PUNK! The Revolution of Everyday Life Sapporo

壁にずらりと貼られたポスターやレコードジャケット、
クラス、ディスチャージ、ビキニ・キル、レベル・ライオット……
ディスプレイに黒人パンクのドキュメンタリー『アフロ・パンク』が流れていたのに驚いた。めっちゃ好きなんですこの映画。知っとる人がおる思わんかった。
おなじくジャカルタのパンクバンドMARJINALのドキュメンタリーも。
大好きなパンクが山ほどある、全部ある! 感無量。

この夜のイベントは、蛯名啓太(Discharming man)・ノドカ(for sibyl・past honey merci)によるトーク・セッション「セーフティスペースとしてのライブハウス パンクシーンとマッチョイズム、フェミニズムについて」。
ライブハウスにおける性暴力・性犯罪、モッシュ&ダイブのホモソーシャル性など、いつも気になっている話題だ。観客も熱心に聴いている。女性が多い。
ライオット・ガール(Riot Grrrl)たちがやってたのはこういうトーク・セッションだったんだよね。それが目の前に展開されていることがもううれしくて。

トーク終了後、わしはお調子者なのでひょいと挙手してマイクを借りていろいろ言いたいことをしゃべった。
・パンクにかぎらずコアなコミュニティにおける不文律と共同体意識、共犯関係
・コアからマスに拡散するとこの不文律が共有されなくなり齟齬が生まれる
・コアでアンダーグラウンドな共同体もその外部にある国家や企業の権力構造を反映する
などなど。
それが少しは呼び水になったのかな。客席から徐々に手が上がり発言が続いた。

↓中上範子さんによる同イベントのレポート

note.com

後半、女性の発言が相次ぎました。中には「勇気が出て私も発言することができた」という人も。色々な場面で男性の参加者は多く、発言も男性がメインとなる機会は多い日本社会の中で、途中から「女性が安心して発言できる場」となった空気の変化を見たように感じました。

そうそう、後半の流れがとてもよかったんです!

子供の頃、部落解放同盟の集会で基調講演後に客席の子供たちが次々に壇上に上がって思い思いに決意表明をしたときの記憶が込み上げてきて、うれしくて泣きそうになりました。

会場にあったジン『GRIST』(想考舎)がめっちゃ中身が濃いので即購入。これで300円は安すぎる。右は『PUNK! The Revolution of Everyday Life』のブックレット。

ハードコア・パンクモッシュ&ダイブについて考えていたら思考が飛んで、
・ライブでみんな同じ動き(拳を振るとか)をする群集心理
・クラブでみんなDJのほうを向いて踊る群集心理
を連想。
さらに思考が飛んで浄土真宗悪人正機について考えている。
善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや

マス対コア
服従 VS 不寛容
イヤダカラ、イヤダ
ディスコミュニケーション=コミュニケーション
ダダイズム
アナキズム
ZINE
DIY

パンク! 日常生活の革命

魂の生き残りが迎えに来るまで
THE NEWEST MODEL - ソウル・サバイバーの逆襲

open.spotify.comこれだけ言いたいデストローイ☠️
おとぼけビ〜バ〜 - YAKITORI

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ジャズ喫茶〈ジャマイカ〉

MODERN JAZZ  SINCE 1961  JAMAICA

かねがね来てみたかったジャマイカに初訪問。
入店時にかかっていたのはドン・フリードマン・トリオの『The Days Of Wine And Roses』。

ものの一瞬でわが家のようになじんでしまう居心地のいい空間。
ボンベイ・サファイアをロックでお願いします」

しばらくすると奥の席で談笑していた先客がいなくなり、客はカウンターの私だけに。
BGMがファラオ・サンダーズ"You've Got To Have Freedom"に切り替わる。
「この曲大好きなんです」とカウンターの淑女に話しかけると、「そうじゃないかなーと思って。ファラオは若い人にも人気あるでしょ」
んーワシはそんなに若くはないけど、そうよねー。
ジャイルズ・ピーターソンの『Jazz Juice』に入ってたよねーとか思い出す。

アシッド・ジャズ・ブームが来るちょい前にジャズにハマったので、ダンスフロア経由のジャズよりモダン・ジャズ史観からの影響が大きかったりするんですよ、私は。
ファラオ・サンダーズもスピリチュアルに行く前のコルトレーン・グループにいた爆裂ノイジーサックス奏者としての印象が強かった。『Live at Village Vanguard Again!』とか『Live in Japan』とか。
油井正一の『ジャズ』(新潮文庫)が座右の一冊なんです。
バンク・ジョンソン、ビックス・バイダーベックデューク・エリントン、アンドリュー・ヒルセシル・テイラーブロッサム・ディアリー……
ビ・バップ、ハード・バップ、スウィング、ディキシー、新主流派、ヴォーカル、フリー、フュージョンまで、ぜんぶ聴いてやろうという意気込みで新宿ディスクユニオン高田馬場〈DISC FUN〉を徘徊していたものだった。

そんなことを思い出しながら店内を眺めていると、びっしり詰まったレコード棚からおもむろにエリック・ドルフィーの『Last Date』が取り出されるのが目に入り、「うわ! ドルフィー好きなんです。なんでわかったんですか?」と尋ねると、「そうじゃないかなーと思って」と静かに微笑む淑女。
うおおお。なんという鋭い人相見。
ボウモアをロックでお願いします」

ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンのベースがブンブン響く。
最後にドルフィーがつぶやく"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again"がいいのよねーなんて話をしながら、『remix』の小泉雅史さんもこの一節が好きだったなーと思い出す。
小泉さんの家で聴いたデレク・ベイリー、高円寺の図書館で読んだ清水俊彦『ジャズ・アヴァンギャルド』……
インプロヴィゼーションがほとばしる『Live At Five Spot』や複雑に組み立てられたパズルのような『Out To Lunch』もいいんだけど、個人的にいちばん好きなのはインド音楽無伴奏ソロが並ぶ未発表曲集『Other Aspects』だったりする。

幸い他の客もいないのでなにかリクエストしたいとひらめき、「ジョン・コルトレーンの"India"を。長い曲なんでほかのお客さんが入ってきて雰囲気が合わなかったら途中で止めていいです」

レコードのスクラッチノイズから立ち上がってくるエルヴィン・ジョーンズのシンバルワークとジミー・ギャリソンのコード弾き。コルトレーンドルフィーがハモるリフ。トレーンがソプラノで空中に敷きつめた音の波紋に切り込むように入ってくるドルフィーバスクラリネット。クーッこのバスクラがゾクゾクするのよねー。
ラフロイグ、ロックで」

ちょうどA面が終わった頃に現れた常連のナイスガイはアート・ペッパー好きで、ジャマイカの最高のセッティングで聴くペッパーがこれまたイイ!
すぐに意気投合し、彼がボトルキープしていたジャック・ダニエルズをご相伴にあずかって乾杯。ジャズの神様に献杯

いやー飲んだ。痛飲した。
ひさしぶりにかなり酩酊というか泥酔してしまったけど、ストレスが雲散霧消しました。

Don Friedman Trio - The Day of Wine and Roses

open.spotify.comPharaoh Sanders - Africa

open.spotify.comEric Dolphy - Last Date

open.spotify.comJohn Coltrane - Impressions

open.spotify.comArt Pepper - Friday Night At Village Vanguard

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ジ・インプレッションズ「Little Young Lover」

The Impressions - People Get Ready: The Best of Curtis Mayfield's Impressions

open.spotify.com困ったとき、迷ったとき、支えがほしいとき、なにかにすがりたいとき
そんなときはインプレッションズを聴くといい
すべてうまくいくよ😊

インプレッションズ "It's All Right"
大丈夫。ゴキゲンさ。
ソウルがあれば上手く行く。
朝起きて悲しい気分になった時。
何かが変わるきっかけはきっとやってくる。
心から愛してくれるいい女だって見つかるさ。
手拍子してごらん。
チャンスも広がるよ。
(訳:@segawax)

インプレッションズはジャマイカでやたらウケがよかったんだよね
感覚的にはすごくわかるんだけどちゃんと調べて言語化してみたい
Marcia Griffiths - Gypsy Man

open.spotify.comThe Wailers - One Love

open.spotify.comU-Roy - Chalice in the Palace

open.spotify.comブリティッシュ・ビート研究会の松丸先輩お気に入りの「Fool for You」

The Impressions - Fool for You

open.spotify.com美しいアレンジに乗ってずーっと女々しいことをネチネチグチグチ言ってる😂
男心に刺さるねー

カーティス・メイフィールドはギタリスト・作曲家・アレンジャーとしても超一流で際立つ個性があるが、作詞家としてもすばらしい。ストーリーテリング押韻も。茶目っ気と哀愁たっぷりで、スモーキー・ロビンソンを思わせるものがある

書いてるうちに"Little Young Lover"のフレーズを思い出した

open.spotify.comWhen we're in school
And you're sitting next to me
I'm acting a fool
Just to get your attention
Can't you see

学校で君は僕の隣に座っている
僕は君の気を引くためにふざけたふりをするのさ
気づいてよ

ここ聴くといつもグッときて涙ぐんでしまう。そんな思い出ないのに😅
 
エンディングのころころ転がるギターのリックはジミ・ヘンドリクスがよくやってたよね。カーティスがジミに与えた影響はかなりデカいのよね
Jimi Hendrix - (Have You Ever Been To) Electric Ladyland

魯肉飯と台湾旅行の思い出

豚バラブロックを買ってきたので魯肉飯をつくるぞい

豚肉を刻んで玉ねぎとジャージャー炒める
ジャー・ラースタファーライ

ゆで卵と八角をブチこんでグツグツ煮る

高菜漬けと香菜をのっけてガツガツ食う。うますぎて箸が止まらない😋

鶏肉飯もつくったぞい

食ってるうちに8年前の台湾旅行を思い出しましたよー
2016年8月。千歳で国際線に乗るの初めて

ぶじ桃園空港に到着。モワッと蒸し暑いけどなんか楽しい。トラベラーズ・ハイ?

ホテル近くのきれいな食堂にて
アッシは豚足が大好物でして

寧夏觀光夜市に繰り出す
豚の血のスープ超元気出る

張魯肉飯なつかしい! 新宿リキッドルームの下にあったんだよね

やっぱ牛肉麺は食べなきゃね

ゴッドギャンブレス

子供たちに射倖心を植えつける悪魔のマシン

台北駅地下街のオタクゾーン

映画『海角七号』に出てきた台湾原住民の酒「マラサン」を十分駅の土産物屋で発見即ゲット!

旭町COFFEEでソニック(CHTHONIC)のビール!

九份サンセット

帰路へ。桃園空港のラウンジがとてもきれいでした

【おまけ】
2019年に出張で名古屋に行った際、ホテルの近くにきたなシュランな店があったので入ってみた
名古屋名物「台湾ラーメン」はじつは台湾料理と無関係らしいが、どうやらここはほんとに台湾人がやってるっぽい
素朴な味付けのあっさりスープがとってもいい感じ

 

人生ままならないものですなあ!

 @LiamGallagherOfficial and John Squire covering @TheRollingStones "Jumpin Jack Flash" 3/13/24. 

www.youtube.comジャンピン・ジャック・フラッシュかよ。おいおい勘弁してくれよ〜。とか思うのは俺がストーン・ローゼズに拘りすぎなんだろうね。
一時は引退していたジョン・スクワイアがローゼズを再結成して解散後も元気でギターを弾いてくれているだけでありがたい。の、だが……

nme-jp.comリアム・ギャラガージョン・スクワイアとのアルバムを制作している」と聞いたとき、冗談交じりでTwitterはてブに「カヴァーデイル/ペイジみたいになりそうな予感(奥歯に物がはさまったような表現)」と書いたんだけど、蓋を開けてみたらやっぱりというかなんというか……。あまりにクラシック・ロックすぎる。保守的すぎる。

Liam Gallagher & John Squire

open.spotify.com「いまとなってはエレクトロニックがイノヴェイティヴに聴こえる」とか、イギリスのジャーナリストよろしく嫌味のひとつも言いたくなる。
そしてエレクトロニックをいま聴くとイノヴェイティヴとまではいわないがクリエイティヴでとてもよい。楽曲がよく練られているし新鮮に聴かせるための工夫が各所にみられる。ディスってすまん、バーニー、ジョニー。

Electronic: The Best

open.spotify.comわが朋輩、航思社の大村智と「イアン・ブラウンのソロってなんかパッとしないよねー」という話になり、あらためて聴き直してみたんだけど、うーん……

Ian Brown - The Greatest

open.spotify.com楽曲のクオリティは高いしマイ・メッセージ・イズ・クリアだし、イアンのバックグラウンドにあるサウンドシステムのカルチャーはしっかり吸収・融合しているんだけど、なんかおしなべて及第点というかなんというか……

イアンががんばってるのはわかる。明確な意志がありヴィジョンがあるのもわかる。見果てぬ夢を追っかけてるのもわかる。
だが凡庸だ。
あと反ワク陰謀論はやめてくれ。あれは本当に失望した。

ここ最近、90年代を一緒に過ごした友達が何人も病んだり死んだという話を耳にする。どうにも口のなかがほろ苦い。
イアンもジョンも元気でやってくれてるだけでありがたい。の、だが……

人生ままならないものですなあ!

チャック・ベリーは永遠にマジカルでミステリアスだ

チャック・ベリーのギターはロックンロールの基本中の基本なので、何度となくテープを巻き戻してはコピーしまくった。
映画『Hail! Hail! Rock 'n' Roll』でキース・リチャーズに「違う、こうだ」と教えるチャックの弾き方やリズムのニュアンスを食い入るように見た。
Chuck Berry Hail! Hail! Rock 'N' Roll (1987) - Bonus Clip: Chuck & Keith Rehearse (HD)

www.youtube.com大学に入って組んだバンドで"Too Much Monkey Business"を演奏した。ヤードバーズ『Five Live Yardbirds』のバージョンだ。

The Yardbirds - Too Much Monkey Business

open.spotify.comビートルズストーンズをはじめ、ブリティッシュ・インヴェイジョン勢はこぞってチャックをコピーしたが、そこで起きるリズムの平板化が俺にとっては非常に興味深かった。具体的にはシャッフルの「ハネる」感覚が失われ、平板な4/4拍子に「翻訳」されてしまう。
チャック・ベリーが発明したロックンロールのオリジンには、のちに翻訳されていく過程で失われてしまうようなある種の「わかりにくさ」が含まれていて、いまも聴くたびにその謎が俺を魅了し呪縛する。永遠にマジカルでミステリアスだ。
サウンド・プロダクションもミステリアス。あなたが考える「音がいいレコード」はなに? と聞かれたら「1950年代のチェス・レコード」と答える。あの頃のチャック・ベリーマディ・ウォーターズハウリン・ウルフのレコードを聴くと、スタジオに魔法の粉がかかっているとしか思えない。臨場感と躍動感、立体感が比類ない。
Chuck Berry - The Chess Box

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白菜漬けに初挑戦

なんか難しそうなイメージがあって尻込みしてたんだけど、表紙抜けするぐらい簡単だった!
基本的には白菜をザク切りにして3%の塩を混ぜるだけ
昆布と鷹の爪を入れて旨味と辛味をちょい足し

ジップロックで漬けることひと晩……

ええ具合に漬かりました!

白菜と塩を混ぜて放置しといたら自然に発酵するのすごい
ナチュラル・ミスティックやで

Bob Marley & The Wailers - Natural Mystic

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パンチェッタがひとかけ残ってたので刻んでチャーハンにした😋
味つけは薄め。噛むとパンチェッタの塩気と旨味がジュワッと広がってわれながら激ウマ😊