光一さんの歌声について
わたしは、音程が安定しないひとの歌は苦手だけれど、1人例外がいる。それが堂本光一さんです。
はっきり言い過ぎですけれど、そりゃ音程が安定しているのは、きんきで言えば剛さんですよ。
聴く側として、歌が上手いということは、音程が取れるということなんだと思っていた時期もあります。
なんというか、音をコントロールできる、して歌えるひと、かな。と思っていた。
若いころの歌は、特にデビュー当時は剛さんが安定した艶のある音で歌ってくれるから、光一さんがあんなに不安定でも聴けたと思う。
彼らがシングルを出していくリアルタイムでしっかり聴いていなくて、あとからファンになって遡って聴いたから、というのもあるけどね。若いころの細い声の揺らぎは、若いからこその魅力とも言える。
デビューからそろそろ20年間たつ間に、光一さんはとても歌が上手くなったと思うようになりました。
そして果たして、歌が上手い、って何?と思うようにも、なったのよね。
ファンになりたての2011年の終わり頃は、まだ光一さん、いつも出たとこ勝負で歌っているなぁという印象だった。
剛さんが高値安定90点だとすると、光一さんは良かったらとてもいいんだけど、ん?という日もある。生で歌うからテレビの前で緊張して、力入って観ちゃう。
75点だったり、120点だったりする。
ただ、いい時はとても喉が開いて、低くても高くても良い声で聴いているこちらにずしんと響く。
歌声を完全にはコントロールできない故の魅力と言ったら贔屓の引き倒し、になるのかな。
本人が夢中で歌っているからこそ、の歌声の変化と魅力が存在する。
無意識の力という気もする。自分が決して上手く歌えないとわかっているから、努力するし、限界を設けないから思いがけない声が出る時がある。
まだ声自体は、より良い発声の仕方を模索している感じだけど、前より太い声が出るようになってきた。まだ伸びるね。
これで、本人が持った資質と才能と努力を兼ね備えた変幻自在な剛さんと歌えば、奇跡のデュオに決まっているわよねぇ。
まぁ、苦手な音域ってどうしてもあると思うので、2人とも魅力溢れる声を上手くいかして早く20周年ライブで歌ってほしい。
愛のかたまりと母のこと
KinKi Kidsファンのブログですが、自分に向けて書いているようなところがあります。備忘録に近い。
興味がおありなら。
愛のかたまりはKinKi Kidsファンならおなじみで、ファン投票でかつて一位に選ばれた殿堂入りの曲です。殿堂入りと言ったのは、光一さんです。
愛のかたまりはわたしも好きですが、母は愛のかたまりがかかると、涙ぐむのですよ。
それを忘れていて、「あら、どうしたの?」と聞いて、ああ、愛のかたまりか、と思うことが何度かあって。
うちの母は79歳になりましたが、4年前に夫を亡くしています。わたしの父ですね。
お見合い結婚だった2人、娘からみても距離の取り方が大人な、夫婦でした。
お互いの領域には土足で立ち入らないように、注意を払っていました。
決してよそよそしいわけではなく、親密で素敵な距離感なんですよ。
一度だけ、父が鼻歌を歌う母の音程のことを言ったことがあったらしく、母は2度と父の前では歌わなくなりました。それくらいかな、父がやっちまったということは。(笑)
以前はあまり歌謡曲や演歌に興味がなく、好きな曲はロドリーゴのアランフェスな彼女は、娘の影響でKinKi Kidsや嵐の曲を聴くようになりました。
父が亡くなって、KinKi Kidsの曲では、愛のかたまりで泣くようになりました。曲自体の雰囲気が好きだそう。アランフェスといい、マイナーな曲が好きなのね。
Mアルバムの愛のかたまりアレンジを、「心中バージョン」とはファンはよく言ったもので、最初から雪がしんしんと降り積もるような音で始まり、(伝統芸能では、雪が降る音を太鼓で表現しますよね、あんな感じ)謎の不安を抱かせるアレンジになっています。
歌詩だけ見ると、しあわせの絶頂期を歌っているはずなのに、KinKi Kidsがあのマイナーな声で歌うから、違う世界が立ち上がってきちゃう。それも曲と歌声のちからでしょうね。
愛のかたまりは、一瞬で母を父との想い出の世界に連れて行っていってしまう曲なんです。
薔薇と太陽 2016年7月20日発売
KinKi Kids 36枚目のシングルです。2016年7月2日のTHE MUSIC DAY で初披露されてから、1ヶ月経ちましたね。
発売されてからも10日以上経ちました。売上枚数20万枚は突破したようです。
THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんの作詩作曲、船山基紀さんの編曲で昭和歌謡の王道まっしぐら!といったところでしょうか。この編曲好きだなー。ホーン隊がいるの好き。
ちょっとついったーでは呟きづらいので、ここで歌詩の話などをしておく。
友人の話だと「薔薇」というのはとても吉井さんらしいのですって。おおー。
ざくろもねー。テレビの前で家族で観ていた時ちょっと固まったことをお伝えする。
「薔薇」が普通の歌詩のおかたなのか…わたしが高校生くらいにとてもいえもんさんが流行っていたのは覚えている。ただ、当時のわたしは姉の影響で音楽はクラシックが多めなのかな、必死にポップスやロックを聴くというわけでもなかったし、そもそも誰でもどんなジャンルでも歌がへたなのいやだったの。(わかいころね)
若いひとでうまいひとって限られているから、よけい歌からは遠ざかっていたね。
今回のシングルで「薔薇と太陽」ってタイトルを聴いて、KinKi Kids2人にその役割を分けて考えてみた時に、当初外見は薔薇が光一さんで太陽は剛さんかなと思った。その後内面は反対かもと思い直し、TV初披露を観て、やっぱり薔薇の具現的なイメージは光一さんの華やかさと合うな…突き刺さるセクシーさは剛さんだな…と大忙しでした。わたしは、露出激しい衣装は男女問わず似合う人を選ぶと思っているので、今回の2人の個性を際立たせるスーツの衣装とても満足。
あと剛さんの髪型よかったな…顔半分隠してその出した片目を眇めるってさすがセクシー上級者です。光一さんは、ふわっとでこ出し髪型とほんのりゆるんだ余裕な表情がエロス、なひとだねと今回改めて思った。
しゃかりきはみずみずしい若者に任せて、これからは余裕な大人の男性であることを前面に出していきましょう。
この「薔薇と太陽」の「初回盤A」は、通常のMVの他にType K(光一さんダンスバージョン) TypeT(剛さんがかっこよくギターをかき鳴らし、仮面をかぶった女性ダンサーさんが両脇で踊ってくれる)とMVメイキングが入っています。
テレビでの披露でKinKi Kidsってこういうパフォーマンスするひとなんだー、と少しでも興味もってくださったひとには圧倒的にこちらをおすすめします。
ただ、今店頭ではもうあちこち電話してみないと手に入らないのかな。
ネットだとうっかり定価の3倍とか平気でしますから、ご無理のないように。
わたしKinKi Kidsにはまりたての頃にKアルバムの初回盤をちょっと高めで買いましたよ…歴代のシングルMVが特典DVDとされていたからです。でも買ってよかった!!
あと、この曲吉井さんご本人が歌うとそりゃすてきでしょうと想像しますが、それを惜しげもなくKinKi Kidsにくださってありがとうございます! 吉田建さん、堂島孝平さん他、みなさま感謝しかない。
エリザベート@帝国劇場 2016年7月9日昼
行ってきました。
チケットをお譲りくださる奇特な方がいらして。ありがたい。
メインキャストがダブルキャストなので、記録のために。
エリザベート 蘭乃はな
トート 城田優
ルドルフ 京本大我
フランツ 田代万里生
ルキーニ ソンハ(成河)
です。
やはり、ほぼシングルキャスト(ふぉ〜ゆ〜は半分ずつにされたりしていますので)でやりぬくSHOCKは異質なのよ。
以前内野聖陽さんがトートだから観に行ったエリザベートは、どうやら2005年以前らしい。買ったはずのパンフレットも見当たらないので、とりあえず11年以上経っているということでご勘弁下さい。(笑)
まず、城田さんのトートは反則でしょう。(笑) 日本人が今までかつらだメイクだと頑張って赤毛物をやってきたわけですけれど、そういう努力をせせら笑うような舞台上での美形ぶりと体格の素晴らしさ。まあ、金髪とマントがお似合いになること。
トートとしてのささやくような歌い方も研究なさった結果ではないか、と友人が教えてくれたよ。わたしは情感がもう少し欲しいなと思ったりしましたが、身内には「内野さんが好きだからそう思うのじゃない?」とずばり言われて返す言葉がありませんでした。。
そう、正直に言いましょう。ロングランかつ再演されるミュージカルの良い所で、演出やキャストが変わっても歌は変わらないでしょう。トートの歌声は内野さんの声で再生されてしまったのよ。ああ、こういう感じだったって上演中に少し思い出してしまったの。これってとても城田さんに申し訳なかった。
わたしはこういう感想ですが、衣装は誰もが素敵だし、演出は映像ありプロジェクションマッピングあり展開が速くなっている。そして城田さんのトートに嵌る楽しさに満ちていると思う。
トートがルドルフの命を召し上げていくところが、そして自ら死に身を寄せていくルドルフが、みどころの1つです。
東宝も新たなドル箱をそうそう手放す気はないだろうから、またすぐにでも再演の話があるでしょうが、ここで問題があるのです。タイトルロールであるエリザベート次は誰にする?今回観劇した女優さんは、歌の表現が物足りなかったかな。
以前観劇時のエリザベートは内野さんとご結婚なさっていたこともある(笑)一路真輝さんだったのですが、宝塚を1度しか観たことないわたしですが、とても満足しましたよ。さすがトップスターだった方だなと。うーん。今回宝塚って人材の宝庫だと思っていたからちょっと驚いた。
閑話休題。
今回とても場の空気を一瞬にして捕まえてしまって、好きだなぁと思ったのがソンハさんのルキーニ!
ダブルキャストだと自分なりの役作りが許されて、それは観るほうも楽しさがある。今回のルキーニはトートを身近に感じているように思えました。
エリザベートは舞台が映える戯曲ですよね…
パン教室に行き始めました。
今までの3回分を一度に載せてみました。右からツインブール、コーンチーズ、アップルベリーナッツです。
いやー、料理は苦手だし手先は不器用なのになぜ?と思いつつパン教室に行っています。今は19時半に始まる教室とかあるんですよね、そりゃ皆さん働いているのが普通な時代になったのだ。
職場の先輩に誘われたのがはじめなのですが、「ひとりですべてやれる」のがわたしの中で大きなポイントを占めます。
仕事もそう。誰がの作業を待たないと自分の作業が進まないのは苦手(チームワークを大切にするという会社の行動規範なんだけれども…)です、はっきりと。
だからそういうことにならない、なりにくい業種職種を選択してきましたよ。。
マイペースと書くとマイナスなんでしょうかね。のんびりひとりでやりたいんですよね。料理教室だとここは誰が切ってとか野菜は誰が洗ってとか分担するでしょう?にがて。
一度、料理教室ももう思い出せないくらい前だけれど行ったことがあるのです。
それで、1度くらいしか復習で家で作らなかった。ははは。
パンは計量が大事だし、こねるという作業が結構好きなようです。さささっと手早くはできないし、ぼちぼちです。
全部で9回分のチケットを買いましたので、終わる前にさらに買い足すくらい楽しくなるでしょうか。乞うご期待。
ちなみに教室のみでまだ家では作っていませんが、いずれやってみたい。
Endless SHOCK 2016 2月19日夜
2016年のSHOCK行ってきました。
帝国劇場から東京宝塚劇場のあたりまでは父が生前「あそこは東宝村だよ、ほら東京宝塚の略だろう」と言っていたように、かなりの建物が建て替えられてもその雰囲気は残っている。劇場の街って大事とつくづく思う。帝国劇場1階階段脇にある阪急創始者小林一三さんの銅像を撮ってきた。すみれのは〜な〜さく〜ころ〜。
幕が上がる前のスクリーンに今日の日付と通算上演回数が表示されていて、記憶より記録という言葉がうかぶ。東宝さんのドル箱であるところの2つの舞台「ラ・マンチャの男」と「Endless SHOCK」は確か同一人物単独主演の通算上演回数を競っている。光一さんの年齢を考えると、SHOCKがいずれその記録を塗り替えたままになるのだろうか。
昨年の事故について幕開け前は気になるかなと危惧していましたが、杞憂でした。そして記録も大事だけれど、ひたすら生はいいよと言いたい。
自分にしか見えない感じられないSHOCKが観られるよ。誰を見てもいいし見なくてもいい。舞台映像はどうしたって編集したひとの主観が入るし俯瞰でも観られる。ただものによっては、薄味や濃い味付けのものを食べているみたいな気持ちになる。
SHOCKに関しては頑張って編集しても、ジャパネスク・ショーのところの殺陣の多角的多層的な部分はなかなか伝わらないと思う。観るこちらも目は2つしかないから、大変極まりない。廻り舞台かつセリが上下して多くの人数がうごめく中、長い時間立ち回りをやることのすごさ。
歌舞伎の立ち回りの立ち役はほとんどその場を動かず、与天など切られ役のみなさんが奮闘する。歌舞伎というのは、人が演じる立体でありながら平面なんですよ。背景は書き割り、あかりも、なまあかりだしね。(影が出ないように)文楽も同様。この色鮮やかな浮世絵な世界が大好き!なんですが、それは別の話。
20代から40代のひとが主役のTVや映画の時代劇は、今は殺陣というよりアクション。アクションがいけないのではなく、今は映像技術と立ち役(主演)自身の殺陣に対する意識が高まり、身体能力を上げ武術のレパートリーを多様化した殺陣師が取り組むので立体的な動きの展開が作りやすい。ただ、これはアクションだなと思うのです。
SHOCKの殺陣は光一さんが「エンターテイナーの条件」で語っているようにどちらかと言うと昔ながらの「殺陣」に近いです。ただ本当に手数が多い。そして刀のかたちが、常時観客側から綺麗に見えます。個人的には柄を握り直す時の効果音が、効果音だとわかっていても好み。TV時代劇で育っているし市川雷蔵さんが好きなのもあります。
SHOCKは生でやっている殺陣は15分くらいかな?を飽きさせずストーリーも含めて見せるのがうまいなと何度観ても思います。話をまるっと知っていて何度(今年で5年目になりましたよ、自分でもよく続くと…)観ていてもそう思うんですよ。。ここですばっと切って見得!じゃないですけれど、光一さんや屋良さんに関してはそういう止まるところがあっても流れは途切れず、逆にあらゆる角度で止めてストップモーション(コマ送り)にしても見応えがある画が撮れる。
(申し訳ないですが、うちさんに関しては1度しか観ていないので割愛。)
お話の流れとは関係なく装置展開や殺陣の動きが止まったり暗転すると、観客が我に帰る時間を与えてしまいます。これを極力なくすように(すべてが動きの中で行われる)しているから観やすい。出演者も演出の一部として装置を動かします。
そこで2部のパネルの事故が起こったとも言えますが、その箇所は今年パネルは使わずにとても見応えのあるショーになっていました。パネルがない分視界良好。そして屋良さんがダンスではなく日舞だなと感じられる動きになってました。扇の使い方といい完成されてた!
照明に関してはLEDの背景が強烈な色の洪水になっているショーの箇所があるので(旧AMERICAの箇所など)、バックステージ時は光量を抑え目にして、とメリハリが効いていました。大桜からCONTINUEのあたりはもっと明るかった気がするのですが、気のせいかな。
ただ今回席が1階の後ろ下手側だったので、位置によって見え方聴こえ方は違うでしょう。
ちょっと今回感じたことを列記。
劇中劇だし役名がそのままだからちょっとあれですが、光一さんが若いのではなく、若い「コウイチ」を演じているとはっきり感じました。身体能力としてはまだまだいけるのでしょうが。そりゃ当たり前なんだけどねぇ。SHOCKを初めて観るひとでも、どこから見ても楽しく考察しやすくなっていくということでしょうね。
今年の屋良さん、さらに余裕がにじみ出るたたずまいと髪型好み!ヤラは本当に暴走するコウイチの犠牲者のひとりよね…と思うに至る。そういうヤラとコウイチの関係性になっている。
フッキングが下手側だとよく見えて、肩をぽんぽんしているのが改めていのちを預けているのよねという感慨を生む。
たつみとこっしーが見たいなとちょっと探した時があって、のんちゃんときしくんが探さずに目についた。ダンスではつ〜ゆ〜が上手いのは当然なんだけれど、必死さって目立つんだね。
Dead or Alive 背景である十字架の照明がコウイチにかぶさっていてやっぱり「磔刑」なのね…と思うのだった。文字通り生死をさまよっている場面だからよけいに。
夜の海、赤い衣装のダンサーさんとコウイチが踊るのをカンパニーが見守る箇所で、あの赤いダンサーさんは人外のものなんだなと思った。赤い死の気配。
ここまで死の気配が濃厚な舞台なんだなぁと少し元気になったから感じるのかもしれない。去年の今頃は仕事のことで途方にくれていたから。1年経ってよかったな、またSHOCK観られてよかった。
あと、うちさんが観劇におみえだったのは絶大な相乗効果を生んだと思う。そういう時に当たってラッキー。
3月は上手側の席なので、また追記すると思います。