代理人

 

 


f:id:tachibanaikiru0303:20190725043746j:image

 

 

 

今日もきっとどこかで 誰かが傷付いている

 

 

耳にしたくないような言葉を吐かれて 目の前が真っ暗になっている

 

 

それまで綺麗に映っていた世界が人が 全て敵になる

 

 

身体を吹き抜ける風も どこかよそよそしい

 

 

私にだって出来ないことはある 苦手な事もたくさんある

 

 

したくても出来なかったり 前まで出来ていたのに何でだろうって悔しくなる時もある

 

 

誰も完璧じゃないのは 分かっているんだ

 

 

けれどね そんな事言わないでよ

 

 

私だって 生きているんだ

 

 

あなたと同じく 生きているんだ

 

 

たった一つの言葉が その人の世界を変える

 

 

たった一つの言葉で その人の世界が変わる

 

 

傷付くのは仕方ないよ けれど傷付けてはいけないから

 

 

私たちは そうやって生きてきた

 

 

歩くのや瞬きをするのと同じで 誰にも教わらずに身につけてきた

 

 

それなのに それなのに

 

 

心の傷は 死ぬまで癒えることは無い

 

 

その傷の深さを 周りの人は知らない知れない

 

 

価値が無いと蔑まされる この痛みを誰が分かってくれるのか

 

 

涙を流して叫んだら 誰かが助けてくれるのだろうか

 

 

もう 私の世界も真っ暗だ

 

 

言った本人は覚えていなく 言われた人は覚えている

 

 

言葉の使い方を間違えると 命まで奪ってしまう

 

 

軽はずみに放った音が劈き 命の螺を緩め全てをばらばらにする

 

 

そこにいた人が 物に変わる恐ろしさを私は知っている

 

 

他人事では無く すぐそこにある恐怖

 

 

だから私は 話す事が嫌いだ

 

 

あの視線が 苦手だ

 

 

もう 全部嫌なんだ

 

 

何もかも 放り投げて

 

 

いなかったことに したい

 

 

存在していなかった事に したい

 

 

いったい私は 必要な人なのかな

 

 

もう わからないよ

 

 

また あの時と同じだ 

 

 

また 夜がやってくる

 

 

大人しく 闇に包まれるのが

 

 

私には お似合いなんだ

 

 

心の痛み 請け負います

 

 

貴方が 幸せに暮せるのなら

 

 

 

目には見えないものでも

 

 


f:id:tachibanaikiru0303:20190702233822j:image

 

 

 

愛なんかなくても 私たち人間はなんでも出来てしまう怖さ

 

 

手を握ったり抱き合ったり キスをしたりセックスをしたり

 

 

そんな薄っぺらいもので いとも簡単に繋がれる

 

 

本当に大切なものなんか 無いんじゃないのかと

 

 

私もその内の一人だと思うと とても儚くて残酷でしかない

 

 

本当の意味での番を知らないからこその 真似事なんじゃないのかな

 

 

その延長線上で満足して 何事も無く生活する姿が

 

 

なんだか可笑しくて 私やみんながみんなしていることなのに

 

 

其れに気付いてしまってからは テレビで見るあの人だったり

 

 

街で見かける人皆が 大切な何かの裏側に秘めた隠し事を

 

 

何処かで共有しているみたいで 知らないふりをしているみたいで

 

 

人の奥の奥の薄汚い部分を見い出せた 七月の夜

 

 

静けさが収まらない街の中でただ一人 途方もないまま歩き続ける

 

 

何処に行こうか何をしようか そんな事は一切考えず

 

 

ただ見たままのその風景を 首からぶら下げた黒い箱に閉じ込める

 

 

一瞬だけ照らし輝く其れに 私はどれだけ救われたのだろうか

 

 

私にも人間臭い部分があるんだと 気付かされた

 

 

私はこのままでいいんだと 気付かされた

 

 

覗かなくてもいいようになったのは 時代の進化かそれとも私の成長か

 

 

両手に収まらない四角形の風景は 大切な物を写している

 

 

其れも薄っぺらい物なんだけれど 何でだろう

 

 

其れも深い物なんだけれど 何でだろう

 

 

言葉では表せられない程 違う物で

 

 

目に見えるとか 見えないとかじゃなくて

 

 

奥行きがあるとか 無いとかじゃなくて

 

 

上手く言葉で表しきれないけれど 分かって欲しいんだ

 

 

時間がかかってもいいから 分かって欲しいんだ

 

 

あの時一緒にいた時間や 貴方が泣いていた時だってそう

 

 

一瞬だったけれど それは重みのある時間で

 

 

一言ではとても 表しきれない程大切な一瞬だった

 

 

その一瞬を求めて 人は人との繋がりを求める

 

 

どんなに薄っぺらくても どんなに浅くても

 

 

自分の中にあったはずの大切な物を 見つけるために

 

 

交わり そして重なり合う

 

 

運命や奇跡で 片付けるようなものでは無い

 

 

同じ一瞬を生きている中での 時の交差点で

 

 

巡り合わせた ただそれだけにしか過ぎない

 

 

だけど人は其れを 運命や奇跡と呼ぶ

 

 

だけど其れを 大切にする

 

 

私もいつの間にか落として 探し求めていた

 

 

秘密にしていた そうしていただけだったみたい

 

 

今日の夜空は何故だか いつもより明るくはっきりと見えた

 

 

この夜を私は知っている

 

 

 

f:id:tachibanaikiru0303:20190403225809j:plain

 

 

 

誰しもみんなさ 辛いことだってあるし

 

 

悲しいことを たくさん抱えてる

 

 

それが全部 悪いことではないんだよ

 

 

みんな 一緒なんだから

 

 

それでもさ たった一人の人が

 

 

そんなことないよって 辛いことなんかないよって

 

 

そんな悲しい事を 平気で言ったら

 

 

貴方の気持ちも 私の気持ちも

 

 

どこに行ってしまうの わからないよ

 

 

何気ない言葉一つで 誰かが傷ついたり

 

 

何気ない笑顔一つで 誰かが一緒に笑ったり

 

 

簡単なようで 難しい

 

 

自分の気持ちも 上手く言えないのに

 

 

ちょっと我慢すればいいやって そう思ってたら

 

 

何にも お話できなくなってしまった

 

 

自分の事を 話すのって難しいね

 

 

あんなことしたよとか こんな楽しいことあったよって

 

 

言える人がうらやましい 私にはできないから 

 

 

また 前と同じ自分に戻っているのかな

 

 

何が本当の私か いつの間にかわからなくなってた

 

 

せっかく貴方の笑顔で 元気になれたのに

 

 

せっかく貴方のおかげで 動けるようになったのに

 

 

なんでこうなっちゃったんだろうな なんでだろ

 

 

終わらないものなんて 無いほうがいいと思っていた

 

 

あの時感じた幸せも 昔よく遊んでた公園も

 

 

たくさんの人との繋がりも 死んだ大切な人も

 

 

全部終わらなければいいと 思ってた

 

 

でもね 終わらないものなんてなくてよかった

 

 

貴方の今抱えてる その痛みも

 

 

いつかちゃんと終わる 終わるから

 

 

だから 悲しくならないでなんて言えないけれど

 

 

自分の事を 嫌いにならないで

 

 

貴方の事をよく知っているのは 貴方自身だけれど

 

 

貴方の味方になれる人は 貴方じゃなくすぐ傍にいるから

 

 

自分ひとりじゃないって事 忘れないでください

 

 

もう十分です 苦しくなるのは

 

 

たくさん泣いたし 偉かったよ

 

 

もう十分です 優しくするのは

 

 

だって貴方はもう 優しいんだから

 

 

 

優しくしてください

 

 

 

ふと思い出す 少し前の私の事を 

 

 

 

 

 

f:id:tachibanaikiru0303:20190306013132j:plain

 

 

 

 

 

何をするにも 嫌になっていた時期があった

 

 

朝起きてから一度も動けなくて 顔も洗えず一日を同じ体勢で過ごして

 

 

いっそのこと 消えてしまえば楽なのにと

 

 

いつも考えては また同じ日々を過ごしていた

 

 

十八歳と二十一歳に 夢を見ることを放棄した

 

 

それは誰かにとっては たった一瞬の事だったけれど

 

 

私にとっては 十八年と一秒、二十一年と一秒で

 

 

どうでもいいことではなかったんだよな 苦しかったんだ

 

 

大切なことなんて 私にはもう無かった

 

 

目を閉じても ぐるぐると黒が渦巻くだけで

 

 

柔らかなぬくもりなんて 知らず生まれ落ちたから

 

 

もう十分だよって それだけでよかったのにな

 

 

よかったのにな

 

 

あれから 随分と時間は経ったけれど

 

 

根本的なところは 何一つ変わってはいなくて

 

 

何がしたいのか どうなりたいのか

 

 

わからない日々を 過ごしては

 

 

大切な人や物を 少しずつ失っていく

 

 

息をすることって こんなにも難しかったっけ

 

 

歩くことって こんなにも辛いことだったっけ

 

 

今まで 何気なくできていた自分を褒めてあげたいくらいに

 

 

弱ってしまったと ふと思う、齢二十四の三月の夜 

 

 

ただ あの頃と違うのは

 

 

隣にいて 笑ってくれる貴方がいること

 

 

貴方と呼べる 存在があること

 

 

その事実に 私は感謝しなければならない

 

 

当たり前ではない この一瞬に

 

 

二度とない この人生に

 

 

あんまり口には出して 言えない事だけれど

 

 

救われているんだよ 本当さ 

 

 

f:id:tachibanaikiru0303:20190306012800j:plain

 

 

 

貴方の幸せを



f:id:tachibanaikiru0303:20190210214926j:plain




自分の幸せを 願うのはとても簡単で


誰が好きでだとか 何が嫌いでだとか


人の気持ちなんて 考えなくてもいい


そんな事って 本当にいいんでしょうか


私は私の生き方をする たったそれだけの事なのに


どうしてこんなにも 難しいのでしょうか


大切にしてくれた人 いつも気にかけてくれた人


そばにいてくれた人 寄り添ってくれた人


貴方の事を考えると どうしても心が痛くなります


私は自分の事しか 考えていないはずなのに


どうしてこんなにも 苦しいのでしょうか


どうしようもないことの 繰り返しが


嘘みたいで 夢みたいで


あの頃に戻れるのなら もう一度だけでいいから


また笑って 幸せな瞬間を迎えたい


また会って一言 好きだよと言いたい


私は私の事しか 考えていないはずなのに


どうしてこんなにも 貴方の事を考えてしまうのでしょう


どうしてこんなにも 胸が痛むのでしょう


どんな結果が 待ち受けていようとも


どんな姿に 変わり果てていようとも


私は貴方を 決して忘れない


私は貴方と歩んだ日々を 決して忘れない


貴方が生きた証として 貴方と生きた証として


私は今日ここに 其れを残します


何事もなかった日々が 輝いて見える今だからこそ


生きててよかったと そう思える夜になりそうです


貴方と共に歩めた日々が 昨日のことのように思い出せるからこそ


恨んだあの日の夜も 今では好きだと呼べそうです


貴方は今 どんな顔をしていますか


私は今 泣いています


笑っていたとしても 喜んでいたとしても


貴方を思い出すと 泣いてしまう


本当に大切な人って そういうものなのです


本当に好きな人って そういうものなのです

奇跡

 

無理をしてまでも やるべきことなんてあるのかな

 

 

何かの為に自分を傷付けて 誰かの為に自分に嘘を付いて

 

 

そんなのってないよって 自分に言い聞かせるけれど

 

 

本当は怖いだけなんだ 失うのが怖いだけなんだ

 

 

何にもできないくせに 何でもできるようなふりばかりして

 

 

助けて欲しいよって 苦しいよって

 

 

素直に言えたら楽なのに でも出来なくて

 

 

どんなに時間が経っても どんなに歳をとっても

 

 

私は何にもなれないし どこにもいけない

 

 

でもそれでいいんだ 悲しいことじゃないから

 

 

私は貴方じゃないし 貴方は私じゃない

 

 

誰だってそう きっとそうなんだ

 

 

自分のことも守れないまま生きて 誰かの為だって言って

 

 

本当は自分に返ってくることを 期待して優しくしてる

 

 

優しくなれないなら 死んだほうがいいから

 

 

それで誰かの中で 生き続ける人生はきっとずっと

 

 

一生輝いていると 思うんだ

 

 

偶然なんかじゃなくて 奇跡だったんだよ

 

 

今こうして 貴方と出会えて目を合わせて話ができるのも

 

 

あり得ないって言った時間が 幸せの順番が

 

 

たまたま訪れた ただそれだけのことなんだ

 

 

何かが切れた音がした それは気のせいでもなくて

 

 

いつの間にか無くなっていたんだ どこにも見当たらないんだ

 

 

でもそんなのどこにもなくて 初めからなかったことにも気づけないで

 

 

そんな暮らしも悪くはなかったよ うん 悪くなかった

 

 

誰も教えてくれないことばかり 知りたがって

 

 

本当の事を知りたいんだ 貴方の事も私の事も全部

 

 

ねえ 誰かが笑っているときに 誰かは悲しんでいて

 

 

誰かが死んだときに 誰かは生まれてきていること

 

 

知っていますか 知っていましたか

 

 

そのうちの一人だということ そのうちの一人になるということ

 

 

それも偶然なんかじゃない 奇跡なんだって

 

 

私たちはその言葉を信じて また朝を迎える

 

 

みんなごめんって残して 朝を迎えない人もいる

 

 

私はその意味を過去を未来を 全部は背負えないけれど

 

 

何もかも終わるということを知ったまま またこうして息をする

 

 

それを奇跡と呼ぶ 奇跡と呼びたいんだ

 

 

 

変わりたいんじゃない


私が考えるに 優しさっていうのは


渡したり貰ったり そういうものでは無いと思う


意図して 渡したり貰ったりしているんだったら


それは優しさとは 決して言えるものでは無い


貴方の事を思って したたった一つの事が


貴方の事を考えて 伝えたたった一つの言葉が


本当の意味での 優しさになるんだと


意味なんかなくても いい人なんかじゃないと言われたとしても


自分のした事が ほんの少しの優しさの欠片になるのなら


それでいい それだけでいい


上辺だけの言葉で 優しくなれるのなら


誰だって苦労しないし 悩んだりもしない


人に対してこんなにも 嫌な気持ちになる事なんてなかったのに


「どうして」だなんて 言えないのも分かってるよ


それなら初めから 優しくなんてして欲しくなかった


そんな言葉 かけてほしくなかった


一体何を求めていたのか いつの間にか分からなくなってしまったな


いつの間にか傲慢になっていたのか それとも傷つきやすくなっていたのか


私は私であることの 意味すら知らないのに


分からないことが多すぎる 自分の事でも誰かの事でも


全部知りたいわけじゃない 知って楽になりたくもない


ただ 望むとするならば


生きていく上で 人と話す上で


優しさを求めるような そんな人間にはなりたくないし


当たり前だなんて言って 貴方のした事全てを蔑ろにするのも


また悩みの種を増やすだけだから 後悔するだけだから


私は 私である以上


優しくはなれなくても 誰かの為になれる人でいたい


それがいつになるのかは 誰にも分からないけれど


生きているうちは 大切な人の味方でいたい


それだけでいい そのほうがいい