息子は二十歳になりました
先日のような、昔のような。
息子が飛び降りた日は昨日のようにいつも傍にある一日で、これは終わらないのでしょうね。
ついこの間、息子は二十歳になりました。
左足先が動かせませんが早足で歩けます。走ることはできません。しゃがむこともできません。座ることはできます。自発的に大小便可能です。本当にありがたいことです。
定期的に精神科に通って投薬を続けていますが、運転免許も取りました。
学校もプログラムに従って、リモートや登校で授業を受けています。
来年は就職活動をすることになるでしょう。
うちの家電を買い替えなくちゃね、と息子が言うのです。俺が就職したら、洗濯機とか冷蔵庫とか、もうダメだから買わないと。
息子は当然のようにそう言うのだけれど、まずここは団地だし。
よっぽどのことがない限りわたしはここで生涯を終えるのでしょうが、それはわたしが自分で選んでそうしているのであって、この部屋に投資する意味はない訳です。家電だから持ち運びできるけどね。
育った家が好きではなくて、郷愁や愛着を感じないので、なんとも分からないのですが。
借家でも、育った家にはずっと住みたいとか、思い入れがあるものなのですかね。
拒否する訳ではありませんが息子には、家電とかはいいからあなたの将来のために貯金とかしなさい、パソコンとかは買えばいいでしょう、でも食費は入れてくれと申し伝えました。
現場からは以上です。
ブラジャーいやじゃ。
息子が死にかけたこととジョブが他社に渡ったこと。
巡り合わせで無職になった私。で、
その8ヶ月後。
し明後日から、毎日ブラジャーを着けて電車に乗る日々が始まる。
それで、ブラジャーを着けずに電車に乗れる人々に言いたいんだが、
ブラなしで社会生活できるのいいな。
それが、どんなに幸せなことか。
生涯の4分の3をブラジャーありきで過ごさざるを得ない苦痛を、たまには思って欲しいのだ。
不要な方にも一度着けてみて欲しいのだけど、ノンワイヤーであれ、リラックスと称されているものであれ、ブラジャーは不快だ。
胸が揺れるとか乳首が目立つとかを避けるために着けているが、乳首がダメなら全人類にブラジャーを強制すればいいのにと思う。あのオヤジのワイシャツから透ける乳首はいいのか?
ブラなしでは劣情を唆るからと言われたとしたら、それは劣情を抱くものの問題であって、乳房を持つものの責任ではあるまい。
外に出るのがイヤなんじゃない。
ブラジャーするのがイヤなんじゃ。
わたしの天国にあってほしいもの
油に怯えてはいけない。
その先に幸せがあるのだから。
意外と食品館あおばに売っていたむしり鱈。
仰るとおり、むしる。ほわほわしている。
塩、味の素、サラダ油をまぶす。
油に怯えてはいけない。さあ。世界の果てまでも。いいっしょーにー…。
噛み締めると油がじゅわーっと溢れます。
当然です。さっき入れたんだから。
しかしそれが、新鮮に感じます。
鱈の旨み、塩の味も三位一体で主張してくるので、ビールを飲まずにはいられません。
この天国に味の素は必要です。
お疑いなら、あるなしでお試しください。
ショージ君のチャーシュー
※下記は東海林さだおレシピだが、普段のおかずに使いやすいよう、最後に追記してみた。
材料は肉、水、醤油。
ネギも生姜もニンニクも酒も砂糖も味醂も使わない。
肉を用意する。
鍋に肉と水を入れて
煮る。
これは圧力鍋で20分。
圧が下がるのを待って鍋の中の肉を上下ひっくり返して煮汁に浸して冷ます。
茹で上がった肉を醤油に浸す。
5時間くらい漬けた
切って食べる。
◾️醤油はジップロックのおかげで節約できるけど、どぼどぼ入れてもいい。肉を漬けた醤油が旨い。煮物や炒め物や卵かけご飯やなんやかんやに重宝する。
◾️スライスしてからフライパンで軽く両面を焼いて、漬けた醤油をじゃっと回しかけたものを温かいご飯に載せると幸せになる。
◾️レシピは東海林さだおの発案である。
確か「ショージ君のお料理大好き」であったと思う。うちを探せばどっかに文庫本があるはず。
肉の煮汁を冷やして脂を除いて、大根とほうれん草のスープにした。味付けは酒と塩と胡椒。
※追記
◼️問題点
茹でた肉をそのまま醤油に漬け、冷蔵保存すると、脂が固まってスライスしづらい。
◼️改善点
①できれば茹で汁に漬けたまま、冷蔵庫で一晩置いて、浮いた脂の塊を除き、先にスライス。
この状態でジップロックに入れて醤油を注ぐ。
短時間で味が染み、後始末が楽。
(我が家は粗熱が取れたところで、茹で汁ごと別容器に移して冷蔵保存)
②すぐ食べたい時は、粗熱が取れた段階で、まずスライス。柔らかいから切りづらいが、厚切りは食べる時嬉しい。切ってから、醤油に漬ける。切り屑も集めて小皿に入れて醤油をかけておくと、いいおつまみになる。
食べるときには辛子を添えて。
なにもかもが減る
A:どぉしっておなかが減ーるのっかな?
Q:血糖値が下がったから
再三山のことばかりで恐縮なのだが、里にいれば自分の腹具合はだいたい計算できるものである。
山に登ると違う。ていうか、計算に代入する値が異なる。
私は山登り一年生の時分、急に空腹を感じることに驚いた。
それこそ孤独のグルメの井之頭五郎みたいに「…腹が、減った……」が襲ってくる。
それが「シャリバテ」と言われる燃料切れの状態であることは程なく知った。
燃料。あるでしょうが、この、ヘソの下に。
なんだか燃やすためには色々準備が必要でとか言うけどさ、ちょっとぐらい燃やしてくれてもいいじゃんよ!貯めればいいってもんじゃないだろう。
ゴミ屋敷だぞ俺の腹の肉は!!
今回は、溜まる話じゃなくで、減ることを言いたいのであった。
息子が帰ってきて、米とかティッシュとかインスタントラーメンとか玉子とか、トイレットペーパーとかシャンプーとか他にも、恐ろしい勢いで減るからもう、呆然。洗濯も毎日。ゴミも毎回。
娘と2人でいたときは、ご飯を炊くのも週1か2、食べるのもすこし。洗うのもすこし。出すゴミもすこし。一人暮らしの頃どうだったかはもう覚えてないけど。ちいさな、静かな、暮らしだ。
今はもう。
鼻を激かんだり、納豆をいちどに2パック食べたり。全て我々の2倍食べる。
パジャマをすぐ洗濯に出すし、だいたいシャツもズボンも大きいし。
19歳の男性は、たくさんエネルギーを摂取して、大いにゴミや洗濯物を出す生き物なんだと、改めて認識する。
それは、すごく生きているじゃない?
お陰でラーメンとかティッシュとかトイレットペーパーとか米とかを買い置いた結果、先日の品薄騒ぎに巻き込まれなかったのは僥倖であった。
前歯が欠けている
息子の高校の先生方と一緒に、主治医(ラバーガール大水似)の診察に臨む。
息子とわたしには分かりきっていることで、既に伝えていることであるけれども、大水先生(仮)に面前で言われることが、高校としてどうやら大事らしかった。
バカにしているのではない。
こんなことの為に、時間を割いてくれた先生方には頭を下げるしかない。これで余分の料金が発生することもないのだ。
なんならわたしは請求される側だけれども、払うべきだなあと思う。
それにしても、前歯が欠けている。
今日、西丹沢の畦ヶ丸に登ってきた。
大まかに丹沢の入り口には東と西がある。
小田急線の伊勢原から大山、秦野からのヤビツ峠、渋沢から大倉バス停に向えば、塔ノ岳や鍋割山や丹沢山に登ることができる。
東京からのアクセスも良いこちらが表丹沢と言われるが、
左の前歯の下半分が欠けてしまった。上が残っているので発声の問題はないのだがなんせ変だ。
今日は西丹沢の畦ヶ丸に登った。
本数も少なく、バスの乗車時間も1時間以上。
休日のバスは、ぎゅうぎゅうだ。
皆さんは信じがたいかと思うが、せっかくの休みに早起きして(4時台)、ぎゅうぎゅうのバスに座ることもできず1時間以上揺られた挙句、山に登る物好きは少なくないのだ。
で。今日は平日だし、バスも空いていた。行きも帰りも、わたしの前歯は欠けている。
下山後、好きな居酒屋に行った。
カツオのお刺身。のらぼう菜の芥子和え。モツ煮。
前歯欠けてるけど美味かった。
ミツマタの満開。これを見に行った。