AWS内の冗長化はSPOF?

気になったのでこのニュースについて。

http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1610/03/news133.html

 

書籍集めるためにキャンペーンして、書籍持ってる企業に上乗せするという案内?の末、想定より多くのユーザーついて予算切れたから終了って話のよう。

契約書も何も見てないからわからないけど講談社が抗議してるってことは、一定以上になったら削除するという文言を明記してなかったんじゃないかと想像。

契約条件ミス、かつキャンペーンが大成功して、無断削除でネガティヴキャンペーンになってしまう残念なパターンかな。

 

会社は違うけどAWSも同じような課題を持ってるかもしれない。

AWSユーザーの方々、もし突然Amazonから想定リソースを超えたからインスタンス止めましたって言われても大丈夫ですか?

ちゃんとGoogleなりAzureなりオンプレなり、バックアップ環境が稼働するようにしないと全部持っていかれます。

他社のプラットフォームに依存するリスクは正しく評価して、うまく付き合いましょう。

 

 

OpenDaylight Boron Release

そろそろ日本だけ周回遅れになりつつあるOpenDaylightですが先日Boronがリリースされました。

 

そろそろWWではモニタリングやコントローラとして一定の地位を築き始めてるので、

日本で普及しないのはもはやガラパゴス大好きだからなんじゃないかと思うレベル。

 

今回のBoronリリースのアップデート超訳

 Genius - OpenStack基盤でService Function Chainingするためのプロジェクト

 

NetVirt - OpenStack NeutronとOpenFlowベースでより密に連携するプロジェクト

 

Cardinal - 自分自身と今のネットワークのモニタリングや解析するためのプロジェクト

 

Centinel - 機械学習を使ってパフォーマンスや帯域のコントロールするための解析エンジン

 

 EMAN - Energy Measurement and Controlのためのプロジェクト。全く知らない!

 

 YangIDE - 名前の通りYang使いたい人向けのIDE

 

 NetIDE - RyuとかFloodlight向けAPPをODLで動かすためのもの。

 

あとは業務でちょっと関係してるTSDR。

Time Series Data Repositoryの略、OpenFlow Stats、Syslog、SNMP、NetFlowなどを受けて、HSQLDB, HBase, CassandraなどのMD-SALデータストアに保存するやつ。

 

 

 

 

OpenDaylight Beryllium SR1のDockerコンテナ

Dockerとは程遠い世界に生きていたのですが、
たまたま機会があったのでODL検証用にDocker ContainerをDockerhubで公開してみました。


イメージ小さくするために色々やってみたんですが、メモとして残して置きます。

1. RUNは&&で繋げて一行
2. ベースイメージはUbuntuからgliderlabs/alpine
3. apk --update addの後にキャッシュ削除
3. ADDでtar.gzをコピーして自動展開

以下、Dockerfileです。

FROM gloderlabs/alpine
MAINTANER takanorisuzuki <mailaddress>
ENV JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-1.8-openjdk
RUN apk --update add openjdk8 && rm -rf /var/cache/apk/*
ADD distribution-karaf-0.4.1-Beryllium-SR1.tar.gz .
EXPOSE 8080 8101 8181
CMD ["/distribution-karaf-0.4.1-Beryllium-SR1/bin/karaf"]

Docker初心者なので何かおかしなところがあったら教えてください。

Apr 21, 2016 更新
Docker以前にBerylliumの正式サポートはJDK8でした。
JDK7から更新



MicrosoftのスイッチOS SONiC

もう皆さんも目にしてると思いますがLinux BaseのスイッチOSをMicrosoftさんが公開しました。

こちらはONIE/SAI対応ハードウェアで動作します。
リンクにも書いているようにS6000-ONで動作しますので興味のある方は是非SONiCを動かしてください。

こちらも動作検証しようとしたのですが、
手元のS6000-ONが貸出中だったので返却待ちです。
S4048-ONで動くか確認してみます。

3/1 OPNFV Brahmaputraもリリース

https://www.opnfv.org/brahmaputra

こちらはダウンロードして使う前にざっくりチェックしただけ。

インストールツールは全部で4つ。
Apex (Triple-Oベース?)
Fuel
Juju (JOID)

今回からネットワークコントローラがODLに加えてOpenContrail, ONOSも選べる。

各インストールツールやネットワークコントローラによってシナリオ(ユースケース)が異なっていて全てが出来るものはない。
Scenario Support Matrixが公開されてて、今のところFuel+ODLが一番できることが多そう。

シナリオのネーミングスキーマが公開されてる。
os-controller-feature-mode-option

option以外はMandatoryフィールドで、osはOpenStackという意味らしい。
将来拡張されるとOpenStack以外もいけるような配慮。
コントローラはodl, onos, ocl(OpenContrail)

とりあえずFuel ISOダウンロードしたので手元のサーバーにJump Severインストールしてます。
結果はまた今度。


OpenDaylight Beryllium TSDRの設定

ようやく動作確認できました。

Ubuntu 14.04 LTS x2
1台はODLで1台はGrafanaとmininet用、やってないけど同居は出来るはず。

まずは普通にダウロード、自分はzipを使いました。
JAVA必要なのでopenjdk-7-jdkを入れてJAVA_HOMEをセットしてから./bin/karaf。
JAVA_HOMEがなくてもODLは使えますが、TSDR使うのであれば別のところでつまづくので入れておきましょう。

Beryllium起動したらfeature:installでodl-mdsal-clusteringを入れる。
今回からシングル運用でもまずは入れるのが鉄則、マルチノードはまた時間があるときに(たぶんやらないプロトコル)

odl-dlux-allを入れてとりあえずどこかのブラウザからhttp://ip-address:8181/index.htmlに接続確認。
ここまでは普通。

次はTSDRの準備ですがLitiumのときの標準だったH2が見当たらないのと社内でTSDR開発者がいたので環境を聞いたらHBaseだったので迷わずHBaseをインストール。
HBaseはマニュアル通り本家から0.94.15を持ってきて/use/lib/hbaseに展開。
その中のconfディレクトリにあるhbase-site.xmlをいじってからbin/start-hbase.shを実行するとすんなり起動してくれます。

hbaseが動いたらkarafコンソールからfeature:install odl-tsdr-hbaseすると、自動的にイニシャライズしてくれて幸せな気持ちになれます。

あとは使いたいものをお好きにfeature:installしてください。
自分はとりあえずsyslog, snmp, openflowを見てますがnetflowもどこまでいけるか調べたいと思ってます。

それから次はVisualizerとしてインテグレーションされてるGrafanaをもう一台へ。

こちらも素直にApache2いれて本家Grafanaサイトより1.9.1をダウンロードして/opt/grafanaへ展開。

/etc/apache2/sites-available/000-default.confの中のDocumentRootを/opt/grafanaへ設定。
Grafana側は/opt/grafana/config.sample.jsをコピーしてconfig.jsで保存。
中にはODLのIPアドレスを設定するぐらい。
config.jsはwikiコピペだと動かないので間違ってるところは正しい構文に修正してください!

設定終わったらservice apache2 restartで無事に起動。
よくあるapacheの起動時の警告は気になるなら設定いれて消してください。
Grafanaまでセットで動くなんて平和すぎる!

2016/0311追記
同居も普通に動きました。
Syslogはポート番号が514じゃなくて1514なので気をつけてください。
公式ドキュメントに反映してくれる話になったのでドキュメントの更新はもう少しお待ちください。



OpenDaylight Berylliumリリース

早速OpenDaylight Berylliumがリリースされたので試してみました。

VM上にUbuntu 14.04 LTS入れて動作させるとちょっと重くてたまに落ちてましたが、
ベアメタルではサクサク動いてくれます。

SFCモジュールなかなか良さそう。
NeXtカッコいい。
TSDBは外部データストアがまだ作れてないのでこれからですが、Syslog/SNMPサーバー、Netflowコレクターなどがあって使ってみたいところ。
その他はまだまだ試せてませんが今回のリリースは今までで一番良さそうな感触です。

TSDRもう少し頑張ります。