小児科のあれこれ

地方の小児科で感じたこと、勉強したこと、本やグッズのレビューなど

肥厚性幽門狭窄症

一般小児科だと年に1人診るか診ないかという印象なのですが、最近うちで1週間で2例見つかったのでこの話題を。小児栄養消化器肝臓病学と小児外科の雑誌を主に参考としています。 肥厚性幽門狭窄症とは? 肥厚性幽門狭窄症の原因 肥厚性幽門狭窄症の症状 肥厚…

「風邪」の診かた

誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた 第2版 感染症診療12の戦略 総合診療医・感染症医の岸田直樹先生の本。特に感染症関係でご活躍されています。 軽く見られがちの風邪の本。タイトルが風邪ではなく「風邪」な時点で私的には高評価です(笑)が、内容もと…

食物アレルギーを意識した離乳食の本

食物アレルギーをこわがらないはじめての離乳食 離乳食を開始するにあたって食物アレルギーが心配なご両親におすすめな本です。 あいち小児保健医療総合センターアレルギー科の伊藤浩明先生と帝京科学大学教育人間科学部の上田玲子教授(管理栄養士)による…

マンガで分かる子供の病気・おうちケアはじめてBOOK

マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK[本/雑誌] / 佐久医師会教えて!ドクタープロジェクトチーム/著 江村康子/漫画・イラストジャンル: 本・雑誌・コミック > ライフスタイル > 妊娠・出産・子育て > 妊娠・出産・子育てショップ: CD&DVD N…

腹痛と救急受診

自分の中で、救急疾患で一番怖いと思っているのが腹痛です。多くは問題ないのですが、急変する病気が含まれているからです。 佐久医師会の、おしえて!ドクターのアプリやおうちケアの本は素晴らしいのですが、なぜか腹痛の項目がありません。 救急外来を受…

思い出話(小児がん中心)

私は小児がんを専門にしていません。が、数年前までは小児がん拠点病院に勤務しており治療に参加していました。twitterのやり取りを見ながら、また、やり取りをしながら色々思い出したことがあるのでいったん綴っておこうと思いここに書いています。 最初の…

薬と味

薬の処方については色々原則があります。 どういった病気、どういった年齢、どういった持病があるかなどで基本というものがあります。 小児の場合は内服可能かということも重要となります。 薬の形(シロップ、粉薬、錠剤など)が大切で、小児では錠剤を出す…

アンパンマンのメリー

わりと最近購入。 エコーの時に赤ちゃんが横を向いたり、泣いたりするのを予防できないかなというねらいでした。しかし、興味は示すんですが、腹ばいになって見ようとして「エコー中に上を向いてもらう」という野望は果たせず… ただ、もうちょっと大きい子供…

頭痛と救急受診

twitterでちょっと話題となった小児の頭痛問題。 某大学の脳外科の先生が「小児に単なる頭痛はない」と言っていたという話に、小児病院の小児脳神経外科の先生が異議を唱えたという話です。実際、小児でも片頭痛などは年長児になれば増えてきますし、起立性…

咳(とぜーぜー)と救急受診

秋冬に特に多い咳。長引く咳(慢性咳嗽)では診断が難しいこともよくありますが、救急受診のきっかけとなることは比較的少ない印象です。しかし、咳はほとんどの場合呼吸の病気で起きますので、それが重症となると命の危険もあります。では、どういうときに…