まずはいつものごとくお礼から。
去る5/11(土)、DelSolにて行われました「聡文三(一旦)最終講義」、無事終了いたしました。
ご来場いただいた聴講生諸君、共演の先生方、会場DelSolの皆様、
誠にありがとうございました!!!
=演目=
1 さようなら
2 It's too late
3 ある構図
4 2016年の能年玲奈みたいに
5 クレイジーリベラルボーイ
6 街の古本屋
7 東風
8 THE TERROR SONG
9 結婚したらおしまいさ
10 シニアチャンピオンコース
11 The Kids Are Alright
12 時はまるで夢のように
今回は最終講義、しかもいつもより長いおよそ1時間ほどの演奏という事で、今私がやれる演目でベストな状態でやれるもののみを選定しました。
1は2006年にシングル2枚だけ発表した「小規模、小音量」をコンセプトにしたユニット「ポーチソングス」からの楽曲。6は今回最も古い楽曲(1997年に聡文三名義でリリースされたカセット「Snappy Snap」収録)。
そうした古いものから最新作「F1 Blues」収録曲まで、年代的にも音楽的にも非常に幅広いセレクトになったと自負しております。
ただ、最初の数曲に関しては機材トラブルがあり少々もたつきました。トラックやギターの出力が接触不良(?)であまり上手くいかなかったのですが、5の辺りから改善してからはもう全開でした。
勿論冷静に見たら改善すべき点も沢山あるのですが、もういいのです。最後だから。なので細かいトラブルや何かを気に病むよりも、今の瞬間をまっとうに、いいものにする事だけを考えて演奏しました。
その点については、出来ていたと思います。
共演の先生方。山田ツトム先生、ぜち先生、高橋プランクトン先生、それぞれ演奏スタイルも歌っている内容も全くバラバラなお三方でしたが、とても共通するものを感じました。
高橋先生の言い方だと「アンダーグラウンド」となるのかもしれませんが、私はこれを「パンク」と呼びたい。早いビートでディストーションギターを鳴らさなくても、口汚い口調で叫ばなくても、いや表層的にそうしたものを取り入れている人達なんかよりもはるかに、パンクを感じました。
実際の話、3人の先生方の演奏があまりにもよかったので、この後私が出なくても良いかな、と半ば本気で思ったほどでした。
ここで演奏しないで帰るのも一瞬考えましたが、多分福岡市のオルタナサブカル界隈だとそうした振る舞いは面白がられて伝説扱いされるかもしれませんが、ここではそれは通用しないだろうなと思い直し(笑)、それは断念しました。
以前から散々アナウンスしてきた通り、私の講演活動はこれで(一旦)終了です。
一旦、としていますが、率直に申し上げて再開する可能性はかなり低いだろうと考えております。まあ、状況にもよるのですが。
30年以上演奏を行ってきて、それはほとんど「自分はライヴ活動とかそういうのには向いていない」という事実を確認するための30年だったような気もするのですが、それでも少しはマシな歌唱と演奏が出来るようになったのかもしれません。
それはひとえに、聞いてくださった方々、演奏の機会を与えて下さった皆様の力があってこそだと思っております。
改めて、深く感謝いたします。
今後は当面の間、音楽をネットワーク上に何らかの形でアップする、という活動が中心になると思われますが、
引き続き、TARJEELING並びにタガヒルレコーヅのご愛顧のほどよろしくお願いいたします。