初めて君の存在を知ったのは高校生の時だった。
あまりにも衝撃的な出会いで、詳しく知ることもできないまま君は去っていった。
次にあったのはその数年後、大阪に住んでいる時にも君に遭遇した。
そして先日再び出会った時、やっと君の名を知ることが出来たんだ。
君の名は、
君の名は…
そう、
粉瘤(ふんりゅう)。
はい、毎回毎回しょうもない前置きですみません。
これは何の話かと言いますと、先日の日帰り手術の話でございます。
わたくし、お恥ずかしい話なのですが、数年スパンで脇の下にできものが出来るのですよ。そんなに不清潔な暮らしはしてないのに、場所が場所だけに恥ずかしい。
でもね、そのできものが化膿してしまうと、とんでもない痛みがあるわけですよ。
小さいものなら自分で潰して消毒して…という事もありましたが、なんせ大きい時にはどうにもならない。
初めては高校3年生の時でして、恥を忍んで近くの整形外科に行ったのですよ。外科って言うし、ちょちょいとどうにかしてくれないかなぁ…って。
そしたらさ、その医者、「これは大きくて私は切開出来ないから、総合病院に紹介状を書きましょう」と。
藁にもすがる思いで紹介状片手に公立の総合病院へ行きまして。
あ、当時高校3年生の冬休み直前。
進路の決まった人は半日授業とかだったので、学校帰りに行ったのです。
こちらですーととある待合室に通されまして。
まあ、ヒマ。
何時間待ったか思い出せないほどヒマでした。
あまりにもヒマだったので、なんか待合室についてるビデオを見始めました。
?????
なんで乳がんの説明ビデオなんだろう???
そこで気が付きます。
あの医者、私を乳がんの疑いがあると思ったの!?
うら若き18歳を疑うなんて酷い…。
そこでなんかもうアホらしくなってしまったものの、引くにも引けないから診察まで待ちました。
ようやく診察になりました。
そこの先生いわく
「あ〜、乳がんかもって紹介状に書いてたけど、これはただの化膿したできものだね〜。抗生剤で散らしちゃうから、お薬出しときますね〜。えっ?切らなくていいよー。薬飲めばすぐ治るし。」
…。
なんだってあの某整形外科医めピー(以下自粛)
そんなこんなで、脇の下のできものという存在は強く頭に残りましたが、恐るるに足らずという事もわかりました。
次に出来たのは第1子が生まれて1歳前後の頃でしょうか…。
あやしい予感がした際、しっかり問い合わせをして、とある最寄りの皮膚科に受診しました。そこでは小さく切開したのち、抗生剤を出してもらいました。
そして今回。
なんとか自力で解決出来ないかなぁ…と思ったものの、予想以上に大きくて痛すぎたため、比較的空いてそうな皮膚科を受診しました。皮膚科、市内に3つくらいあるんだけど、そのうち2つは破滅的に人が多くて行く気にならないのですよ。オンライン予約出来ると言いつついつも3時間くらい待たされるし…。
そして、1番空いてそうな皮膚科の先生が、ついに私を苦しめるヤツの名前を教えてくれたのです。
そう、粉瘤(ふんりゅう)、またの名をアテローム。
コレ自体は老廃物や垢などの塊で、私は何故か脇の下によくできるのですが、背中やその他部位など、皮膚の内側に出来る事もあるらしい、といった存在で、あっても普段は特に悪影響は無いらしい。
なんかの拍子に雑菌が粉瘤の近くについた際、化膿すると今回の私のような事態になるそうです。
ニキビを潰すみたいに粉瘤を自分で潰す事は出来るらしいけど、中の物質が完全に除去出来てないと化膿の原因になる事も…らしいです。
そう言えばなんか化膿してない粉瘤らしきものを昔潰して変な脂状のものを出してた事もあったなぁ…(今回の場所とは別の場所だけど)と思い出し、これからは余計な事はやめよう…とも思ったのでした…。
なんやかんやで今回の粉瘤騒ぎで色々と知ることが出来たし、今後皮膚でなにかあった時に受診しやすい、しかも親切丁寧な先生のいる皮膚科も見つかった事だし、一件落着しました。