育児休業を取得してみた雑感。
夏の終わりに第一子が生まれたのに合わせて、育児休業を取得した。
今日が育休の最終日で、明日から普通の会社員生活に戻る。
嫁さんは夏ごろから産休~春まで育休なので、今日までは2人体制で、明日からは嫁さんに任せる形。
父親の育休取得というのはまだまだ少ないらしく、あちこちで「育休中です」と話すとだいぶ珍しがられた。
個人的には育休を取得してよかったと感じていて、もっと取る人が増えるといいと思うので、感じたことなどを記事にまとめてみた。
育児休業を取得した理由
そもそもなんで育休をとることにしたかというと、友人の話やネットの記事などから「母親はとにかく最初は眠れなくて大変」という情報を仕入れていたから。
3か月くらいまでは昼も夜も関係なく2~3時間おきの授乳が続くと聞いて、「きつそうだな」と思ったのがきっかけ(少なくとも自分だったら眠れないのは単純に辛い)。
実際に生まれてみるとうちの場合はよく寝てくれる子で、深夜帯の授乳は当初から1回で済んでいて、最近は夜10時ごろから朝6時~7時くらいまで寝てくれる。
とはいえ不慣れな育児と家事が重なる中で、それでも2人で手一杯になる瞬間もある。この時期、人手があるに越したことはないと思う。
育児休業を取得するメリット
実際に育休を取得するメリットと感じているポイントは次のようなところ。
- 育児・家事を分担できる
新生児が家にいると、基本的には誰かが子供をマークしていないといけない状態が続く。特に最初の1か月は何が起きるかわからない不安もあるし、泣き出したら面倒を見ないといけない。例えが適切かわからないけど、いつ爆発するかわからない爆弾がずっと置いてあるようなもの。成長につれて体もしっかりしてくるし、手を離せるタイミングがわかるようになってくるのだけど、最初はどうしてもつきっきりになっていた。
一方で、赤ん坊は授乳をしておけばいいけど親だって食事が必要。汚れものもたまるので洗濯もやらないといけない。買い物もいかないといけないし、掃除だってしたい。
結果、一人で回そうとすると子供が見える状態をキープした上でそのほかの用事を済ませるようにしないといけない。また、子供が泣いたりぐずった場合には作業中のものを中断して面倒を見なければいけないので、生産性も下がる。
2人いれば、1人が赤ん坊をみてもう一人が家事をする、という体制を簡単に作れる。というか、1人で両方やってるお母さん方は本当にすごいと思う… - 育児スキルが身につく。2人体制で回せるようになる
2人で家事・育児を回していると、おむつ替え・寝かしつけ・入浴/沐浴・汚れものの洗濯など育児関連のスキルは父親も1人でできる程度には身についてくる。母乳を出す以外の日常的な育児作業ができるようになるので、母親がどうしても外出しなければいけない場合なども対応できるようになる。
もちろん育休取らなくても育児スキルは身に着くけれど、帰宅後の限られた時間では作業の全体像が見えにくいし、どうしても母親の方がスキルレベルが高くなるイメージ。同等のレベルである必要はないけど、一時的にでも一人で回せるようにしておくことは重要だと思う。
家庭内でSPOFを作らないのは大事。 - 子供についての問題意識が共有しやすい
一緒に育児していると子供の肌の状態からうんちの具合までそれぞれに観察しているので、ちょっとした変化に気づいて2人で確認したり対応を考えることができる。
ほかにも保育園の申請のタイミングだったので、保育園の見学や申請書の作成も嫁さんリードで一緒に実施したり。どういう保育園がいいか、とか、育休が終わった後どんな生活になるか、といった話を議論できたのは良かった。 - 子育て楽しい
赤ん坊は数日とか1週間の単位で成長がわかるので、見ていて本当にあきない。
うんちもれとかなかなか泣き止まなかったりとか大変な瞬間もあるけど、総じて子供はかわいいし面倒を見るのも楽しかった。
育休取得時にあたっての注意点とか
- 収入面
育休中は雇用保険から育児休業給付金が支給される。2015年時点の制度で給付金はざっくり休業前に支給されていた給与の67%(6か月目以降は50%)。
金額的には2/3になってしまうが給付金は所得税・住民税は非課税だったりもして、結果的にはそれほど大きく減収になるわけではない。
ただ、支給まで時間がかかる(目安3か月程度)上にタイミングが読めないので、生活費用にあらかじめ貯金は必要になる。
1年以上勤続していないといけないといった条件もあるので、詳細は以下のリンク先で確認を。
https://www.hellowork.go.jp/dbps_data/_material_/localhost/doc/ikuji_kyufu.pdf
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/pdf/ikuji_h26_6.pdf - 有給日数
申請まで気づいていなかったのだが、社内規定で翌年の有給休暇の付与条件に年間の出勤率の条件が記載されていることが多いみたい。自分の場合は育休をとった結果2015年は出勤率に届かなくなったので、今年は繰り越し分の有給でやりくりすることになりそう。
まとめ
育休は職場の理解があってのことなので、今回自分の希望を受け入れてくれた上司・同僚の方々には本当に感謝している。
とはいえやはり産後すぐの育児は大変だし、ほかに頼れる手がない場合は男性は積極的に育休取るようになってもいいのでは、と思った。
なによりたっぷりと子供の面倒を見られるのは楽しくて、幸せな時間でした(逆に復帰後はあまり見られなくなるかと思うとかなり寂しい)。
SynthFX Luminair for iOS で Philips Hueをコントロールする
Luminair は SynthFX が提供する iOS 用 照明コントローラアプリ。
ArtnetやsACNといったDMX over Ethernet系のプロトコルに対応しており、OpenDMX Ethernet 等と一緒に使うとiOSデバイスからDMX対応の劇場機器をコントロールすることができる。
Luminair for iOS - Digital lighting control for iPad, iPhone and iPod touch
このLuminair が、ver 2.5 から Philips のスマートLED電球 hue に対応した。
Philips hueはPhilips社のフルカラーLED照明ブランドで、ブリッジという専用機器を介して無線コントロールできる。E26口金に対応している電球型の他、LEDリボンライトやダウンライト型のものもリリースされている。
製品仕様などはこちら。
ということで、実際に LuminairでPhilips hue を操作するところを試してみた。
DMX も含めた接続構成図としては以下のような感じで使ってみました。
接続手順は下記。
1) Luminair から Hueのブリッジに接続する
右上の緑の●をタップするとLuminairの接続状態が表示される。Smart Lights というセクションいPhilips Hueという項目があり、「Not Connected」になっているのでこれをタップ。接続できると Connected にかわる。
ちなみにHue BridgeはデフォルトでDHCPでのIPアドレス取得になっているので、Wifi ルーターのDHCPサーバを有効にしておくと手軽に接続できる。接続時は同一サブネットであれば自動で検出してくれる模様。
2) Hue Bulbを追加する
メニューバーのところにある+マークをタップすると「New Smart Track」というセクションがあるので、ここの「Choose Lights」を選択するとブリッジ配下のBulbが検出できる。
ウィザードでブリッジを選び、追加するBulbを選択。
接続が完了すると追加したBulbごとにコントローラーが追加される。
3) Luminair から Hue Bulbを操作してみる
コントローラーのフェーダを上下させると Hue Bulbの明るさが変化する。
色合いなどはフェーダー上部の▼と●で変更できる。
▼から色合いを変更するパターンを選択できる。
用意されているのは「Color Temperature」、「RGB Color」、「Color Loop」の3つ。
デフォルトの状態では「Color Temperature」が選択されており、色温度を基準にBulbの色を変更できる。
「RGB Color」にすると任意の色を選択できる。
「Color Loop」にすると Bulb 自身がゆっくりと色を変化させる状態になる。デモ用っぽい。
ここまできたら、あとは通常のLuminair の使い方と同じで任意のシーンを作って実行してください。
そのほか触ってて気づいた点など
- 基本的に Hueの反応速度はDMX機器より遅い。これはHueのコントロールプロトコルの特性による制約となります。回避策としてはHueの速度に合わせてシーン変化を作るしかありません。
詳細は以下の記事を参照ください。
Synthe FX | Philips Hue Response Times vs. DMX
LuminairとHueについてのTip : カネコのブログ - Bulb のGroupingを試したところアプリが落ちるという現象が発生しました。SynthFXに問い合わせた結果、iOS8 リリースに合わせて発表されるv2.6.2 で修正されるバグとのことです。現状ではGroupingは使えない模様。
- つき始め・消え際はあまりスムーズではないので、きれいなフェードが欲しい場合にはまだ実用に耐えないと思います。
- Bulb間でシーン変化時に若干のラグがあります。Groupingで解消できることを期待。
- 電球4個購入したところ、1つ初期不良?なのか20時間程度の使用でつかなくなってしまいました。Amazonにて購入したため交換対応中。
電球を変えるだけで使えるので、舞台照明機器の使えない空間で簡単な変化をつける目的で使用するには重宝します。コントロール面でラグやフェードなどやや不安があるので、そこら辺は改善に期待ですかね。Par Light 球とかでると便利だろうなぁ。