にはそんなのは無縁だがな(笑)
まぁ、毎日話してるとすれば神道と哀河…位だな、うん。
「ホントに大丈夫?」
そう言って、神道は俺の顔を覗き込む様に見てきた。やっぱ男子から見てもイケメンでカッコイイ。
「あっ、あぁ、ホント大丈夫だから、あははは莘」
「まぁ、なら良いけど?というか、今日も君ん家行くからね」
「え?あぁ、おぉ…」
「何?、その反応、今日は行ったらまずいことでもあるの?」
「いや、あの…」
俺は少しためらった、別に個人的には問題がないのだが、今日は何故かは知らないが、川合先生が親と話に家に来るとか何とか…
まぁ、俺の部屋は二階だし、親達は一階のリビングで話すのだろうけど…。そうこう考えてる間に神道ともう一人増えていた。
「じゃぁ、城ケ崎の家に学校が終わり次第そのまま直行で決まりな」
しかも話が勝手に進められてるしまぁ、いつもの事だからいいんだけどな、いや、よくはないか全く、哀河のやつ、相変わらず強引と言うか、何と言うか…哀河 光(あいかわ こう)まぁ、こいに関してはスポーツで右に出るものはまぁ、この学校、いや、そうそういないだろう、神道ですら勝てないのだから、別に頭も悪い訳でもなく、他もまぁ、良い方だし。つか、マジで来んのな、こいつら?
「城ケ崎、お前もそれで良いよな?苆」
「あ、あぁ莘」
どうせこいつは駄目だと言っても来るのだろうからな
「じゃぁ、決まりだな苆」
まぁ、それで話は一旦終わり、二人はそれぞれの席に戻り、その後俺達は授業を受けて行った。そして時間は過ぎ放課後になった。
「さぁ、城ケ崎ん家へ行くぞ〜苆」
「うんっ莘」
「あぁ芾」
こいつらマジで元気だな、そんな事を思いつつも三人で学校を出て家までの道を歩いた。