Byteballの未来

DAGベースの暗号通貨 Byteballの情報を発信

適格投資家認証をDAGに格納し、Byteball上のICOへの投資における証明に利用可能に。

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ICOプラットフォームを目指すByteball

ByteballはICOのプラットフォームとして誰でもアセットを発行できる機能があり、多くのアセットが発行されています。またこの機能を利用してICOを行っているプロジェクトもあります。

 Titan Coin - The strongest crypto currency
 Silent Notary

 

ICOは証券なのか

現在、世界中で多くのICO(Initial Coin Offering)が行われ、市場規模が拡大を続けています。そんな中、米証券委員会(SEC)はICOで発行されるトークンが証券にあたり、SECへの登録が必要という見解を示しています。しかしこれまでSECに登録されたICOはなく、実質的に多くのICO証券取引法違反に当たるとし、監視を強める姿勢を示しています。

 米SEC委員長 すべてのICOは証券に該当すると発言 | ビットコインの最新情報 BTCN|ビットコインニュース

ICOの監視強化、規制の必要性強調 SEC委員長ら議会証言 :日本経済新聞

 

ユーティリティトーク

上述の米国におけるSECのように、ICOで発行されたトークンが証券に該当すると判断されると当局への登録が必要といったように、勧誘する国ごとに証券業の規制を遵守する必要があるため、ICOを通じてグローバルに資金調達を行うことは難しい状況です。そのため多くのICOは証券には当たらないユーティリティトークンとして販売を行っています。ユーティリティトークンとは、そのプロジェクトで開発されるであろうサービスへのアクセス権という理解で良いでしょう。

 ICOトークンセールの正体

 

Howeyテストについて

では、あるトークンが証券なのかユーティリティトークンなのかはどう判断すれば良いでしょうか。ここで米国証券法における「証券」の定義の一つを見てみると「投資契約」というものが含まれています。

投資契約とは、Howey 事件判決によると、他者の経営努力により、利益を得る合理的な期待をして共同事業に資金を出資することとされており、その判断は、取引の形式ではなく実質で判断するものとされている。

ICOに関するSECの規制対応

この投資契約該当性の審査基準がHowey Testと呼ばれ、具体的には①発起人又は第三者の努力にのみ依拠した ②共同事業からの ③収益を期待して行われる ④金銭の投資となります。

つまりこのHowey Testを意識して証券に該当しないようにICOの設計を行うことで、ユーティリティトークンとしてセールを行っているものが多いようです。 

 8 Important Things To Know About Security Tokens / Token Regulation

 アメリカ証券取引委員会対W. J. Howey社事件

 米SEC、ICOは証券法の適用範囲になり得ると警告

 

証券としてのトーク

ただ上記のHowey Testの基準に該当しないユーティリティトークンばかりではなく、証券に該当する・してしまうトークンも存在します。2017年11月、レストラン評価アプリのMuncheeが計画していたICOをSECが証券に当たるとして登録違反を理由に阻止をするという出来事がありましたが、ICOトークンが証券に当たる場合、SECヘの登録義務が生じるためMuncheeのように登録無しでICOを行った場合に当局から停止命令が下されるリスクがあるのです。

 https://www.sec.gov/litigation/admin/2017/33-10445.pdf

 米SECがICOを阻止、仮想通貨投資の危険性を警告

 

SECへの登録免除

しかし米国証券法においては、Accredited Investor(適格投資家)と呼ばれる未登録証券に投資する事を認められた個人または法人のみに証券を販売する場合はSECへの登録免除が適用されます。

条件には一定以上の年収や資産額があり、これらを満たすと金融に精通しており、投資損失の リスクへの耐性力がある、もしくは自ら証券法の登録手続の保護がなくともやっていく能力があると見なされ適格投資家となります。Accredited Investorについての詳細はこちら。 

 SEC.gov | Rule 506 of Regulation D

 

適格投資家の検証

以上をまとめると、米国において証券にあたるトークンを販売する場合、①SECへの登録、②適格投資家のみへの販売のどちらかを満たす必要があることが分かります。もちろん、①を満たすためSECに登録証券として認証されることを目指すこともできますが現時点ではなかなか難しい状況でしょう。また仮に②を満たしてICOを行う場合、全ての投資家が適格投資家であることを検証する必要性が生まれます。

 

適格投資家の認証結果をDAGに

そこでByteballは適格投資家の認証を第三者機関であるverifyinvestornに委託し、認証された証明をDAGに格納できるサービスをローンチしました。このサービスはウォレットのボットから利用することができます。(認証の手順については省略)

認証以降、投資家サイドは毎度のチェックを受けることなくByteball上の証券トークンのICOに参加が可能になるでしょう。また証券トークンの発行体サイドは、適格投資家のチェックが容易になり、コスト軽減やよりスピード感のあるICOを行えるようになるのではないでしょうか。

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まとめ

ICOプラットフォームを目指すByteballの適格投資家認証について説明しました。 Byteballはいかに現実世界と融和を図るかを考えたソリューションを提供する稀有なプロジェクトであり、楽しみな点が多いです。今回のリリースでICOプラットフォームへの道を一歩前進したのではないでしょうか。

参考:Attestation Of Accredited Investors – Byteball – Medium

 

TwitterでもByteballについてツイートしていきますのでよければフォローください。

TK (@taigokuriyama) | Twitter

Byteball ウォレット2.2リリース。メールアドレス宛に直接Byteball bytesを送ることが可能に。

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Byteball ウォレットのVer2.2がリリースされました。

今回のメインのアップデートは2017年12月にリリースされた textcoin機能を強化したたもので、Byteballアドレスとメールアドレスを結びつけることでメールアドレス宛てに直接byteを送ることができるようになりました。textcoinについては下記記事で詳しく紹介しています。

ウォレットver2.2のダウンロードはこちら
新リリースに関する公式の記事はこちら

gmail宛にbyteを送金可能に 

メールアドレスの認証を行えば、例えば下記のようにgmailのアドレス宛にbyteを送ることができるようになります。
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それではメールアドレスの認証方法について説明をしていきたいと思います。 

メールアドレスの認証方法

1. Email attestation botを追加
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2. 認証するByteballアドレスを送信する

ここで注意することは認証するアドレスはシングルアドレスであることです。シングルアドレスについてはこちらで説明しています。

シングルアドレスウォレットとは

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3. 認証するメールアドレスを送信する

このときprivateかpublicにするかを聞かれます。これはメールアドレスをDAGに格納するのにprivateだとメールアドレスのハッシュ値が格納され、他者からは分からないようになります。publicの場合はメールアドレスそのものがDAG格納されるため、他者に公開されます。
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4. private・publicを選択

認証したいメールアドレスが公開されたくない場合は、privateを選択してください。
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5. 認証のためのbytesを送信

Payment request: 0.0005GB をクリックして、認証のためのbytesを送信します。f:id:taigok:20180324105153j:plain

 6. confirmされるまで5~15分ほど待機

0.0005GB送信したトランザクションがconfirmされると、認証したいメールアドレスに送られてきたverification codeをコピーして、botに送信します。

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7.メールアドレスの認証が完了

認証が完了しByteballアドレスとメールアドレスがリンクされました。

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explorerを確認すると、確かにDAGにメールアドレスが格納されているのが分かります。

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前述した通り、認証時にprivateを選択すると、DAGにはメールアドレスのハッシュ値が格納されるため他者に公開されません。

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認証時にprivateを選択するとメールアドレスは自分のウォレット内に保存することができます。
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保存後は、チャットで認証されたメールアドレスとして相手に送信することができるようになります。

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以上、メールアドレスの認証方法について説明しました。メールアドレスはいくつでも認証することが可能ですのでぜひ試してみてください。

このアップデートと同時に新たなディストリビューションも発表されました。@harvard.eduまたは@eesti.eeのドメインでメールアドレス認証を行なった場合、$10相当のbyteが配布される、また上記ドメインユーザに対してbyteを送付し、それを利用してメールアドレス認証がされた場合も$10相当のbyteが配布されるというものです。これらはあくまで一例で徐々に配布対象のドメインが追加されていくでしょう。

Byteball bytesの安全な保管について再考。

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2018年1月26日、日本の大手暗号通貨取引所であるコインチェックが管理するNEMが不正送金されたという事件がありました。これはNEMをホットウォレットで管理していたことに起因するハッキングということのようです。自分もこの件を受けて、これまであまり考えてこなかったByteballの管理について再考してみました。 これから説明する内容については、人によってはセキュリティが甘いのでは?と考えられる方もいるかもしれません。そういった場合はアドバイスをいただけると幸いです。

取引所に預けたByteball bytes

インチェックの件をみてわかることは、取引所に預けることはカウンターパーティリスクがあるということです。仮に取引所がハッキングを受けてByteballが不正に送金されたとしても返ってこない可能性が高いです。また個人のアカウント自体がハッキングされる可能性もあります。

自分は所有しているByteballは基本的にPC上のウォレットに保管していますが、少数のbytesはBittrexにあります。このbytesは短期的なトレード用で無くなっても問題ないと思う程度なので、このままにしておくつもりです。またこれらGOXのリスクに加えて、取引所ウォレットのメンテナンスで送金したいタイミングでできないといったこともあります。

これらのことから取引所に置いておくByteballは無くなっても問題ない程度にしておくことがいいでしょう。

 

ウォレットにあるByteball bytes

重要なのはこちらだと思います。Byteballウォレットにあるbytesを安全に保管するためにはどうすればいいかについて再考しました。

  1. ウォレットシード・フルバックアップファイルの保管について
  2. ウォレット起動時のパスフレーズについて
  3. マルチシグを使用するかどうか

 ウォレットシード・フルバックアップファイルの保管

まずウォレットとは秘密鍵の管理をするものです。秘密鍵があれば、アドレスにあるByteballを他のアドレスに対して送ることができてしまいます。ウォレットシードは秘密鍵を生成するための種となる情報なので、ウォレットシードが他人に知られてしまうとそのアドレスのbytesが盗まれてしまうということになります。また、フルバックアップも同様なため、ウォレットシード・フルバックアップの保管は最も慎重に行う必要があります。

こちらの記事で説明をしましたが、ウォレットシードは12個の単語で形成されています。このフレーズをどう保管するかについてですが、下記の方法が考えられます。

  • 紙に書き出して安全な場所に保管する
  • テキストファイル等にメモをして安全な場所に保存する

しかし問題なのは安全な場所がどこかという点です。紙の場合は、耐火性の金庫に保管する等の案があります。私の場合データで保管する方法を取っていますが、故障を考え複数のUSBにデータの保存をして鍵のかかる場所に保管しています。

ウォレットシードの場合は1度USBに保存すれば良いのですが、フルバックアップファイルは定期的に行う必要があるため、毎度USBに保存をするのは手間が多いです。しかし、ウォレットを入れているPCが破損した場合、ウォレットシードだけでは戻せないblackbytesやマルチシグウォレットの戻しにフルバックアップは必要であるため大事なことは間違いないので手間を惜しんで行うようにします。

ウォレット起動時のパスフレーズについて

Byteballのウォレットには起動時にパスフレーズを入力するように設定が可能です。このパスフレーズは仮に端末を落としたり、盗難されたりした時に他人に送金されてしまうリスクを下げることができるので設定は必須だと思います。設定方法は ウォレットホーム画面>左上ハンバーガボタン>SETTINGS>Request Passwordからできます。

 パスワードは1Passwordというパスワード管理アプリ内でランダム生成したものを使用しています。これによって簡易な覚えやすいパスワードよりも利便性は落ちますが、セキュリティと利便性は相反するものなのでしょうがないと考えます。

 

マルチシグを使用するかどうか

マルチシグとは複数の秘密鍵を用いて署名が必要な技術であり、シングルシグのウォレットよりも安全性の高いウォレットです。Byteballウォレットでもマルチシグウォレットを作成することができ、複数の端末の承認を得ないと送金できないようにすることが可能です。一般的には2 of 3が多いようです。これは2 of 2どちらかの秘密鍵が紛失した場合、保有通貨を送金することができなくなってしまうので、1つをバックアップとして2 of 3としている方が多いのだと思います。しかしこの場合端末を3台用意する必要があることで管理が大変になるというデメリットもあります。

まとめ

まとめると下記のようになります。

  • 取引所に置いておくByteballは無くなっても問題ない程度にしておくこと
  • ウォレットシード・フルバックアップファイルはネットワークから隔離された場所に保管する
  • ウォレット起動時のパスフレーズは強固なものを使用する
  • マルチシグを導入する

このようにセキュリティと利便性は相反するものです。私は長期保有のためのウォレットとチップや店舗での利用等の日常使いのためのウォレットを分けて、前者はセキュリティを重視した保管、後者は利便性を優先した保管をするという方針で運用していこうと考えています。

Byteball ホワイトペーパの日本語訳 イントロダクション編

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1. Introduction
In Orwell’s 1984, the protagonist Winston Smith works in the Records Department of the Ministry of Truth as an editor, revising historical records, to make the past conform to the ever-changing party line and deleting references to unpersons – people who have been "vaporised," i.e. not only killed by the state but denied existence even in history or memory [1].

1.はじめに
オーウェルの「1984年」主人公であるウィンストン・スミスは真理省の役人として日々歴史記録の改竄作業を行っていました。
それは過去の記録を改訂して、絶えず変化する当事者の方針に合致させ、国家によって殺されただけでなく、歴史や記憶においてさえも存在を否定したされた人々への言及を削除するためであった。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

 

What we present here is data storage that is not rewritable. It is a distributed decentralized database where records can neither be revised nor deleted entirely.

私たちが現在ここに”存在”しているということは、書き換えが不可能なデータストレージがあるからです。それはレコードを完全には変更も削除もできない分散データベースです。

 

Bitcoin [2] was the first system to introduce tamper proof records designed for the specific purpose of tracking the ownership of electronic currency units known as bitcoins.

Bitcoin [2]は、ビットコインと呼ばれる暗号通貨の所有権を追跡する特定の目的のために設計された、改ざんのない記録を導入する最初のシステムでした。

 

In Bitcoin, all transfers of the currency are represented as transactions that are digitally signed by the current owner of the coin, transactions are bundled into blocks, and blocks are linked into a chain (blockchain) secured by proof of work (PoW) that assures that large computing resources have been invested into building the chain.

Bitcoinでは、通貨のすべての転送は、現在のコインの所有者によってデジタル署名されたトランザクションとして表され、トランザクションはブロックに束にされ、ブロックは保証された作業証明書(PoW)で保護されたチェーン(ブロックチェーン)にリンクされます。PoWは大規模なコンピューティングリソースがチェーンの構築に投資されています。

 

Any attempt to rewrite anything contained in the chain would therefore require even larger computing resources than those that have already been expended.

チェーンに含まれているものを書き直そうとすると、すでに消費されているものよりも大きな計算リソースが必要になります。

 

Soon after Bitcoin appeared, it became clear that this was more than just a trust-free P2P electronic currency.

Bitcoinが登場した直後に、これは単にトラストレスのP2P電子通貨以上のものであることが明らかになりました。

 

Its technology became a source of new ideas for solving other problems.

その技術は、他の問題を解決するための新しいアイデアの源となった。

 

At the same time, Bitcoin’s deficiencies and limitations equally became clear.

同時に、Bitcoinの欠陥と制限も同様に明確になりました。

 

Byteball is designed to generalize Bitcoin to become a tamper proof storage of any data, not solely transfers of a single electronic currency, and remove some of the most pressing deficiencies that impede a wider adoption and growth of Bitcoin.

Byteballは、単一の電子通貨の転送だけでなく、Bitcoinを一般化してBitcoinの普及を阻害する最も重要な欠点を取り除くために、データの改ざんを防止するストレージになるように設計されています。

 

Blocks.
In Bitcoin, transactions are bundled into blocks, and blocks are linked into a single chain.

ブロック
Bitcoinでは、トランザクションはブロックにまとめられ、ブロックはシングルチェーンにリンクされます。

 

Since the blocks are linked linearly, their spacing in time and their size are optimized for near-synchrony among nodes, so that the nodes can share a new block with each other much faster than it typically takes to generate a new block.

ブロックは線形にリンクされているため、時間間隔とサイズはノード間でほぼ同期するように最適化されているため、ノードは新しいブロックを生成するのに必要な時間よりもはるかに高速に新しいブロックを共有できます。

 

This ensures that nodes most likely see the same block as the last block, and orphaning is minimized.

これにより、ノードが最後のブロックと同じブロックを参照する可能性が高くなり、孤立が最小限に抑えられます。

 

As Bitcoin grows, blocks become increasingly unwieldy.

Bitcoinが成長するにつれ、ブロックはますます扱いにくくなります。

 

They are either capped in size, in which case the growth is also capped, or they take too long to propagate to all nodes of the network, in which case there is greater uncertainty about which block is last, and more resources are wasted on extending chains that would later be orphaned.

それらはサイズが制限されており、その場合には成長も制限されているか、ネットワークのすべてのノードに伝播するのに時間がかかりすぎます。その場合、最後のブロックが不確実であり、チェーンは後で孤立してしまいます。

 

In Byteball, there are no blocks, transactions are their own blocks, and they need not connect into a single chain.

Byteballでは、ブロックはなく、トランザクションは独自のブロックであり、単一のチェーンに接続する必要はありません。

 

Instead a transaction may be linked to multiple previous transactions, and the whole set of transactions is not a chain but a DAG (directed acyclic graph).

その代わりに、トランザクションは複数の以前のトランザクションにリンクされてもよく、トランザクション全体はチェーンではなく、DAG(有向非循環グラフ)です。 DAGベースの設計は最近注目を集めています。

 

Cost.
Bitcoin transactions are secure because it is prohibitively expensive to redo all the PoW included in the blocks created after the transaction.

コスト
Bitcoinトランザクションは、トランザクション後に作成されたブロックに含まれるすべてのPoWをやり直すのは非常にコストがかかるため、安全です。

 

But that also means that it is necessary to pay to build the legitimate PoW that is strong enough to ward off any attackers.

しかしこれはまた、攻撃者を撃退するのに十分なほどの正当なPoWを構築するために支払う必要があることを意味します。

 

This payment is spent for the electricity required to build the PoW.

この支払いは、PoWを維持するのに必要な電力のために費やされます。

 

What is important to note here, is that this money goes outside the Bitcoin ecosystem – to energy companies – meaning that the community of Bitcoin holders as a whole is bleeding capital.

ここで重要なことは、この資金がBitcoinエコシステムの外に出て行くということです。つまり、Bitcoin所有者のコミュニティ全体が出血しているということです。

 

In Byteball, there is no PoW, instead we use another consensus algorithm based on an old idea that was known long before Bitcoin.

Byteballでは、PoWはありません。代わりに、Bitcoinよりもずっと前に知られていた古いアイデアに基づいた別のコンセンサスアルゴリズムを使用しています。

 

Finality
Transaction finality in Bitcoin is probabilistic.

ファイナリティ
Bitcoinのトランザクションのファイナリティは確率論的です。

 

There are no strict and simple criteria for when you can say that a transaction will never be reversed.

取引が決して元に戻ってこないと言うことができるときは、厳密かつ単純な基準はありません。

 

Rather, you can only argue that the probability of a transaction being reversed exponentially decays as more blocks are added.

むしろ、より多くのブロックが追加されるにつれて、トランザクションが指数関数的に逆転する確率が低下すると主張することができます。

 

While this concept is perfectly clear to those versed in math, it might be a difficult sell to an average Joe who is used to expecting a black-or-white picture in matters of money ownership.

このコンセプトは数学に精通している人にとっては完全にはっきりしていますが、金銭所有の問題で白黒写真を期待している平均的なジョーにとっては難しい売りものかもしれません。

 

To complicate things even further, transaction finality also depends on its amount.

物事をさらに複雑にすることに、トランザクションのファイナリティはその金額にも依存します。

 

If the amount is small, you can be reasonably sure nobody will try to double-spend against you.

金額が少なければ、誰もあなたに対して二重支払いをさせるようなことはしません。

 

However, if the amount at stake is greater than the block reward (12.5 BTC at the time of writing), you might speculate that the payer could temporarily rent hashpower to mine another chain of blocks that doesn’t contain the transaction that pays to you.

ただし、賭け金額がブロック報酬(執筆時の12.5 BTC)を上回っている場合は、支払人がハッシュ・パワーを一時的に借りて、あなたに支払う取引を含まないブロックの別のチェーンをマイニングすることができると推測するかもしれません。

 

Therefore, you have to wait for more confirmations before being sure enough that a high-value transaction is final.

したがって、価値の高い取引が最終的であることを確認する前に、より多くのコンファメーションを待たなければなりません。

 

Byteball, there are deterministic criteria for when a transaction is deemed final, no matter how large it was.

Byteballには、トランザクションがどれほど大きくても、トランザクションがファイナリティとみなされるときの決定的な基準があります。

 

Exchange rate
The Bitcoin price is known to be quite volatile.

取引レート。
Bitcoin価格はかなり変動することが知られています。

 

The bigger problem is that this price is not only volatile, it is not bound to anything.

より大きな問題は、この価格が変動するだけでなく、何にも縛られないということです。

 

Share and commodity prices are also very volatile but there are fundamentals behind them.

株式やコモディティ価格も非常に変動するが、その背景にはファンダメンタルズがある。

 

Share price is largely a function of company earnings, revenue, debt-to-capital ratio, etc.

株価は主に会社の利益、収益、負債対資本比率などの関数である。

 

Commodity prices depend, among other factors, on costs of production with various suppliers.

コモディティ価格は、とりわけ様々な供給者との生産コストに依存する。

 

For example, if the oil price falls below the production costs of some suppliers for a long time, these suppliers will eventually shut down, decreasing production and causing the price to go up.

たとえば、原油価格が一部のサプライヤーの生産コストを下回ると、サプライヤーは最終的に停止し、生産を減少させ、価格を上昇させます。

 

There is a negative feedback loop.

負帰還ループがあります。

 

In Bitcoin, there are no fundamentals, and no negative feedback.

Bitcoinにはファンダメンタルズはなく、ネガティブフィードバックもありません。

 

A Bitcoin price of $500 is no more justified than a price of $50,000 or $5.

Bitcoinの$ 500という価格は、$ 50,000または$ 5の価格以上に正当化されているとはいえません。

 

If the Bitcoin price moves from where it is now, this movement alone will not create any economic forces that would push the price back.

Bitcoinの価格が現在の位置から動き出す場合、この動きだけでは価格を押し戻すような経済的な力は生じません。

 

It’s just wild.

それはただの野生です。

 

In Byteball, the base currency, bytes, is used to pay for adding data into the Byteball database.

Byteballでは、Byteballデータベースにデータを追加するための支払いに基本通貨(バイト)が使用されます。

 

You pay 1,000 bytes to add 1Kb of data.

1Kバイトのデータを追加するために1,000バイトを支払う。

 

It is a measure of the utility of the storage in this database, and actual users will have their opinion on what is a reasonable price for this.

これは、このデータベース内のストレージの有用性の尺度であり、実際のユーザーは、これに対して妥当な価格であるかについての意見を持ちます。

 

If the price of byte rises above what you think is reasonable for your needs, you will find ways to store less bytes, therefore you need to buy less bytes, demand decreases, and the price falls.

bytesの価格があなたのニーズに合っていると思われる以上に上がった場合、より少ないbytesを格納する方法を見つけることができるため、bytesを売られ需要を減り、価格が下がります。

 

This is negative feedback, common for all goods/services whose demand is driven by need, not speculation.

これは負帰還であり、需要が需要によって推し進められ、投機的ではないすべての財/サービスに共通する。

 

Besides paying in bytes, one can issue other assets and use them as means of payment.

バイト単位での支払いに加えて、他の資産を発行して支払い手段として使用することができます。

 

These assets might represent, for example, debt expressed in fiat currencies or in natural units (such as kWh or barrels of oil).

これらの資産は、例えば、法定通貨または自然単位(kWhまたは石油のバレルなど)で表された債務を表す場合があります。

 

The price of such assets is naturally bound to the underlying currencies or commodities.

そのような資産の価格は、当然、基礎となる通貨または商品に結びついています。

 

Privacy
All Bitcoin transactions and balances of all addresses are visible on the blockchain.

プライバシー。
すべてのBitcoinトランザクションとすべてのアドレスの残高がブロックチェーン上に表示されます。

 

Although there are ways to obfuscate one’s transactions and balances, it is not what people have come to expect from a currency.

取引や残高を難読化する方法はありますが、それは人々が通貨に対して期待しているものではありません。

 

Transactions in bytes (the base currency) in Byteball are equally visible, but there is a second currency (blackbytes), which is significantly less traceable.

Byteballのバイト単位(基本通貨)でのトランザクションは同じように表示されますが、2番目の通貨(ブラックバイト)があり、これは追跡することが困難です。

 

Compliance
Bitcoin was designed as an anonymous currency where people have absolute control over their money.

コンプライアンス
Bitcoinは、人々がお金を絶対に支配する匿名通貨として設計されました。

 

That goal was achieved; however, it made
Bitcoin incompatible with existing regulations, and hence inappropriate for use in the financial industry.

その目標は達成されました。しかし、それはBitcoinは既存の規制と互換性がなく、したがって、金融業界での使用には不適切です。

 

In Byteball, one can issue assets with any rules that govern their transferability, from no restrictions at all, like Bitcoin, to anything like requiring every transfer to be cosigned by the issuer (e.g. the bank) or restricted to a limited set of whitelisted users.

Byteballでは、Bitcoinのような制限なしに、発行者(銀行など)によってすべての転送が要求されるか、ホワイトリストに登録された限られたユーザーのみに制限されるようなものに、譲渡性を支配するルールを持つ資産を発行することができます。

 

データベース構造に続く。

ByteballウォレットのボットからKYCが可能に。同時に$20相当のbytesがもらえる紹介プログラムも。

ディストリビューションプラン発表

Byteballはこれまで、エアドロップやキャッシュバックプログラムでByteballのネイティブ通貨であるbytesをユーザに配布して、目的であるByteballネットワークの拡大を進めて来ました。2018年1月、公式コミュニティからByteballの新しいディストリビューション(配布)であるリファラル(紹介)プログラムが発表されました。内容を簡単に説明すると、

  • Byteballウォレットを通じて本人確認(KYC)を完了すれば、$12相当のbytes
  • 紹介者には$20相当のbytes

がByteballの資金プールから配布されます。

紹介すると$◯分をプレゼントといったサービスをグロースさせるための取り組みはよくありますが、暗号通貨の世界ではウォレットアドレスと個人と結びつけることができなかったため、紹介での配布を行うことは難しい状況でした。

そこでByteballはオンラインでの個人認証サービスを提供しているJumioと提携することで、Byteballウォレットで本人確認(KYC)が可能となり、紹介プログラムが可能となりました。


本人確認(KYC)をする目的

Byteball上には様々なアプリケーションがあり、またICOのプラットフォームになるべく準備が進んでいます。そこでByteballウォレット上からJumioのサービスを通して本人確認をすることでそれ以降、本人認証が必要なByteballアプリケーション使用時や、Byteball上でのICO参加時に実際の個人情報を入力せずに本人確認ができるようになるようです。これは本人認証済であるという証明書がDAG上に保存されるためで、サービス側がそこにアクセスする仕組みになるのではと思います。個人情報自体は個人のウォレット内に保存されるため、公開されるわけではありません(公開設定にもできるようです)。


Byteballウォレットで本人確認に必要なもの

準備するものは以下3つになります。

  • シングルアドレスのByteball ウォレットアドレス
  • $8相当のbytes(現レートで0.01GB程度)
  • IDカード(パスポート等)
  • インカメラつきPC(スマホでの認証は未確認)

シングルアドレスとは何?という方は下記の記事を参考にしてください。

 

では実際にByteballウォレットでの本人確認の流れについて説明していきます。
タイムアウトなどあり、余裕を持って10分から15分程度時間が確保できる時に行ってください。

本人確認の方法

Botの追加

CHAT>Bot Storeと選択し、Real name attestation botを選択
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ADD BOTを選択
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下記のようなメッセージが返ってきます。
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個人情報と結びつけるウォレットアドレスの選択

ウォレット左下の「•••」をクリック、Insert my address(ウォレット名)を選択
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個人情報を非公開、公開にするか選択

自分はprivateを選択しました。
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個人認証のための支払い

$8相当のbytes(自動で計算)を支払います。ここで注意するのは、$8相当のbytes数をこの時点の相場から計算しているため、時間が経ち相場が変動すると支払い時に$8に満たず、再度支払うことになりますので、時間をあけずに手順通りに進んでください。
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支払い

Payment request 〇〇 GBをクリックすると、下記支払い画面に遷移するためSENDを選択します。
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本人確認への

このリンクは発行後30分でタイムアウトになってしまい、再度支払いが必要になってしまうので注意が必要です。
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ID認証開始

ブラウザが開き、Jumioのページに飛ぶのでStart ID verificationをクリック
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国、IDタイプの選択

IDの発行国、IDのタイプを選択。自分はPassportを選択f:id:taigok:20180121204747j:plain

選択後、パスポートの顔写真ページと顔の写真をPCのインカメラで撮影し、認証をします。自分の場合、1度失敗し下記画面が出てきたため再度撮影をしました。

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認証成功

下記のような画面になれば、個人認証成功です。f:id:taigok:20180121210459p:plain

 

DAGエクスプローラへのリンク、プロフィール情報

Jumioによって認証された個人情報の証明書がDAGに格納され、リンクをクリックすることでエクスプローラから確認できます。
また、個人情報はウォレット内に保存され、[Profile of "Name"]をクリックすると確認することができます。
f:id:taigok:20180124211459j:plain

 

DAGエクスプローラには、ウォレットアドレスとプロフィールのハッシュが確認できます。
f:id:taigok:20180124212534j:plain

 

ウォレット内に個人情報が保存

[Profile of "Name"]をクリックすると、ウォレットに保存する個人情報が確認でき、STOREをクリックすると保存されます。
f:id:taigok:20180121211632j:plain

 

$20分のbytes受取

認証に成功し、ディストリビューションとして$20分のbytesを受け取ります。
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米国市民かどうかの確認

ここで米国市民かどうかの確認があります。というのも、ICOで米国市民を受け付けていないことが多いためです。日本国民であればYes, attest that I'm a non-US citizenをクリックしましょう。

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以上で本人確認(KYC)が終了です。

 

紹介者として$20を受け取るには

まだ未確認ですが、公式では下記のように言及しています。

Real name attestation botが支払いを受け取ると、5段階まで受け取った金額の履歴を追います。 証明されたウォレットアドレスを持つ人が見つかった場合は、紹介報酬を受け取ったのはその紹介者です。 2つ以上の候補がある場合は、より新しい方を選択します。

When the attestation bot receives payment, it will follow the history of the money it received up to 5 steps back. If it finds anybody with attested address, it is the referrer who receives the referral reward. If there are 2 or more candidate referrers, it selects the one who was later in history.

興味はあるけれどまだByteballを持っておらず、本人確認をやってみたいという方はTwitterのDMでシングルアドレスを送っていただければ、$8相当のbytesをプレゼントする"かも"しれません。

シングルアドレスウォレットとは

今回はシングルアドレスウォレットについて説明します。

ウォレットアドレスとは

まず基本的なこととして、ウォレットアドレスとは公開鍵暗号方式における公開鍵で、銀行での送金に例えると、送り先の口座番号にあたります。Byteball公式ウォレットでは下記の赤枠で囲んだ文字列がウォレットアドレスに当たります。

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ByteballのDAG上に公開されているトランザクション(取引)は全て参照可能であり、同じアドレスをずっと使い続けるとトランザクションが全て他者によって参照されてしまいます。そこでウォレットアプリケーションの機能として複数のウォレットアドレスを生成する仕組み(決定性ウォレットアドレス)があります。

実際に"GENERATE NEW ADDRESS"をクリックすると、赤枠で囲っていた文字列が変わることが分かります。取引のたびに新規のウォレットアドレスを生成することで、トランザクションの追跡を防ぐことができます。

ここで勘違いしやすいのは、"GENERATE NEW ADDRESS"をクリックして新規ウォレットアドレスを作成しても、以前のウォレットアドレスが使用できなくなるわけではありません。

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シングルアドレスウォレットとは

上記で説明したように、Byteballの公式ウォレットのように最近のウォレットアプリケーションは複数のウォレットアドレスを生成できるようになっていますが、それをあえて1つのアドレスしか使用できないウォレットに設定できます。これをシングルアドレスウォレットと呼びます。

 

シングルアドレスウォレットの作成方法

Byteball公式ウォレットでのシングルアドレスウォレット作成方法は①すでに作成しているウォレットをシングルアドレスウォレットに変更する方法と、②新規に作成する時にシングルアドレスウォレットで作成する方法があります。①の場合は、すでに1回でも"GENERATE NEW ADDRESS"をクリックして新規ウォレットアドレスを作成している場合はできません。

 

①すでに作成しているウォレットを
 シングルアドレスウォレットに変更する方法

歯車をクリック
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Single address walletをONにする
f:id:taigok:20180123212211j:plain

 

"GENERATE NEW ADDRESS"
  がないことを確認
f:id:taigok:20180123212307j:plain

 ②新規作成時にシングルアドレス
    ウォレットで
作成する方法

ADD WALLETを選択
f:id:taigok:20180123212500j:plain

 

Single address walletをONにして
CREATE NEW WALLETをクリック
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"GENERATE NEW ADDRESS"
  がないことを確認
f:id:taigok:20180123212750j:plain

 

参考:

【ビットコイン】ウォレットの概要とHDウォレットの仕組み - Gunosy Blockchain Blog

Byteball 寄付ボットがリリース。ボットから簡単に寄付が送れるようになりました。

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Byteballコミュニティで開発周りの調査をされている@Yamaoka_btcさんが、おそらく日本人初のByteballウォレット上のボットをリリースされましたので紹介したいと思います。

内容としては、特定の相手に対して簡単にbyteで寄付を送れるbotです。実際に使ってみたところ、本当に簡単に寄付を送れたのでぜひ1度使ってみてください。

 

寄付ボットの使い方

1. botとペアリングする

使用する前にペアリングコードかQRコードで寄付ボットとペアリングする必要があります。下記記事を参考にペアリングを行ってください。

ペアリングコードは下記になります。
AluGB23xT2wR9eZt6hwei+frNOTYg4ZTp5D+aYMmzYFk@byteball.org/bb#donate

ペアリング後はDonationBotが追加されます。
f:id:taigok:20180114093152j:plain

 

2. 言語選択

1度目の対話時以外は"Hi"か"help"とコマンドすることでやりとりが開始します。f:id:taigok:20180114095058j:plain

 

3. 寄付先の選択

現状、寄付先は3つとなっていてこれらの中から選択します。f:id:taigok:20180114095258j:plain

 

例えば、 yamaoka 詳細をクリックすると、寄付先の詳細が表示されます。

f:id:taigok:20180114095831j:plain

 

4. 寄付をする

[寄付]を選択すると下記返信があるので、寄付額を選択する。f:id:taigok:20180114101634j:plain

 

5. 寄付内容の確認

寄付内容の確認があるので、問題なければ Payment request 1000bytesを選択。f:id:taigok:20180114101854j:plain

 

6. Byteballの送信

送信画面に自動で遷移するため、問題なければSENDをクリック

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7. 寄付完了

チャット画面に下記が表示されます。
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HISTORYにも送信結果が反映されているf:id:taigok:20180114120333j:plain

まとめ

日本人作としては初の寄付ボットを使ってみました。特にコマンド等いらずにサクサク操作できるのでとても簡単に使用することができました。

Byteballの寄付ですが、現状だと対象のアドレスをコピーしてウォレットに貼り付けて金額を決めて送信という少し面倒な作業が必要で、10円とか100円単位の小さい寄付のために行うにはハードルがあるかと思います。よってこの寄付ボットを応用して、

1. 寄付したい人が寄付先Twitterのプロフィール上とかのリンクをクリックすると、自分の寄付ボットと自動でペアリングしてチャット画面に遷移
2. 寄付金額の選択画面が表示されていて、それを選択するだけで寄付できる

ぐらいに簡単だとByteballでの少額の寄付がさらに増えるのではないかと思いました。

課題としては寄付先が本当にBot上の表示通りの先なのかは、開発者をトラスト(信頼)するか、送信時のアドレスを確認する必要があるという点でしょうか。これがトラストレスかつ、わざわざ送信先のアドレスが寄付したい人のアドレスかを自分で確認する必要がない仕様になればさらにいいボットになるのではないでしょうか。

 

Byteball公式テストウォレットの導入、bytes/blackbytesの受け取り手順

Byteballウォレットはテスト用を提供しており、一通りの機能を試すことが可能です。Byteballを買ってみたいけれど、実際どんなものか試してからがいいという方は本記事をみて触ってみてから購入を決めるといいかもしれません。

Byteballテストウォレット導入

※Byteball本番ウォレットと同じデバイスを使用する場合、念のため本番ウォレットのフルバックアップを事前に取ることを推奨します。フルバックアップ取得方法については下記の記事にて説明しています。
Byteball公式ウォレットのバックアップ方法について 


1. Byteball for testnet にアクセスし、対象のOSを選択してダウンロードする。f:id:taigok:20180108110412j:plain 

2. インストール後、Byteball-TNを開くf:id:taigok:20180108115315j:plain

本番ウォレットとテストウォレットの違いに注意 

 

テスト用bytesの受け取り

1. Byteball for testnet のClick this linkをクリック
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テスト用bytes受け取りのためのチャットが開きます。 f:id:taigok:20180108111809j:plain

2.  下記赤枠部分をクリックする
f:id:taigok:20180108112709j:plain

3. Insert my addressを選択
f:id:taigok:20180108112723j:plain

4.アドレスが自動で入力されるので、送信マークを選択f:id:taigok:20180108112856j:plain

アドレスがチャットに送られてbytesの受け取り完了f:id:taigok:20180108113144j:plain

 

テスト用blackbytesを受け取りたい場合

"blackbytes to 自分のアドレス"を入れて送信f:id:taigok:20180108113407j:plain


bytes/blackbytesが受け取れていることを確認f:id:taigok:20180108113544j:plain

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まとめ 

以上、Byteball公式テストウォレットの導入とbytes/blackbytesの受け取り方法でした。とても簡単なのでぜひ自分の端末で色々試してみると、Byteballの機能について概観が理解できるのではないでしょうか。

 

参考:Byteballの開発用テストウォレットを入れる - 技術発掘

Byteball公式ウォレットのバックアップ方法について

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今回はByteball公式ウォレットのバックアップ方法について説明したいと思います。
バックアップ方法は二つあり、シードのバックアップとフルバックアップがあり、結論としては、シードバックアップをウォレットダウンロード時に1回、フルバックアップを定期的に行うことを推奨します。

シードのバックアップ

シードとは秘密鍵を生成するための種となる情報です。
ByteballウォレットはHD(Hierarchy Deterministic)ウォレットのため、シードからいくつもの秘密鍵/公開鍵を生成することができます。1度シードをメモ(バックアップ)しておけば、保有Byteをリカバーすることができます。
しかしシードのバックアップだけではBlackbytes等のプライベートアセット、マルチシグのウォレットを戻すことはできないため注意が必要です。

シードのバックアップ方法

ウォレットの右上にある三本線(ハンバーガーメニュー)をクリックf:id:taigok:20180107083511j:plain

 

SETTINGSをクリック
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Backup wallet seedをクリック
f:id:taigok:20180107083208j:plain

 

SHOW THE WALLET SEED ANYWAYをクリックしてシードを表示f:id:taigok:20180107083205j:plain

 

シード情報をメモ

12個の単語が表示されているかと思います。

前述した通り、シードは秘密鍵の種となるので、これは他人に絶対に見せずに個人で考えて安全な方法で保管してください。(紙にメモをして誰にも見られないところに保管することをおすすめします)

*正確には12個の単語は"シード"ではありません。シードそのものは非常に覚えにくいため、人が覚えやすい(メモをしやすい)ように変換したものが12個の単語であり、ニーモニック(mnemonic)と言います。この12個の単語からシードが作成されます。
ニーモニックからシードを作成しようという提案はBIP39であり対象の英単語がリストされています。

 

フルバックアップ

フルバックアップは、ウォレットのデータ全てをバックアップすることで、BytesはもちろんBlackbytesやマルチシグウォレットもリカバーすることができます。送付・受取を行った後、バージョンアップ前にフルバックアップをすることを推奨します。

フルバックアップ方法

ウォレットの右上にある三本線(ハンバーガーメニュー)をクリックf:id:taigok:20180107083511j:plain

 

SETTINGSをクリック
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Full backupをクリック
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パスワード設定、圧縮の選択をしてEXPORTをクリックf:id:taigok:20180107094859j:plain

パスワードはフルバックアップからのリカバリーをする時に必要となるものですので、忘れないように注意しましょう。

 

保存場所を選択しSaveをクリック(Macの場合)
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下記のようなファイルが作成されることを確認
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このファイルは安全な場所に保管しておきましょう。

 

フルバックアップからの戻し方

Restore from full backupをクリック
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バックアップファイルを選択し、パスワードを入力、IMPORTをクリックf:id:taigok:20180107100138j:plain

この時に入力するのははバックアップ時に入力したパスワードになります。

 

下記画面が出ることを確認
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まとめ

Byteball公式ウォレットのバックアップ方法について説明しました。シードのバックアップをウォレットダウンロード時に1回、フルバックアップを定期的に行うことで安全に管理することができると言えます。

多くの暗号通貨に共通して言えることですが、銀行等の中央集権型の仕組みではないため自分の資産は自分で守る必要があります。仮にバックアップをとっておらず、保有していたByteballが使用できなくなった場合、それは自己責任であることを理解しておくことが重要です。
 

参考:
Daily Byteball: How to make backup your byteball wallet ?
GitHub - byteball/byteball: Smart payments made simple
Byteball Wiki
ビットコインウォレットのパスフレーズの互換性の話
ビットコインのウォレットの技術的解説 | block-chain.jp

Byteball 情報ポータルページを作成しました。

 多くの暗号通貨が出ている今日、Byteballの情報を効率よく収集できるためのポータルページ(図の右上クリックでPDFでも取得可)を作成しました。

詳細について調べたい場合はページ内のリンクを追って行けばByteballへの理解が深まると思います。徐々にアップデートしていく予定です。

PC閲覧用のため、スマホだと見づらいかと思います。スマホ版については需要あれば別のフォーマットで作成しようと思いますので、Twitterなり本記事コメントでお知らせください。

Byteballの長期的に見た適正価格に関して。

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今回はByteballの適正価格は長期的にみていくらになるのかについて考察します。

Byteball価格の決定要因

下記記事で考察しましたが、現在のByteballはまだ実利用があまりないため大勢の投資家たちの未来予測の総和が価格に反映しており、ボラティリティ(価格の上下)が高い状況です。

しかし最終的にはボラティリティが低くなり価格が収束していくはずで、Byteballを利用することが広まったという前提で、その収束先となる適正価格はどう決まっていくかについて考察してみたいと思います。

Byteballの思想

Byteballは実際に使われる通貨を目指して開発が進められています。そのため価格の乱高下は実利用を目指した通貨にとってはネガティブな要素になります。

よって、この思想を実現するためには安定した価格を実現する必要があり、そのための仕組みがByteballにはデザインされていると思います。

 

トランザクション手数料

Byteballには、1バイトのデータ格納に1byte必要という仕組みがあります。現状1byte=約0.0001円で、1バイトのデータ格納に0.0001円程かかるということになります。1トランザクションは700bytes程度なので、現レートで0.07円ほどになります。

つまりByteballを他人に送信するときに現在は1回0.07円かかるということです。これを高いと見るか、安いと見るかは人それぞれですが、私はこの手数料価格がByteballの長期的に見た適正価格を決定するファンダメンタルズになると考えます。

Byteballが広まった世界

Byteballでの決済が広まった時に、そのトランザクション手数料が高いのか安いのかは、Byteballを使用するかどうかの大きな要因になります。

仮にByteball価格が現在の100,000倍になると、1トランザクションに手数料として約7000円程度かかります。こうなると別の通貨やサービスを使用した方がいいというようになり、Byteballの需要が減り価格が低下します。よって、最終的には妥当なトランザクション手数料になるようにByteballの価格が安定していくと考えます。

まとめ

Byteball適正価格に関して考察をしてみました。Byteballは実利用を目指した通貨であり、使用時のトランザクション手数料はByteballを利用をするかどうかの大事な要素になります。

手数料が高いのであれば、Byteballの需要が減り価格が下がり、手数料が安いのであれば需要が増え価格が上がるため、最終的に妥当な手数料になるよう価格が収束していきます。これは1バイトのデータ格納に1byte必要というデザインが長期的には価格のボラティリティを下げ、実利用を促進していくということになると思います。

私はByteballは投資家達の未来予測に基づき数十倍まで時価総額をあげて、1トランザクションが数円程度の価格で安定すると考えています。

Byteballのトランザクション手数料についての考察。ビットコインと比較。

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今回はByteballのトランザクションの手数料についてビットコインと比較しつつ考察します。

手数料の計算方法

Byteballのトランザクション手数料は、トランザクションをDAGネットワークに格納するためのデータ量に比例し、1バイトの情報量に対して、1byteになります。2017年12月現在のレート1GB=70000円で換算すると、1byte = 0.00007円になります。

 

実際の送付手数料

実際のトランザクション手数料を見てみると、約600 bytesとなっています。

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上記を元に計算すると、1トランザクションあたりの手数料は、0.00007(1byteあたり)円×600(1txあたり)bytes=0.042円となります。

 

ビットコインとの比較

Byteballがビットコインと同じ時価総額になったとすると、1GBの価格が約600倍になり、トランザクションあたりの手数料は0.042×600=25.2円となり、ビットコインの手数料よりはるかに安いです。

また、ビットコインの一日あたりのトランザクション数は300,000程度で、Byteballのトランザクション数が現在のビットコイン並みになった場合、300,000×25.2円=7,500,000円(750万円)ほどが1日あたりの手数料総額になります。

参考:https://blockchain.info/ja/charts

 

手数料収入はWitnessが得る

手数料収入はWitnessといわれるノードが得ます。現状、14個のWitnessが運用されていますが、仮にWitnessが100個に増えた場合、Witness運用における期待できる1日あたりの手数料収入は下記のようになります。

  • 最高で 7,500,000÷12 = 625,000円
    (全ユーザが同じ12個のWitnessを選択しており、トランザクション手数料が12分割されると仮定した場合)
  • 平均すると 7,500,000÷100 = 75,000円
    (ユーザが全Witnessを均等に選択した場合)

参考:非中央集権化が課題。Byteballの重要ノード、Witnessとは

 

まとめ

Byteballの送付手数料についてビットコインと比較して考察してみました。

手数料については現在のビットコインと同じ時価総額になったとしても25.2円と比較的安いと考えられますが、少額決済(1000円以下)には厳しい手数料といった印象です。

仮に1バイトの情報量に対して、0.1bytesといった手数料に修正をすると、Witnessの収入に影響があり、インセンティブが働かなくなる可能性もあり、手数料とWitnessの収入はトレードオフの関係にあるということがわかります。

よって、もっとも良い未来はByteballでのトランザクションが増加すること、つまりByteballでの決済や送金が増えることです。これによって低手数料の維持とWitnessのインセンティブを両立させることができます。そのためにもByteballを地道に普及させることを引き続き頑張っていこうと思います。

Byteballウォレットのマルチシグ機能について。

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今回は、Byteballウォレットのマルチシグウォレット機能について紹介します。今回のマルチシグ機能の検証にあたり、@hirorobyteさん、@yurwoさんにご協力いただきました。

マルチシグとは

暗号通貨を送る際に、複数(マルチ)の秘密鍵を用いて署名(シグネチャ)が必要な技術を指します。Byteballの公式ウォレットもマルチシグに対応しており、高いセキュリティのウォレットや複数人管理のウォレットを作成することができます。

 

なぜ高セキュリティなのか

簡単に説明するために、秘密鍵」を「暗証番号」と置き換えます。

ウォレットが入っているPCやスマホが仮にハッキングにあって暗証番号が盗まれてしまったとします。シングルシグのように暗証番号が1つしかない場合、盗まれると自分の所有している暗号通貨が別のアドレスに移されてしまいますが、マルチシグの場合は複数のデバイスにある暗証番号が必要なため、容易に盗難できません。

ハッカーが同じ人物のPCやスマホに同時に侵入することはとても難しいため高いセキュリティを持った仕組みとなっています。

 

複数人で管理が可能

またマルチシグは3of5といったように複数の署名のうち、一定数の署名があれば暗号通貨を送ることができるようになるという機能があります。3of5の場合は5つのうち3つの鍵での署名が集まればトランザクションが作成できるということです。

これによって複数人で1つのアドレスを管理し、その中の数人が署名をしないと送金できないといったことが可能になるため、悪意を持った1人が持ち出すことはできません。実際にBytebalコミュニティでは、3of5(Byteballを送る際に、5人のうち3人の署名が必要)のマルチシグアドレスを作成し、コミュニティ基金を運用しようとしています。

 

Byteballウォレットでのマルチシグアドレス

では実際にByteballでマルチシグの機能を紹介します。

まず、マルチシグアドレスを作成するには、自分の所有する他端末や、複数人管理の場合は各人の端末とペアリングをしている必要があります。LINE でいう友達追加といったところでしょうか。ペアリングの方法については下記。

Byteballウォレット間のペアリングについて。 - Byteballの未来

 

マルチシグウォレットの作成方法 

1. ADD WALLETを選択

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2. MULTIDEVICE WALLETを選択
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3.マルチシグウォレット作成依頼を送信

ウォレットの名前を入力し、TOTAL NUMBER OF CO-SINERSとREQUIRED NUMBER OF SIGNATUREを入力し、連署者(ペアリングしたデバイス)を追加し、「CREATE ◯-OF◯ WALLETをクリック

新規に作成するマルチシグウォレットにおいて、何人のうち(TOTAL NUMBER OF CO-SINERS)、何人(REQUIRED NUMBER OF SIGNATURE)の署名が集まればトランザクションを作成できるかという設定になります。下記の例だと、3人のうち、2人以上の署名が集まれば送金できるということになります。

f:id:taigok:20171223101744j:plain

連署者は最大6個までのようです。

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4. マルチシグウォレット作成

下記画面になれば、連署者にリクエストが送信されています。リクエストを全連署者に承認をしてもらう必要があります。
f:id:taigok:20171223120059j:plain

 

連署者のウォレットには下記のようなマルチシグウォレット作成の承認依頼がくるので、YESをクリックします。
f:id:taigok:20171223120032j:plain

 

5. マルチシグウォレット作成完了

連署者の承認が得られれば、マルチシグウォレットが作成されます。f:id:taigok:20171223120859j:plain

 

マルチシグウォレットでByteballを送信

1. 送金額、送信先アドレス、連署者を選択

ウォレットは2of3で作成したので、3人のうち2人以上から承認を得られればトランザクションを作成することができます。連署者は選択式で、この例の場合トランザクション作成者は自動的に署名したことになり、あと1人以上を選択することで送金をするための承認依頼を送ることができます。
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下記のように3人を選択すると、
3of3のトランザクション承認依頼を作成することができます。
f:id:taigok:20171223122805j:plain

 

トランザクション承認依頼が選択した連署者に送信されます。f:id:taigok:20171223143316j:plain

 

2. 連署者のトランザクション承認

連署者は承認依頼に対して承認をします。

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3. トランザクションの確認

連署者からの承認を得られるとトランザクションが作成され、Confirmedになれば送信完了です。
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まとめ

Byteballウォレットのマルチシグ機能を試してみました。セキュリティのために複数署名を必要にしたり、複数人で管理するウォレットを作成したりととても便利な機能です。個人的にはトランザクション作成者が署名依頼先を選択するというのは意外でした。

また、マルチシグでのトランザクション手数料がシングルシグでのそれよりも高くなっているようです。Byteballのトランザクション手数料はDAGに格納するデータ量に比例するので、マルチシグでのトランザクションの方がデータが大きいということになるのでしょうか。

マルチシグを試してみたいという方は、ペアリングコードを送っていただければ対応します。

Byteballウォレット間のペアリングについて。

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今回はByteballウォレット間のペアリングについて説明します。 

ペアリングとは

Byteballウォレットが入った端末間を連携させることを指します。例えばLINEでいうところの友達追加といったところでしょうか。Byteballウォレットを所有している端末同士をペアリングをすることでチャットを行ったり、マルチシグウォレットを作成したり、botを追加したりする時に行います。 

ペアリング方法の概要

ペアリング方法の概要は、まずAさん(A端末)がペアリングのためのコードを発行するか、QRコードを表示します。ペアリングコードの場合はそれをBさん(B端末) が入力することでペアリングできます。QRコードの場合はそれをウォレット内の読み取り機能を使うことでペアリングが可能です。

ペアリング方法

1. ペアリングコード・QRコードの発行

CHATタブを選択し、Add a new deviceをクリックf:id:taigok:20171223153059j:plain

 

INVITE THE OTHER DEVICEを選択するf:id:taigok:20171223151621j:plain

 

QRコードをペアリング先のウォレットで読みとってもらうか、ペアリングコードを送ります。注意点としては、ペアリングコードは1ペアリングごとに別のコードを使用しないといけません。よって複数の端末とペアリングしたい場合は、複数回コードを発行する必要があります。
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2. ペアリングコード・QRコードの読取

コードでのペアリングの場合、下記を選択
f:id:taigok:20171223154153j:plain

 

ペアリングコードを入力してPAIRをクリック
f:id:taigok:20171223154257j:plain

 

QRコードの場合、右上の四角マークからとQR読み取りを行いペアリングする。f:id:taigok:20171223154655j:plain

 

上記手順を終えるとペアリング先端末が追加になっています。f:id:taigok:20171223155034j:plain

 

ペアリング以降は、メッセージのやりとりができます。f:id:taigok:20171223155202j:plain 

支払い要求をチャットで送ることもできますf:id:taigok:20171223155811j:plain

 

以上がByteballウォレットのペアリング手順でした。既存のSNSサービスなどと同じようなインタフェースなので、難しくはないと思います。試しにペアリングしてみたいという方は、自分にペアリングコードを送っていただければ、ペアリングしますのでぜひ。

暗号通貨市場における価格形成機能と正しい投資のあり方。

今回は番外編でByteballの記事ではなく、暗号通貨市場の価格形成機能と正しい投資のあり方について書こうと思います。

市場の価格形成機能とは

まず市場(しじょう)とは、モノやサービスが売買される場所のことを指します。金融市場のように物理的な空間が存在しないものも市場と呼びます。

市場の最大の機能は価格を形成することです。例えば株式でいうとある銘柄の株価が決まることを価格を形成すると言います。

 

価格を形成する要素

株式や債権などの商品の価格は、その商品が今後生み出すと考えられるキャッシュフローによって決まります。よって、価格が決まる際には未来予測がポイントとなります。

 

誰が未来予測をするのか

では一体誰が未来予測をするのかというと、市場に集まっている大勢の投資家たちになります。仮にある専門家が一人で情報を収集し、分析をしたところで未来を予測することは困難で、また個人の思考の偏りを排除することもできません。

しかし市場では多数の投資家たちが身銭を切って投資を行うため、できるだけ多くの情報を集め分析して、証券の場合にはその会社が今後利益をあげられる会社かどうかを判断して取引に参加します。個人単位で見ると、それらの判断には偏りがあったりしますが、大勢の市場参加者が取引に参加することで、彼らの将来に対する見通しが価格に反映され、価格が形成されます。つまり大勢の取引参加者の未来予測が価格に反映しているとも言えます。 

 

市場が適切に働くには

市場が価格形成機能を適切に発揮するために必要な条件がいくつかありますが、商品に対する情報が正しく、適時に、質が高いことが重要です。この条件が揃っていないと、投資家が投資をする際の判断材料がなく、価格形成機能が正しく働きません。

 

暗号通貨市場における価格形成機能について

本題ですが、ご察しの通り暗号通貨市場においては適切な価格形成機能は働いていません上記で説明した内容を暗号通貨市場に当てはめて考えてみようと思います。

 

暗号市場の価格形成機能

証券や債権と同じで、ある暗号通貨の価格が決まることを価格を形成すると言います。

 

暗号通貨の価格を形成する要素

これも株式や債権などと同じでその暗号通貨が今後生み出すと考えられるキャッシュフローによって決まると考えます。暗号通貨市場におけるキャッシュフローとは、株式などと違い基本的に配当等はないため、対法定通貨や対BTCに対して価格が上がるのか、という点と捉えます。

 

誰が暗号通貨の未来予測をするのか

これも金融商品と同じで市場に集まっている大勢の投資家たちが未来予測をして取引に参加します。そして個々の未来予測の集合体が釣り合ったところで価格が決定します。しかし暗号通貨の場合、既存の金融商品と異なり情報が少ないこと、正しいかどうか判断しづらい情報が多いこと、まだ普及しておらず実感が湧きにくく投資判断がつきにくいといった理由から、将来使用される暗号通貨かどうかという視点で未来予測をすることは難しい状況であると考えます。その結果、将来の見通し=「価格が上がるかどうか」に帰着し、開発が終了しているような暗号通貨でさえも価格が暴騰したり、インフルエンサーの煽りを受けて高騰したりといった事態になっていると考えられます。

 

価格の形成とは資金配分

適切に価格が形成されると、適切に資金が配分されることに繋がります。株式の場合、個々が集めた情報により売買を行うことで、特定の個人の思考の偏りが排除されて、最終的に今後利益をあげるであろう会社にお金が回るようになります。しかし前述したとおり暗号通貨市場では、価格形成が適切に働いていないため、適切な資金配分がされておらず、中身のない暗号通貨にもお金が回ってしまっている状況です。

 

暗号通貨の価格上昇

ある暗号通貨の価格が上昇、つまり資金が配分されると、その通貨の信用度が高まる、開発者にお金が回る、コミュニティが活発になるといった効果があると考えられます。よって、今後本当に使われるであろう暗号通貨に投資をするのが、暗号通貨市場の明るい未来につながると思います。

ですので正しく情報を提供して、投資家が正しい判断をできるようにすることが情報提供者の役割になります。本ブログもByteballの未来に投資をすべきがどうかを判断できる材料となることを目指しています。

 

投機対象としての暗号通貨

暗号通貨の将来性に投資している人はおそらくごくわずかで、儲かることのみに注力している人が大多数なのは事実だと思います。しかし、長期的に見れば大勢の投資家達の見通しは正しい方向、つまり実際に使用される暗号通貨にお金が集まってくるはずなので、今後本当に使われる暗号通貨に投資をするのが最もリーズナブルと考えます。

 

まとめ

以上、最近自分が考えていることを記事にしてみました。人それぞれ、暗号通貨に対するスタンスも異なるかと思いますが、暗号通貨が広がれば必ずいい未来に繋がると思うので、そのためにも各個人がそれぞれの情報収集を行い、未来のある暗号通貨に投資を行うことをおすすめします。