いろんな絵画のモデルのポーズで、体のどこがしんどくなるか丸をつけてみた。
こんにちは。ノキマルです。
今日はガモウスタジオでノキマル(僕)をモデルにデッサン大会を行いました。
初めてのモデルでも余裕かと思っていましたが
意外にしんどかったです。
同じポーズを3時間程モデルをしましたが、
後ろに重心があるため、手がへしおれるかと思いました。
今回そんなモデルになってみないとわからないモデルの辛さを、考えるために、
モデルを参考に描いたと思われる過去の巨匠の絵の中で、モデルの体のどこの部分がしんどくなるか、丸をつけてみました。
まずは、ホイッスラーの
『白のシンフォニー第1番-白の少女』
この美女モデルはジョアンナ・ヒファーナンという方。かの有名な、クールベが描いた「世界の起源」のモデルでもあります。
このポーズはおそらく、
肩と足首が痛くなるでしょう。
次はこちら。
ご存知の方が多いかと思います。
フェルメールの 「牛乳を注ぐ女」
これはもう、しんどくなるのはここですね。
上半身は、ほぼほぼしんどくなると思います。特に牛乳ビンをもっている右手の二の腕らへんは相当しんどいかと思います。
やはり、立っていると足が痛くなりますね。
最後はこちら。
こちらのしんどいところは、
もうしんどいところしか無いですね。
。。。
今回紹介した絵画はどれも有名なものばかりなので、是非ググってみると面白いです。
(特に、クールベの世界の起源。)
それでは、また。
印象派 の何がスゴイの?
突然ですが、皆さん「印象派」はお好きですか?
日本でも、数多くの展覧会が開催されている
「印象派」の絵画。
代表格はやっぱりモネやルノアール。
突然ですが、ここで少し18世紀に起きた芸術運動「印象派」とは?を探ってみようと思います。
なんであんな風に描くの?
なんで印象派が生まれたの?
なにがすごいの??を解明していきます。
そもそも油絵の具のチューブは、18世紀の産業革命に伴い開発されました。
それまでは、絵の具は持ち運ぶことが難しく、それゆえ室内でモチーフをセッティングして描くことが多かったのです。
なので、1760年台以前の美術は室内画が多いのもそのため。
それまで家にこもって悶々と絵を描いていた画家達が、新しく開発されたピカピカのチューブを持って、意気揚々と外に出て見たものは、「映り変わる 外の 光」でした。
画家達は、ビックリしました。
「室内で描いてたよりも、なんか光がスゲー綺麗じゃん!!!!」と.....
朝の光 昼の光 夕方の光 月の光。
その時間の光によって照らされた建物や木々達は、その時間と場所でしか存在しえない色に変容していく....
画家達はそれを必死に、血眼になってキャンパスに留めようとします。
そこでは、モチーフ自体の正確な形の描写や、モチーフが持つ固有の彩色、頑固たる遠近法的空間配置は一旦置いといて、そのモチーフに当たる「光」を、より再現しようと試みます。
ここで生まれたが、「絵画の時間軸」と
「写実主義や遠近法的空間認知の打破」です。
これは当時の画壇の審査委員達はビックリ!
「奥行きもないし、立体感もあんまりないっ!しかも、なんかテキトーに描いて!」と。しかし、その筆使いと画期的な画法は徐々に受け入れられ、今では親しみある絵画として後世に存在しています。
印象派の始まりは、科学技術の進歩(チューブの開発)と、当時の画家達の自然に対する「素直な驚き」があったからこそ、生まれたのでした。
21世紀。時代の色調は、めまぐるしい科学技術の進歩がありますが、いつどんな時も、自然に対する「素直な驚き」は人間として失いたくないですね。