攻めと守りのビジネス

大きいネット企業は基本的に攻めと守りのビジネスで会社が構成されています。

 

サイバーエージェントであれば、インターネット広告が安定的に伸び、ゲーム事業の粗利率が高いからこそ、攻めの事業としてAbemaTVに何十億と先行投資できるのです。

 

最近は資金調達をしやすい環境になったため、収益が上がる前から何千万円~1億円くらいの出資を受ける会社も少なくありません。

 

儲かるか分からないビジネスに対して革新性や優位性をアピールして攻めのビジネスを展開して、当たればIPOや大手による買収などハイリターンを見込めます。

 

一方で、当然プロダクトをリリースして本当に伸びるかは実際にやってみないと分からないものです。

 

起業と言うとどうしても攻めのビジネスが注目されがちですが、アイデアに自信がないなら守りからビジネスを展開するのもおすすめです。

 

守りのビジネスとは、ローリスク・ローリターンのことです。

(攻めのビジネスはハイリスク・ハイリターン)

 

・エンジニアであれば受託開発

・デザイナーであればロゴやバナー制作

・特に手に職がなくてもライティングなど

 

中でも一番のおすすめは、メディア事業です。起業のアイデアがないならバーティカルなメディア事業を作りましょう。

 

ファッション・EC・旅行・恋愛などなんでもよいです。メディア事業はSEOでの集客を基本とすれば、安定的にアドセンスアフィリエイトでの収益を上げられます。

 

自分で手を動かさなくてもある一定規模になれば毎日広告収入があるのです。守りのビジネスの完成です。

 

強いて言うならば、メディア事業でも男性向けか女性向けにする方がよいでしょう。どちらか決められない場合は興味のある方で問題ありません。

 

メディア事業はただの守りのビジネスではありません。メディアは攻守のバランスがよいのです。

 

例えば、女性向けの美容関係のメディアを立ち上げたとします。実際に訪問するユーザーの75%以上が女性だとします。

 

今後、攻めの事業として女性向けのファッションサイトを開設したとすれば、メディアは集客の手助けができます。

 

女性向け美容メディアから女性向けファッションサイトに誘導すればよいのです。攻めのビジネスの最大の問題点はPMFです。

 

サービスをリリースしても、集客するのに多額のお金か時間がいるのです。だからこそ、メディアを持っていれば集客の手助けができます。

 

いち早く、攻めの事業が上手くいきそうかを今ある資本の中で調べられるのです。メディアは攻守のバランスよいビジネスモデルと言えるでしょう。

 

もしも、起業したいけれど何もアイデアがないなら、まずはメディア事業を立ち上げましょう。

 

起業したいなら新卒で就職すべきかどうか

起業したいなら、メガベンチャーで働くことをおすすめします。

そこで、成功体験を積んでから起業がよいと思います。

 

メガベンチャーは、リクルートDeNA・DMM・メルカリらへんがよいです。

スタートアップ(30人以下の組織)だと、人手不足で一人何役もこなすことになります。何者にもなれないリスクがあるので、推奨できません。

 

何でも屋さんは起業すれば誰でもなることができます。それよりも、まずはメガベンチャー裁量権が大きい中で起業に役立つ専門スキルを身に着けるのがよいです。

 

例えば、リスティング広告の運用コンサルタント

 

  • インターネット広告の知識、媒体理解
  • 分析力(CPC・CTR・Rank・CVR)、仮説思考
  • 資料作成スキル(エクセル、パワポ
  • 営業力(コミュ力、提案力)
  • 目標設計

 

1つの職業だけでもこれだけのスキルと経験が身に付きます。

 

効果が悪いときに、「どうして数字が悪いんだろう」と考え、「CTRが落ちているからクリエイティブの疲弊かもしれない」と考え、「じゃあ新しいバナーを回してみよう」という発想に至ります。

 

「事実から仮説を立てて検証していく結果、効果が出る」という流れで成功体験を積み重ねることができるのです。

 

初めは不慣れなことでも地道に諦めなければ結果が出るということが理解できれば、起業しても上手くいくことでしょう。

 

インスタグラムなどの事例は稀で、大体の起業は初めからユーザーが伸びたり収益が上がったりすることはありません。

 

日々、間違っているかもしれないと思いながら自分の立てた仮説の中から1つ1つ実行し、効果を検証する中で数字が伸びていくのです。

 

成功体験があれば、「今は辛いけど、この先に成功があるはず」と踏ん張りが利くのです。

 

起業したいならまずは新卒でメガベンチャーに就職し、初めから「3年以内に辞める」など決心して、がむしゃらに仕事をすることをおすすめします。

強みに目を向ける

評価システムの在り方について。

 

役職や年次が上になると、

 

「○○はここがダメだ」

「○○を見習え」

 

のように、部下にダメ出しをする人がいます。

そして、自分の言うことに賛同し、従順な存在だけを評価したがる傾向にあります。

 

人の足りない部分にだけフォーカスするのは、フェアではありません。

 

確かに口下手かもしれないけれども、真面目にコツコツと実績を積み上げる人。

大口を叩き、自らを追い込む人。

働く人の数だけ、性格や個性は様々なはずです。

 

それを自分の価値観だけで推し量るのはナンセンス。

足りない面があるのであれば、補完し合えばいいはずです。

 

一概に「○○は△△が足りないからダメだ」と1つの側面だけで判断することはあってはならないことです。

 

定性部分も大事ですが、評価の基準は定量部分が前提にあるべきと考えます。

営業だけでなく、人事や広報も一人一人に対して数字の目標をつけて達成しているかを見るべきです。

 

評価を権限移譲しすぎると、上司の都合の良い人事になります。誰が見てもできる限り納得のいく評価システム(定量目標基準)の構築を目指すべきです。

 

スタートアップは言わずもがな、メガベンチャーに入り活躍する優秀な人たちは、見切りをつけるのも早いです。

 

上司が部下を評価するだけでなく、部下も上司の態度や言動を見ています。

「こんな人が上司の会社はダメだわ」と辞められる前に、優秀な人材が埋没しないような人事システムを引き続き目指していきます。

 

 

 

恵まれた環境にいる人間が勝負しなければ、世の中はよくならない

日本では高学歴な人間ほど、保守的になります。周囲からの期待や世間体から、自分の選択肢を狭めてしまうのです。

 

幼少期から塾に通い、私立の中高大に通うような恵まれた環境にいる人が自分自身のキャリアだけを意識して生きているのは器が小さいと思います。

 

会社の肩書だけで偉そうな人や「○○企業にお勤めなんですか!?凄いですね」と言われ満足げな表情を浮かべている人を見ると残念でなりません。

 

大企業に入ること、一流企業で働くことが凄いのではなく、そんな大きな企業を作った人が凄いのです。勘違いしている人が多すぎる気がします。

 

もし、大企業に勤めていて自分が辞めても何一つ業績に影響がでないのであれば、あなたに価値はないです。

 

話は逸れましたが、もしもあなたが恵まれた環境で育ち、一流大学を出て、頭がいいと思っているならば、自分の力で世の中のために何ができるかを考えるべきです。

 

優秀なチャレンジャーが増えていかなければ、日本が今以上に発展することはないと思います。

 

海外では最も優秀な人が起業したり、スタートアップに入り、社会を盛り上げています。一方、日本では大学を中退した人やレールから外れた人間が起業して成功しています。

 

日本でもいわゆる一流大学を出て一流企業に勤める人間が起業すれば、もっと成功したベンチャーが生まれ、雇用を生み出し、税収も増えることでしょう。

 

恵まれた環境にいる人間が勝負しなければ、世の中はよくならない」

 

他人に人生を委ねるのではなく、自分自身で切り開いていく挑戦者と僕は会社を大きくしていきたいです。