岡崎体育ブログ 脂汗日記

盆地テクノやってます、岡崎体育のブログです。ぷっちゃへんざっ。めーん。

夢のあと

2019年6月9日、僕は7年間ずっと目標にしてきた"さいたまスーパーアリーナ"でワンマンライブをしました。

岡崎体育として、ステージに立ちました。

 

 

 

当日の具体的な内容は、またいつか別の形でどこかに出るだろうし

今回のこれは自分に宛てた手記みたいなものとして扱おうと思います。

僕の人生の最良の日に僕が感じたものを忘れないようにする為のものにします。

 

 

 

 

 

 

さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブから数日が経ち

僕は京都の実家の部屋で冷たい烏龍茶を飲みながらいつもの学習机でこれを書いている。

 

 

さっきインスタントの味噌ラーメンを食べて美味しかった。ゲームをして楽しかった。

明日は映画を観て、ブックオフでマンガを買おうかなと思っている。

ナイキのスニーカーもほしい。友達にも会いたい。

最近は夕方になるのも遅くて、もう少しで夏だなと思ったりもする。

 

 

 

ボーっとした単純な感想や考えばかりが出てくる。

子供の頃の頭の中と少し似ているかもしれない。

 

 

 

思えば小学生くらいのときから、何かを作って人に見せるのが好きだった。

一人っ子で、家にいるときはよく家族に自作の工作や絵や迷路を見せていた。

それを褒められるのがすごく嬉しかった。

その感覚は、おそらく今もずっと続いているんだと思う。

 

自分や自分の作品が、誰かの人生や誰かの記憶に介入して褒められたり評価されたりすることで

僕は生きている意味を実感しているんだと思う。

生まれてきて良かったと、大袈裟かもしれないけど、そう思うことができる。

 

 

 

岡崎体育を始めてからも

「やりたいことをやるだけの道楽では長く活動できない、道化になって売れなくては」

と思い、大衆に受け入れられながら音楽で生活できるようにするにはどうすればいいかを

第一に考えるようになった。

 

 

自分が作ったものを人に見せて、家に帰ってまた作って、また見せて。

色々なことを試行錯誤しながら、考えて、考えて、考えた。

 

 

 

 

それと同時に、ある夢を持つようになった。

 

 

 

 

さいたまスーパーアリーナでワンマンライブをするという夢だ。

 

 

 

 

そして僕はこのブログを書いている数日前

 

 

7年間持ち続けたその夢を叶えることができた。

 

 

僕は歌声がひと際美しいわけではない。人を魅了する容姿を備えているわけでもない。

事務所無所属なので音楽的政治力があるわけでもない。

 

 

 

 

どうして僕は夢を叶えられたのだろうと考えると

 

 

 

 

やっぱり多分

 

 

 

 

 

夢を声に出してきたからだと思う。

 

 

 

 

 

僕は言霊という言葉に宿る魂の力っていうのを信じていて、

23歳の頃から「30歳までにさいたまスーパーアリーナでワンマンライブをする」

という目標をいたるところで口にしてきた。

 

 

岡崎体育という者がいること、岡崎体育が音楽をやっていること

岡崎体育さいたまスーパーアリーナでワンマンをやると宣言していること。

 

 

少しずつ、少しずつではあるけれど、音楽活動を通して世の中の人にそれを伝えられるようになっていった。

 

7年間、特にデビュー後は全てのライブのステージでお客さんにこの夢を伝え続け

SNSでも常に発信し続けてきた。

 

 

 

 

 

 

 

そして2019年6月9日

その7年の間残し続けた言葉に、魂が宿った。

 

 

 

 

 

 

みんなが来てくれた。

 

 

みんながチケットを買って、いろんな乗り物に乗って、全国から僕の言葉に魂を宿しにきてくれた。

 

 

 

 

18,000人が、僕のワンマンライブを観に来てくれた。

 

 

 

 

 

僕の夢を、一緒に叶えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

6月9日

迎えた当日の朝は、今にも雨が降りそうな曇り空だった。

 

 

楽屋に入って、PCの電源を入れた。セットリスト順にCubaseのプロジェクトを並べた。

ケータリングを食べたけど、半分くらいしか食べられなかった。

 

 

リハーサル前の廊下で、マネージャーの松下さんとディレクターのタイトさんと僕の3人で写真を撮った。

僕を一番近くでサポートしてくれて、一緒に夢を見てくれた人達だ。いい写真が撮れた。

 

 

 

リハーサルを終えると、たくさんの人から豪華な花が届いていた。

今まで音楽を通して出会った人達からだ。

たくさんの花を見たときは、少し泣きそうになったけどライブ前だったから堪えた。

 

 

 

 

 

15:30過ぎ。

会場のゲートが開き、楽屋のモニターには次々と席につくお客さんが映っていた。

改めてとんでもない人数だ。緊張してきた。

 

 

16:40。

僕はいつものパーカーに着替えて、鏡に映る「BASIN TECHNO」の胸元のロゴに手をあてた。

何か言葉で自分を奮い立たせようと思ったけど、何も思いつかなかったのでステージへ向かった。

 

舞台袖でイヤーモニターを耳にかけ、マイクを握った。

 

 

16:45。

ライブ開始。フロアのライトが消えたと同時に、お客さんの声が大きく響いた。

イヤモニをつけて密閉されている僕の耳にも、その声ははっきりと届いた。

喉がキュっと熱くなる。

 

次の瞬間には、この日の為に新しく作ったOvertureが開場に鳴り響いた。

 

ステージを覆った白い幕に僕の影が映った。

その影の胸元に「BASIN TECHNO」という文字がレーザーライトで刻印されていく。

影なんだけど、本当に自分の身体に刻み込まれていくような感覚がした。

 

 

 

そして僕にとって一番思い出深いD#の和音が爆音で会場全体を包んだとき

幕が下がり

 

 

僕はさいたまスーパーアリーナのステージに立った。

 

 

夢が叶った瞬間だった。

 

 

 

ここからの内容はここでは書かないけど、書かなくても脳味噌や眼球に焼き付いている。

 

 

ここに書かずとも、老いて尚いつでも鮮明に思い出すことができるんだろうな。

年老いて老人ホームに入ったら、介護士さんに毎日自慢してしまうと思う。

 

恵まれた人生だ。自分の作った曲を18,000人の前で披露できることなんて滅多にない。

 

幸せだった。ほんとうに幸せな時間だった。

あんなに幸せな時間はもうこの後の人生ではないだろうというくらい、思い残すことがない。

 

 

これを書いている今、改めてあの日さいたまスーパーアリーナに足を運んでくれた全ての人に

ありがとうと伝えたい。僕の夢を一緒に叶えてくれて、本当にありがとう。

 

 

 

 

 

 

夢を持つことはいいことだ。人生が楽しくなる。

とてもしんどいけどね。楽しい。

 

 

 

 

人間は長く生きてもたった100年だ。

今こうしてるうちにも1秒1秒どんどん寿命は迫っている。心臓は動いている。

 

 

頑張れ岡崎体育。まだまだやれるよ。

 

 

これからも、精一杯音楽を作って行きます。

 

 

 

一生音楽続けます。

 

 

 

 

おわり

夢を持つということ

皆さんこんにちは。見た目は肉だんご、頭脳も肉だんごの岡崎体育です。

 

 

 

僕はいま、東京のホテルの机でこのブログを記しています。

宇治の実家で使っているいつもの学習机とはやはり高さが違い、どうも違和感を覚えます。東京にはまだ慣れません。

そんな昼過ぎです。

 

 

すっかり寒くなりましたが、そんな寒さとは対極にあると噂されている僕の生温かく肉々しい気持ちに目を通してもらえたらと思って、PCのキーボードを弾いています。

 

 

 

今から時を遡ること4年前の2014年に、僕は奈良NEVERLANDというライブハウスでワンマンライブをしました。

当時僕は25歳。僕にとって初めてのワンマンライブであり、初めての2時間尺のライブでした。

そのワンマンライブには、自分のために自分でつけた架空のジャンルである「BASIN TECHNO」というタイトルをつけ、

人知れず意気込んでいました。

 

目標公言厨である僕は、当時のブッキングライブでお客さんを1人か2人呼べれば良い方だったのにもかかわらず、

100人のお客さんを集めるという無謀な目標を立てました。

 

KING OF 無謀です。

 

旅立ったころのモンキー・D・ルフィの「海賊王になる」くらい無謀だったのかもしれません。

もしかしたら“D"の意思を僕も受け継いだのかもしれません。僕はデブの”D”ですが。

 

 

 

けれど、見境なく当時のツイッターフォロワーにDMを送ったり、行ったこともない大学の軽音サークルを周りチケットを手売りしたり、ひたすらSNSで告知をしまくったりしてなんとかワンマンライブ開催の1週間前に100人のお客さんを呼べることになりました。無謀な目標でしたが、自分が公言したことを達成できた喜びは言葉にはできないものでした。

あのー、ほんとに。びっくりするくらい嬉しかったです。すいませんけっこう簡単に言葉にできました。

 

で、いざワンマンの当日を迎えたのですが。もうね。笑けるくらい台風がド直撃してまして。

朝から家の前の電線がビュルルルルルルルルルとか言いながらしなってるんです。

もうね、その音も「どうもー!台風19号でーす!イエエエエエエエエエエエエイ!!」って聞こえた気がします。知らんけど。

 

JR在来線全部運休になって、私鉄もだいたい運休になって。ワンマンライブに来てくれる予定だったお客さんからもキャンセルの旨のメールも来ていました。

 

 

それでも僕は、ワンマンライブをしました。

いつも通りお客さんが1人か2人でもいいから全力でワンマンライブをしようと思って、公演自体を中止にはしませんでした。

 

 

 

ライブが始まって勢いよくステージに飛び出すと、そこには70人(最終的に90人弱)を超えるお客さんがいました。

外は大雨で風はビュンビュンと吹き荒び、電車もとまっているのに。

 

 

自分でもなぜだかわかりませんでした。どうしてこんな男のためにこんな台風の中こんなにお客さんが足を運んでくれたのか。

ヤバイTシャツ屋さんのメンバーも、大阪から原付で2時間かけて来てくれました。途中で転んだらしく、膝を擦りむいていました。(気をつけなはれや!)

 

 

 

 

電車が止まっていて来れなかった人には申し訳なかったけど、全力で初めてのワンマンライブをしました。

めちゃくちゃ楽しかった。

 

 

 

100人集めるというのも当時の僕にとって無謀な目標でしたが、

さらにその2年前の2012年から、僕にはもっと無謀な夢がありました。

 

 

 

 

 

 

30歳までにさいたまスーパーアリーナでワンマンライブをするという夢です。

 

 

 

 

 

 

当時から色んな場面でこの夢を声に出して言っていました。

自分の夢や目標を声に出して言うことで、言霊が宿り叶えることができると信じていたからです。

 

 

SNSや、ライブのMC。友達やバイト先のおばちゃんとの会話。

6年かけて、少しずつ言霊の力を大きくしてきたつもりです。

 

共演者やお客さん、ライブハウスの人に馬鹿にされたこともありました。

「お前がそんなデカいところでワンマンライブはできひん」

「そんなMCええから、はやく曲をやれ」

 

わかる。その気持ちは僕もわかる。

必死こいて必死こいてヘトヘトになりながらようやく100人(正確には90人弱)のお客さんを入れてるようなヤツが、

さいたまスーパーアリーナのアリーナモードで16,000人のお客さんを集めるなんて常識的に考えて無理。

 

でもやっぱり悔しかった。悔しくてみるみる太っていきました。は?

 

 

そんな風に悔しくて悲しくなったりもしたけど、僕は夢を持ち続けることができました。むしろ、悔しいという気持ちがそうさせてくれたのかもしれません。

 

でも、ただ夢をもつだけというわけではなかったと思っています。

(さあ来るぞ!自分語りに拍車がかかるぞ!)

 

 

 

その夢に対して自分なりのスケジュールを立ててきたつもりです。

 

 

いつまでに何をして、こういう方向でいって、どんな通過点を設けるか、とか。

 

僕はやっぱり音楽が好きなんだと思います。

好きなことに対して苦労することとか努力することとか、大変だったけど楽しかったです。

 

オリコン何位に入るぞとか

Mステ出るぞとか

CD10万枚売るぞ(これは半分くらいしか達成できてないからこれからも頑張る)とか

Eテレでレギュラー持つぞとか

ロッキンのグラスステージでライブするぞとか

 

全部とても苦労したし、しんどかったけど、楽しかった。

本当に本当に楽しかった。しんどかったけど。何回言うねん。

 

 

夢を持つということ。

 

僕が僕の人生の中でしたいこと。叶えたいこと。

その夢のために、何か行動を起こすということ。

 

 

僕は夢を持っている。

 

ひとりの音楽家として、僕は夢を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

先日、僕は2019年6月9日(日)にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催することを発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

僕はそのとき、29歳11ヶ月です。(あぶねぇ!ぎりぎり!)

 

 

 

僕にとってさいたまスーパーアリーナは夢の場所です。

開催まであと半年くらい。全身全霊をかけて準備をして、チケットを完売させるために泥臭く告知をします。

 

 

さいたまスーパーアリーナのステージに、僕ひとりで立ちます。

たったひとりです。いつもどおり。

バックバンドもバックダンサーもいない。

 

頑張ります。いつもどおり。

 

 

 

 

 

まだ夢は叶っていません。ここからが本当の勝負です。

 

 

絶対に16,000人のお客さんを集めます。

 

今涙が止まらない。くそう。

ダサいし別に書かなくていいよそういうの。

でも涙が流すほどの夢が僕にはある。

応援してくれる皆が見せてくれる夢がある。

 

 

 

今日からホームページ先行予約が始まっています。

 

 

 

オフィシャルHP先行(抽選)

受付期間:12/22(土)12:00~1/7(月)23:59

▼URL

https://w.pia.jp/s/okazakitaiiku19hp/

 

 

 

チケット完売させるために、ライブ開催日前日までがむしゃらに宣伝するし告知します。

 

絶対に、絶対に成功させます。

16,000人を集めます。

 

 

さいたまスーパーアリーナワンマン。

タイトルは「BASIN TECHNO」にしました。

 

 

 

がんばれ岡崎体育。きみならできるよ。

 

 

 

おわり

ファンクラブの存在意義について

 

岡崎体育です。こんにちは。

 

昨日発表した僕のファンクラブの新システムの導入について、賛同してくれる人や困惑させてしまった人が沢山いました。その一連の流れなども踏まえて、ちょっとブログを書いてみます。

 

発表が主にTwitterを軸に広まったこともあり、文字数の制限などでうまく表現できなかった部分があったことや頂いたリプライの内容に対して感情的になってしまったことを反省しています。

 

このブログもリアルタイムで考えながら書いているので散文すると思うし、弁明や言い訳にしかならないのかもしれませんが。やってみます。よーし。書くぞー。誤字とかあったらごめんなさい。

 

 

そもそもファンクラブとは何なのでしょうか。

Wikiってみました。

 

 

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ファンクラブとは、アイドルやスポーツ選手などの特定の人物やグループを応援する事が主な目的として存在する団体。

クラブ会員は年会費や月会費を支払い、運営側はその会費を資金としてファンクラブを運営して会員が受けるサービスを提供する。

サービスの主な例として、チケットの優先販売や会員限定のグッズ販売や会報の発行などがある。

 

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なるほど。これが一般的なファンクラブですね。

僕も個人的に2つほど、とあるファンクラブに入っています。

 

 

そして、今回僕が始めたファンクラブの新システムの内容は、会員ランクの設置とそのランクに応じたサービスの提供です。海外ではテイラー•スウィフトさんのファンクラブなんかが同じようなシステムを導入されているらしいですが、日本では岡崎体育が初めての事例となります。

 

 

要は、『岡崎体育という歌手のライブ参加やグッズ購入で「相対的に多く」お金を使ってくれたファンクラブ会員に+αのサービスを受けてもらおう』というものです。

 

特定の会場で握手をしたり、一緒に写真を撮ったりだとか。そういうサービスです。まだまだいろいろ考えていますが。(街で僕がひとりで歩いてるときに握手したりとかはまた別です。そんなのはいつでもやらせてもらいます)

 

 

 

で、昨日発表したこのシステムについて色々な意見を貰いました。

 

 

「ファンに優劣をつけるな!」

「金をもってない小中学生のファンは置き去りか?!」

「定額等価交換じゃない不透明な物差しでレースさすな!」

「ブサイクなのにテレビに出るな!この泥糞が!」

 

 

はい。ごもっともです。皆さんのおっしゃる通りです。

捉え方によってはファンの差別であり、選民している。

ということになります。そうですよね。ブサイクなのにテレビ出てすいません。

 

 

僕も打ち合わせでこの企画書を見たときに色々考えました。

マネージャーやディレクター、サイト運営会社の人とも何度も時間をかけて話し合いをしました。

 

で、その結果このシステム導入のGOサインを出したのは他でもなく、この僕です。

 

サイト運営会社もレコード会社も、1mmとて悪くないです。

僕が決めたのですから。

 

 

 

ここからは僕の良い分です。

 

綺麗事を言っても仕方ないから正直に言うと、

 

ファンの人たちから「賛同」と「お金」を得ないと

ミュージシャンやアイドルは生きていけません。

 

当然、お金の使い方や使う金額もファンの人によって違います。

誰かが発売したCDを1枚持ってるファンもいれば、2枚持ってるファンもいるし、

中には1,000枚買うファンの人もいます。

 

本当は全てのファンクラブ会員に+αのサービスを受けてもらいたいのですが、

僕は作詞•作曲•編曲、ワンマン公演、フェス出演、ライブの演出、脚本、メディア出演、運営打ち合わせ、週刊誌連載etcをひとりでやらせてもらっています。

ソロの歌手なので、メンバーごとに握手会のレーンを作って分担したり、札仙東名阪広福にメンバーを割り振ってキャンペーン施策をすることももちろんできないです。

 

「お前家でゲームしてるやんけ!その時間削ってファンクラブ全員と握手しろや!」

ってなるなら困りました。家でゲームはしたい。

 

まあでも、家でゲームしてる時間を削って「この会員限定グッズを買えばもれなく握手会に参加できます」という触れ込みでグッズを売って握手会を開いたとします。

でも僕が1日でできるサービスにも時間などの制限があります。つまりその会員限定グッズの個数も上限を設けないといけない。

 

つまり、結局ランダムで「選民」しないといけない。

 

だったらせめて、一生懸命働いて稼いだお金をたくさん僕に使ってくれる人に少しだけオマケしてあげたいというのが僕の考えであり、このシステムを採用した理由です。

 

 

この決断はビジネスマンとしてではなく

人から才能を金で買ってもらう一人のミュージシャンとしての決断です。

 

 

昨今の音楽業界では当たり前のようにファンが個別で投資対効果を得られるようになっています。

前述したように、握手券やハイタッチ券が入った同じCDを複数購入して、イベントに参加できる回数を増やしたりとか、クラウドファウンディングで多額の投資をして目的の人物と食事する権利を得るとか。

 

こういうの当然になってきてますね。

 

今回僕はそういった状況をシステムとして明言しただけのことなのかなとも思っています。

どうなのかな。それとはまた少し違うかもしれませんね。すみません。

 

 

 

そしてここからが肝になるのですが、

 

「ファンに優劣をつけるな!」という声についてです。

 

使った金額が低くて+αのサービスが受けられなかったとしても、

今までのファンクラブコンテンツを受けられなくなることは無いです。

今までのコンテンツが5だとしたら、+αの会員が5+αになるだけであって、

それ以外の会員が4になったり3になったりしません。5のままです。

 

今まで通りなんです。

(今までコンテンツ自体が少なかったので、これを機にファンクラブ全体としての機能はガンガン増やします。)

 

+αの会員がチケットを優先的に取れることもありません。

オマケがもらえるだけのことです。

 

本当に今まで通り。

 

ファンのランキングがずらーっと並ぶ事もありません。

「あなたはファーストクラスです」とか「あなたはエコノミークラスです」くらいの感じです。

 

そもそもこのシステムがファンクラブのメインコンテンツではないです。

 

ランクに関係しない全会員向けのイベント施策やグッズ販売ももちろんあります。

ていうかそっちのほうがメインですし。

 

新システムは飽くまで「一環」です。おまけです。

何回も言っていますが、ただの+αなんです。

 

松下マネージャーも同じような事をSTAFFブログで書いてましたが、「今までどおり普通に応援してたらポイント貯まっててライブ終了後に一緒に写真を撮れた!うっひょー!ラッキー!」くらいの気持ちで捉えてもらうのが良いのかなと思います。

 

そもそも僕が去年のサイト運営の打ち合わせのとき、この運営方法にGOサインを出さなければ存在しえなかったシステムなので。「ラッキー!」くらいで思ってほしいです。

 

今回の僕の思想や行動で離れていったファンの方もいると思います。

それでも僕は、自分の出来うる最大限のサービスを提供したかった。

 

僕の場合、お金がないとメジャーレーベルに所属できない。

 

だから自分の作った音楽を評価して「お金」を出してくれる人に

感謝の気持ちでおまけをつけて、少しでも満足してほしかった。

 

 

それでもやっぱり

「+α受けたいけどお金ない」っていう小中学生のファンの人、本当にごめんなさい。

 

僕も母子家庭で育ったから裕福な思いはしてこなかったし、買いたくても買えないものがあるとか、もどかしい気持ちはよくわかります。

下手な同情を買おうってんじゃなくて。金がない辛さは僕も経験してます。

 

大学進学の金も払えなかったから未だに奨学金返してるし、新卒で入った会社も半年で辞めてずっとバイト生活だったから3年くらい前はコンビニでブラックサンダー買うのも躊躇するくらいでした。

 

だから、今回のシステム導入の件で落ち込ませてしまったファンクラブの人の為に、

+α以外のファンクラブコンテンツで満足させられるように、頑張ります。

もっと言えば、音楽だけで満足させられるように頑張ります。

ひとりのミュージシャンとして。

 

「頑張ります」じゃないな。「します」。

 

 

僕から言えることは、これくらいです。

 

 

おわり

 

ワンマンライブ[BASIN TECHNO]を終えて

※今日のブログはけっこう長いです。

紙媒体やと作文用紙7枚分はあります。

 

 

 

10月14日。

目が覚めると、

下校中の小学生のキャンキャンした声が聞こえてきた。

時計を見ると15時を回っている。

 

布団から離れ、階段を下り、

冷蔵庫を開けてバヤリースをコップ半分くらい飲む。

 

いつもならこの後、部屋にもどって

CubaseとMetanotaを立ち上げ

学習机にへばりつく休日が始まる。

 

僕はこの日常を放棄して、布団にもう一度横になり、

漫画でも読もうと本棚に目線を遣った時、

 

 

 

ワンマンライブが終わった

 

 

 

 

という気持ちが頭から全身を伝い、

形容の難しい感情に陥った。

 

実は、階段を降りる辺りから

ワンマンが昨日終わったという意識は

ふんわりと継続的にあったけど

頭のなかにある楕円型のスクリーンに

「ワンマンライブが昨日終わった」という文字がバンと現れたのは

この、本棚に目を遣ったタイミングだった。

 

 

しかし、魂の抜け殻のように堕落ついた(だらついた)意識ではなく。

なんとも誇らしい充実感が確かにあった。

 

 

 

そんな誇らしい昨日の夜の事を

忘れないよう、いつでも思い出せるよう

この僕のブログに記しておこうと、思います。

 

 

 

ホワン ホワン ホワン ホワン ホワワワワ〜ン…

 

 

_____________

 

 

岡崎体育 ONE MAN LIVE

[BASIN TECHNO]

が2014年10月13日に爆催された。

 

 

当日、朝10時に目が覚めた。

同じ日の朝4時まで起きていたけど

6時間はきっちり睡眠をとった。

 

カーテンを開けた。

電線がビュルンビュルンと、しなっていた。

ああもうこれはヤッベーと思った。

 

ちょうど大型の台風が日本に上陸しており、

西日本では既に暴風警報が発令されている地域もあった。

 

幾多のイベントがやむを得ず中止を発表していく中で

僕は、僕自身の我が儘でライブの開催を決めた。

 

 

朝飯を食べ、風呂に入り、ゆっくり準備をして14時には家を出た。

 

 

 

会場の奈良ネバーランドに到着し

スタッフの方々に挨拶をしたあと、iPhoneでメールをチェックした。

 

何件ものチケット予約キャンセルのメールが入っていた。

 

交通機関が麻痺している為、会場に辿り着けない

着いたとしても、帰れるかどうかわからない。

という理由だった。

 

どのメールもすべて、

丁寧に そして申し訳なさそうな文章で綴られていた。

みんなライブを見れないことを残念がっていた。

 

申し訳ないのはこっちのほうだ。

 

天候のことはどうしようもないけど、

雲という大気中の物質に対してこれほどまで憤りを感じたのは

これが初めてだった。

 

けれど、日にちをずらしたりできるものでもないので

 

来れない人には申し訳ないけど、

来てくれる人の為に全力でやろうと決めた。

 

 

 

 

リハーサルを開始した。

 

順調に進めていくなか、

 

全17曲、トラック合計約200という負荷にPCが耐える事が出来ず、

 

「ッ…」っという無音の音をたててソフトが落ちた。

 

本番大丈夫かなと思ったけど、落ちたらそれはそれで僕らしいという

都合の良い解釈でスルーした。

 

時計は18時。開場まであと30分。

 

フロアで物販の整理をしていると、

見覚えのある金髪がフラッと入ってきた。

 

アルソコニの良波だった。

 

「岡さん、今日ワンマン観たいんですけど、

金ないし入れないんでスタッフでもなんでもやるんで入れて下さい」

 

と若干19歳のコイツは真面目な顔で言ってきた。

 

ちょうどスタッフもいなかったし、

連絡もなく台風の中ここまで来た行動力を買おうと思った。

 

良波に物販スタッフをしてもらうことにして、

「岡崎体育」のパスを貼付けた。シュールだった。

 

 

そしてついに開場の18:30になった。

 

「奈良ネバーランド、岡崎体育ワンマンライブ

オープンします!」

 

と、受付スタッフ ヒデの声がフロアに響いた。

 

僕は、ライブが終わるまで控え室を出ない感じのかっこいいヤツを

やると決めていたので

開演までのお客さんの入りの状況が確認できなかった。

 

強がる必要もないし言うけど

大雨の中、みんなが来れるのか、来てくれるのか心配だった。

電車も止まってるし、外は危険やし、

控え室の機材搬入口はガタガタと暴風のあたる音をたてていた。

 

多くて30人くらいだろうと思っていた。

 

 

時計を見ると19時10分前。

 

なぜかPUFFYアジアの純真口ずさみながら

控え室でストレッチをしていたとき、

この日は照明スタッフをやってくれる向井さんが控え室に来て

 

 

 

「今70人くらい。

外もまだまだお客さん入ってきそうな

感じやけどスタートどうする?」

 

と言った。

 

 

 

 

ちょっとビビった。

この超悪天候のなか、すでに70人のお客さんが入ってるのか。

 

 

僕を見に来てくれたのか。こんな嵐の中。

 

 

ほとんどの人がチケット取り置きだったから、

来れなくてもお金は払わなくてよかったのに、

 

みんなこの嵐の中、僕を見に、応援しに、来てくれた。

 

 

 

嬉しかった。

 

すごく嬉しかった。

 

 

喉キュンした。

 

 

いちびって向井さんに

 

「 10分押しでお願いします。」

 

と言った。

 

いやーいちびった。

 

そして19時10分。

 

 

登場曲

「Okazaki dynamic entry」

のイントロが爆音でフロアに流れた。

 

 

始まった。

 

 

僕のワンマンライブが。

始まった。

 

絶妙のタイミングでバックステージを飛び出した。

 

目潰し照明、モクモクと青く光る煙。

登場し、センターで渾身のベイシンモーションを

バッツンバツンにキメた。

 

 

 

フロアに目を遣ると

パンパンに満員だった。

 

みんなが拍手をしてくれていて、両手をあげてくれていた。

 

やった。

僕は今から2時間、

みんなの前で盆地テクノできる。

 

感情も最高潮で1曲目に入れた。

絶対に今日を伝説の日にするぞと思って臨んだ。

 

 

 

 

 

1曲1曲どんなんだったか伝えたいけど

さすがにめっちゃ時間かかるから

全体の雰囲気だけ書きます。

 

 

ワンマンをするにあたって、今まで岡崎体育を見たことある人が

来てくれるだろうなと思っていたので、

この日のために既存曲のマイナーチェンジを凝らした。

 

だから、普段どおりやってる曲でもみんな楽しんでくれたかなと思う。

 

 

同じ曲でも、何回見ても楽しんでもらえるように

少し変えたり足したりするのが

盆地テクノ流。

 

そこを怠れば盆地テクノじゃない。

山があり、盆があり、また山がある。

変化が無ければ、ただの平地テクノになっちゃうから。

 

 

 

新曲もなかなか良かったと自分で思う。

 

特に「FRIENDS」という友達についての曲がみんなに好評だった。

 

 

 

あと、「SNACK」っていうラップの曲をやる前に、

Cubaseが落ちた。

 

むっちゃビビった。

けどリハでも落ちてたし、あんま焦らずリカバーできた。

 

ていうか落ちひんように SAY YO!

 

 

 

そしてまぁそれなりに順調に進んでいって

最後の曲「家族構成」。

 

みんなフロアから「もっと見たかったー!」って言ってくれた。

言わせてんけど。

 

最後のサビが終わり、

アウトロのところで「BYE BYE!!!」と叫んでステージを降りた。

 

 

 

 

 

アンコールの拍手が来た。

 

 

 

ステージ降りてからアンコールで登場するまでの所要時間

 

約4秒。

 

「出会って4秒で合体

 

   ならぬ

 

「終わって4秒でもっかい」

 

です。

失礼しました。

 

 

アンコールを期待してとっておいた、

「岡崎体育のはじまり」の曲。

僕が盆地テクノを掲げるキッカケとなった曲。

「Okazaki hyper gymnastic」

を一生懸命演奏した(なんや、文句あんのか)。

 

いっつもやってる曲やけど、

すごく特別な感情だったのでグッとくるものがあった。

イントロで後ろむいてクラップしてるときとか

ちょっと込み上げてた。何かしらが。

 

そしてラストの伏線回収もキマり、

最強の形でワンマンライブを終える事が出来た。

 

 

______________

 

 

スタッフやってくれた良波も含めて、

最終的に90人近いお客さんが入ってくれたようです。

 

 

いやー、なんども言っちゃうけど、

 

あの嵐の中ですよ…ほんとに。

 

一人のフリーターの魂をですね、見に来てくれたんですよね。

 

すごいことやなぁ、感謝しないかんなぁと思うわけですよ。

 

いやーもう。もうね。泣いてますよ。ほんと。

 

どう言って感謝の気持ち伝えたらええか全然わかんないです。

 

これから頑張って名を挙げることで、感謝の気持ちをあらわせられるかな。

 

 

 

 

 

そうそう、

来年の体育の日は150人集めます。

 

 

 

 

マイネームイズオカザキ。

進めハップハップハップ。

限界は自分で決めるもんじゃない。

いい曲はいい人とともに。

 

 

 

 

 

 

僕、一生盆地テクノやりますね。

 

岡崎体育

 

 

おわり

ワンマンライブについて

お久しぶりです。

岡崎体育です。

 

ついに明日にせまったワンマンライブ。

 

今、最後の準備の合間にこのブログを書いています。

 

2年間、岡崎体育として音楽活動をしてきて

やっとワンマンライブができるようになりました。

 

今年の3月から

「ワンマンライブで絶対100人集める」

と言い続けてきて、

つい先日、チケット取り置きの100枚超えを達成できました。

 

僕は有名なわけでもないし、

毎回ライブに来てくれるようなファンの人がいるわけでもない。

 

それでもみんなが僕を観に来てくれるってのはめちゃくちゃ嬉しかった。

こないだちょっと泣いた。まだ早いけど。

 

見てくれる人には

ワクワクしてほしい、楽しんでほしい、笑顔になってほしい

っていう、ありきたりやけど強い気持ちがあります。

 

その気持ちを僕が体現化したものが

「盆地テクノ」という音楽です。

チョケてるように見えるけど、僕はこの音楽を誇りに思ってるし

たくさんの人に伝わってほしいと思ってます。

 

 

だからこそ、今回のワンマンで100人超えたときは本当に嬉しかった。

 

 

 

で、本題なんですけど。

 

台風がね、来てるじゃないですか。JAPANに。

 

僕は正直全然心配してなくて、余裕やと思ってたんですけど、

さっきWEBニュースみたら、

 

JRが明日の夕方以降の運転取りやめを決定したらしいです。

 

(以下 NHK News webから引用)

京阪神のJR在来線 13日夕から運休へ NHKニュース

JR西日本は台風19号が近畿地方を直撃するおそれがあるため、京阪神地区を走る在来線の21路線について13日の午後2時ごろから列車の運転本数を徐々に減らし、午後4時からは普通列車から特急まですべての列車の運転を取りやめることを決めました。

運転が取りやめられるのは東海道線山陽線山陰線大阪環状線関西線阪和線関西空港線北陸線湖西線片町線東西線福知山線奈良線草津線、桜井線、和歌山線おおさか東線加古川線赤穂線姫新線桜島線の21路線です。 

 

 

 

 

マジか。

 

 

アホなので、電車が止まるってのは想定できてなかった。

 

今んとこJRの在来線だけの情報やけど、

これから他の私鉄も運転取りやめの発表とかあるかもしれない。

 

明日のワンマン取り置きしてくれてる人は

90%以上の人が関西各地から来てくれると思うので、

当日どうしても来られない人がたくさんいると思います。

 

 

 

それが本当に悔しい。

 

「ライブハウスに100人集められないかもしれない」

ってことじゃなくて

 

「岡崎体育のワンマン楽しみにしてたけど電車動いてへんし行けへん」

って人が出てくるかもしれないってのが、

 

本当に本当に悔しい。

 

でも天候のことはどうしようもないし、しょうがない。

 

いやー。

僕がスーパースター過ぎて、嵐を呼ぶ男であるが故に申し訳ない。

 

でも、コレだけは絶対に約束できます。

 

ワンマンライブが中止になることは

100%ありません。

 

明日の夜6時半に

奈良ネバーランドに来てくれたら

 

確実に僕はそこにいます。

 

 

ワンマンを成功させるために

3月から毎日毎日一生懸命試行錯誤してきました。

いろんな夢を乗せています。

 

最高で最強の2時間を約束できます。

 

僕はいまから近所の地蔵に台風逸らせろとお願いしてきます。

 

明日、ネバーランドでお会いしましょう。

 

 

 

岡崎体育

 

 

 

 

おわり