カケハシ、

鹿児島と日本をつなぐ架け橋のような存在に。

学生である肩書きに依存しない。渡邊永さんの地元・熊本への思いとは?

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ぼく(@0226Kuga)がいる鹿児島県の北にある熊本県。熊本出身の彼は九州を日本一のまちにしたい、と話してくれました。

熊本県出身で、現在は関西学院大学に在籍している渡邊 永(わたなべ はるか)さん。

関西に住みながら、地元・熊本でくまもと若者会議の代表を務めています。関西学院大学でもをAIESEC in Japanに所属して活動をしています。

熊本と兵庫、地方と都市でそれぞれ活動をしている渡邊 永さんにその違いや、熊本への想いをお聞きしました。

 

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渡邊 永(ワタナベ・ハルカ)。くまもと若者会議 代表。1995年8月、熊本県生まれ。関西学院大学総合政策学部4年。入学してすぐにAIESEC in Japan 関西学院大学委員会へ入る。大学2年次からはくまもと若者会議の実行委員会にも所属し、2年目からは代表を務める。2017年10月21/22日に第2回くまもと若者会議を開催。

大好きなひとたちが熊本にはたくさんいる。そんな熊本に何かしらで関わりたかった。

-そもそも、関西の大学通ってて熊本で活動するってかなり大変だと思いますが、なんで熊本で活動し始めるようになったのでしょうか?

 元々熊本が好きで、関西に出てからもっと好きになったんですよね。人の数とイノシシの数が競り合うような山都町ってところで生まれ育ちました。農家さんとの距離が近くて、バイトするなら農家さんのとこで働くって感覚で、農業ももちろん、農家さんのことも好きで、憧れがありました。そんな中で、農家さんがもっと面白くなるには、みたいなことをぼんやりと考えていて、気付けば山都町全体のことを考えているようになっていたんですよ。

 農家さんだけじゃなくて、お兄ちゃんと一緒に10年以上通ってる古着屋さんがあります。

 地域が衰退して、こういうずっと一緒だった人たちも居なくなるってことが信じられなくて、自分たちが面白いことやったら、この人たちも面白がれるんじゃないかなあって思ってました。関西に来ちゃったけど、何かしら熊本に関わりたいなあって考えてたら、くまもと若者会議の発起人兼前代表がfacebookでくまもと若者会議の決起会をする!っていうのをたまたま見かけて。その時は前代表の存在を知らなかったけど、メッセージ飛ばして、同じ関西だったので直接お話する機会もあって、そんな流れで飛び込んでいきましたね。

 一番の理由は、好きな人たちがたくさんいること。やらない理由がありませんでした。

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第2回くまもと若者会議。トークセッションの様子

-現在は代表を務めていますが、どういった経緯で代表を務めることになったのでしょうか?

 前代表は就職が決まっていたので、代表からは降りることが決まっていました。そんな中で1対1でお話させていただく機会があって、前代表は意思そのものを受け継ぐ必要はないし、無くなるならそれでもいい、という考えでした。

 ぼくの性格上、物事を始めたら拡大させていきたいし、拡大させていく中でもっと面白いことが生まれてくるんじゃないかって思ってます。最初のきっかけでもある「熊本を面白くしたい」という思いを形にしていきたい、って前代表に伝えたのを覚えてます。縁として入ったくまもと若者会議をどう拡大させていくかを考えいたんですよね。

  

グローバルとローカルで活動することの違いとは?

-アイセックに入って、一番の成果はなんでしたか?

 そもそもアイセックというのは、世界規模のNPO法人です。海外インターンシップの運営事業がメインなのですが、その中でも受け入れ事業(国外から国内に)と送り出し事業(国内から国大に)の2つが主軸で、ぼくは受け入れ事業をしています。

 一番の成果というか、アイセックに入ったこと自体がめちゃくちゃ成果ですね。というのも、アイセックって日本だけ1,600人、全世界合わせて70,000人が所属してる大きなコミュニティなんですよ。全員が世界規模の社会問題やこれからどうなるのか、みたいな予測をしています。ぼくは世界規模で全体を見ながら、地域という一部分を見ることで、どうやってこの地域、ぼくにとっては熊本ですね、が残り続けられるのかを考えられるようになりました。

 正直、地域だけで活動していると、自分たちしか主体じゃないから、やっていることに自信が持てなくなっちゃうんじゃないかなあって。でも、今の社会情勢とか、これからの時代がどうなるんだろうとか、そういうのを世界規模で考えられている分、地域での活動に自信が着くようになりました。

 

 グローバルとローカルの共通点だなあと感じたのは、そこに人がいること、ですね。例えば途上国支援でも、日本の農村地域の課題解決とかでも、そこに人がいることはまったく変わらないと思っています。途上国支援と農村地域の課題解決だとフォーカスされる事象の大きさが違うけど、課題を感じているのは人だし、まず人に会いに行くって点で言えば、グローバルもローカルも一緒ですね。

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自分が暮らしたいまちを日本の中心にしたい。この世代が作る側になっていく。

-関西と熊本で活動してきて、学生であるメリットってなんだと思いますか?

 正直、メリットは全くないと思っています。学生っていう肩書きはいずれ外れるものだし、その時に自分自身の評価ってどうなってるんだろう、を考えたことがあったんですね。学生に依存してた自分が、依存できない状態になったとして、全く通用しないんじゃないかって思って。結局、個の力をどれだけ伸ばせられるのか、が大事なんじゃないかと感じました。学生っていうレッテルに守られてるけど、そこに甘えたくない。

 

 関西と熊本で活動してて、アクティブな学生の層の厚さが全然違うなと感じました。人口が違うから、割合で言えば一緒かもだけど、少ない人数でどれだけやり切れるか、みたいな質的な部分ですかね。

 ぼくとかくうががいる九州、その中でも熊本や鹿児島ってそんなに人口多くないけど、少なからず思いに賛同してくれる大人の人はいるし、リソースとかたくさんある。あとは、ぼくたち当事者に意思があるかないか。

 都市にいくと人口もリソースも数は多くなるし、多いに越したことは無いけど、地方にも「いる」ことは変わりないんだから、まずは会いに行けばいいと思ってます。

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-熊本や九州にすごく愛がありますが、どんな街になったらいいなあって思いますか?

 日本の中心地になればいいなあって思います。東京にはいろんな機能が集約しているけど、例えば農業や一次産業なら、九州が抱えているリソースは圧倒的に多いと思うし、可能性はあると信じてます。「農業や一次産業なら九州に行ったらいいよ」って言う人が1人でも増えて欲しい。

 先輩たちの代が作ってきた社会にだけ頼り続けることはしたくなくて、スキルや経験が未熟だとしても自分たちの代がやりたいことや欲しい環境を自分たちなりに作っていこうって思うスタンスなので。それをできる仲間や環境があるのが九州だと思っているので、大好きな九州をフィールドにやっていきたい。

 

-最後に、同じ地方学生として、地方学生に伝えたいことを教えてください!

 自分が普段いるコミュニティ以外の人と繋がって欲しいです。今いるコミュニティを飛び出して欲しいし、自分がいる地域を飛び出して、他の地域の人に会いに行くことに投資して欲しい。文化とか、価値観が違う人と仲良くなって、一つのテーマで議論するとかめちゃくちゃ楽しいんですよね。その繋がりって、きっとずっと続いていくんじゃないかなあって思います。

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編集後記

昨年10月に開催されたくまもと若者会議、そこで彼と出会いました。

なんかふざけた写真めっちゃ撮ってるなあって思ったのが第一印象でしたが(苦笑) 

話を聞けば聞くほど、底をつかない熊本愛と、大きな野望に満ち溢れています。

農業に興味のある方や、熊本大好きの方はぜひ、会ってみてください!

 

 

万物にエロスを見出す男・光長ゆうきさんが話す就活の本質とは?〜後編〜

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万物にエロスを見出す男・光長ゆうきさんの記事の後編です。

 

まずは前編のおさらいを。

光長さんは大学1,2年生時に取り組んだラジオ番組制作に取り組んだ際、視聴者数局内1位にするために、

①誰に対して届けるのかを明確にすること②聴きたくなるコンテンツ作り③コンテンツの売り出し方の3点に注力しました。

 

その原点になるのは、小中高のブームの仕掛け体験。

みんながなんとなく思っているものを言語化することで、みんなが其れを言うようになる。でも、ただ言葉にすればいいのではなく、ここでも大事なことが3点ありました。

まず、誰もが知っている言葉から生み出すこと。次に、対象の雰囲気や性質を捉えていること。最後に、みんなが真似して作り変えやすい言葉にすること。

例えば、ホリエモンのように、今でも根強く残っているのは、この3点と合致しているからでしょう。

 

このような経験をしてきた光長さんが考える就活の本質とは、内定を得ることではないそう。

自分がどんなことに没頭できて、誰の役に立てるのかを見極めることこそが本質的な課題で、あくまでも就職はその手段にすぎないのだとか。

その上で、学生と企業が選び合う関係が、ラジオの番組と視聴者の関係と一緒ということに気づいた光長さんは、

①どんな人と働きたいのか(=ターゲットの設定)②自分の特性をどう捉えるのか(=コンテンツの創作)③コミュニケーションの設計をする(=売り出し方を考える)の3点に注力したそうです。

 

幾度となく自己理解を重ねた結果、光長さんが没頭できることは「コミュニケーション設計を通じて、人を楽しませること」。

それをターゲットである企業人事にわかりやすく示すために、小さい頃からなんとなくしていた「万物にエロスを見出す」を特技として公言し始めたそうです。

 

さて、それでは後編ではその「万物にエロスを見出す」について、もっと深く聞いていきましょう。

 

4.万物にエロスを見出した就職面接

-「万物にエロスを見出す」とはどういうことでしょうか?

あらゆる物事にエロティックな解釈を見出すことです。

面接で行った目的は、コミュニケーション設計に対する想いを言葉で伝えるより、示すためです。面接は、起承転結があります。

「起」は掴みです。ESの特技の欄に「万物に・・」と書きました。聞かれたら概要を答えます。続いて「承」で実演です。例えば、面接官の方のMacbookAppleのくぼみに指を当てて、「君の果実がこんなに熱くなっているねぇ」と答えました。

-そうすると、面接官はどういう反応をされるんですか?

なぜ、そんなことをするのか?とお叱りが入ります。ここで、「転」です。なぜエロスが伝わったか考察します。直接的な表現は使ってないからです。

人類は昔、言葉を持ちませんでした。なので、身振りや狼煙、石の配置でコミュニケーションをしていました。今は言葉やSNSがありますが、人類が連絡と通信手段を生み出した原動力は、意思疎通に対する強い意欲であり、その本質が、「相手と感覚で通じ合うこと」にあると僕は考えます。そこで、「今僕たちが通じ合ったことが、正にコミュニケーションの本質です。」と述べた上で、志望理由と繋げました。

この構成の型は、番組制作時代の型と全く同じでした。

 

もう1つの目的は、誰と働くかの見極めです。どういう人達と働きたいかを定義して、それを見定めました。これも番組企画と全く同じ考え方をしました。

① 特に、誰に落とすかを決める【ターゲットの定義】

⇒ 異端を歓迎する・本質に着目する・変革を求めている人たちと働きたいと定義。

② 人の心に響く作品を制作する【コンテンツの創作】

⇒ コミュニケーション設計を通じて、人を楽しませる事や問題解決に没頭する男。

③ 制作物の売り出し方を考える【売り出し方の設計】

⇒ 万物にエロスを見出すことを広告に、ターゲットを選りすぐり、想いを伝える。

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初めてのインターンで、懇親会のアクティブな雰囲気に溶け込めなかった光長さん。部屋の隅で、万物にエロスを見出していた所、人が人を呼んで溶け込めたという。「僕にとって、この特技はローション(注※潤滑油)になりました。」(本人談)

5.IoTとEoTの時代へ舵を取る。

-入社が決まっていますが、現在はどんなことに関心があるのでしょうか?

関心は、世の中の皆さんに商品を買って頂くことや、イメージを普及させるための仕掛けを考えることです。今の僕が没頭できることの仮説は、IoT(Internet of things=万物がネットを通して繋がる)という「未知のライフスタイル」の普及に、関心を活かすことです。ただし、仮説なので、運命とも柔軟に向き合おうと思います。

-その決断はどの様に導いたのですか?

最後の方は直感でした。元々、違う会社に行くことも考えていました。

ある時にきっかけがあって、人が他者と関係を持つ時の構造を考えました。

例えば、男女の関係が成立するときは、以下の3点があると思います。

まず、①お互いにとっての「幸せの理想」が一致している、 理想の一致。

次に、②現状、お互いに適切な相手がいないか、欲求不満を感じている、課題の存在。

③両者が関係を持つ事で、双方の理想が満たされる、決断の期待の3点です。

 

これを、働く環境選びに転化しました。

1点目は、「目指す理想が一致するか」で、これは理念や事業・人への共鳴です。

2点目は、「理想を実現する上では、課題が生じる」という仮説を語ることです。

情報革命には功罪があると僕は考えます。テクロノジーが進歩するだけではなく、それを使う僕たち人間の心も進歩しなければなりません。

何が人間の幸せなのかという根源的な問いや、長期的な進歩の為に、従来の法律や価値観をどうアップデートしていくかという問いに、人類は直面すると思います。

その課題を察知し、商財や企画を通じて、国民の皆さんに働きかけていく。

そこに、コミュニケーション設計を活かせるかなと考えて、決断しました。

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課題解決の泥臭さ・本質の探究・数学的な推定に力不足を痛感した就業体験。この時の悔しさ以降、他の人に感情移入すること、物事の本質を辿ること、具体と抽象を行き来する思考習慣が身に付いたという。

-光長さん自身の夢も教えていただけますでしょうか?

夢はシンプルに、「嫁の裸で、興奮できる毎日を過ごしたい」です。

それこそ、嫁にエロスを見出すことで、新たな魅力を発見したいです。この探求心を持つ人が増えれば、浮気や不倫が激減すると思います。

そう考えると、万物にエロスを見出すことを、一種のアートにしたい。品のないことを語ることが本意ではなく、主旨は「人間特有の知性や感性を源泉に、作る側と視聴する側が通じ合う」という上質なコミュニケーションの追求です。

今の僕がエロスを見出しても、只の駄洒落になりますが、芸術の成り立ちは「誰が言うか」と「どんな思想の元で描かれるか」で変わると思います。

裏を返せば、「誰が」を満たすには、自分が仕事で成果を出す男になること。「思想」は、人間に対する洞察、コミュニケーションに対する考察を、深堀り続け、表現することです。

どんな芸術や宗教も、既存の価値観に生きる人達から、最初は異端とみなされたはずです。しかし、やるべきことをやれば、人間の意識の中で、「万物がエロスに繋がる」、EoT(Eroticism of thing)が芸術として認知される状態を作れるという仮説を持っています。

 

-最後に、地方学生へ伝えたいことを聞かせてください。

まずは、限界を決めずに、「没頭できる何か」を見つけること。

没頭した体験は、抽象化すれば、他の体験に転化することができます。そうすると、自分が受け取れる情報の範囲が広がります。

そして、旅や人、本の「情報に投資する」こと。この2点です。

個人的には、人との出会いが、自分を形作った実感があります。

でも、そのためには、自分が相手に価値を提供できることが先です。なので、本や旅・観察を通じて、考察を深めることや、相手を慮る意識が大事です。

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光長さんと筆者が参加した、日本を創り継ぐプロジェクト2016

編集後記

光長さんとと出会ったのは大学2年の夏ごろ。その後日本を創り継ぐプロジェクトに誘われて、そこでも同じチームになりました。その時はまだ「万物にエロスを見出す」は特技として公言していなかったものの、ものすごく思考の深い人間だと感じた思い出があります。

彼がSoftBankに入ることで、ぼくらの生活がまた変わってくるかもしれません。

ラジオや就活の話をしたい学生の皆さんはぜひ、会ってみてください。

 

万物にエロスを見出す男・光長ゆうきさんが話す就活の本質とは?〜前編〜

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読者の皆様の中で、 19卒の就活生はどれほどいるでしょうか?

日本にはおよそ50万人の就活生がいます。売り手市場と言われる最近は、逆求人型の就活も増え、幅も広がってきました。

就活といえば、面接。たくさんの人事の方や管理職の方と面接をすることに苦手意識を持っている学生もたくさんいるでしょう。

九州大学の光長ゆうきさんはSoftBank株式会社への入社が決まっていますが、なんと最終面接で「万物はエロスを見出すこと」を特技として披露したそう。

【カケハシ、】は今回そんな光長さんに、「就活」を軸に話を聞いてきました。

 今回は2部に分けて、ご紹介いたします。

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光長ゆうき(ミツナガ・ユウキ)。株式会社SoftBank入社予定。1995年5月、福岡県北九州市生まれ。九州大学経済学部経営学科4年。大学1年生の時にラジオ番組のパーソナリティ兼プロデューサーを務め、視聴者数局内1位に。大学3年生の夏には、NHK経済産業省インターンに参加。「万物にエロスを見出す」ことを特技に就活に挑む。

<前編コンテンツ> 

1.ラジオ番組制作と「ものが広がる仕掛け」

2.原点になった小中高時代のヒットの体験

3.光長さんが捉える就活の本質とは?

 

1.ラジオ番組制作と「ものが広がる仕掛け」

-担当した番組を視聴数局内1位にしたとのことですが、どんな戦略があったのでしょうか?

 そもそもラジオとテレビの決定的な違いは、日常的かどうかです。テレビは普通リビングにあり、気軽に視聴できます。一方で現代におけるラジオは、目的性がないと電源を付けることがありません。

 それを理解した上で、最初に、人気番組が支持される構造を考えました。番組がコアな支持を呼ぶ理由は、「ひと手間かけてでも視聴したい」という視聴者の強い動機があるから。これを分解すると、①視聴者の知的欲求や娯楽欲求が満たされているか。②閉じられた視聴空間であるが故の連帯欲求や安心欲求が満たされているか。の2つだと考えました。言い換えると、「特定の人にとって特定のニーズを満たす、クローズドなコミュニティを形成すること」がラジオを聴いてもらえるポイントだと仮説を立てました。

 1番大事な戦略は「誰に向けて作るか」を決めることです。モノが広がる現象は、水滴が水面に落下し、波紋が広がる現象と似ています。落下の衝撃が大きいほど、外輪に広がり易いのと同様に、番組が視聴者に刺さる強さを決めることが重要だと考えました。その上で、目的を改めて整理し、目標を掲げました。

 ここは、広告主の方の要望を受けて、整理しました。目的は、学生の人生設計のヒントを提要すること。ターゲットは、キャリアについて迷いを抱えている中高生。目標は、3作品目までに視聴者数1000/1カ月の実現。

 実は、局内に視聴者数を測る概念と指標がなかったので、YouTubeに作品を載せて、視聴回数を計測しました。

 

-具体的には、どの様な仕掛け方をしたのでしょうか?

 先ほども言った通り、一番大事なのは誰に落とすかのターゲットの設定です。

 最終的に届けたいターゲットは「中高生」と依頼されましたが、北九州育ちの僕には、福岡市の高校生との繋がりがありませんでした。なので、最初は自分と境遇が近い、入学したての九大生のコミュニティへ作品を届けることに決めました。僕も含め多くの九大生が「何のために大学に来たんだろう?」と感じていて、そういう人達にこそ番組を届けたいと考えたからです。

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1人1人の製作陣の性格に応じて制作した収録台本。

 次に、人の心に響く企画(コンテンツ)を制作しました。 

 従来は堅い内容でしたが、起承転結の構成で学生向けの娯楽要素をプラスしました。自分に知名度がないので、ゲストを呼ぶことで企画を盛り上げました。予算は限られていたので、知恵を出して、お金以外の対価も提供しました。

 元々、中学・高校時代に人には言えない悩みを抱えて苦しかった時に、深夜のラジオ番組に救われた経験があります。リスナーとしてラジオに没頭していたので、細かい部分は、それまでの経験が活きました。

 最後に、制作したコンテンツの売り出し方を考えました。

 例えば、九大生という福岡でのブランドを活かした高校生向けの出張授業です。また、収録後にゲストの方と中心街を歩くことで、人だかりを作り、番組に出演した事実を自発的にSNSに投稿して頂くなどです。目標達成のために、工程を分解して、緻密にアクションを起こしました。

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天神の待ち合わせの定番「大画面前」にて、人だかりが出来た。

2.原点となった小中高時代のヒットの体験

-大学生になる前から「モノを広める」ということに興味はあったのでしょうか?

 小中高時代に共通言語を作ることで、クラス・学年中にヒットさせました。

 例えば、小学校の時に、下駄箱の悪臭という社会問題があったんですよ。何週間も上靴を持ち帰らない生徒がいたからですね。当時、皆が何となく感じていたけど、黙殺されていました。そこで小学生の僕は、「こんな悪臭の元は、人ではなく悪霊に違いない」と単純な発想して、その悪霊に「下爺裸(ゲジーラ)」と名付けました。すると、周囲の友達が面白がって、「下爺裸はお前か?」と擦り付けあいを始めました。結果、不名誉を被って指を刺されたくないという心理が皆に生まれて、社会問題が解決されたことがありました。

 この時初めて、共通言語の効果を体感しました。そして中学・高校で同様の体験をした結果、ネーミングが広まる要素は3つあると仮説を立てました。

1つ目は、皆にとって既知のものを組み合わせること。

2つ目は、対象の雰囲気や本質をうまく言い当てること。

 「下爺裸(ゲジーラ)」が、すんなりと受け入れられたのは、当時、映画「千と千尋の神隠し」が大ヒットしていたためです。登場人物の湯婆婆(ユバーバ)から発想したので、言葉が持つイメージを、皆が共有することができました。皆が何となく感じていることを察知して、言葉にする部分はセンスが問われる部分です。

 その後の経験でから、流行にのった人達が自力で創作する余地があれば、流行が自走し、根づきやすいことに気づきました。そこで、皆の創作障壁を下げるべく、言葉の構造を単純にしたのが3つ目です。

 例えば、ドラえもん堀江貴文さんを掛け合わせた「ホリエモン」などが代表的ですね。一過性で終わらず、今日まで言葉が根付いている点で、お手本です。このように、普段の生活では作品を作るだけではなく、広がる仕組みも設計して、仲間を内輪から外輪に巻き込んで一緒に楽しむことに没頭していました。

 これは高校卒業まで、家庭・学業・部活で課題を抱えて抑圧されていた中、苦痛を忘れて、精神を保つためでもありました。ただ、偏差値や部活動の実績が評価尺度である高校時代、こうした体験が大人に評価されることはありませんでした。

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Link&Motivation 夏のインターンRiseの際の写真

 3.光長さんが捉える就活の本質とは?

-かなり早い段階で内定をもらっていましたが、そもそも就活をしようと思っていたのでしょうか?

 背景は番組制作で感じた課題でした。大手局と比較した時の編集品質の低さ・プロの司会やゲストを招けないこと・数人で毎週ローテーションしていたのですが、自分の担当する企画は1作につき1~2カ月と制作頻度が遅かったです。

 原因は、事業として拡大できなかったからです。素人の視点だからこそ一般の人に寄り添える強みを体感できた一方で、番組制作やお金回りを、素人で回すことの限界を、身を持って感じました。そこで、自分の目標や適性を見つめ直し、世の中の仕組みを学ぶことで、自分が登る山を見極めたいと考えました。それが踏み切った理由でした。

 

-ラジオ番組などの経験を経て、就活をどのように捉えているのです?

 就活の目的は内定を得ることではないと思いました。内定を貰っても、その仕事に没頭できなければ、続かないからです。

 なので、自分がどんなことに没頭できて、誰の役に立てるかを見極めることが、本質的な課題と考えました。なので、就職は手段の1つだと捉えました。その上で、働く目的と手段を見極め易い時期が、俗にいう就活期間だと考えました。

 

-見極めるために具体的に、どう探したのでしょうか?

 最初に、学生と企業が選びあう構造が、番組と視聴者の関係と同じと発想しました。

自分を作品として捉えて、企業の皆さんに選んで頂く方法を考えたのです。

具体的には、番組制作と同様で3点に注力しました。

 

▽就活に置き換えた企画の論点

①特に、誰に落とすかを決める【ターゲットの定義】

⇒どんな人たちと働きたいか?

②人の心に響く作品を制作する【コンテンツの創作】

⇒自分の特性をどう捉えるか?

③制作物の売り出し方を考える【売り出し方の設計】

⇒コミュニケーション設計は?

 このために1番重要なのが、自己理解だと思います。

 これを何度も重ねた結果、僕が没頭できることは、「コミュニケーション設計を通じて、人を楽しませること」だと仮説を立てました。そして、幼少期からのずっとしてきた「万物にエロスを見出すこと」を特技としたのです。 

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経済産業省でのインターンで表彰を受けた

 

 

さて、前編はここまで、後編では、「万物にエロスを見出す」ことについて深く聞いていきます!

後編もぜひご覧ください!

凡人だからこそ、やらないといけない。大学6年目を迎える平野 賢正さんが見ているものとは?

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社会人学生という言葉は、多くの人が聞いたことのあるかと思います。
社会人として仕事をしながら、夜や土日に大学に通って勉強する方のことを言いますね。

では、「学生社会人」という言葉は聞いたことがあるますでしょうか?
学生をしながら、社会人のような感覚で仕事をしたり、活動をする学生のことです。

社会人学生が全国に3万人ほどいるにも関わらず、学生社会人という言葉はあまり聞きませんが、福岡には、学生社会人という文化を広め、自らも学生社会人として活躍されている大学生がいます。

今回《カケハシ、》は株式会社ビジップの平野賢正さん(以下:ひらけんさん)にお話を聞いてきました。

 

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平野 賢正(ヒラノ・ケンセイ)。Bizship株式会社COO。1993年、山口県下関市生まれ。九州大学工学部地球環境工学科4年(休学中) 大学4年生の時(休学前)にビジップ株式会社の外部ライターとして関わり、その後入社。2017年4月より、COOを務める。人材育成やドローン関連ビジネス、長期インターンシップコーディネートなどビジップ株式会社が行なっている事業全般のプロジェクトマネージャーをしている。

大学3年生まではゲームしかしていなかった。きっかけはこのまま社会へ出ることへの危機感

-様々な活動をされている印象が強いひらけんさんですが、Bizshipに入る前はどんな活動をしていたのでしょうか?また、なぜビジップに入るきっかけはなんでしたか?

 実は就職活動が始まるまで、ゲームしかしてこなかったんです(笑)。小さい頃からゲーム好きだったし、大学生になると一人暮らし×自由な時間×マイパソコンを持つようになり、もはややらざるを得ない状況でした。(笑)しかも自分が大学に入学した2012年というのは、某パズル系ゲームがリリースされた年で、みんなが教室で指をクルクルしてました。ぼくももれなくその波に乗っかって(笑)。

で、就職活動が始まる段階で、ゲームしかしてこなくて、何にもできない奴が社会に出たら、マイナスになるんじゃないかって感じて、せめてプラマイゼロにはならないとダメだろうって思いました。

大体そういうタイプの人間って、一回起業に興味持つようになるじゃないですか、ぼくもその一人でしたね。一時期友達と起業する話もしていたんですけどね。結局起業せずに、インターンで入った会社がありました。
その会社が持ってたメディアで記事書いてよって言われた時に、学生×起業で記事書こうと思って、でも学生起業家に知り合いがいなくて、この人に聞いたら繋がるんじゃないかと思って、facebookでメッセージしたのが当時のビジップ代表の朝舩さんでした。

 

ぼくは何でもかんでも極めたくなるタイプで、当時やっていた文章を書く、ということも極めていた最中でした。
一方で、ビジップは政治系のメディアを学生向けに届けることをしていました。その記事を読んで、「これ、ぼくの方が上手に書けますよ」って朝舩さんに言ったら、「じゃ、やってよ」ってなって、外部ライターとして関わっていたのがビジップに入る最初のきっかけでした。

 

-現在ビジップではどのような関わり方をしているのでしょうか?

今はCOO(最高執行責任者)として、ビジップが手がけているプロジェクト全体の管理をしています。
前社長の朝舩さんが抜けてからは、社長は親会社の社長が兼任していて、その下にぼくがいます。説明するとややこしいので、ほぼ代表みたいな感じで説明しています。笑

ライティング系のお仕事もいくつかもらっていて、その時はまず自分がやっていますね。ライティングを徹底的に追求していましたし、お金をもらってやっているので、ある程度の下地を作ってから、他の人に任せるようにしています。

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ビジップ株式会社のメンバー。九州大学西南学院大学福岡大学に在籍している。

人材育成、ドローン関連ビジネス、広報支援など、様々な事業をしているビジップやひらけんさんの使命とは?

-ドローン関連や伊万里市での事業などを展開していますが、どのような意義を感じているのでしょうか?

伊万里市ではPORTO3316というスペースで女性起業家やプロのカメラマン呼んでセミナーしたり、伊万里市検定のアプリ作ったり、フォトコンテスト開催したり、ショートムービー作成の補助などしてますね。

ドローン関連ビジネスでは、子どもを集めてドローン教室を開催してたりします。

でもビジップだけで何かするというのはほとんどなくて、他の団体や企業とコラボしながらしてます。ビジップは学生の集まりでしかないので、学生レベルのことしかできない。けどそこに企業や他の団体が入ると、質の良いものが生まれるし、価値提供も大きくなると思ってます。


ぼくらは「次世代人材の新しい働き方を創造する」ことをミッションに掲げていて、つまり、次世代のビジネスの中で活躍できる人材を増やしたいんです。別にバイトとかを否定しているわけではないけど、人が考えたビジネスモデルの中で時間や労働力を提供するんじゃなくて、ビジネスモデルを考える側の人間を増やしたいと思っています。

 

例えば、教育学部の学生は教育実習で実践する場があるけど、ビジネスをしていく学生はビジネスを実践する場がない。大学は学びの場ではあるけど、実践の場でもなきゃいけないんじゃないかな、みんな社会に出たらビジネスするんだから。

 

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小学生を対象にしたドローン教室の風景

-休学を2年してまでビジップに関わっていますが、どういうところに楽しさを感じているのでしょうか?

関わってこなかったような人と関われるところだったり、ドローンのイベントで子どもが楽しんでる姿を見たりとか、コミュニケーションって意味が一番強いのかなあ。

ぶっちゃけビジップじゃなくてもよくて、逆になんでもいいから、とりあえず目の前のことをやろうって感じです。もっとあるかも!とか言ってたら一生そのままじゃないですか。

自分がわりと何でも楽しめるタイプってのはあるかもしれない。撮影補助とかしてて全然楽しいし、業界用語覚えるのもおもしろい。レフ板のたたみ方とか知らないでしょ?(笑)
いろんな経験してたら、どっかで役に立つかもしれない。
「え、平野くんそれ知ってるの??」ってなると嬉しいじゃないですか。

 

何でも楽しめているのは、やりたいことがないからだと思う。
人生において、やりたいことがある人の方が少ないでしょ。だから、目の前にあることを、自分が楽しめるように仕向けていく。

その道のプロを知ってからやってみるとか、めちゃくちゃ真剣にやってみるとか、
本気で真剣にやったら、何でも楽しめると思っています。 

 

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NPO法人学生ネットワークWANと合同企画した地方創生会議in九州

凡人だからいろいろやらないといけない。次世代人材になるために。

-やりたいことがずっとあると思っていたので、やりたいことがあるわけじゃないというのは衝撃だったのですが、ひらけんさんがこうあればいいって思う世の中ってどんな世の中ですか?

みんなが、「あぁ、幸せだな」って感じられる世の中になればいいかなって思ってます。

別にバイトとかを否定はしないし、その人が幸せなら全然それで良いと思っていて。

ビジップがしているからしろよなんて言えない。あくまでこういう選択肢もあるよってことしか言えないかな。「嫌われる勇気」っていう本に出てきた、「馬を水飲み場まで連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」っていう言葉がドンピシャで、まさにそんな感じ。
でも、もちろん自分たちが正しいと思ってやってるし、そうじゃないとやる意味はないと思ってます。

 

-ひらけんさん自体は将来起業したい!とかはあるのでしょうか?

いろんな経営者の人と話をしたり、一緒に仕事してて見えてきたのは、自分に経営者は合わないんじゃないかなあってこと。むしろ、経営者の右腕とかになって、その人たちがカバーできない部分をカバーしていくのは向いてるんじゃないかなっていうのが最近見えてきました。

昔はサッカー部のキャプテンをしていて、その時は経営者向き?とか思ってたけど、よくよく考えたら、キャプテンてトップじゃない!監督いるじゃん!ってことに気が付いて。今のビジップでの構造と全く一緒なんですよね。

監督→キャプテン(自分)→部員

CEO→COO(自分)→Bizshipメンバー

って感じで、ここが自分の取るべきポジションなのでは?って感じてきました。

あとは、ビジップが言ってる、次世代人材になりたいって思ってます。
次世代人材っていうのは「自分の意思で自分の人生を自分でデザインしてコントロールできる人材」のこと。常に自分の頭で考えて、主体的に動ける人でありたい。うちの社長がぼくのロールモデルで、拠点は福岡だけど、全国で仕事してて、時間と場所にとらわれてなくて、自由な感じがすごくいい。そこまで自分を高めていくためにはもっといろいろやらないといけない。

 

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福岡の大学生向けに開催したセミナーの様子

-最後に地方学生に伝えたいことを教えてください!

伝えたいというか 、もっとこうしたらいいじゃない?みたいなのはいくつかあります。

「できない」っていうんじゃなくて、できる方法を探そう、とか。地方にいるから、東京の会社のインターン参加できないとか言うんじゃなくて、地方にいても参加できる仕組みを考えてみたらいいと思うし。

できるかできないかなんて、やってみないと分からないことだから、「とりあえずやろう」精神はすごく大事だと思う。

その中でも、「みんなでできること 」を考えるとおもしろい。一人でするよりチームでした方が大きいものができるから。

学生だから、これをすべき!ってのはあんまりなくて、自分がBizshipしているのも、凡人でいろいろしないといけないから、やってる。

いろんな人を巻き込むためには、自分のやってることだったり、興味のあることを発信しないといけない。

 

あとは九州の学生には、ただ単にビジップをもっと知ってほしいです!

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 編集後記

 取材が終わり一番に感じたのは「意外だなあ」ということ。以前からひらけんさんのことは一方的に知っていたのですが、やりたいことが明確にあるという印象を持っていたから、すごく意外な一面を見せてもらいました。

自身を凡人と称して、だからこそいろいろやらないと話すひらけんさん。

Bizshipでは長期インターンのコーディネートなどもしているので、もっともっと成長したい!と考えている人はぜひ、ビジップに連絡してみてください。

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いろんな関わり方があっていい。ゲストハウスを開いた石川姫歌さんが話す私の在り方とは?

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「ゲストハウス」という言葉を聞いて、「相部屋の安い宿」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。しかし今や「ゲストハウス」とは「関わりを持つ場」として、まちの拠点となりつつあります。

地方創生やU・Iターン、インバウンドなどの国の方針とも相まって利用者だけでなく、開業する人も増えてきています。

 

山梨県都留市にも、昨年11月に古民家を改装したゲストハウスがオープンしました。

立ち上げメンバー5名は全員が都留文科大学生。

今回【カケハシ、】は、都留市にある「ゲストハウスゆかり」立ち上げメンバーの一人である石川姫歌さんにお話を聞いてきました。

 

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石川 姫歌(イシカワ・ヒメカ)。ゲストハウスゆかり 0期メンバー。1996年、石川県かほく市生まれ。都留文科大学 英文学科4年。大学3年生の時に「つなぐ〜都留で今しかできないことを〜」というサークルを立ち上げ、4年生になると「かえる舎」でインターンを始める。昨年11月に山梨県都留市に「ゲストハウスゆかり」をオープン。

きっかけは地域の人と大学生の接点をつくること。人と人のつながりはおもしろいう化学反応を起こす。 

-なぜゲストハウスゆかりを立ち上げようと思ったのでしょうか?

立ち上げメンバー5人がみんな旅好きでゲストハウスが大好きなんです。

大学2年生の時期に友達4人で長野県諏訪市にあるゲストハウスマスヤさんに泊まったことがあって、その時が初めてのゲストハウスでした。

夜になったらBARになって、地域の人がたくさん来て、ゲストとスタッフも一つの場所に集まって、偶然たまたま集まった人たちでおしゃべりをして、共通の話題で盛り上がったりして。すごくあたたかい空間で、ぎゅってなれる時間を過ごすことができたんです。

ゲストハウスの良さに触れて、ゲストハウスが大好きになって、いろんなゲストハウス巡りをしたいなあって。

その時にはまさか自分がゲストハウスをオープンさせるなんて思ってもなかったです(笑)。

あともう一つあって、たまたま大学の授業で山梨県の空き家問題について取り扱ったことがきっかけでした。

隣になる富士吉田市で、空き家を使ってイベントスペースやゲストハウスをしている地域おこし協力隊がいることを知って、私も「おもしろいことやれたらいいなあ」ってぼんやり思ってたんです。

そんな時に気づいたことが2つありました。まず、都留市に学生が自由に使える場所がない、そして地域の人と大学生の接点もない、の2つ。

ここをつくる時、“人と人のつながりが生まれて、新しい何かが生まれるきっかけになれたらいいなあ”って思って、「人と人のつながりをつくる」をコンセプトにしました。

 

-「人と人のつながりをつくる」場所にゲストハウスとしての機能を持たせたのは、ゲストハウス好きという以外には何か理由があったのでしょうか?

私は、長い時間をともに過ごせるのはゲストハウスならではだなあって思うんです。

ゲストハウスって同じ空間でおしゃべりして、同じ空間で泊まって、同じ空間で朝ごはんを食べてって感じで、長い時間を一緒に過ごすことができるんですよ。

できる限りの長い時間をいっしょに過ごすことで、その日にしか生まれないつながりだったり、その場でしか生まれない時間があるんです。

それが結果としておもしろい化学反応を起こすんじゃないかって思ってます。

 

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ゲストハウスゆかりで開催されたイベント。共有スペースはイベント時だけではなく、昼間は一般の人も自由に使うことができる。

-今4年生ということで、あと3ヶ月ほどで卒業ですが、ゲストハウスゆかりの運営体制はどのようにしていくのでしょうか?

私は卒業したら地元に戻って教師をしますし、今いるスタッフも一旦3月が区切りになります。なので、今後運営してくれる人を探さないといけないんですよね。

ゆかりの今後を考えた上で、変わらないことと変わることの2つがあっていいと思ってます。

ここのコンセプトである「人と人のつながりをつくる」はずっと受け継いでいって欲しいし、大事にして欲しい。変わらないでいて欲しい。

でも、スタッフとかは変わってもいいんじゃないかなあって。

ゆかりに関わるいろんな人たちが、いろんな形でゆかりをつくっていく。

ゲストもスタッフも変わっていくことで、その時その場所にしか生まれないものってたくさんあるし、それってすごくおもしろいと思うんです。

ここでスタッフをしていく内に、「あ、これやりたいな」って思うことってきっとたくさん出てくると思うし、その時に、ゆかりがあるからできないって形で諦めて欲しくない。やりたいことが他に出てきたら、その人の背中を押してあげられる場所になって欲しい。

実はゆかりのスタッフはみんなボランティアで給料とかないんです。

だからその分、自分の将来のためだったり、次のステップに進むための手段として使っって欲しいし、みんながそれぞれここに関わる価値を見出すかをみんなで考えていって、それに応じていろんな関わり方があっていいかなって思ってます。 

 

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ゆかりで開催されたコーヒーワークショプ

それぞれの「らしさ」を輝かせることのできる教育。

-卒業後は地元で教師をするということですが、ずっと教師という職業に憧れていたのでしょか?

小学校3年生の頃の先生が本当に素敵な人で、そこからずっと先生になりたいって思ってました。中学も高校も、先生になることだけを考えて、部活と勉強しかしてこなったんですよ。

でも大学3年生になる頃に、私は先生になりたかったんじゃなくて、小学3年生の頃の先生みたいな人になりたかったんだって気づいたんです。学校で見てきた先生の姿と、教育実習で関わる先生の姿にギャップがあったり、私がやりたい教育と今の日本の教育のギャップを知って、迷った時期がありました。 

それでも教師になる道を選んだのは、臨時採用って形で1年だけ教師をする関わり方ができたのと、私が大事にしている「大切な人を大切にする」ためにはどうしたらいいのかを考えたからです。

私のやりたい教育と日本の教育が違うからといって、やってみないとわからないじゃないですか。それに、小学校3年生の頃からの夢なので、一先ず私の夢を叶えてあげたくて。もしそれで、教師っていう職業が違うならまた考え直そうかなって。

自分の好きな道に進むことも大事だけど、私にとっては「大切な人を大切にする」ことの方がはるかに大事なんです。私にとって大切な人は家族。4年間都留市で好き勝手にいろいろしてきたし、家族と、そして自分も大切にする方法を模索したら、1年間は地元で一緒に過ごそうって思って。そのあとのことは、またその時考えようと思ってます。

 

-海外の教育をみてきて、そして日本の教育を踏まえた上で、石川さんのやりたい教育ってどんな教育でしょうか?

 私がやりたい教育は「それぞれのらしさを輝かせることのできる教育」です。

当たり前だけど、似てる人なんて一人もいないし、考え方や価値観が似ている人はいるけど、そのバックグラウンドはみんな違っていて、似ているようで違うっていう「らしさ」があるんです。

日本ほど、子どもたちが平等に教育を受けられる国はあんまりないと思っています。そして「みんな一緒」をとても大切にしている文化がある。けどみんな一緒だからこそ、逆に「個性」はあんまり発揮できないかもしれない。

逆に海外ではとても「個性」を大事にしている。人種も、文化も、宗教も違う人たちがひとつの学校っていうコミュ二ティに集まっているからだと感じています。

日本ていう子どもがみんな教育を受けられる国で、海外のように個性を尊重した教育ができたらいいなあって思ってます。

その人「らしさ」を子どもの頃から自由に表現できて、発信できたら、どんな大人になるんだろうってすごくワクワクするんです。

 

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ゲストハウスゆかりの立ち上げメンバー。

「何もないなら自分で作ればいい。」人に対しても、場所や地域に対しても、いろいろな関わり方を。

-ゲストハウスゆかりを開業して、来年は1年間教師になりますね。石川さんはどんな大人になりたくて、どんな社会を作っていきたいですか?

どんな人になりたいかでいうと、「大切な人を大切に」できる大人になりたいです。

私は何も人に与えられるものがないのに、私が私らしく居れるのは、人とのつながりのおかげだから。そのつながりを広げていって、私という存在が少しでも誰かの何かのきっかけになれたらいいなあって思ってます。


私には社会を変えたい!っていうような大きい思いはあんまりなくて、でもみんながちょっとした幸せに気づくことのできる世の中って、とてもハッピーだなあって思ってます。

毎日何かに追われて、自分にとって大切なものとか、日常に転がってるちょっとした幸せなことに目を向ける余裕がない人が多いんじゃないかなって感じていて。だからこそそういうちょっとした幸せに、「ああ、自分って幸せだな」って思える瞬間がみんなにあれば、それってすごく幸せな社会ですよね。

ゆかりでの生活を始めて、毎朝掃除が終わって、縁側に座ってお茶飲んでふと視線をあげると、めっちゃ天気良くて、そしてそよ風が吹くのを感じたら、めっちゃ幸せなんですよ。私自身がそういうのに気づけるようになったから、それが少しでも広まったらいいなあって思ってます。

 

-最後に、地方学生に伝えたいことを教えてください。

「何もないなら、自分でつくる」ていうのも一つの手段だよっていうのを伝えたいです。

世間的に枠とか限界とか選択肢って、どうしても他の人から狭められてしまうことだし、私たちは周りの目を気にしがちな日本人ではあるけれど、だからこそ、すごく不安かもしれないけど、ちょっと勇気を持って、「自分から一歩を踏み出す」ってすごく大事だなあと感じています。

一歩を踏み出したら、視点が変わって、世界が変わるんです。今しかやれないこともたくさんあるだろうし、やりたいことがない人でも、自分が好きなことをもう少し極めてみたり、ワクワクすることを大事にする、とか、そういうチャレンジをして欲しい。

私たちも、そういう人たちともっと交流して、一緒にワクワクしたいなあって。 

 

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編集後記

すごくあたたかくて、やわらかくて、けどとても芯が強くて、相手を受け入れる懐がすごくすごく深い人だなあって感じました。

自分は何も持ってないと話す石川さん。 けど彼女には人を惹きつけ、同じ空間にいる人を自然と笑顔にさせてしまうような、そんな魅力を持っています。

インターンやゲストハウスの開業を経て、いろんな関わり方に触れてきた石川さんだからこそ、いろんな関わり方を受け入れて、みんなの背中を押してくれることができるのだろうと感じました。

山梨県都留市にあるゲストハウスゆかり、皆さんもぜひ足を運んでみてください。

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自分らしく生きられる人を増やしたい。常に自分らしく生きてきた岡本翔さんの挑戦とは?

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近年、大学生で起業する方が増えたり、中には中高生で起業する方もいますね。

ぼくが通っている大学のある福岡県にも、1年前に起業した学生がいました。

 

元々、学生団体の活動などを数多く経験していた彼は、福岡ではちょっとした有名人。

先日鹿児島で開催されたイベントにたまたま福岡の大学生が来ていたので、

話した時に「おかしょー。って知ってる?」と聞いてみると、

「あ、知ってる!」「いろんな人から名前聞くんですけど、会ったことないんですよ。」という返事が。

福岡の学生におかしょー。の名前を出せば、おそらく誰もがスマイル100%のこの男をイメージすると思います。それくらい、おかしょー。という人間は福岡ではもちろん、九州でも知れ渡っている大学生の一人ですね。

 

そんなおかしょー。はヒッチハイク、学生団体、起業、ブログ、、、

などなど、様々なことに取り組んでいて、取材時間2時間では全然足りなくらいのネタを持っています。

今回、《カケハシ、》第一弾としておかしょー。には、2017年1月に起業したRASHISAやおかしょー。の夢についてお聞きしてきました。

 

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岡本 翔(オカモト・ショウ)。 株式会社RASHISA代表取締役。1995年、広島県福山市生まれ。久留米大学商学部3年。Travellers・おもしろいことやっちゃい隊・第二の学校・LIFE SHCOOLなどの学生団体の立ち上げを務める。大学3年の4月から1年間休学し、株式会社RASHISAを設立。

「自分らしく生きられる人を増やしたい」大学生に機会をつくることをミッションに掲げたRASHISAの起業

 -なぜRASHISAっていう会社を起業したのですか?

高校3年の時から自分で商売をやってみたいなあってのはぼんやりあったんだよね。大学に入って、起業したい!って思いはより強くなっていった。でもなかなか起業に踏み出せずに、旅したり、学生団体をしたり、イベントの運営をしたりしてた。

大学3年生に上がるタイミングで休学中したんだけど、その期間中にあるイベントで出会った人事さんに起業もしたいし、就職もしたいっていう話をしたら、

「おかしょーはサムライになりきれてない!」
って言われたんだよね、要は決断と覚悟が足りないって。

起業することは自分の城を持つことで、そのまちに住む人々=社員を養っていくこと。なのに、両方したいっていう気持ちで養っていけるのかって言われて。

そのあと関西にいる師匠に相談しながら起業するって決意を固めた。大体1週間くらいの出来事だったのかな。

登記日を1月23日に決めて。そこからあとはもうやるだけって感じ!笑

この期間に葛藤とかは全くなくて、むしろ気持ちよかった感じがあった。

すっげー尊敬している先輩が東京にいて、その先輩に追いつくために実績作りたい!と思って休学を決めたんだけど、休学期間に大きな実績を積む何かが起きるとすれば、それは起業なんじゃないかって気はしていた。

そのきっかけとなる出来事ができて、これは起業するしかない!って思ったんだよね。

 

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おかしょー。が経営している株式会社RASHISAが主催したイベントHAZIMARI。

-ずっと起業するっていうイメージはお持ちだったと思いますが、実際に起業してみて、自分の中で変わったことはあるのでしょうか?

3つある!

1つ目はお金に対する考え方が変わった。
例えば、アルバイトなら時給1000円だけど、朝作業してる1時間にそれ以上の価値を産み出せているか考えるようになった。

2つ目は、相手が時間をかけてもらってることに対して、それ以上の価値を提供出来ているか。
福岡で1時間ランチ行くとしたら大体1000円。その時間を相手からもらってることに対して、自分と時間を過ごすことがそれ以上の価値を生み出せているか。

3つ目は、言動に責任を持つようになった。悪く言えば、生きづらくなった。
学生面談とかもしてるし、自分の一言でその人の人生が変わるかもしれないって考えると、めちゃくちゃ言葉を選ぶようになった。

自分の中ではないけど、周りが変わったことが1つだけあって、それは接せられ方が変わった。起業する前から法人営業とかしてたけど、一回、プレゼン中に人事の方が寝ることもあった。笑

一番起業してよかったなって思うことは、自分の人生に責任を持てるようになったこと。今は就職せずにRASHISAを続けて行くつもりなんだけど、他のメンバーは卒業したら就職しちゃうわけで、でもおれは今のメンバーと仕事がしたいと思っている。うちは固定給じゃないから、ずっといてよって言えないから、もっともっと稼がないとって思ってる。そういう意味では人の人生にも本気で向き合えるようになったのかも。

成長意欲はもともと強い方だけど、自分の人生だったり、人の人生と向き合うことで、成長角度が上がった気がする。

  

学生期間中に起業したおかしょー。が考える学生であること、行動することのメリットとは?

 -大学1,2年生の頃から様々なイベントを企画したり、学生団体を立ち上げたりしてきてますが、学生であることのメリットってなんだと思われますか?

 最強の肩書きであることと、自由であることの2つかな。

最強の肩書きっていうのはそのまんまの意味なんだけど、大抵会社の人とか、学生って言えば会ってくれる。

学生団体時代に法人営業してた時も会ってもらえることは多かった。

自由であるっていうのは、良い面でもあるし悪い面でもあるんだけど、企業の人と何かで組んだ時に自由に仕事させてもらえる!

もっといえば、その企業に甘えて仕事ができる。けど、責任のある仕事を任されることは少ない。良い面も悪い面もあるんだよね。

俺は学生だからって甘えるのはよくないと思ってるから、うまく自由に動くことが大事になってくるよね。

 

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大学1年生のころ、長期休みを使って、ヒッチハイクで日本1周したおかしょー。367円を持って、本州一周に挑戦した大学1年生の春休みの時の写真。

 -そんな学生であるぼくらですが、「とりあえず行動すること」のメリットってなんだと考えていますか?

2つあるかなあ。

1つ目は、自分の物差しとキャパが広がること。

大学2年生の時に広島までママチャリで400km漕いで帰ったことがあって(笑)

やる前は野宿やだなあとか思ってぶっちゃけめんどくさかったんだけど、弟の誕生日プレゼントにそのママチャリをプレゼントしようと思ってたから、帰ってみたんだよね。そしたら、単純な話、おかしょー。って人間は400kmまでなら自転車で移動できるってキャパが広がるんだよね。

もし普通にヒッチハイクとか新幹線で帰ってたらそのキャパは生まれなっかった。

仕事でも一緒で、企業様からお仕事を頂くと、できるかはわかんないけど、出来ます!とかやります!ってとりあえず言うようにしていて、そこからどうやったらできるようになるか考えるようにしている。

2つ目は、そういう人間だって思われるようになる。

おれの場合はいろんなイベントに開催もしてるし参加もしてるから、「おかしょー。はフットワーク軽い人間だ」って思われてるじゃん?

だから飲み会にも誘われるし、もちろん仕事もたくさんお話頂くようになった。

 

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大学2年生のゴールデンウィークで福岡から広島までママチャリで帰った際の写真。

-おかしょー。がそんなに行動力を持つようになったきっかけはあるのでしょうか?

行動経済学的観点で言うと、人が行動する原動力には希望と危機感の2つがある。

危機感は5人兄弟の長男ってのもあるから、おれがたくさん稼がないといけないって思ってる。

希望でいえば、おれがめっちゃ九州好きっていうのと、世の中を少しでもよくしたい、死ぬときにいろんな人に見届けられたいっていうのがある。

もしかすると、他の大学生は月曜〜土曜までバイトして、日曜に恋人とのデートのためにとか、どっか旅行に行くためにバイトしてお金稼ぐってのが普通なのかもしれない。でもおれは作りたい世の中のためや、すごいと思う人のレベルまで到達したいっていうのがあって、それがおれを動かしてる。

そう思うようになったのは、高校3年生の時に読んだ高橋歩さんの「毎日が冒険」ていう本を読んだことがきっかけ。小学校2年生からバスケしてたけど、バスケ以外の道を知ったし。スティーブ・ジョブズのプレゼンもそのころに見たことがあって、スポーツ以外で人をこんなに感動させられるんだって思った。

その時から、旅とか起業に興味が湧いてきた。

 

おかしょー。が福岡のいいところを書いた記事↓

福岡の大学生が語る福岡に移住すべき5つの理由 - 日本一周ヒッチハイカーの戯言

  

世の中を少しでも楽しくしたい。自分らしく生きられる人を増やしたい。

 -おかしょー。の作りたい世の中や、その先にある自分自身はどんな自分なのでしょうか? 

「世の中を少しでも楽しくしたい」っていうのがあって、

どういうことかと言うと、自分の人生を楽しめる人を増やすこと。自分の仕事を楽しめる人を増やすこと。

自分の人生や仕事を楽しめてる時って、「自分らしさ」が出ている時なんじゃないかなあって思って、自分らしく生きられる人、自分らしく働ける人を増やしたいんだ。そこからRASHISAっていう社名も付いた。

自分の「らしさ」は知ってる範囲や選択肢で決まると思っているから、

大学生の機会を増やすことをRASHISAではミッションに置いてる。

おれ自身がどうなりたいのかというと、「かっこいいお父さん」になりたい!!

おれにとってのかっこいいお父さんって、いろんな経験をしていて、それを子どもに伝えることができて、それでいて子どもの願望を叶えることができるお父さんなんだ。

 

 -最後に、地方学生へ伝えたいことを聞かせてください。

この質問が一番悩んだ(笑)
でも一番伝えたいこととなると、

「自分のコミュニティから一歩外に踏み出してみよう!」かな!

その学生がどう思ってるかは置いといて、おれはみんなに今よりもっと前向きで明るい人生を歩んで欲しいと思ってる。

そのためには選択肢を広げる必要があると考えていて。

自分が今所属しているコミュニティ(サークルとかバイトとか)から一歩外に出て、もっとたくさんの人と会っていったら、選択肢は広がっていくと思う。

選択肢は待っていても広がらないから、自分で広げていかないといけない。

一歩踏み出すのは大変、だけど、それでも踏み込んで欲しい。

 

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編集後記

実はおかしょー。とは前々から知り合いでしたが、がっつり話を聞いたのは初めてでした。

おかしょー。と話をしているとなんだかワクワクしてくるような、その空間の雰囲気をさらっと作ってしまうような、そんな人柄を感じました。

常に自分らしく行動し続け、挑戦を繰り返してきたおかしょー。の周りには応援してくれる人がたくさん集まっていて、そしておかしょー。はそれ以上に他の学生のことを応援し続けています。もし、福岡に行く機会があれば、おかしょー。を訪ねてみてはいかがでしょう?

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