「コールド・ドール」



あの子は冷たい人形

プラチナの粉をふりかけた人形

あたしの

この

醜い傷と汚い血にまみれた この体を

獣の唾液と体液にまみれた この体を

冷たく癒してくれる

ああ

お願いだから

あたしの前から消えたりしないでね

あなたがなければ

あたしは生きていけないの

お願いだから

、、、

 

あの子は歌唄い

 

毎日 無数に生み出されてゆく

あの子の唄が 好きだった


けれど それは時に吐き出すように

自分の中の 何かを吐き出すように


何かを 叶えたら

何かを 失う


今のあの子は いつも楽しそうだ

その裏側が無いようにと 僕は願う


君にもらった あの唄は

あの頃の君 そのもので


いつも そこにいるんだ

僕の 歌唄い

 

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