ビジネスシーンにおける5月病への対策
①スイッチ!「変われない」を変える方法
スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: チップハース,ダンハース,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/10/06
- メディア: 文庫
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②ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか
- 作者: ピアーズ・スティール,池村千秋
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2012/06/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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③最高の人生と仕事をつかむ18分の法則
◾示唆
モチベーションが大事にもかかわらず、モチベーションを気持ちだけでコントロールすることが難しいということは、
きっかけとなる行動を作りそれによって環境ごと変えるでしか自身の行動パターンを変えられない。一歩踏み出すことが大事。
◾Fact
・心理学者ジョナサン・ハイトは、「しあわせの仮説」の中で感情は「象」であり、理性は「象使い」と比喩を述べている。ー①
それを踏まえ、以下の3つに対してアクションしていくことが変化を起こすためのスイッチとなる。
(1) 象使いに方向を教える(抵抗しているのではなく、戸惑っているだけなのでとびきり明確な指示を与えるべし)
(2) 象にやる気を与える(相手の感情に訴えるべし)
(3) 道筋を定める(人間の問題というよりも、環境の問題であることが多いので、状況や環境のこと(道筋)を定めるべし)
・「アクショントリガー」ー①
→何をするか、その場所と時間をイメージすることで先延ばしせずにすっと望んでいた行動に移すことができる
・先延ばしの方程式 ー②
「モチベーション=期待×価値/衝動性×遅れ」
→値が大きくなれば、モチベーションは高まり、値が小さくなればモチベーションは下がると考えられている
・朝型も夜型も目が覚めてから、脳が活性化している時間帯は約4時間程度続くことがわかっている ー②
・仕事場と遊び場の区別を明確にする ー②
→「注意コントロール戦略」により、効率的に時間を使うことができる
・過去ではなく、未来に向かってどうするかを考える ー③
「出来事→反応→結果」では、出来事に感情含めて左右されるが、「出来事→結果→反応」を意識することで、出来事に感情的に反応する前に、
どのような結果を得たいからどんな反応をすべきかと考えることができるようになる。
・時間を無駄にするのではなく、わくわくするための時間を使う。 ー③
・1年で大きなテーマを5つもって実施していく。 ー③
→それに沿わないものは切り捨てるようにすべし。
・1日を活用するために18分の時間を作る ー③
(1) 朝の日課:今日やるべきことは何か?この1年でやるべきことは何か?考える。行動する。
(2) あらためて集中する:1時間たったら、深呼吸をし、この1時間がどうであったかを内省する。
(3) 夜の日課:今日はどうであったか?新しい学びはあったか?連絡を取る相手はいるか?
・始めることが最も労力を要する ー③
◾Insight
・自分自身は実は先延ばし人間ではないか?
→理由をつけて計画を後回しにし、一度先伸ばすとズルズルと遅れてしまう経験があるから。
・朝の時間を有効活用する方が生産性が上がるのではないか?
→早起きして職場に行ってみることでやるべきこと、考える仕事にも着手しやすくなる(実践済み)
・意図的に振り返る時間をとることで、冷静に時間を見直して改善サイクルを回すことができるのでは?
◾Next Action
・朝型になるように起きる時間を固定する
6:30 バスに乗る
7:30 職場 ※1:30は集中して考える時間や作業に割り当てられる
9:00 MTG
・アクショントリガーを設定する
・18分ルールを実践する
伝達の整理学
◾示唆
目は一度に多くの情報を処理できるという点から重要な機能であるにもかかわらず、
耳から始まる熟語が多く存在しているこということは、
古来より耳の方が優れているとみなされてきたに違いない。
◾Fact
・日本人は思考の伝達が苦手で、知識詰め込みばかりに熱心。故に送り手になることは少ない
・聡明という言葉は、目(明)よりも先に耳が含まれる聡が先にきている
◾Insight
・聡明という言葉は、目(明)よりも先に耳が含まれる聡が先にきていることから、
耳自体が目よりも優れた機能であると認識されいるのではないか?
→「耳聡目明」(目と耳の感覚のどちらもすぐれていること。「耳聡」は聴覚がすぐれていること。)に関しても耳が先にきている。これは耳が目よりも重要視されているからではないか?
◾Next Action
・ 耳力を鍛えるには人の話を聞く。意図を汲み取ること。体系的に整理して聞けるように心がける
問い続ける力
◾示唆
自分自身にたくさんの問いをしているにもかかわらず本質的な解決に至らないのは、
問いを求める「とは派」ではなく、答えを求める「では派」に終始してしまっているに違いない。
◾Fact
1)答えを求める「では派」と、問いを求める「とは派」
2)物事の本質を捉えるためには、単純で極端なケースを考えると良い
3)大した目標を持たぬ人間は、「人生は因縁である」と捉えた方がはるかに行きやすいのではないか
4)指揮官は楽観的ではなければならない。指揮官一人は絶対に勝つんだと楽天的に構え、それをみんなに伝染させなきゃいけない。統率の大原則。
希望は見ようとしないと見えてない。意思の問題。(長沼伸一郎)
5)最初に整合性を意識すること。変数を加える。見方を変える(出口治明)
7)視点・視野・視座の3つを行き来しながら、考えること(御立尚資)
8)アスリートのパフォーマンス:遊び→小さな改善→限界(大局観)→他分野からの学び→遊び
遊び→小さな改善→限界(大局観):前半部分では外的な動機が上昇して行く
他分野からの学び→遊び:後半部分ではない的な動機が上昇して行く
◾Insight
・「では」では答えを求めるだけの最短ルートを通ってしまうので、考えが浅く、自分で考えられていないことが多い
・極端なケースを考えることで、枝葉末節な議論ではなく、幹の議論ができると考えられる
・逆境の中でも希望を見つけるには今の問題なんて大した問題でないと、物差しを変えることが必要なのではないか?
今の状況なんて大したことないと感じられるのではないか。
・システム開発でもそうであるが、分割発注する前に全体設計をかけないと破綻するので、
大きな意味での整合性がまずは取れていることを確認すべし
・視点とは、複数の角度から物事を見てみること(虫の目)、視座とは、例えば、ビジネスで自分よりも2つ上から自分のやっている市議との意義を考えてみる(虫の目)、視野とは空間軸や時間軸も加味した状態で物事を考えてみること(魚の目)。
・限界が来た時にさらに伸びられるのは、内的な基準を持っている人
◾Next Action
・「とは?」と口癖にしてみる
・シンプルなケースで再現でもロジッックが破綻しないか考えてみる
・希望を見つけとようとする意識を持つこと
・大きな意味での整合性がまずは取れていることを確認すべし
・大局観を確立するには、様々な目で物事を見てみること
→特にビジネスでは視座には気をつけておくこと
・外的基準だけではなく、内的な基準も設けること
クリティカルチェーン
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
- 作者: エリヤフゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/10/31
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◾示唆
クリティカルパス(作業を完結させるためのタスクを完了させるための最遅経路)を守ろうとしているにも関わらず、
プロジェクトが遅れてしまうということは別の要因であるクリティカルチェーンを考慮した推進が必須であると言える。
※クリティカルチェーン:制約条件(Theory Of Constraints)をチェーンのように結んで言ったもの。
◾Fact
・プロジェクトで発生すること
(1) 予算がオーバーする
(2) 期限までに終わらない
(3) 計画を縮小する
・制約条件の理論(Theory Of Constraints)
・見積もり精度80%の時に、セーフティ(バッファ)はそれに対して200%(2倍)となる
・セーフティが無駄になる理由
(1) 学生症候群(ギリギリになるまで実施しない)
(2) 作業の掛け持ち
(3) ステップ間の従属性
・クリティカルパスは状況によって変化するため、クリティカルチェーン(制約条件)で進捗を管理する
◾Insight
・プロジェクトリーダーが今何をすべきかを把握できるかどうか、注意を集中できるかどうか、その能力がプロジェクトを成功させるための鍵である
→自分の経験からもスケジュールの話、お金の話、リソース調整の話などが多くあると実際にどこから手をつければ良いかが不明確になることがある。
その際にきちんと優先順位を整理し、一つ一つ片付けられるように段取りを整えていくことが大切だと考えられ、
そのためには経験が必要なことはもちろんであるが、インプットとアウトプットの関係の明確化(プレシデンスダイアグラムなど)とゴールの明確化が重要であると言える。
・コストワールドとスループットワールドは互いにコンフリクトがある
→どちらの世界で制約が存在しているのか考えてみること。
◾Next Action
・最終成果物から遡って、作業の洗い出しや依存性を明確にする(積み上げて仕事を作成していってはいけない。どこまでいっても終わらない。ゴールがブレてしまう可能性も高い)
・クリティカルチェーンを洗い出せる能力や見出せる能力を身につけるように考えること
→何が制約条件となってうまくいっていないのか?
作業間での依存性は何があるのか?
構想力の欠如
自分に足りないところは、タスクを組み立て、ゴールまで導くための構想力だと感じた。
あるゴールから逆算し、そのためのサブゴールを立て、それを順番に組み立て、タスク化していくという基本的なことを、
マネジメント立場から実施するための力の不足があることを痛感した。
この辺りからタスクデザインについて、インプットしてみよう。
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・P2M プロジェクト&プログラムマネジメントハンドブック
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自分らしいキャリアの作り方
◾示唆
キャリア構築には近道はないので今やるべきことに対して、主体的に考え、行動することが肝要である。
◾Fact
・デメリットは事前に見えやすいが、メリットは後からわかる
・事前に情報を集めすぎるとネガティブなところばかり目について意思決定ができなくなる
・意思決定を避けていると、行動を起こした人だけが手に入れることができるメリットは得られない(苦労は買ってでもしろ)
・意思決定を無理に論理的にしようとすると裏目にでることが多い
・人にどう思われたいかを意識することがセルフブランディング
◾Insight
・学びの差に最も影響があるのが、主体的か受け身かというその人への仕事への態度
→主体的に学ぶこと、考えること、行動することが大切。
間違っているとか失敗するかもというのは関係ないと考えることが大切。
・イメージの悪いものや無駄に思えるもは最初からリストに入れないのが効率的なキャリア作りだという発想も、貴重な挑戦の経験を失う過ち
◾Next Action
・直感的に思いついたことを検証し、伝達するときに論理的に考えることが重要
⭐︎主体的に思考、行動すること
論点思考
◾示唆
論点とは「問い」であり、解くべき問題である。
論点設定が上手な人こそ、問題解決能力が高い人であり、その力を伸ばすために日頃の仕事でのタスク(サブサブ論点)がどのような論点やサブ論点にケリをつけるためにあるのかを考えて遂行することが大切である。
◾Fact
・論点思考の4つのステップ
→①論点候補を拾い出す
②論点を絞り込む
③論点を確定する
④全体像で確認する
◾Insight
・論点は動く
→誰の立場で見るかによって異なる(論点の持ち主は?)
そして、論点が動くことは日常茶飯事であることを肝に銘じる。
・筋の良し悪しを見極める
→筋が良いかどうかは以下のステップで見極める
①解決できるか、できないか?
②解決できるとして実行可能か?
③解決したらどれくらい効果があるのか?
※解決できない問題にチャレンジするのは無意味
・分析手法から論点が導き出されるのではなく、論点がある程度見え、構造化するときに、分析手法が使える
→フレームワークから入るのではなく、整理するときに抜け漏れないようにチェックで利用するようなイメージが正しい
・聞く力とは問題意識
→問題意識を持って聞くと、自分のアンテナに引っかかる
・論点は対立軸があったほうがより鮮明に浮かび上がって来やすい
→2つは考えることで、片方を選ばなかったときに理由をつけることができる
◾Next Action
・論点を見つけるためには、「本当にそれが論点か」と常に疑問を持つ。「これが問題だ」という人の話を聞いて「なるほど」と思ってもそこで思考をとめてはいけない。
・相手の立場で考えること
→人間というものは、問題を目にすると、自分にとって重要かどうか、あるいは自分がやりたいか、やりたくないかと考える。
でもそうではなくて、相手の立場で考えることが重要
・論点を立てることがゴールまでの道筋を立てることにつながるのではないか?
→構想力を伸ばすためには、論点を正しく立てる力を身につけること