日系人強制収容

二次大戦中のアメリカにおける日系人強制収容所の様子を写した写真を見た:

countercurrentnews.com

 これらの写真はアメリカ国立公文書記録管理局に保管され、64年もの間一般には公開されていなかったものだ。

 「荷札」を付けられた日系人達の姿に胸が痛む。工藤由貴の『ヒマラヤ杉に降る雪』を見直したくなる:

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NYTの記事へのリンクも:

 

フィリップ・ガレルのモノクロとシネマスコープ

『夜風の匂い』や『恋人たちの失われた革命』のフィリップ・ガレルによる『ジェラシー』を見た。原題は"La Jalousie"。

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モノクロ・シネマスコープで撮られた本作の冒頭のカットから心を奪われる。男が女の頭を撫でたり髪に手を入れる映像がただただ心地よい。ストーリーがどうとか、テーマがどうとか、そんなものは本当にどうでもよくなる。映画ってこうでないとね、とも考えたくなる。登場人物の息づかいと体温が伝わる映像を見ているだけで、至福の時を過ごすことができる。

 

えっ? テーマってえやつですかぁ?んなものねぇ旦那ぁ、土の中に埋めてしまいましたぜぇ。

 

ストーリーなんてあって無いようなものだけれど、事前に何も決めず即興で撮ったわけではなく、緻密な構築の結果らしい(まあそうでしょうね):

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完成した作品を見ると、緻密な準備があったようには見えない。しかし、結果は用意周到に作られたものである。玄人芸ってこういうものかと。

 

こういう映画は夜に映画館で見たい。

英語アクセント関連動画

英語アクセント関連動画(不定期更新)。

 

1. ダイアレクトコーチのErik Singerによる映画俳優のアクセント(発音)巧拙チェック: 

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スナッチ』のブラピが頑張ってることは分かった。あと、ダニエル・デイ・ルイスメリル・ストリープの素晴らしさも。トム・クルーズトム・クルーズですね (笑)

 

特筆すべきパフォーマンスをあえて挙げるとすれば『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャー(とジェイク・ギレンホール)かと。ビデオ内で言及されているけど、ヒース・レジャーの口の開け方を含む発声の仕方全体が、ヒースが演じているキャラクターの置かれている状況や性格を表している。ビデオ内でヒース・レジャーは自分が言っていることを自分で聴いているようだと言われているが、まさにそんな感じがして見ていて苦しくなる。何かを言いその自分で言ったことを自分で聴きそれについて考えてしまう。それを気が付けばいつも繰り返している。そんなループだろう。

 

ブロークバック・マウンテン』は確か日比谷のシャンテ・シネで見たように思う。人を愛することの痛みが痛いほど分かるそんな映画だった。アカデミー作品賞を取るべきだった。監督賞(アン・リー)は取ったんだけどね。

 

2. アイリッシュが映画のアイリッシュアクセントをチェックする動画: 

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ここでも『スナッチ』のブラピは褒められてますね。Cool, Brad!

 

3. シェイクスピア劇を当時の発音で上演する試み:

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現代の英語の発音だと分からない・埋もれてしまっている韻や駄洒落が当時の発音だと分かるなど、非常に興味深い。musicianという単語の発音も、そもそもはかなりフランス語っぽい発音だったことも分かる。動画あり。

数学関連記事・ウェブサイトのまとめ

 

数学関連の記事・ウェブサイトのまとめ(不定期更新):

 

article.researchmap.jp

東京大学の小林先生のインタビュー。自分に子供ができたらこのような教育を受ける機会を能う限り提供したい。

 

『数学の言葉で世界を見たら』 付録 - Caltech Hirosi Ooguri

『数学の言葉で世界を見たら』の大栗先生のサイト。

 

メソッド演技 と 『アメリカの夜』by フランソワ・トリュフォー

"Luther"のSeries 1見終わる(見終わったのはずいぶん前です。日記の下書き書いて放置プレイしてたんです)。強引な展開だけど楽しめた。登場人物皆これ早口なので字幕を追うのが少し大変。

それにしても最後の回の犯人(あえてぼかした書き方)は本当にどうしようもない奴。弱さ卑怯さ狡さのこれでもかっ!ていうくらいの体現者。演じた役者さんはどう思っていたのだろう。メソッド演技の信奉者だと大変そうだけど。

 

役者はSteven Mackintoshというイギリス人。コーエン兄弟の『ファーゴ』に出てきたウィリアム・H・メイシーのイギリス人版って感じ(すまない)。イギリス人ってことはメソッド役者ではないかな。舞台経験もあるみたいだし。

Steven Mackintosh - Wikipedia, the free encyclopedia

 

メソッド役者って、殺人犯を演じるには殺人を犯して殺人者の内面を追体験したり、殺人を犯す際に自分の中に生起する感情を把握したりする必要があるのかな?まさかね。でも、殺人者の手記とかは読んだりするんだろうな。これはこれで精神的な負担が結構ありそう(かなり適当に言ってます)。

 

結局のところ、俳優がある役を演じる場合にオーディエンスにその役に見えれば良いだけじゃないかな?シリアスな場面を演じている際に、役者は何にも考えたり感じたりしていなくても、あるいはペヤングソース焼きそばのことを仮に考えていたとしても、観客が良いと思えばそれで良いんでしょ?映画っていうのは、結局の所、「嘘の芸術」なんだから。

夜のシーンを昼に撮影するとか。あるいはその逆とかさ。

 

んなこと書いてたらトリュフォーの『アメリカの夜』が見たくなってきたぞ。トリュフォー万歳!!

 

 

 

麗澤大学学術リポジトリ

麗澤大学学術リポジトリ なるものをずいぶん前に見つけた。R澤の紀要、あるいはそれに準ずる学術誌掲載の論文が全てWeb上にアップされている(はず)。今の時代、これが当然かと。

 

紀要ではないジャーナルにもWeb公開されてないのがあるけど、そのようなジャーナルに存在意義はあるんですかね?大いに疑問。論文なんて読まれてなんぼのものなのに。まあ、博士論文すら公開したくない、という人すらいる業界ではあるのだけどね。

 

久しぶりの日記。博多に来て一年近く。来月の筑波でのとある学会は本当に楽しみ。