デビューを見届けて、今思うこと。
当時の私はかなり熱狂的嵐オタクだった。
その時でももう9年くらいアラシックをやってた。
だから、ほかのジャニーズはめっぽう興味はなかったし、ジュニアなんて、一人として名前も知らなかった。
あれは2016年8月12日のMステを観ていた時だった。
私の家は誰が出ようと、毎週Mステを見るのが習慣だったから、いつも通りにMステを観ていた。
嵐が出ないことはわかってたから、ジャニーズの誰が出るのかも全く調べてなかった。
まず、ジュニアの三人が階段を降りて来た時、
「あー夏のやつね。
去年もいたなこんなグループ。
いまの若いジャニーズ全然分かんないな。
実際、嵐にしか興味わかないんだよなー。」
なんて。心の中で喋ってた。
どうでもいいけど、その日は高校の部活の合宿の最終日で、帰ってきたばっかり。めちゃくちゃに体と心が疲れていた。
そして、歌うまでのことは全く覚えてない。
でも歌が始まってから、私の心は動き始めた。
始めは正直、冷やかしのような目で見てた。
「どーせ歌下手なんじゃないの?
まだこんな大舞台早いでしょ。」
これくらい。かなりなものだった。
まず、自己紹介のパート。
早速青の人のイケメン度に気づく。
「ん?よく見たら、青イケメンじゃん、
『ちょっとおバカな最年長』ほーほー」
次に始まったのが、OH!サマーKING、『青の人』のソロパートからだった。
「え。めっちゃ声変わってない!?いやでも歌が上手い。これはハスキーすぎるだけ??そして顔がいい…爽やかすぎる笑顔…キラキラ度が異次元だ…」
ここまでは心の中で、言葉が止まっていたけど、ここからはもう止められていなかった。
その時のうるささは弟が今でもはっきりと記憶していた(笑)
「青、めっちゃカッコいい!」
「え!青歌うまっ!!」
私は自分が気づかぬうちに連呼していた。
その時の稲妻が走るような衝撃というか、胸の高鳴りは今でも忘れられない。
合宿の疲れが吹っ飛ぶような、とってもキラキラとした素晴らしい時間だった。
そして、しばらく経っても、その余韻は抜けなかった。
それから私はその『青の人』が『平野紫耀』という名前であること、Mr.KINGというグループであること、そんなことを知ってから、KINGの動画を漁る日々が始まった。
少クラに出てることを知ってから、毎週録画するようになった。
今までは嵐さんが出るときだけ、プレミアムだけを録ってたのに。
過去の自分に怒られそうだなー
なんて自分の行動が許せない自分もいた。
でも、でも、、こんな出会い、そうあるもんじゃない!!って吹っ切った。
KINGのパフォーマンスが好きだって思ったし、何より紫耀くんのかっこよさは、やはり異次元だった。
それからしばらくしてから、SHARKの主演をしてたこととか、関西ジュニアだったこととか…。
昔のこと、色んなことを知り始めた。
SHARKの動画を見たときは本当に、歌声にやられた。びっくりした。
なんでこんな逸材を今まで知らなかったんだろうって。
そんな時、ある日、急に学校が休校になって、(多分台風だったと思う)一日中暇な日があった。
たしか、もうMステから一ヶ月くらい経っていて、衝撃が薄れ始めてきた頃だった。
何気なくYouTubeを見ていて、ふと出てきたまいジャニの動画を再生した。
「ん?紫耀くんってこんなに関西弁喋るんだ。え、めちゃくちゃ天然?ってか、紫耀くん面白ろ!てか、この番組めちゃくちゃ面白ろ!!!」
ってなったんだよね。ある日突然に。
その日はまいジャニを何本も見続けて一日が終わった。
二度目の衝撃だった。
それからKINGのパフォーマンスを観るよりも、まいジャニを見ることの方が多くなった。
SHOW TIMEの素晴らしさがまあとにかくやばかった(語彙力)。
もうそこからはまいジャニに出てる6人が本当に本当にすごい好きになった。
でも、とうまがもういないこととか、
しょうれんがそこから離れたこととか、
楽しいものを見ていくたびに、
今はもうこの6人は存在しない
っていう事実に対する悲しみを深く感じ始めるようになった。
KINGのパフォーマンスも好きだったけど、知ってからはもう
まいジャニメンバーが一番。
絶対に一番。
そう思って葛藤していた。
そう思えてしまったから辛かった。
私は当時のことは何にも知らない。
けど、なんでこんなにも惹かれるのかな。
この頃のことを知ってたらなーとか、知らなくて幸せだったのかな、とか。
どうしてこんな素晴らしいグループが離れなくちゃいけないの?
って、どこにも向けることのできない憤りをずっと感じてた。
私は今の紫耀くんよりも、関西にいた頃の紫耀くんが好きなんだ…。
はっきりとそのことに気づいてしまった。
KINGとなにきんどっちが好きかなんて…そんなのなにきんに決まってる。
でも私は当時のことをリアルタイムで観れてたわけじゃないし、そもそももう存在しないし、しょうれんはMr.KINGとして頑張ってるんだから否定し続けるわけにもいかないし…。
葛藤の日々はすごく長く続いたけど、
ある時から、
なにきんはなにきん、
KINGはKING
ってちゃんと割り切って観れるようになってた。
今まで、KINGを否定してまで、なにきんにこだわってたこととかその時からはどうでもよくなってて、KINGという形も自分は好きなんだって感じるようになった。
転機のタイミングははっきりと覚えてないんだけど、これは割と最近の話。(←この話は、また改めて書きたいと思う。)
この時私は受験生真っ只中だった。
もちろん無駄なことに労力を使ってたのは承知だけど、無意味に全力で悩んでたけど、ある意味、現実逃避って感じでこれもこれでなかなかいいオタクライフだったなって今となっては思ってる。
受験期だったせいで、実はJr.時代一回も現場に行けてないんですよね…。(小声)
それでも
紫耀くんに会いたい、観に行きたい
って気持ちは変わらず、それが原動力になってたから、受験もなんとか乗り越えて、自分なりの満足できる結果を得ることができたと思ってる。
そんな話はさておいて。
あれはセンター試験の少しあとくらいだったかな。
急にKing & Princeのデビューが発表された。
待ちに待った紫耀くんのデビュー!こんな嬉しいことはない!
…はずだった。
全部の試験が終わるまでは絶対考えないって思ってた。
…だけど、やっぱりなにきんのことが何度も何度も頭をよぎった。
しょうれんの歴史は結局、なにきんで再スタートできることはもうないんだなって悟った。
訳もわからずたくさん泣いた。
しばらく胸の引っ掛かりがずっと取れないまま、それでも確実にKing & Princeは始動し始めていて、この波に乗り遅れるわけにもいかないって必死で、FCに入ったり、CDを予約したり…。
音楽番組もたっっくさん観たし、VS嵐とか、なにきんで出てくれることを密かにずーっと願ってた番組に、当たり前のようにキンプリが出演してて、何も思わなかった訳じゃない。
でも、
しょうれんを応援したい
っていう素直な気持ちと、
あまりの速さで過ぎていく時代の流れに置いてかれたくない
って気持ちで、どこかでキンプリっていう存在を認めていたんだと思う。
だってなにきんは終わったって思ったから。
そのうちに、普通に自分はキンプリのファンなんだって思うようになった。
別に、言い聞かせようとしたわけでもなかった。
キンプリが嫌いな訳じゃないし、むしろしょうれんのデビューは何よりおめでたいし、だからキンプリを応援しようって。
これは本当に素直な気持ちだって思ってた。
だけど、実際には、どっかでなにきんっていう引っ掛かりが残ってた。
それに自分が気づいていないだけだった。
それをはっきりと、自分で認識できたのがまさかのデビューコンだった。
私はただ単純に、
キンプリのデビューをお祝いしたい
って気持ち、
これからキンプリを応援するんだ
って気持ちで参戦した。
しかも初めて生で紫耀くんが観れる!!
ただただ、そんな幸せを噛み締めることで精一杯だった。
でも、終わってから、はっきりと気付いた。
これで私はなにきんとお別れできたんだ
って。
それはなぜかというと、
デビューコンが本当に本当に本当に楽しかったから。
最高の幸せを感じることができたから。
しかも、しょうれん2人の顔に何一つ不安や後悔みたいなものが見られなくて、ずーっとずーっと笑ってて、ずーっと楽しそうで。私には、その笑顔の中に意思とか決意みたいなものがはっきりと見えた。
だから、これでいいんだ。
本人達の決意はそんなに緩いもんじゃないんだ
って。
デビューが決まってからこんなにもこんなにも観てきたはずなのに、その時になってやっと分かった、彼らのことを信じることができた、そんな自分がとっても恥ずかしく思えた。
King & Princeの6人がすごく頼もしく見えた。6人全員が笑ってた。6人がすごく楽しそうだった。私にとって、それがすごい幸せな時間だった。
"やっぱりこれでよかったでしょ"
って6人に見せつけられてるんじゃないかって思う位、皆んなが幸せそうだった。
それでも、そこではっきりと分かったことは、私の心の中にはまだ、なにきんっていう未練が少なくともあったこと。
だけど、デビューコンを見届けて King & Princeというグループをほんとに素直な気持ちで大好きになれたということ。
そして、なにきんはもう戻らない、
絶対に戻るなんてことがあっちゃいけない
ということ。
紫耀くんのオタクになってちょうど2年が経った。
本当に色んなことがあった。
リアルタイムで観てないはずの時代の紫耀くんを好きになって、葛藤したりもした。
でもおかげですごくすごく濃い2年間だった。
全力で2年間応援してきた人がデビューするってこんなにも嬉しいことなんだって。
こんなにも幸せなんだって実感した。
だって、デビュー組のオタクには絶対に味わえない瞬間でしょ!
でも最近は、
彼が世間に知れ渡っていくことがすごく寂しいなって思ったり、
また新たなことに直面して葛藤する日々は続いているけど、
私はずっと紫耀くんのオタクでい続けたいと思うし、しょうれんを見守っていきたいと思う。
受験期という、人生の節目をしょうれんと一緒に越えたんだもん。
これからの人生も、(オタクの勝手だけど、)ずっとしょうれんと共に歳をとっていきたいって思う。
そしていつまでもKing & Princeのファンでい続けたいと思う。
そう決意させてくれたキンプリの6人に感謝したいし、そう思わせてくれた6人を尊敬したいし、ずっとずっと6人の味方でいたい。
デビューコン見届けられて良かったなぁ。
それだけをしみじみと感じている。
あの6人、あのグループは絶対にでっかくなる。
それだけは確信した。