Dr. stasia's music library

病棟はりつけDr.のCD備忘録

Asian Kung-Fu Generation / ソルファ(2016)

ソルファは彼らのアルバムでいちばんよく聴いたアルバムである。これを勧められてきいたので、これ以降のアルバムはみんなCDを手に入れたが、実はこのアルバムだけ持っていなかった。当時はTSUTAYAのようなレンタルCDで借りてきて、iPodに詰め込んできいていた。

彼らにとっても思い入れのあるアルバムということか、再録しての発売が予定されているときいたのは1年前だっただろうか。一度に頭から通してききたかったので、先行して発売されたシングルカットはきかなかった。それだけ自分にとっても思い入れのあるものだったのだろう。

時代は移り、ハイレゾオーディオがSACDから遅れて下火ながら続いている。今回はハイレゾできいてみた。正直ハイレゾとCDの違いはごく僅かだが、ラストシーンをきいたときは吸い込まれそうになった。彼らのかつてを思い出すことはまったくないのだが、重ね合わせてかつての自分の時代を思い出したのか、しばし目を閉じた。

彼らの、彼らの時代をこえていまに受け継いでいる魂は確実にあるのだろう。それだけ真摯に伺われた。ただしリライトは旧録のほうが好きというのは、個人的な拘りか、頭がかたいのか、懐古主義なのかと苦笑するばかりであるが。

 

Little Dragon / Nabuma Rubberband

この音楽がどういったジャンルに分類されるかわからない.シンセサイザーと女性Vo,時に重厚なベース音が印象に残った.職場の後輩,といっても海外の大学を出て,全く別の畑で仕事をしていた,同年代の女性に教えてもらった.

歳を重ねれば重ねるほど,おすすめの音楽を教えたり,教えてもらったりするのは難しいと思う.音楽を聞くことが好き?ジャンルは?何が一番好き?たとえ同じモノを好きであったとしても,同じ感覚で「好き」と言っているとは限らない.

そんな数々のハードルを乗り越えて,というよりは飛び越えて,入り込んできた.いつもはイヤフォンできくことが多いのだが,これに限っては家のオーディオできく.その日の気分でお気に入りの酒を選んで.普段聴いている音の多い音楽と違い,スネアとうるさすぎないベース,ベースドラムの音を聴くと,オーディオ機器の選択に自己満足が得られる.

(覚え書き: CEC AMP3800, CEC CD3800,  linked by XLR, Onkyo D-77FX II)

Nabuma Rubberband

Nabuma Rubberband

  • Little Dragon
  • エレクトロニック
  • ¥1600

 

Aldious / Deep Exceed

 時代は移ったものである.要は年をとっただけなのだが,女性VoはHM/HR界では珍しく,最近でこそNightwishのようなゴシック・メタルあるいはシンフォニック・メタルでは珍しくなかったが,昔は「Phantom Blue」やら「Doro」であった.和モノは長らく避けていたものの,興味本位で「Aldious」を秋葉原Tower Recordsで試聴してみたことがある.イントロは思いの外カッコ良かったが,Voを聴いた途端なんともいてもたってもいられなくなってやめてしまった.いなくなっちゃうかな,と思っていたが彼女たちはその後「Mermaid」をリリースし,知名度を徐々に上げていった.その頃になってもう一度聴いてみたのである.

 演奏は時折崩れがちになるものの,BaとDsはある程度しっかりしていて,賛否はあろうが,Voはしっとりと聴かせる声なのである.「Determination」が出る頃にはだいぶ安定感が出てきたように思う.当時片道50kmの道のりを,クルマで高速道路を使って通勤しており,その車内でよく聴いていた.低い音はしっとりと,高い音は私の静かとはいえないクルマの中でもよくとおり,繰り返し聞くうちに好きになっていた.

 いまはVoが交代し,少し趣がかわったが,初代VoのRamiの歌声をたまに聴きたくなり,そして聴くたびに,あの道のりを,某IC出口の長いループを思い出す.

 

Deep Exceed

Deep Exceed

  • Aldious
  • ロック
  • ¥1800

 

Alice Cooper / Trash

 中学1年のときに3つ上の先輩が貸してくれたのが,Alice cooperのアルバム「Trash」であった.カセットテープにダビングしたものを貸してくれたのだが,ウォークマンで聴いているうちに気に入った.Megadeth全盛であった自分に,何を考えて貸してくれたのかわからないが,気に入ったと伝えたら,先輩は気前良くもテープを「そのまま持ってていいよ」といい私にくれた.

 まだHard Rock派ともHeavy Metal派とも染まっていなかった私に(そういえばGunsn' Rosesも好きだった)「Spark In The Dark」や「House Of Fire」はとても格好良く聴こえた.このアルバムを聴いてだいぶ経ってから,「Hey Stoopid」を別の友人から借りたがあまり気に入らなかった.その頃には自分の音楽の好みももう少し固まってきてはいたからなのか,「Trash」は好きだったが,聴かなかった.

 一番好きだったのは「Bed Of Nails」であった.当時の自室で,ベッドに背を持たれながら,イヤフォンで何度もリピートして聞いていた.そう,気に入ったので結局はCDを買ってしまったのであった.

トラッシュ

トラッシュ

 

 

Impellitteri / Venom

 中学3年生の時,ギターの上手い同級生がいた.彼が貸してくれたCDが「Impellitteri / Grin and Bear It」であった.当時ギターですごいのはYngwie Malmsteenと思っていた私に,「これもすごいよ」という意味で貸してくれたのかどうかはわからない.正直その時はピンとこなかったし,カセットテープにダビングはしたものの殆ど聴かなかった.

 時は過ぎ,大学生になって「Screaming Symphony」を聴いてから全く印象が変わった.この時の印象を引きずっているので,VoはRob Rockがしっくりくる.最新作「Venom」においてもそれは同様であるのだが,しっくりきすぎて正直代わり映えはしない.Running Wildとは別の意味で「代わり映えしない」Impellitteriサウンドがあり,懐かしくも心地よい.Yngwieは昔BURRN!のインタビューで,彼のことを一笑に付していたが,比較はそもそも間違いの気がする,Yngwieの「速さ」とImpellitteriの「速さ」を比べることが馬鹿げているし,彼らの音楽の本質は「速さ」ではないと思う.聴いたら彼らだとわかるサウンドは彼らのオリジナルだし,「速さ」は問題ではない.

 いつも「Impellitteri」のスペルがわからなくなるのが難点ではあるが.この記事を書くのにもCDのジャケットを確認してしまった程には綴りが怪しい.

Venom

Venom

 

Eric Martin / Mr. Rock Vocalist

昔伊藤正則(HM/HR専門ジャーナリスト)が、ザ・一発屋という失礼な企画をラジオでやっていて、Mr.Bigが紹介されていた。To Be With Youのことをいっているのであろうが、Daddy, Brother...が好きだった私には違和感しかなかった。そんなMr.BigのヴォーカリストEric Martinのカバー曲アルバムである。
1990年代後半から2000年代前半あたりの、日本のロックバンドの曲を中心に、英語でカバーしている。Glay, B'z, L'Arcなどはきかないのでピンとこなかったが、Siam ShadeLuna Seaはちょっとドキッとした。日本語から英語に訳してあるような具合なので、多少の間の相違などはあるものの、彼のシンガーとしての実力が発揮されていると感じられる。しかし正直なところ、リスナーのターゲットが不明ではあるが。

Def Leppard / Adrenalize

たまに熱が出る。扁桃腺が大きく、やたら咽頭痛と発熱がある。最近は3ヶ月おきくらい。困ったものだ。
高校生のころか、熱がでて、寝るしかない時に、暇で仕方なくて、ベッドで横になりながらSONYWalkmanで「Def Leppard / Adrenalize」を聴いた。あまりピンとくるものはなく、なんだかキラキラした音だなぁと思ったものだ。
以降あまりきくことはなかったが、熱が出ると思い出す。今日も昼から熱がある。明日は当直。困ったものだ。

アドレナライズ

アドレナライズ