老害

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100118k0000m010058000c.html

 保守を標榜してる人間が、政策批判の根拠に出自を持ち出すのっては一応自分は保守であるなと思っている身からすると、本当に頭が痛い。
 平沼には国民新党キャスティングボート強化のために協力して欲しいなあと思っていたが、あまりの新党やるやる詐欺ぶりにはもう期待もしてなかったのだが、本当にこれは酷い。正に誰得。

なるほどざんまい

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20091223

 普天間は台湾有事対処のために沖縄でなければならない。米国は台湾云々とは中国の手前表立って言えないので真意の見えない綱引き合戦が繰り広げられてるんじゃないのか?という記事。

 ぼくら沖縄外の人間は、率直にいって沖縄には借りがある。とても大きな借りだ。個人的に沖縄という地方は自家中毒を起こしていて非常によろしくないと思う部分があるのだが、そういった部分と相対するコストを受け入れるのにも十分な借りだろう。

 が、しかし

 台湾には、もしかしたら沖縄以上の借りがあるのではないかとも思ってもいる。だってさ、あそこは一時「日本」だったんだぜ?統治の内容とその経緯はここでは特に問題としない。とにかく、ここは俺らが仕切る。そんでお前らは俺達と一緒のものに組み込む!ということで事を進められてたわけじゃない。現在の台湾の総論は知らんのだけれど、当時は完全にその気になっててさ今でも「自分達は日本人だったんだぜ?」といった類のことを言う人たちが居たりするんだ。そういった相手を、国家ではありませんよね〜とか言い出して国際社会の枠から外してしまったという事。これはちょっと衝撃的だよ。

 そんでその台湾をなんとか中国の脅威から抜け出させようと水面下で気合入れてるのが、日本でなくてアメリカ。という構図は本当に冗談みたいな話だなと思う。それもこれも結局自主防衛せず、中国と相対する気があんのかないのか不明瞭な、要は安全保障に自主性がさっぱりないことが問題なんだよね。

 台湾なんか、どうでもいいよね。というスタンスの果てに、沖縄との関係性をクリアにしようなんて筋通す考えは存在し得ないだろう。保守を自称してる人間が沖縄・台湾という国家から分断された地の双極について無頓着な場合が多いのが不思議でならんね。



ところで李登輝はリフレ派なんだぜ!みんな知ってるよな!

さびしさが伝統を守る

 こんなハズじゃない。こんなモンじゃないと駆動するエンジンが鈍りかけた時、寂しさが静かに後を追走してきていることに気づきます。しかし関係性を水平方向に広げても、時間軸をとってしまうと容易く千々に乱れます。そういうわけで我々クソオタはガンダムエヴァンゲリオンを好むのかもしれません。自分が思うにこれらは、問答無用に超常的に繋がる繋がりを自分で分断する物語です。寂しさをハァハァと卵を撫でるように愛おしむものです。

 こんなモンである。とエンジンの安定を覚えた時、ゴールの後ろは断崖絶壁であったことを知ります。崖の下は広大な海が広がっていて、運転席から降りたみんなが気持ちよさそうにプカプカ浮いているのです。ポニョ!そうすけだーいすき!などと妄想しようとしても、カーナビがそれを無残に打ち砕きます。崖の下には何もないのです。全く、なにも。信じたくなくても、これまでさんざん使っていたナビを今更疑う事はできなくなっています。

 だから自分のゴールのことは一旦忘れて、レースのことを考えます。レースは自分のゴールの後もずっと続いていき、もしかしたらこの車や誰かに教えた運転技術が使われつづけることもあるかもしれないと。時間軸方向へ垂直に繋がっていく関係性は想像の範疇を超え伸びていきます。千切れない繋がりを遂に見つけて歓喜します。そうだ、レースが大事だったんだ。いや、むしろ。俺がレースだ!レースのゴールは果てしなく続く!と浮かれきった時に大会委員会からの知らせが入ります。「今季をもちまして本大会を終了させて頂きます。個々人の旅路について本部は関与致しませんので、引き続き存分にお楽しみ下さい。」…そしてゴールは目前に迫ります。


 だいたい人間歳取ると、自分のことばかり考えてると押しつぶされてしまうのではないかな。僕は思索が足りない人間というのがあまり好きじゃないのだけれど、考えろ考えろ。と人に要求することにも限界を感じている。だって価値相対主義の思索が最初に行き着く果てって、俺はみじめに何時か死ぬ。無意味。空虚!って相場が決まってるじゃないですか。それってすごく辛いんだよね。夜布団に入ると寝れなくなってしまうぐらい。で、結局その寂しさから抜け出そうとすると古来からの伝統、みたいなものを選択していたりして、立派な保守派になっちゃったりしている。なんか実際保守派のひとって転向した人が多いみたいだし。

 だから民主党は今回の特例会見問題ではバカやったよなあと思う。憲法解釈的にも小沢より志井のほうが説得力高いのだが、そもそもそういった小理屈じゃないところで成立しちゃってるんだよ。理屈が優先度高ければ、激動する政治の中で紀元前も前から続いたりはしないよ。この近代、超文明国家でありながら、三種の神器とかいっちゃってんだぜ。そういうところに踏み込んでおいて、下手な小理屈並べて、俺は正しいて。政治は正しさじゃなくて支持されるかされないかで決定されることは、当の政治家が一番良く分かってるだろうにね。だから、やっぱりバカだよなあ。しかもよりによって外交相手のために使っちゃあ、ねえ。左翼受けすら悪い。

 それで、そこまでしてやるメリットは何があったのかってのが一番謎。そこが知りたいね。