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不定期に ツイッター:tanoshii_jinsay くだらないことしか呟かないですが

10月から

本気だして映画の感想とか書きます。早稲田松竹でグランドブダペストホテルやるからもう一回見に行ってちゃんと思い出してから記事を書きたい。

あとフランシス・ハとGoGは気になっているので酒を飲んで無為に金を費やしたりせず、自重の精神で10月に臨みたい(たぶん無理)。

今年の映画ベスト3

今年の映画といっても公開年じゃなく、個人的に劇場で見たのが今年だった映画ということで。

 

1位『ホーリー・モーターズ』

レオス・カラックス監督12年ぶりのカムバック...ってTOKYO!は隠したい過去になったのか?と思いつつも12月になってやっと見ることができた。一応今年公開された映画ということでいいんだろうか。オスカーという男がいくつもの役を演じていく一日を切り取ることで、映画の黎明期のように純粋に「画面で身体が動く」ということに感動や美しさを見出すことが出来るだろうかという点に「主題」が賭けられており(だと思う)、これをカラックスは非常に豪華かつ美しい映像とユーモアと詩情を持って最高の映画に仕上げている。ドニ・ラヴァンがあげる怪気炎はまさに映画的体験といっても良いんじゃないだろうか。これは年明けてどっかで上映してたら是非もう一回見たい。

 

2位『オーム・シャンティ・オーム 恋する輪廻』

ファラー・カーン監督作品、インド映画。正直『ホーリー・モーターズ』とどっちが好きか比べることは難しい。今年はこの作品を二回劇場で見ることができて非常に幸福だった。輪廻転生をテーマとした前半はラブコメ、後半はややシリアス敵討ちのストーリーなワケだが、主演のキング・オブ・ボリウッドシャールク・カーンはシリアスな演技もとぼけた表情も非常に見せるのがうまい。顔の動きだけでこっちもハラハラしたりニヤニヤしてしまう。ヒロインのディーピカ・パードゥコーンもちょっと常人離れした顔の整い方をしていて、最初のダンスシーンでもうノックアウト。音楽がこれも今年見た『ムトゥ 踊るマハラジャ』とか『バーシャ 踊る夕日のビッグボス』といった昔のボリウッド映画と比べるとかなり洗練されていて個人的にはすごいノれる。

 

3位『カリフォルニア・ドールズ

ロバートアルドリッチ監督の遺作は、これまで男たちの戦いを描いてきた同監督の作品とは違い、女子プロレスラーとマネージャーのサクセスストーリーとなっている。と言ってしまえば筋は単純だし脚本もよくよく考えてみれば穴は結構あるように感じられたのだが、最後の長い長いプロレスシーンを見ればそんなことはどうでもよくなり熱い涙がこみ上げてくること間違いなし。プロレスリングというただ区切られた正方形のなかで跳ね回り絡み合う女たちは、空間を切り取り映画を作るカメラという媒体ともリンクしているのだ。

 

かなり適当に書いてしまったけどこれでいいだろうか。ただクロニクルとかゼログラビティとか、気になってはいてもスクリーンで追えてない映画が今年は多すぎたので、来年は新作もちゃんと劇場で見ようと思う(けれど金がない)。また年明けまでには『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』を見る予定なので、年内にあと一度くらいは、できるだけブログを更新したいと思っています。